4月21日(土)
【J2第10節】(西京極)
京都 1-2(前半1-0)熊本
<得点者>
[京]レンゾ・ロペス(28分)
[熊]黒木晃平(54分)、園田拓也(90分+4)
<退場>
[熊]中山雄登(70分)
<警告>
[京]本多勇喜(56分)、重廣卓也(79分)、大野耀平(90分+3)
[熊]中山雄登2(7分、70分)、伊東俊(77分)、小谷祐喜(86分)
観衆:4,405人
主審:野田祐樹


20180421京都

いやはや大逆転でした。過去の対戦で1勝しかしたことのない苦手・京都との対戦。連敗中の相手とはいえ、ホームの力を背景に、前半は相当押し込まれ、長身FWレンゾ・ロペスのヘディングで先制点を与えます。
しかし、後半早々右WBの田中から中山、その縦のパスに田中がえぐって折り返したニアに入ってきていたのは、なんと左WBの黒木。初得点で同点。
その後、中山が2枚目のイエローで退場になり10人になるものの、伊東、巻と交代カードを切った渋谷采配が的中。後半アディッショナルタイムのラストプレーともいえるFK。八久保のキックを巻が落とすと、園田が押し込み、劇的な逆転勝利を納めます。順位は6位に上げました。

4月15日(日)
【J2第9節】(えがおS)
熊本 0-0(前半0-0)東京V
観衆:10,011人
主審:川俣秀


震災から2年の歳月が経ちました。この日は、「熊本地震復興支援マッチ」と銘打ち、多くの被災自治体住民が無料招待され、スタンドは1万人を超えるファンで埋まりました。

迎える東京ヴェルディは、前節の町田と同じようにここまで負けなし。2シーズン目となったロティーナ監督の指揮により、堅い守備力を築き上げているようです。

結果的にはスコアレスドローで終わったこの試合でしたが、これもまた前節・町田戦と同じように両監督の戦術対戦術の探り合いの様相で、一瞬も目が離せない展開。時間が経つのが早いと感じたゲームでしたね。

20180415東京V

熊本はいつものように3-5-2。一方のヴェルディは、DAZNが事前に予想した後ろ4枚ではなく、3バックに見える。(熊本には)「空中戦の強い2人のFWがいる。それに対して3枚のセンターバックがいいプレーをしていた」「このシステムで戦うことが我々にとっていいと思って決断しました」(熊本蹴球通信)と試合後ロティーナ監督が明かす。更には、試合途中、流れに応じて臨機応変に立ち位置を変えているようにも映りました。

それにしてもオーガナイズされたヴェルディの守備の堅さたるや。ポジションへの戻り、ボールサイドへのスライドはもちろん、サイドにはしっかり蓋をして、中へ誘うとボランチの餌食になるという。

そんななかでも熊本が時折ワンタッチパスを使って崩す場面もあり。安、皆川とつないで左奥のスペースに八久保を走らせクロスという綺麗なコンビネーション。惜しくもボールはGKの手中。あるいはアタッキングサードまで崩すが、ラストパスが合わずといった場面もあり。ただ、いずれにしても熊本もボールはよく動いていました。

一方、ヴェルディの攻撃も、さすがの“らしい”パス交換でゴール前までで運ぶ。しかし、フィニッシュに精度を欠く。負けなしとはいえ、引き分けの多さはこのあたりか。

警戒され押さえ込まれている田中サイドの代わりに、黒木サイドから崩す。後半62分にはそのクロスから中央・安がフリーで頭に合わせましたが枠の上。これは実に惜しかった。

前節はアディッショナルタイムで同点にされているわれわれ。ならばこちらもラストプレーまで得点の機会はあると信じた。スタンドの赤いファン、サポーターも思いは同じで、スタジアム中に、手拍子が鳴り響き、応援のボルテージは次第に上がります。

しかし、タイムアップ。熊本は今季初めて無失点でゲームを終えたものの、残念ながら1万人の観客にゴールシーンを見せることはできませんでした。

「ヴェルディさんもすごくオーガナイズされた、簡単にいうとシステムをいろいろ変更したり、我々の強みを消したり、弱みをついてくるという、頭の中を探られるような戦いだとすごく感じています。というのは、立ち位置、ポジショナルプレーをしっかりしている相手でしたので、やっていて非常に面白かった」()とは、渋谷監督の談。確かにスコアレスとはいえ、観ているこちらにも同じように感じられました。

この引き分け、勝ち点1の価値をどう位置づけるのか。それは1という数字にとどまらないものだとわれわれは思います。その点について監督はこう述べている。

「選手が変化を見つけてサッカーをするというのが、僕自信の将来の熊本でのサッカースタイルというか。ゲーム中に相手がこうきたぞと、そしたらゲームの中で選手が変化する。こうきてるぞと、じゃあその時に我々はこうなってるぞと。そういうこと、ゲームを読める選手たちになれれば、いろんな対応ができる」「それが最終的に昇格であったりプレーオフに行ったり、順位を上げることにつながればいちばんいいです」()と。

渋谷監督が、シーズン当初から一貫して求めていることではありますが、このヴェルディという相手を前にして、改めてその重要性が明らかになったように思えた試合でした。

進化のための勝ち点1にとどまったと、そう思いたい。

DAZNのインタビューに答えて巻は言う。「僕らも復興と一緒で、一歩一歩地道に成長しながら進めていければ」。そして加えて言いました。
「スタジアムを満杯にして、よりどころになるような。そういうロアッソ熊本でいたい」と。

ロアッソ熊本。この試合で順位は8位に後退しましたが、震災2年目を迎え、また改めてその存在価値を示したという日だったでしょう。

4月8日(日)
【J2第8節】(町田)
町田 2-2(前半0-1)熊本
<得点者>
[町]深津康太(73分)、ドリアン・バブンスキー(90分+4)
[熊]安柄俊(24分)、皆川佑介(76分)
観衆:3,727人
主審:佐藤誠和


20180408町田

惜しかった。もう少しで負けなし町田に土を付けさせるところだったのですが。ボールサイドに密集して細かいパス回しから裏を突く町田の戦術に対して、渋谷監督はピッチを大きく使う、DFの裏に飛び出させる。まさに戦術対戦術の戦いでした。小谷から出たロングパスにGKより先に触ってゴールに冷静に流し込んだ安の先制弾は見事でした。同点にされたあとも、すぐに皆川のヘッドで勝ち越した。しかし、最後の最後、アディッショナルタイムももう残りわずかのラストプレーで再び同点にされ、勝ち点2を失いました。順位は6位に踏みとどまりました。

4月1日(日)
【J2第7節】(えがおS)
熊本 3-1(前半2-0)新潟
<得点者>
[熊]安柄俊2(24分、26分)、八久保颯(55分)
[新]安田理大(73分)
<警告>
[熊]佐藤昭大(90分+2)
[新]磯村亮太(35分)
観衆:4,691人
主審:清水修平


強いぞ熊本!ホームでは前々節・大宮に続き、J1からの降格組・新潟に快勝とも呼べる勝利です。

新潟とは公式戦初の対戦。昔、ビッグスワンスタジアムで新潟vs浦和戦を観たことがあるんですが、決して足の便がいいとも言えない4万2300人収容のスタジアムがオレンジのレプユニで満杯に埋まっていた。同じ地方都市のJチームとして、お手本になる先輩と当時思ったものでした。

新潟は今節、それまでの4-4-2から3-4-2-1にシステムを変更してきました。「高さ対策のため」(DAZN)と鈴木監督は言いますが、がっちり守備でハメられた前節・栃木戦をスカウティングしてのこともあったのではと勘ぐるわれわれ。

20180401新潟

しかし、試合後(新潟のその陣形変更に関して)「慣れていない印象を受けた」(熊日)と渋谷監督が語ったように、同じシステムでも栃木戦よりスムーズにボールが動かせたように思えます。更にその違いは、「新潟にしろ大宮にしろ徳島にしろ、勝った相手は我々に対しての対策というよりは、相手チームさんが『自分たちのサッカーをしよう』というのがいちばん大きい」「負けた試合は、対熊本というのがすごく強くて、それを打ち破れなかった」(熊本蹴球通信)と指揮官が語るところにもあるようです。要するにナメてかかってくれていた部分が少なからずあったのではと。

序盤はさすがに押し込まれました。河田の強烈なミドルシュートはポストに当たって難を逃れる。前節・徳島を1発で沈めているこの男のミドルは脅威です。

しかしこの時間帯を粘り強く凌ぐと、24分、中盤で前を向いた米原がドリブルで上がりながら安の動き出しを待ってスルーパス。安は後ろからのボールをトラップ一発でうまくDFの裏に流し自分のシュートポジションにすると、すかさず右足を振った。横っ飛びのGK大谷も手が届かない際どいゴール隅に打ち込み先制点とします。

すると2分後には、CB小谷からの右サイド奥のスペースへのロングパスにWB田中が走ると、新潟のWB堀米は振り切られる。エンドラインぎりぎりからふわりと上げたクロスにファーサイドの安がフリーでヘディング。突き刺して2点目。ニアサイドには皆川が3人のCBを完全に引き付け、右WBの安田も戻り切れていませんでした。

前半だけで2点先取。しかし2-0が一番サッカーでは危ないスコアだと、ファンなら誰もが知っている。後半に入ってどちらに1点が入るかで勢いは変わってくる。

ただ、「やりきろうと思っていました」()と話す鈴木監督は、後半もフォーメーションを変える考えはありませんでした。ここにも熊本対策というより、「自分たちのサッカー」に徹しようという姿勢が見えた。

次の1点は熊本にこぼれます。55分、再び小谷がロングパスを送り田中を走らせると、これにも追いついた田中。やはりエンドラインぎりぎりからクロスを上げる。今度はファーから走り込んだ八久保が綺麗に左足でミートして流し込みました。

なんとなんと新潟相手に3点先取。

このあとさすがに新潟も堀米を下げ戸嶋を入れると、安田を逆サイドに変えて田中を抑えにかかります。ゴール前を襲われPKを献上し、クリーンシートこそ逃してしまいますが、最後まで熊本はDFラインを下げることなく戦い続ける。その後の追加点を与えることなく終了のホイッスルを聞きました。初春とはいえ、気温25度の下の熱い戦いでした。

エース安の2得点。プレースキッカーとして磨きがかかってきた八久保にも初ゴールが来た。しかし、皆川の献身的な前線での守備も見逃せなかったし、アンカー・米原のプレーの伸長も著しい。また、それを助けているのは、インサイドハーフの中山が絞り気味に入り、時にはダブルボランチのごとく米原との距離間を常に意識したポジションを取っているせいかと。中山から交代して入った上村もそうしていましたね。

「新潟に3-1 攻撃連動『大きな自信』」。熊日の翌日朝刊の見出しどおりでしょう。自分たちのサッカーをやり続けて結果が伴った。熊本はこの勝利で白星先行。勝ち点を12に積み上げ、順位を6位に上げました。

ただ、他会場の結果を見ても、今シーズンの特徴と言えるのか、どこがどこに勝ってもおかしくない状況。早くも大混戦の様相。

次節はここまで黒星のない2位・町田。初めての土を、われわれ熊本が付けさせたいものです。

3月25日(日)
【J2第6節】(栃木グ)
栃木 1-0(前半1-0)熊本
<得点者>
[栃]福岡将太(14分)
<警告>
[栃]ヘニキ(26分)、牛之濱拓(36分)、西谷和希(85分)
観衆:4,623人
主審:池内明彦


20180325栃木

3連勝はなりませんでした。前半も早いうちに栃木のCKから押し込まれて失点。反撃を試みるも、栃木の堅い守りを崩せず。後半になって足の止まってきた栃木を責め立てましたが、連戦で重くなった身体と、芝足の長いピッチに苦しみ、得点には至らず敗戦となりました。順位は10位に後退。