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例年なら、シーズン前の壮行会が開かれるこの時期なのですが、新型コロナウイルス感染対策で、今年は中止になりました。その代わり今年はTMをよく見に行けている。熊本での感染者発生のニュースを受けて、ちょっと心配ではあったのですが、22日(土)の鹿児島とのTMも見に行ってきました。

今月10日に新加入発表されたばかりの相澤が、岡本とのコンビでボランチを務めていました。「相澤!」「相澤!」と、まだ周りの選手からポジショニングの指示を受けてはいましたが、なかなかどうして、ボールを持たせると視野が広い。右左への配球はもちろん、時に鋭いスルーパスも送ります。楽しみな選手が加入しました。

45分の2本目には、ワントップに高橋、右に浅川が入りました。谷口もどこかで入ったと思いますが、このあたり前回の見学時はまだコンディションが・・・と書きましたが、それぞれかなり調子が上がってきている様子です。いい動きをしていました。

2本目にショートコーナーから相澤が入れたクロスを、ファーで誰かが折り返して酒井が押し込む。3本目は右サイドのパス交換で崩して、浅川が左足で巻くようなシュートを決めました。トップ下に入った小島が気の利いたパスを出しましたね。

順調そうに見えたのですが、最初の45分は大木監督の大声が始終飛んでいました。どうもポジショニングの指示のようでしたが・・・。

翌日の熊日によれば、「指揮官が語るキーワードは『知識、意識、無意識』」なのだと。「攻撃パターンを『知識』として頭に入れ、『意識』して反復練習し、『無意識』でプレーできるようになること」だそうです。要するに”オートマティズム”ということなのでしょうか。確かにこれまでもうちに一番欲しかったことです。

練習は見に行けていないのですが、TMのアップのときのショートパスのボール回しにも、それを目的としたような要素が見受けられますね。狭いところを打開するような・・・。

さて、J1、J2が開幕して、われわれのリーグ開幕まではあと2週間。春がやっとやってこようとしています。

追記
Jリーグは25日理事会を開き、新型コロナウイルス感染の拡大を受けて、3月15日までの全ての公式戦を中止し、延期することを決定しました。J3としては開幕戦と第2節が対象となります。われわれの春はまた遠のきました。


2020.02.10 練習試合見学
なかなか新チームの様子を見に行くことができなかったのですが、ようやく8日にあったヴェルスパ大分とのTMに都合があいました。

運動公園のサッカー場にできた見学者用のベンチで空き席を探していると、ジュー君の姿が。古い付き合いの彼の隣に座って、新加入選手の番号・名前を教えてもらいながら見学できたので、よーく分かりました。

まずは大木新監督が、どんなサッカーを志向しているのかが最大の興味だったのですが、想像していたこれまでの「ボールサイドに人数を集め密集を作る」スタイルではありませんでしたね。ただ、ポジショニングを意識してボールを奪ってから素早いダイレクトパスでつないで、相手の空いたスペースを突くという意図が垣間見れました。球際も強く、パススピードも早くなったような。

最初の45分。4-2-3-1のワントップは北村で、トップ下には竹本が入ってました。上村、岡本のダブルボランチ、右SBの黒木、この辺りは外せない。左SBは河原が務めていましたが、その後は右SHに回ったりしていたので、監督が選手に複数のポジションを求めているのが分かります。久しぶりに黒木のボランチ姿も見られました。

CBで酒井とコンビを組んだのはルーキーの菅田でしたが、なかなか落ち着いてボール処理していました。安定している。

ところが、メンバーを大きく入れ替えた後半は、ちょっと不安定になりました。前線に入った浅川、谷口、石川らは、これまで別メニュー調整中だったらしく、まだコンディションが上がっていなかったのでしょう。明らかに前線からのプレスの強度が落ちたため、鈴木、小笠原らのDFラインが押し込まれてしまいました。周りとの連携もこれからのようです。

あと目を引いたのは、ボランチで使われたユース上がりの田尻でしょうか。うまいし、立ち姿がいいです。

中原が近くで見たら随分胸筋が厚くなってびっくりでしたね。当たりに強くなろうとしているのでしょう。コンディションも上々に見えますし、今年も彼がキーマンになるのではないでしょうか。

TMで連続得点を決めている坂本も好調さが見てとれます。

守護神・山本の故障が発表されていましたが、もう走っていましたので、開幕には間に合うんじゃないですかね。もちろん内山も安定していましたが・・・。

熊日の報道でも怪我人が多いと報道されていました。練習の負荷が高いせいかも知れませんが、ここを乗り越えて、特に後半前線に入った故障明けの選手たちは、これからも数多く組まれているTMで実践感覚を上げて、スタメン争いに加わって行って欲しいものです。

明けましておめでとうございます。今年も皆様よろしくお願いいたします。

1月10日、ロアッソ熊本はえがおスタジアムで新体制発表を行いました。これまでだと、全体の初練習と同日だったと思うのですが、今年はちょっと趣きが違ったようで、各メディアの映像や記事では、新加入選手の自己紹介とインタビューが主になりました。

新加入選手のそのコメントは、熊本蹴球通信を見ていただくとして。

昨年末のエントリー(記事更新)からまず触れなければいけないのは、GK山本の残留でしょうか。岡本、伊東の残留は「非常に大きい」と書きましたが、昨シーズン全試合出場した”守護神”山本の残留は、とても”心配”していたからこそ、大いなる安堵を与えてくれました。山本が今思うところは、これも井芹さんがインタビューで掘り下げていて興味深い。ご覧下さい。

というわけで、新体制が発表されましたが、新たな加入で言えば、鳥栖から期限移籍の石川啓人選手は注目です。中盤はずいぶん競争が激しくなったのではないでしょうか。

コーチ陣は、北嶋ヘッドコーチの解任以外は補充、体制変更はありませんでしたね、大木進監督が特に招聘するコーチがいなかったということはちょっと意外ですが、監督が思うところの戦術指導に、特にコーチが必要ではないのかも知れない・・・。

【スタッフ】
監督:大木武(新任)
コーチ:藤本主税
コーチ:増嶋真也
GKコーチ:豊島幸一

【選手】
1 GK 野村政孝
2 MF 黒木晃平
3 DF 小笠原佳祐
4 DF 酒井崇一
5 DF 菅田真啓(←福岡大)
6 MF 河原創(←福岡大)
7 MF 中原輝
8 MF 上村周平
9 FW 谷口海斗(←岩手)
10 MF 伊東俊
11 FW 浅川隼人(←YS横浜)
13 FW 北村知也
14 MF 竹本雄飛(←立命館大)
15 MF 坂本広大
16 MF 田村翔太
17 MF 石川啓人(←鳥栖/期限付き移籍)
18 FW 高橋利樹(←国士舘大)
20 DF 衛藤幹弥
22 GK 山本海人
23 DF 小谷祐喜
25 MF 小島圭巽(←熊本ユース)
26 MF 田尻康晴(←熊本ユース)
27 FW 樋口叶(←熊本ユース)
31 MF 岡本知剛
35 GK 内山圭
39 DF 鈴木翔登

こうやって見ると、平均年齢を下げたとはいえ、要所にベテランも交えたバランスを得た布陣のように見えます。前線は”可能性”を秘めた能力を持った人材が揃いましたし、それを”生かす”中盤も多く控えている・・・。

新加入選手はこれで一区切りだという。「現時点ではこの26名でスタートするということですね。大木監督も今いる26名の選手の力を全て把握しているわけではありませんから、プレシーズンのトレーニングを積んで、あるいは開幕してから、もし、足らないというところがあれば、今いる選手たちでそこを補っていくのか、あるいは外から獲ってくるのかというところは、また改めて考えたいと思います」と、織田GMは言う。

ということで、このメンバーで2020年シーズンの熊本は始動します。バランスも考えたうえで、出来うる限りの新戦力を得た布陣を構えられたのではないかと思います。

早く試合が見たい。ファンにとっては、それがいつものこの時期の思いですが、チームとってはしっかりと作り上げなければいけない時期ではあります。熊本は新監督のもと、それに臨みます。

ストーブリーグに入り、井芹さんの「熊本蹴球通信」では興味深いインタビュー記事が続いています。織田GM、鈴木主将、そして渋谷前監督・・・。

もう前エントリーでわれわれの総括を終えたので、過ぎ去ったシーズンをあれこれ振り返るより、現在も進行中の織田GMの”チーム作りのコンセプト”が気になります。

まず新監督に大木氏を選んだ理由は4つあるという。①人間性、②サッカーに対する情熱、③サッカーの志向、④経験。

特に③に関しては、「自分たちでボールを大事にする、だけど攻めに行くというところ。今季、我々に足りなかったものを彼に託したいと思っているんです。ファイナルサードで勢いがなかったり、アイデアが足りなかったり、中盤ではボールが横にまわっても縦に入らないとか、そういう部分の改善に彼の力を借りたいと思いました」(熊本蹴球通信・2019シーズン総括/織田秀和ゼネラルマネージャー(後編))という。

また、④経験については「日本代表コーチというトップトップの経験もあれば、地方クラブの経験もある」としながらも、「もちろん、解任されたりもしていますが、地方クラブでいい時もあれば悪い時の経験もしている。そういう意味で、このサイズのクラブに合う中でも、多くの経験を積んでいるいい監督だと、このチームを成長させる可能性を持っている監督ではないかなと思いました」(同)と期待を寄せています。

さらに、「目標は間違いなくJ2昇格です。そこは当然のことです。しかし、そこに至るプロセス、やり方として、ここまで積み上げてきたものをご破算にするのではなくて、そこからさらに積み上げができるチームにしていきたい。それがこの先の将来につながっていくという思いがあるので」(同)ともGMは言う。

恒例の熊日のシーズン総括の連載「遠いゴール 2019 J3ロアッソ」(中)(26日付)は、その思いを、「ボールを保持して『自らアクションを起こすサッカー』を熊本の”チーム哲学”に据える覚悟が見て取れる」と書きました。

ただ、予算規模が確実に縮小するなかで、気になるのは選手層の問題です。ユースから3人の昇格、大卒ルーキーも4人の獲得が既に発表されていましたが、それに加えて今日現在(26日)までに、同じJ3リーグのYSCCからFW浅川、岩手から同じくFWの谷口の獲得が発表されました。

浅川は今シーズン13得点で得点ランキング6位。谷口が9得点で15位。「年俸は低いけれどJ3で活躍している選手は何人もいる」(同)と言ったGMの答えがこれなのでしょう。まるで、JFL時代、1年でのJ2昇格を逃した2年目のシーズン、北陸(現富山)から北川、武蔵野から小林という点取り屋を強奪したときのようです。対戦相手から奪い、自らの戦力を上げる。これも昇格を目指すリーグ戦の戦い方の重要なコンセプトだということを思い出させてくれたし、期待できる若手の獲得でした。

いずれにせよ、今季活躍した大卒ルーキーも含め、若手を「育てながら勝つ」という方針の継続に思えます。

一方で、契約を更新された選手は、FW北村、MF田村、中原、上村、坂本、岡本、伊東、DF小谷、衛藤、酒井、鈴木、小笠原、GK野村、内山といったところ。まだ、数名の選手と交渉が済んでいないようですが、われわれとすれば若いチームのなかにあって、ベテランで技術もある岡本と伊東が残ったことは非常に大きいと思うところでした。

さて、まだハッキリ全容は固まっていませんが、この選手たちと共に、大木監督は実際どんなサッカーをしていくのでしょう。これもまた「熊本蹴球通信」の新監督発表記者会見の記事 から引用させてもらうと・・・。

質問に対して、「戦術のことを言っても分からないと思いますので」とにべもない(笑)。これはなかなか記者泣かせだぞと思わせましたが、「攻撃的とか守備的とかいうことよりもですね、簡単に言ってしまえば動きのある、少しこう、躍動感のあるようなゲームをしたい」と説明する。

一番分かりやすかったのは「テンポを上げたいということ」「リズムよくプレーしたい」という言葉。なるほどこれまでの大木サッカーを思い返すと、よく表したキーワードです。

ちょっと驚いたのは、大木新監督の就任が発表されると、「また大木さんのサッカーが見れるのが楽しみです!!」(神戸・古橋選手のtwitter)といったように、過去大木門下生だった選手たちからの喜びの声が多かったこと。それほど選手たちからすれば魅力的なサッカーだったということか。岐阜→神戸→日本代表と一気に駆け上がった古橋のような若手が、わがチームから出てこないとも限りません。「若いということは(起用に)関係ない」(同・熊日)。そう新監督は言い切っていますから。

さて、年の瀬も迫り、われわれも年末のご挨拶をさせていただきます。

1年でのJ2復帰を逃した残念なシーズンではありましたが、もはや吹っ切れて、来シーズンの大木・熊本にワクワクし始めています。これも「ホームチームがある喜び」。来る年もなにも楽観はできませんが、ご一緒に応援していければ幸いです。

皆様、どうぞよいお年を。

11日付の熊日がスクープし、追って公式サイトでも発表がありましたが、新監督に大木武氏の就任が決まりました。「大木氏はこれまで率いたチームで攻守において『自らアクションを起こすサッカー』を掲げた。ロアッソは、渋谷氏が2年間で築き上げた自陣から丁寧にパスをつなぐサッカーを継承できる人物として大木氏を選任したとみられる」(熊日)とあります。

過去、京都と岐阜の監督時代に対戦経験がありますが、ボールサイドに人数を集めて密集を作り、細かくパスをつないで打開していくといった印象があります。ただ、甲府や京都時代はともかく、岐阜での成績は振るわず、今シーズン途中で解任になっている。そのあたり、今季の岐阜の試合を見ていないのでなんともわかりかねますが、もうちょっと情報を探ってみたいと思います。

いずれにせよ、思ったより早い新監督の発表でした。織田GMが水面下で動いていたのでしょう。渋谷前監督は、織田さんのGM就任の前に決まっていましたから、今回の監督人選は、初めて織田GMの眼鏡に叶う人を選んだんだと理解していいのでしょうか。

言い方はきつくなりますが、いわば岐阜をJ3に落とした“戦犯”という意味では、渋谷氏と同じなのですが。来シーズン、大幅に若返る(若返ざるを得ない)わがチームにおいて、長期的視野で再構築を託す意図があるのかも知れないとちょっと思ったりもします。

さて、今シーズンの総括をしなければいけませんが、これもまた最終節を報じる10日付の熊日の紙面で、河北記者が書いていることに我が意を得たりなんですが、少しだけわれわれの意見も加味したいと思います。

「対戦2巡目の後半戦に入ると、自陣に引いて守りを固める各チームの対抗策に苦戦」(同・熊日)。そのとおりですが、加えて言うなら、第12節のFC東京U23戦で早くも敵将・長澤監督が、熊本との戦い方の“お手本”を見せていたと思います。

「自陣からの組み立てのミスを突かれるシーンが散見された」(同)。これも、全ての試合において、熊本対策のひとつであり、そういった敵のスカウティングを上回ることができませんでした。

折り返し前後の福島、鳥取との連敗。そしてここから得点力不足に陥りますが、前線にタイミングよく顔を出していたボランチの一角、岡本の故障、長期離脱が遠因だと思っています。(ただ、怪我をしなかったら鳥栖にシーズン途中で移籍していたのですから、どっちもどっちでしょうか)

ただ、24節讃岐に引き分けて4位に落ちても、勝ち点差で4チームが拮抗する混戦状態でしたから、終盤の直接対決で群馬に敗れ、藤枝、北九州と引き分けたのが、なんとも痛かった。結局、夏場の選手補強に成功した北九州と群馬が昇格を決め、戦術の浸透には時間がかかるとして補強しなかった熊本との明暗が分かれたとも言えるでしょう。

シーズントータルで6敗以内を目指していたにもかかわらず、9敗を喫した結果は、下位に取りこぼしたことも大きな要因でした。

一番の原因は、FC東京U23に2連敗したことですが、まったくこのJ3リーグのU23というチームは“魔物”だと思いました。年代別代表の試合でいない選手の穴をユースで帳尻を合わせるかと思えば、J1でベンチ入りし出番のなかった選手がいきなりスタメンで出てきたり。セレッソ戦では、調整中の柿谷が出てきたりとか。まったく得体が知れない(笑)。ガンバ戦で先制弾をくらった食野なんかは、その後海外移籍ですから、とんでもないポテンシャルを持った選手が出てくる。

このU23のリーグ参戦は来年までという話ですが、要警戒は解けません。

最終節後の記者会見で渋谷監督から色々引き出してくれていますが、ひとつだけ引っかかった反省の弁がありました。

「勝負にこだわって、結果を求めていかないと、難しいんだなと思ったので。いい形でサッカーを進めていても、結果が残らないと何も残らないというのを、私自身、今年1年戦って思いますので」(熊本蹴球通信)。
同じようなことを、昨年のシーズン終了時か今シーズンも任されたときに言っていたはず。ちょっとそこは突っ込みたくなりました(苦笑)。