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2020.12.01 完敗。秋田戦
11月29日(日)
【J3第30節】(えがおS)
熊本 2-4(前半1-1)秋田

<得点者>
[熊]岡本知剛(24分)、浅川隼人(90分+5)
[秋]韓浩康(43分)、茂平(62分)、鈴木準弥(68分)、林容平(87分)

観衆:3,435人
主審:藤田優


20201129秋田

これが早々とリーグ優勝を決め、J2昇格を決定づけたチームの強さなのか。まざまざと目の前で、現実を突きつけられた気がしました。

先制点までは熊本のペースでした。ほとんど秋田陣内でボールを回し、相手を揺さぶり続けた。24分、左SB石川のクロスをニアで岡本が反らしてねじ込んだ。堅守を誇る秋田からの先制点奪取。幸先はいいものの、ただ安心感には遠い。

追加点も欲しいが、まずはリードしたまま前半を終えたかった。前半終了間際に、自陣で秋田の得意なセットプレーのチャンスを与えて、嫌だなぁと思っていましたが、CKをニアで反らされると、ゴール前の韓に押し込まれて同点とされます。

これが秋田の反撃の狼煙でした。後半明らかに球際の強度を高めた秋田は、ダブルチームで奪いに来る。2トップがPエリアぎりぎりに構えるため、内山がDFからの組み立てを避け、キックを選ぶと、セカンドボール争いでも後手に回る。

逆転弾は62分、ゴールキックを前線で落とされ、すかさずダイレクトで裏にパスされると、走りこんだ茂に豪快に決められる。68分には再びCKからどんぴしゃのヘディング。終盤にはハーフウェイあたりからのFK。ヘディングはポストに嫌われるが、跳ね返りを途中出場の林が押し込む。一挙に1-4のビハインド。

アディショナルタイムに、衛藤の低いアーリークロスを、浅川がニアで反らして、なんとか意地を見せましたが、3点差は覆せませんでした。

目の前で見せられたのは、秋田の強さ、そして上手さでしたね。とにかくどこのどう繋げば味方がいるのかわかっている。シンプルに縦に早く繋げてくる。そうした点を、「方法論が違うと思います。向こうは簡単に入れてくる、うちは少し手数をかける、どっちがいいということではなくて、その違いはある」(熊本蹴球通信)と大木監督は言います。

そして、総得点の半分を占めるというセットプレーの強さ。集中力。完敗でした。

今節は、上位陣が全て勝利を収め、敗れた熊本と鳥取が同率で6位に並ぶ結果となりました。
2位相模原との勝ち点差は6に。

もちろん数字上の可能性は残していますが、勝ち点差は、残りの試合数以内なら逆転もあると巷間言われる。複数のチームの混戦状況も考えると、非常に厳しいと言わざるを得ないでしょう。

残り4試合。切り替えてやって欲しい。今は、また強いロアッソが見たい。寒風吹きすさぶ夕暮れのスタジアムを後にしながら、そんなことを思いました。

11月22日(日)
【J3第29節】(ヤンマー)
C大23 1-1(前半0-1)熊本

<得点者>
[C]新保海鈴(52分)
[熊]谷口海斗(36分)

観衆:674人
主審:酒井達矢


20201122C大阪U23

「前半は昇格争いをしている熊本の気持ちの強さや、(攻撃の)クオリティーの高さといったパワーをもろに食らった」(23日付・熊日)と敵将・丸山監督が振り返るとおり、熊本は、セカンドボール争いでも上回り、相手ボールも球際強く奪い、波状攻撃でC大阪U23のゴールを襲いました。

自陣に押し込まれたC大阪U23が、なんとかワントップのピアスにつなげようとするパスも、菅田が予測よく摘んで、チャンスにさせない。

それでもなかなかゴールを割れない熊本でしたが、よくやく36分、上村が得たエリア前のFKのチャンス。中原がふわりと壁を越えるボールをニアに送ると、谷口が体をねじるように反転させ、頭で流し込みます。

ただ、先制したら負けなしというジンクスも、藤枝戦でついえてしまったので、まだ手放しでは喜べない。なにより、C大阪U23との前回対戦では、5得点するも2点差まで追いすがられていましたから・・・。

何としても追加点の欲しい熊本は、後半開始から早々と高橋に代えて浅川を投入。その決定力に賭けます。一方、C大阪U23はピアスを下げて、前田を入れて藤尾のワントップに。

「失うものはないと、前から(プレスを)かけに行った」(同)と丸山監督も言うように、藤尾と、シャドーの前田、島村の前線3人から始まる組織的なプレスが機能し始めると、熊本も手を焼き始める。

「失点する1、2分前の僕のゴールキックから流れが悪くなったなというのは自分でも分かっているのと、失点した時も、ボールに触っているけどゴールに入れてしまったというのがあるので…」「僕個人としてはもう、自分が、ただただチームの流れを崩してしまったなというところだと思ってます」(熊本蹴球通信)と、GK内山が悔やむように、自分たちのミスから押し込まれ始める。

上村が島村を倒して与えたFKは、Pアークの少し右。これを新保が、左足を振りぬき、ゴール左に直接決めて同点とします。

その後もC大阪U23の時間が続くところを、熊本は樋口や北村を入れて押し戻し、好機を演出した場面もありましたが、どうしても追加点を奪えず、引き分けで勝ち点1積むに留まりました。

この試合の時間までに、上位陣では相模原が勝利して勝ち点50で2位浮上。岐阜も49に積み上げる一方、鳥取、長野、今治はそれぞれ敗れて足踏みしていただけに、勝ち切れなかったことが悔やまれます。

ただ、幸いなことに2位との勝ち点差は3のまま。順位は5位に上がりました。

同点にしたあとのC大阪U23に、持ち前のパス回しを伸び伸びとやらせてしまった。ただ、課題だった“あっさり”とした失点や、完全に崩された場面がなかったのは光明か。粘り強い守備が戻ったものの、今度は決定力という、まぁこれも後半戦から続く課題がのしかかります。

「連敗から1引き分けになって、1回、顔上げたいなと、いう気もしますね」()と、大木監督が言う。

最後にこの勝ち点1が利いてくれることを期待したい。連敗は止まった。しかし、次節は優勝チーム秋田という難敵を、ホームに迎えます。がんばれ!ロアッソ。

11月18日(水)
【J3第28節】(えがおS)
熊本 1-2(前半0-2)FC今治

<得点者>
[熊]浅川隼人(82分)
[F]レオ・ミネイロ2(34分、39分)

観衆:1,419人
主審:上原直人


「パスを奪われてカウンターを浴び、セットプレーで競り負ける。熊本は既視感のある失点シーンをまた繰り返した」(19日付・熊日)。

なかなか辛辣な書き出しですが、われわれも以前同じようなことを書いていますし、観ているファン・サポーターも同様に思っているでしょう。

2点先行されて、1点跳ね返す。ちょうど前節・藤枝戦の前半戦を差っ引いたような試合展開は、これも前節同様、いやそれ以上に試合の入りがよかっただけに、悔やまれてなりません。

20201118今治

入りがよかった要因はハッキリしていました。この日、大木監督は2ボランチを捨て、4-1-2-3のインサイドハーフに、これまでは交代カードだった伊東と岡本を同時に先発で使ってきました。失点数がリーグで2番目に少ない堅守を誇る今治に対して、先に点を取ってしまって試合を優位に運ぶ。そんな戦略が推測できました。

しかし、再三高橋にクロスが送られるものの決めきれない。すると34分、小笠原からのパスをインターセプトした今治に自陣右サイドを運ばれて玉城にシュートを許す。これはクロスバーに弾かれるものの、詰めていたレオ・ミネイロに押し込まれます。

さらに5分後にはCKから“あっさり”追加点を献上。前半だけで2点のビハインドは、堅守・今治にとって、最も有利な試合展開となってしまいました。

前半のうちに伊東が痛めて上村に交代。後半、浅川を入れると、60分には中盤で奪ってカウンター。谷口が運んで走ってきた上村にパス。しかしシュートは枠の左。

ようやく82分、ボックス内で受けた浅川が、反転してDFを交わしゴールに流し込みましたが、時すでに遅し。一矢報いるだけに終わりました。

勝利した今治イレブン、スタッフの喜びようは、これほどのものかと思いましたが、思えばこれは“6ポイント”ゲームでもありました。今治は勝ち点を46に積み上げ、得失点差で熊本の順位を上回り、熊本は7位まで後退しました。

今節は、とうとう秋田が無敗のままリーグ優勝を決め、早々とJ2昇格が決定。一方、2位争いは長野が鳥取に破れ、相模原が引き分け、岐阜も勝利して、長野の勝ち点49に対して、鳥取47、相模原47、岐阜46、今治46、熊本46と、3ポイントのなかに6チームがひしめき合うという、稀にみる混戦となっています。

最終コーナーを周って、各馬がひしめき合う2位争い。なんとか鼻先でもいいので、先にゴールを切りたい。

試合後のピッチで、失点の責任を一身に背負ったのか、がっくりとうなだれる小笠原の肩を、浅川が抱いている姿が印象的でした。ファン・サポーターも言いたいことは山ほどあるでしょうが、今はまず、選手たちが自信を持ってプレーするという雰囲気を、スタジアムで作ってやることが大事だろうと思いました。

2020.11.16 連敗。藤枝戦
11月14日(土)
【J3第27節】(えがおS)
熊本 2-3(前半1-1)藤枝

<得点者>
[熊]高橋利樹(33分)、浅川隼人(82分)
[藤]大石治寿2(45分+2、65分)、秋山貴嗣(71分)

観衆:2,141人
主審:石丸秀平


“あっさり失点”の悪癖が治りません。熊本はホームで迎えた藤枝戦、先制に成功するも3失点で逆転され、1点差に追いすがりましたが、逃げ切られました。

熊本は右SBで黒木が先発。藤枝は前回対戦時と同じ3-3-2-2のフォーメーション。

20201114藤枝

試合序盤。出足鋭く、早いパス回しで熊本が藤枝を自陣に押し込みますが、藤枝もそれに慣れると反撃を始める。攻守入れ替わりの激しい見ごたえある時間。

すると33分、後ろで回していた熊本、小笠原からのロングパス1本。中原がオフサイドをかいくぐりボックスに侵入すると、中に走ってきた高橋にパス。それをきっちり高橋が押し込み先制点とします。

先制すれば負けたことのない熊本。その後も藤枝の反転攻勢をしのぎながら、このまま前半を終えようとしていたアディショナルタイム。藤枝に左サイドを襲われると、上がって来たDF川島にフリーでクロスを入れられ、ニアで大石に反らされて同点にされてしまいます。

ハーフタイムに大木監督は、選手たちに「『大丈夫だ』と話をした」(熊本蹴球通信)そうですが、後半から水野を谷澤に代えてきた藤枝の勢いを抑えきれなくなる。

度重なるCKやFKでピンチが続くと、ミスも誘発。悪い流れの中で踏ん張っていましたが、65分、左サイドで起点を作られるとグラウンダーなクロスを受けた大石が反転気味にダイレクトで打つ。逆転されてしまいます。

熊本は浅川、伊東、小谷を一気に入れて、反撃を狙う。しかし、71分にはCKからフリーで秋山に合わせられ3点目を献上。

その後も藤枝にゴールを襲われる時間が続きましたが、上村を入れて守りを整え直した82分、バイタルエリアで右から少しずつ左へ回してボックスに入るあたり。入ってきた石川のクロスにニアで浅川が合わせてゴール。1点差に詰め寄ります。

しかし、もう時間があまり残されていない。せめて同点、勝ち点1をもぎ取りたい。再び石川がDFの股抜きクロスを浅川に送りますが、合わせられず。パスを貰った伊東が押し込みネットを揺らしましたが、浅川の位置がオフサイド。

アディショナルタイムには、入ったばかりの樋口がこぼれ球をシュートしましたが、GKにブロックされる。何度もあったCKのチャンスも決めきれず時間切れ。前節に続き連敗。藤枝に10試合ぶりの勝利を献上してしまいました。

失点の場面を振り返ると、いつものように相手への寄せの甘さに尽きる。特に1失点目は、もう前半最後のプレーとでも思った気の緩みでしょうか、左サイドをがら空きにしてフリーでクロスを入れさせています。

毎回、このブログに拍手コメントを寄せていただく“ゆうらん”さんから、前節の敗戦後「選手から声が出ていない。なんか物足りなく感じます」というご意見をいただきました。しごく同感。
岡本主将は、「もっと中で声を出したり、ゴール前で絶対やらせないような激しさとか、そこをもう1回、さらに強く、考えながらやらないといけない」()と言う。

試合後のぶっきらぼうな大木監督の談話も、勝っていればこそ気になりませんでしたが・・・。今回は、(井芹さんだけではないのかも知れませんが)随分食い下がって質問しています。

今節は、前日にC大阪U23に引き分けた相模原に勝ち点で並ばれただけでなく、翌日長野が讃岐に勝利したため、勝ち点3差を付けられ、とうとう自力での昇格圏内浮上ができなくなってしまいました。

ただ、まだ何も決まってはいない。

試合後のロッカールームで選手たちに、「まだ、あと7試合あるのでね、そこに集中していきましょうという話をしました」(同)という指揮官。われわれも、同じ気持ちで向かいましょう。

今週は中二日の水曜日、ホームで今治を迎えます。


11月7日(土)
【J3第26節】(白波スタ)
鹿児島 4-1(前半2-0)熊本

<得点者>
[鹿]牛之濱拓(12分)、米澤令衣(35分)、薗田卓馬(76分)、水本勝成(82分)
[熊]高橋利樹(59分)

観衆:3,366人
主審:御厨貴文


4試合勝ちなしどころか得点すらなかった鹿児島に、大量4点を献上して敗戦。厳しい結果となりました。

熊本は16試合ぶりに相澤を先発起用。河原とのダブルボランチにして4-2-1-3の布陣。その相澤が、前半“受け身”になって2失点した原因を、「自分たち2ボランチのところが低くなっていて、そこが良くなかった」(熊本蹴球通信)と捉える。それにしても、自分たちのミスから鹿児島に伸び伸びとプレーさせた。

20201107鹿児島

1失点目は、鹿児島の左からのクロスを、衛藤の後ろから牛之濱に飛び込まれ頭で決められる。先制した鹿児島は、自陣でがっちり2列のブロックを敷いて守り、カウンター攻撃に転じる。

30分過ぎから熊本もボールを敵陣で回せるようになるが、35分、鹿児島がバックパスからGK大西がダイレクトでロングボールを前線に送ると、予知していなかったのか菅田がボールに触れず、右サイド米澤がそれを収めるとドリブル。追走する菅田を交わして、ゴールに沈めて2点目とします。

後半開始から、衛藤に代えて黒木、浅川に代えて高橋を投入。前線で競えるようになった熊本は、押し上げが利き、そこからほとんど敵陣で攻勢を掛ける。前半は一度もなかった“惜しい”場面も増えてきます。

何度も続いたCKのチャンス。ようやく59分に、ショートコーナーから左に回っていた中原の後ろから来るクロスボールを高橋が頭で捉えてゴールとします。

これが反撃の狼煙となるはずでした。その後も熊本がボールを持つ。同点も時間の問題と思っていた矢先、鹿児島がカウンター。右サイドを持ち上がると左右に揺さぶったあと、クロスのクリアを牛之濱が打つ。黒木がスライディングでこれをブロックしますが、ハンドの判定でPKを献上。薗田がこれをきっちりとゴールに沈めました。

再び2点差となっても、熊本イレブンは諦めずに走りましたが、自陣ボックス右で与えたFKに、その直前投入された水本の頭にきっちりと合わされて4点目を与えると、その点差を跳ね返すことは叶いませんでした。

大木監督は、「簡単に2点取られてしまったのがいちばんの敗因」()と言い、前半受け身になった要因を問われ、「わからない」「自分たちがプレーするというよりも、相手にプレーさせてしまった感じが強かった」と答える。

この試合前まで9位に沈んでいたJ2降格組の鹿児島は6位に浮上。試合後、敵将・金監督は「負けたら終わりという覚悟で今後の試合に臨む」(8日付・熊日)と言う。

そんな鹿児島の“強い気持ち”に飲まれてしまったのか。せっかく隣県ダービーで、大勢駆け付けた赤いサポーターたちの前で、今季ワーストともいえるようなゲームを演じてしまいました。

ただ、今節は秋田と長野が対戦し引き分け。相模原も引き分けに終わったため、いずれも足踏み。得失点差で3位に沈みはしたものの、長野との勝ち点が並んだだけに終わったことは、不幸中の幸いと言えるかも知れません。

この混戦から抜け出すためには勝利しかないのは選手たちもわかっているはず。次節はホームで藤枝戦。前半戦に続きダブル勝利といきましょう。