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11月17日(土)
【J2第42節】(えがおS)
熊本 3-0(前半0-0)愛媛
<得点者>
[熊]伊東俊(52分)、上村周平(57分)、田中達也(80分)
<警告>
[熊]鈴木翔登(6分)
[愛]林堂眞(69分)
観衆:5,647人
主審:上村篤史


20181117愛媛

得失点差では讃岐を大きく上回ってはいるものの、勝ち点では同じ。結局、最終節までもつれた最下位争いは、熊本にとっては「讃岐の結果に係わらず、とにかく最後目の前の相手に勝てばいいんだ」という開き直りに近い決意に繋がったと思います。

ファン、サポーターの気持ちも同じ。秋晴れのスタジアムで声を嗄らして後押しするのみ。

難敵・愛媛を相手に前半をスコアレスで折り返しますが、出来はいつもと違っていました。なにより際立ったのはDFラインの高さ。それによるコンパクトな陣形。DAZNの解説松岡氏も「自陣ではなく、敵陣でポゼッションするのはいい」と誉める。

そして、奪われたら奪い返す。流行りの言葉でいえばトランジション。攻守の切り替えの速い展開。こんなサッカーが見たかったのです。

試合が動いたのは後半52分。中山の自陣からのロブに右サイド田中が追いついてクロス。皆川がニアにDFを引き付けてできたスペースに走り込んだ伊東の頭にドンピシャ。先制点を上げます。

俄然スタジアムのボルテージが上がると、すぐ5分後には中央を崩す。佐野の縦パスを伊東がワンタッチで出すと、上がってきた上村が右足一閃、ゴールに突き刺した。見事!

愛媛も選手交代を絡めて攻勢をかける。けれど今日の熊本の守備ブロックを割れない。熊本が伊東に代えて黒木をWBに入れ、田中をシャドーに回すとこれがまた奏功した。自陣から鈴木、中山、皆川と繋ぐと、前がかりになっていた愛媛DFのギャップを突くように田中が飛び出した。GKとの1対1を見事に制してダメ押しの3点目を入れます。

ゴール裏に駆け寄りガッツポーズの田中達也。ああ、きついシーズンだったけど、今季のこのヒーローの姿はしっかりと目に焼き付けておきたい。

終わってみれば3-0のクリーンシートでの快勝。敵将・川井監督に「完敗」と言わしめました(18日付・熊日)。

恒例のセレモニーでは、永田社長がこの成績で終わったことの「お詫び」と、それでも引き続きの支援を発表している蒲島知事や、スポンサーに対して、そしてめげずに応援し続けてくれたファン・サポーターに「感謝」を述べました。

おあずけになっていた「カモン!ロッソ」が秋の夕暮れにこだまする。ホーム戦では実に5月20日の水前寺以来。えがおスタに至っては4月1日の新潟戦まで遡る。

熊本は最後に“意地”を見せ、J3の結果次第では降格を免れる21位を自力で掴みましたが、翌日の試合で沼津が引き分けに終わったため、状況は極めて厳しいと言わざるを得ないでしょう。いや、誰もが覚悟はできている。

このところの言動から薄々予想はしていましたが、翌日には渋谷監督の続投が発表されました。シーズン最後の頃は、戦術に批判的なことを書いてきたわれわれでしたが、この人事はこれで良かったと思います。

なによりまず、早く次の体制を発表したのがいい。いらぬ憶測もブレも生む前に。それは知事の支援表明しかり、平田機工の翌日熊日朝刊広告しかり。

それと。前への意識を高めた最後の4戦、なぜもっと早くこの方向転換ができなかったかとも悔やまれますが、井芹さんが新潟戦のレビュー記事で書いていた、「ただ、岡山戦でも新潟戦でも、前への意識が強調されてはいたが単純に蹴っていたばかりではなく、落ち着いて動かすべき場面ではボールを握り、時間を作り、相手を動かそうと試みていた。もちろん質の問題はまだあれど、ここまで積み重ねてきたことが無駄だったかといえば決してそうではない」という見解に、われわれも全く同意です。

大宮のときがそうであったように、落とした監督がきっちりと上げる。そんな責任の取り方があっていい。もともと強く生まれ変わらせるために長期的視野で連れてきた人だから。

ただ、そんなに簡単なリーグは日本のどこにも存在しないことは、九州リーグから上がってきたわれわれが一番知っている。「来季は勝負にこだわる戦いを前面に出」すと監督は言う(公式)。願わくば、多くの“引き出し”も持っていていただきたい。それは、クラブもそう。織田GMにもAプランでダメならBプランという“引き出し”を。そういう体制でなければ、永田社長が挨拶で言った、「必ずや1年で戻す」という目標は達成されないのではないでしょうか。


3月17日(土)
【J2第4節】(ニンスタ)
愛媛 1-2(前半1-2)熊本
<得点者>
[愛]池田樹雷人(26分)
[熊]中山雄登(3分)、オウンゴール(41分)
<警告>
[愛]前野貴徳(40分)、小暮大器(45分+3)
観衆:2,436人
主審:柿沼亨


試合開始早々に田中のクロスを安が反らしたところを中山が頭で押し込んで先制。その後は愛媛に押し込まれ同点にされるが、前半終了間際にFK、八久保のキックが愛媛DFのオウンゴールを誘い、後半も守りきって敵地で貴重な勝ち点3を得ました。この勝利で熊本は勝率を五分に戻し、順位は10位。愛媛は開幕から4連敗。

20180317愛媛

10月1日(日)
【J2第35節】(えがおS)
熊本 2-1(前半2-0)愛媛
<得点者>
[熊]嶋田慎太郎(17分)、小谷祐喜(22分)
[愛]三原向平(68分)
<警告>
[熊]嶋田慎太郎(86分)
観衆:4,005人
主審:西山貴生


連勝は、今季ようやく2度目だというのですから、どれほど厳しくつらいシーズンかがわかるというものです。愛媛との前回対戦は4月。今シーズン初めての4連敗を喫した試合でもありました。

今節は、村上の負傷以来、3バックの真ん中を担っていた植田が累積警告で出場停止。池谷監督は、直前まで木村、上原を代わる代わる試して悩んでいたようですが、結局先発には上原を起用しました。

上原にとっても初めてのポジションだったようですが、なかなかどうして、器用に、そしてしっかりとこなしました。これは単なる“代役”に止まらない、新しい組み合わせの発見かもしれません。まぁ、久しぶりの90分だったこともあって、最後に足を攣ってしまったのはご愛嬌というところでしょうか。

20171001愛媛

試合前のDAZNのインタビューで、対戦相手のことを問われて「オーガナイズが似ているチーム」と池谷監督が答え、愛媛・間瀬監督も「攻守のコンセプトが似ている」と述べていて興味深い。

熊本は開始早々から飛ばします。スローインを回り込んで奪った中山が、右サイドをえぐってクロス。安のヘディングは直前にDFがブロック。8分にも安が落として嶋田が持ち上がり、中山がエリア侵入。左足を振りましたがGKにクリアされる。中山の執拗なプレスは身上ですが、それに嶋田、三鬼、上村も加わって愛媛を前に向かせない。高い位置で奪うと次々にショートカウンターを浴びせ、スタジアムを沸かせます。

相手ボールホルダーへの素早い出足。それは“後ろを信じてプレスに行く”という感じ。交わされてもいい、後ろを信じていると…。

すると17分。三鬼の得意のノールックパスが縦に入ると、中山がすかさずDFライン間に走り込んだ嶋田にスルーパス。少し浮きぎみでしたが、これを嶋田が絶妙にトラップしてDFの裏を取ると、両手を広げたGKパク・ソンスをあざ笑うかのようにニアサイドを抜いて流し込みました。先制点!

その後も“受け”に回らなかった熊本。22分には安のボレーシュートで得たCKのチャンスに、三鬼がインスイングのボールを送ると、ニアサイドのDFの間から小谷が頭を出して突き刺す。追加点を奪います。

ほとんど危ない場面を作らせない完璧な守備、そこからくる攻撃での2点先取で前半を終えます。

しかし、後半は逆に愛媛の一方的な攻勢。プレス、球際とも愛媛が上回ってきた。愛媛が前半の熊本と同じことをしてきたと言っていいでしょう。前を向かせない。

さらに59分にアクセントとしての安田、66分には前線に有田を加えると、熊本も我慢の限界でした。河原が1度シュートモーションを掛けて左にはたくと、白井がダイレクトでクロスを入れる。大外のブラインドから三原がダイビングヘッドで入り込んだ。1点差に迫ります。「オーガナイズのところで混乱した」(DAZN)と指揮官も悔やむ。

選手交代で流れを変えたい熊本でしたが、上原が足を攣って光永と交代の用意。しかし小谷も痛んで一旦ストップ。結果的には園田に代えて光永。このあたりは、難しいベンチワークを迫られました。

終盤のきつい時間帯。踏ん張れた方に勝利の女神がほほ笑む。巻が入るとひときわ大きな拍手。最後は頼れる男の登場。

アディッショナルタイムの4分も愛媛が拾い続けて波状攻撃。最後の最後に来たチャンス。途中出場の田中のカウンター。右サイドをドリブルで運んで一人交わしてのシュートは枠の左。そして終了の笛が吹かれると、多くの選手たちが崩れるように膝を着きました。

互いのことを「似ている」と分析していた両監督。敗戦の将・間瀬監督は、「ゲームの入りに熊本の選手たちが本当に素晴らしい攻撃と守備、守備ではプレス、球際、セカンドボール、攻撃ではつなぎ、飛び出しというものを本当に思い切ってやった」「あの時間帯に上回られたことがこのゲームのほとんどすべてを決めた」(熊本蹴球通信)と言う。

しかし一方で、まるで野球の表と裏のように後半は愛媛がそれを上回る。“似ている”だけに、“上回った”わずかな差が、勝敗を分けた。そんな試合ではなかったでしょうか。

熊本は逃げ切って勝ち点を36に積み上げ、足踏みした降格圏・山口との差を8に広げました。順位も金沢、讃岐を抜いて18位に浮上。「ふーぅ」と息を吐きたいところですが・・・。

しかし、池谷監督が「この状況は最後まで続く」と言っていたように、一喜一憂せず、目の前の1戦1戦を戦い続けなければいけない。それが今シーズンでしょう。

4月9日(日)
【J2第7節】(ニンスタ)
愛媛 1-0(前半0-0)熊本
<得点者>
[愛]丹羽詩温(88分)
<警告>
[熊]安柄俊(36分)、村上巧(83分)
観衆:3,766人
主審:清水修平


4連敗です。キーボードに向かう気持ちも晴れません。

色々な疑問符が浮かびます。何故4-1-4-1の布陣で、しかもアンカーの位置に上里なのでしょうか。中盤が厚い3-4-2-1の相手に対して、上里の両脇をケアするためでしょうか。しかし、どうしても上里が敵ゴールから遠くなってしまって攻撃の起点が作れない。

「プレスに行くところと、行かないところを整理・意思共有したい」という話は聞いていましたが、今日は終始セットした状態に見えたのはなぜでしょう。愛媛のボール回しが巧みで、押し込まれる時間帯が続いたからそう見えたのでしょうか。

「クロスからの失点が多かったので、そこを修正してきた」「無失点で勝ち点を持ち帰りたい」と言っていた清川監督。打てども打てども入らずに、その間失点を積み重ねた前節の反省からだとは理解できますが、思いのほか今日は守備に重心が置かれていたように感じます。両SBが高い位置をとるシーンも少なく、片山もアーリークロス一辺倒。

DFラインは長い故障からようやく帰ってきて今季初先発となった植田に託すところが大きかったのでしょう。その期待どおり、愛媛の猛攻を粘り強くブロックし、最後のところではGK佐藤もスーパーセーブでゴールを割らせません。

「前半のシュートチャンスで決めきらず、失点してしまった」(熊日)と清川監督が言うように、26分には村上から斜めに一本のパス。前線に走り込んだ嶋田に収まると、一人交わして左足に持ち替えて強烈なシュート。しかしこれを敵GKパク・ソンスもスーパーセーブ。
これが決まっていればとも言えますが。

その後は守勢一辺倒。中盤から前線にクサビを難なく通し、シャドーの二人が飛び出してくる愛媛に対し、熊本はボールを持っても前が向けず、後ろに戻しては結局アバウトなロングパスを送るばかりで、そのセカンドも拾えない。見ていてもストレスが溜まるばかり。

20170409愛媛

後半アタマから齊藤に代えて巻を安との2トップにした熊本。早速46分には巻が粘ってつなぐと、安がGKと1対1。しかしシュートはブロックされます。

一方の愛媛もすぐ後、ワンタッチパスでDFの裏を取った近藤がシュート。これは佐藤がクリア。熊本に流れを掴ませません。

再び攻勢は愛媛。熊本を自陣にくぎ付けにすると波状攻撃、シュートの雨あられ。しかし(最終的には24本にものぼった)愛媛のシュートも、枠外が多かったり佐藤のタイミングとばっちり合致していたりと、ゴールネットは揺らせない。

終盤75分、78分、86分と愛媛は立て続けに丹羽、小暮、安田と新しい選手を投入する。結局はこれが奏功しましたね。

88分、愛媛は左サイド奥で奪うと、素早く丹羽に付けた。丹羽は更に右サイドにはたく選択もあったが意表を突くように右足を一閃。植田もコースを切っていたのですが、その絶妙のタイミングとここしかないという角度、そして佐藤の伸ばした手の先でバウンドするシュートがゴール右隅に転がり込んでしまいます。コースを切ったと確信していた植田が振り返って驚く。決めた丹羽もルーキーとはいえ、やはりこういうきわどいシュートでないとゴールは割れないというお手本のようでした。

残り10分を切るあたりから熊本は完全に引き分け狙いだったでしょうね。しかし、最後の最後に…。勝ち点1さえも手にすることができず4連敗を喫しました。

ただ、どうしても訝しいのは今日の戦い方、冒頭書いたように、最初から引き分け狙い、アウェーでの勝ち点1を良しとするような戦い方に見えてしまいました。清川監督の口ぶりにも、どうもそんな消極性が感じられ。解説の大西氏も「まずは守備を安定させたいのだろう」と擁護するような…。

結果アウェーでの引き分けなら良しとしましょう。1-0を勝利の美学と捉えていたあの高木監督でさえ、しかしサッカーではアクシデントの1失点が有り得ると計算していた。ならば当然0-0の引き分け狙いなど難しいわけで。

どうもモヤモヤして愚痴っぽいことを長ったらしく書いてしまいました。順位は20位のまま。ただ、まだ何も諦めていませんし諦める必要もありません。次節も応援するのみです。

9月11日(日)
【J2第31節】(ニンスタ)
愛媛 1-0(前半1-0)熊本
<得点者>
[愛]内田健太(2分)
<警告>
[愛]茂木力也(26分)、白井康介(87分)
[熊]清武功暉(68分)、藏川洋平(90分+4)
観衆:2,955人
主審:清水修平


出会いがしらにガツンとやられた感じでしたね。開始2分、瀬沼の落としをクリアしましたが、左から内田がダイレクトで振りぬいた。アウトに掛かったシュートがゴール右隅に突き刺さる。ゴラッソで早々に先制点を許してしまいます。

前節のエントリーで「ここが新たな出発点です。」と結びました。同じように井芹さんの「熊本蹴球通信」によれば、清川監督は「3度目の開幕のような気持ちでやろう」と、この試合に向けて選手たちに話したそうです。

ただ、“立ち合い勝負”が身上だったはずの熊本ですが、「前半は0で抑えるプランだった」(公式)と小谷がコメントしているように、最近のゲームプランは妙に消極的に映る。それはとりもなおさずこの試合が3週間で7試合の過密日程の最後の試合だったからでしょうか。選手たちは想像以上に疲れているのでしょう。

その7連戦のなかのひとつに愛媛との前回対戦もありました。愛媛にとってはリーグ戦としては連続して熊本と戦うという珍しいパターン。その試合の反省をもとに、清川監督は「少しシステムを変えて」臨みます。テヨンをアンカーに置いた3ボランチシステム。しかし、これが奏功したようには見えませんでした。

20160911愛媛

とにかくこの試合も愛媛の出足の早さ、球際の強さに押されて、セカンドボール争いでも後手を踏む。特に相手のボランチを捕まえきれず自由にボールを運ばれている。

愛媛左サイドからのアーリークロスに瀬沼のシュートは枠の右に外れてくれる。右サイドから入ったボールに阪野、振り向きざまのシュートは佐藤がセーブ。いずれも追加点を与えそうな危ないシーンでした。

熊本が攻撃を組み立てられるようになったのは、後半平繁や菅沼を投入してから。システムも元の4-4-2に戻しました。そして、最後のカードは巻。

その巻が落として清武の足元。フリーでしたがシュートは枠の上に浮いてしまう。右サイドからのクロスに、ニアに飛び込んだ清武が頭で反らしますが枠の左。どちらも完璧な決定機でした。が、決まらない。

これまでの清武なら、どちらかは確実に決めていただろうシーン。どうも体調不良で欠場して以来、ゴールが遠い。以前も書いたことですがこのエースの不振が、チームの不振に直結している面も大きいようです。

愛媛相手に追加点こそ許しませんでしたが、結局開始早々の失点が決勝点になっての敗戦。順位をひとつ落として17位としました。

リーグ戦5連敗。これからも難敵との対戦が続く。さらに厳しい状況になってきました。

まあ、しかし、終わったことを悔やんでもしかたありません。選手たちにはまず身体と、そして同時に心も十分に休めて欲しい。コンディションが整わなければ戦術も何もあったものではないわけで。とにかく、ケガなく調整して欲しい。この一週間はそう願うばかりです。