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8月11日(土)
【J2第28節】(えがおS)
熊本 3-5(前半1-2)横浜FC
<得点者>
[熊]田中達也(43分)、坂本広大(77分)、皆川佑介(90分+3)
[横]イバ3(17分、52分、56分)、レアンドロ・ドミンゲス2(41分、78分)
<警告>
[熊]高瀬優孝(55分)
観衆:5,423人
主審:榎本一慶


「選手が迷いながら攻守においてプレーしているように感じた。そこを整理できれば得点を拾えると思う。皆の方向性、やりたいことを同じ方向を向いていけば勝てると思うが、そこがうまくいっていないと思う」。

6日に札幌からの期限付き移籍が発表されて、翌日合流したばかり。この日、いきなりアンカーでの先発起用となった横山は、試合後そうコメントしました。(公式twitter @roassoofficial)

大宮時代の恩師・渋谷監督の信任も厚いのでしょう。確かに2015年の対戦時、後半から入った横山に守備を立て直され、形勢逆転、敗戦となった。彼には点も取られました。

今日も随所に”気の効いた”プレーを見せました。ただ、ゲームに出ていなかったせいか、まだ身体が重そうではありました。

20180811横浜

とにかく開始早々から横浜にグイグイ押し込まれました。自信を持って3人目、4人目が上がってくると、熊本は翻弄される。17分には、一番警戒すべきイバに、CKから決められる。熊本も二人がかりで身体を寄せているのですが、それをモノともせず、高い打点で打ち込まれます。

2点目は、熊本のCKのチャンスから一転してのカウンター。最後はレアンドロが決めるのですが、あの身体の大きなイバすらも、猛ダッシュで併走するのですからすごい。

けれど熊本は下を向かなかった。この日は意表を突くように左サイドに入った田中が、皆川とのコンビネーションから崩して、ビューティフル・ゴール。よし!まだ行けるぞと思わせてくれます。

ところが後半、セットプレーのピンチに、またもイバのヘディングから失点。さらにはPKを与えてイバにハットトリックを献上。これは昨年に続く屈辱。

熊本は上里に代えて水野、高瀬に代えて坂本を入れると、4-4-2にシフトチェンジ。これが奏功すると77分、左CBの多々良からのフィードを安が落として、坂本のダイレクトシュートがゴール左隅に決まる。4対2。まだ行ける!

しかし、そのあとすぐ。プレスが緩慢になったところを横浜に難なく運ばれて失点。勢いに水を差されます。

ただただ、今日の熊本を誉めるとすれば、最後まで諦めない姿勢をホームのファンに見せたところでしょう。アディッショナルタイムに皆川がエリア内でヨンアピンに倒されると、このPKをきっちりと決めて、自身二桁得点を達成しました。

試合の流れを振り返ってみれば、2点目と5点目の失点が、なんとももったいなかったですね。帰陣の緩慢さ、プレスの緩慢さというべきか。いずれもレアンドロ・ドミンゲスの得点。タバァレスの指揮のもと、横浜FCの総合力は上がっていて、その中心にイバとレアンドロという力と巧さを兼ね備えた両FWがいる。隙を見せたらもともこもない。

横山より先んじて加入した水野はこう言う。「得点は取れるようになっているが、複数失点なので踏ん張らないといけないところ、得点直後に踏ん張れない、そこを改善していかないと勝つことができない」。(公式twitter)

熊本は坂本が良かった。あの元気とスピードは武器。上村と中山の球際の厳しさも戻ってきたように感じました。ここに横山のパフォーマンスが上がってくれば、中盤はもっと良くなってくるのではと。(ひょっとしたら横山をCBの真ん中にして村上を上げてくるかも知れませんが。)

13試合勝ちなしとチームのワースト記録を更新してしまった試合。同じ現役時代に連敗地獄を経験したことのあるDAZN解説の松岡氏は、「あとは(チームが)まとまるしかない」と言い切りました。ピッチ上で90分間プレーした横山選手の感想にも繋がるようで・・・。

「自分は途中加入だからこそ、厳しく要求しあっていきたい」(公式twitter・横山)。頼むぞ横山。そのリーダーシップで、化学反応を起こしてくれ。

5月12日(土)
【J2第14節】(ニッパツ)
横浜FC 4-2(前半0-0)熊本
<得点者>
[横]佐藤謙介(55分)、野村直輝(65分)、ペ・スンジン(78分)、戸島章(90分+1)
[熊]皆川佑介2(81分、89分)
<警告>
[横]渡邊一仁(17分)、ペ・スンジン(28分)
[熊]田中達也(30分)
観衆:3,157人
主審:佐藤隆治


20180512横浜

前半スコアレスで折り返すも、後半に立て続けに3失点。そこから皆川の2得点で食い下がったが、アディッショナルタイムに追加点を与え、突き放された。大量失点が続いて4連敗。順位は17位に後退した。

11月5日(日)
【J2第40節】(ニッパツ)
横浜FC 2-0(前半2-0)熊本
<得点者>
[横]ジョン・チュングン(2分)、イバ(40分)
<警告>
[横]カルフィン・ヨン・ア・ピン(90分+1)
観衆:8,955人
主審:三上正一郎


20171105横浜

負けました。しかも降格圏脱出を図ったこの連戦で2連敗。しかも前節同様、前半のうちに2失点。引かれた後半に追いつくこともできず…。はぁ~…(溜息)。

「立ち上がりの1点がすごく重くのしかかったゲームだった」(熊本蹴球通信)とは、試合後の会見での池谷監督の弁。開始から2分。右サイドのスローインから野村に出ると、カットインしてミドルを打たれる。畑が触って一旦はバーに嫌われたものの、こぼれ球をジョン・チュングンに押し込まれます。

今節こそと意気込んでいたわれわれも、あっと言う間もない失点に言葉もでない。

ただ、「早い時間に失点しましたが、皆やりやすい感じでプレーできていて、いつか点は入るという感覚でやっていました」()と八久保が言う通り、熊本も持ち直してチャンスを作ります。ボランチには三鬼が戻り、2列目には累積の嶋田に代わって中山が入った。そしてCBの真ん中には米原を抜擢。ボールを動かせるメンバーが入ったことで、ピッチの幅を大きく使って展開している。黒木に代わって入った田中が何度も駆け上がり、そしてクロスの先には反対側から片山が上がっている。

しかし、ゴールネットが揺らせない。

なんとか前半のうちに同点に追いつけないものかと思っていた40分、反撃から横浜がCKを得ると、ニアで飛んだのはイバ。植田も付いてはいたものの、身体をねじるように頭に当てるとゴールマウスに叩き込む。警戒していた選手にきっちりと仕事をさせてしまう。その一瞬だけ。もう何度この言葉を書いたことか。

三ッ沢の西日の影響を考えて、先に逆光側のエンドを選んだ熊本だったのですが、プランどおりに行く前に痛い2失点。特にGK畑には辛い環境だったでしょうね。

2点先取した横浜が、後半がっちり守備ブロックを敷いて、あとはカウンターという戦法を取ってくると、全く前節と同じような状況。バイタルにスペースがなくなってくると、足元のパスだけでは繋がらないし、崩せない。かと言って裏を狙っても、飛び出す選手がいない。

ジレンマを抱えながら、時間ばかりが過ぎていく。交代カードが奏功しないのも前節同様でした。

彼我の力の差はあるものの、相手の強みを消して自分たちの良さを出してきたこれまでのいくつかの試合に比べ、この2連戦は、力の差どおりに負けてしまった。そんな印象があります。

もちろん長崎には自動昇格という強いモチベーションがあり、横浜もPO圏内を諦めてはいないという状況はあった。しかし、あったにせよ、せめて一矢報いるなど、ファンに光を見せて欲しかったなと。これが今の熊本の力だと思わせられるのは辛すぎる。

山口が勝って勝ち点3差まで迫ってきました。残り2試合。まさしく薄氷の上に立っている。

しかし思い出しました。昨シーズン、あの辛いシーズンのなかで最終的に残留を決めたのも41節、ホーム最終戦でした。全くあの時と同じような条件ですが、昨年はある意味で特別な状況があって、苦しいなかでも強い気持ちになれた。しかし、今の状況は多分、これまで経験したなかでも、最も追い込まれている感じがします。連敗とかなんとか何も関係ない。首の皮一枚有利な状況ですが…。今週土曜日、金沢戦は14時キックオフ。間違いなく次の試合はチームの歴史の中で最も重要なゲームです。簡単に勝てる相手ではないが、決して負ける相手でもない。天王山などというカッコいいものでもない。しかし、われわれにとって何よりもかけがえのないゲーム。かけがえのないチーム。さあ決戦。行くぞ熊本。

4月29日(土)
【J2第10節】(えがおS)
熊本 1-4(前半1-3)横浜FC
<得点者>
[熊]平繁龍一(14分)
[横]野村直輝(26分)、イバ3(35分、40分、71分)
<警告>
[熊]植田龍仁朗(48分)
観衆:7,816人
主審:柿沼亨


20170429横浜

GK野村にとっては苦いデビュー戦になりました。試合前日の練習で佐藤が怪我。急遽の先発起用となったようです。

その他のフィールドプレーヤーは、逆に固定感も感じる布陣。急造DFラインとはよく言いますが、しかし今日のこの”急造のGKとDFラインとの連携”は、横浜FCの今の勢いを止めるには力不足だったということでしょう。

それでも先制点を奪ったのは熊本の方でした。強い逆風のフィールドでしたが、連勝の勢いを背にして押し込む。それは2試合連続得点のグスタボの勢いと言ってもよかったかも知れません。14分、GK野村からのキックを林が落として平繁が繋ぐ。グスタボが出したスルーパスに嶋田が走りこんでシュート。「相手GKに当たった瞬間、『こっちにこぼれて来い』と願った」(熊日)という平繁が詰めていて押し込む。予測のポジショニングで点を取る平繁らしい得点。ようやく今季初得点で先制します。「よし!この試合もいける」。われわれもそう思いました。

先制した試合はこれまで全勝している熊本。早い時間帯での先制でしたが、これから粘って守り、追加点で突き放す。そんなゲームプランが浮かびました。

しかし、「やるべきことを冷静にやっていけば逆転できると思っていた」(DAZN)と、敵将・中田監督が試合後語るように、横浜FCは焦ることなく淡々と攻めに転じる。サイドを大きく使ってボールを動かし、熊本の守備をはがす。裏へのスルーパスでゴールを脅かす。

20分、グスタボからのクロスにニアの平繁が合わせれば1点。というところが合わず。この追加点の好機を逃したところで、逆に26分、横浜が右からクロス。GK野村が出て触るがこぼれる。イバが粘って潰れて繋ぐ。GK野村はすべる。こぼれてきたボールを横浜・野村が蹴りこんで同点とします。

このドタバタしたゴール前の印象は、その後に影響しましたね。横浜に勢いを与えたように思います。「行けるぞ」と。

35分には横浜のボランチ佐藤の大きなサイドチェンジから野村が右サイドでパスを貰いなおしてエンドラインぎりぎりからふわりとクロスを上げると、ボールウォッチャーになった熊本DF陣の間でフリーになったイバがヘッドで叩きこむ。40分にも大きく左にサイドチェンジされて間を開けさせられると、Pアーク前でイバが左脚を振りぬく。巻いたシュートにGK野村が触れず、ゴール左隅に決まります。

前半のうちに1-3と差をつけられた熊本でしたが、後半も横浜の勢いを止められない。波状攻撃のなかでPエリア内でハンドのファールを植田が受けてPKを献上。しかし、これを蹴ったイバのシュートはバーに嫌われる。

これで流れは熊本に傾くかとも思わせたのですが、そうはさせない横浜。グスタボのポストから嶋田が突破してエリア左から撃ちますが、今度はGK高岳もうまく弾いてDFがクリアする。

71分には右サイドのパス交換から裏にジョン・チュングンを走らせると、クロスにイバが合わせて4点目。駄目押しとします。

先制して守り切る、あるいは追加点で突き放すというゲームプランに対しては、今の横浜の勢い、特にイバの勢いは止められませんでしたね。急造の”守備システム”の前では、あまりにも無防備すぎたような気がします。それほどの力の差を今の横浜に感じました。

翌日、チームからGK佐藤の怪我は「右第3中手骨骨折」であり、完治まで約6週間と発表されました。思いがけない長い離脱。野村と畑。ふたりのGKで、もう一度守備ラインを構築しなおすしかない。

前節のエントリーで、「これから迎えるGWの連戦。総力戦のなか、多くのタレントの力が必要です」と書きましたが、いきなり守護神のポストに欠員が出るとは思ってもいませんでした。 本職のCBを欠いた頃に匹敵するような戦力ダウン。いや、戦力などという抽象的なものではなく、手も足も出ないような力の差がついてしまうような…。今の熊本にとって、それほどにGK佐藤の離脱は深刻です。

まあ、下ばかり向いてもしかたないです。今節長い時間出場したモルベッキ。粘り強い守備からボールを保持し、切れ味のあるスルーパスも出せる。ますます期待が膨らみました。

横浜FCはこの勝利で首位に立ち、熊本は18位に後退しました。

第9節延期分
9月7日(水)
【J2第9節】(うまスタ)
熊本 0-1(前半0-0)横浜FC
<得点者>
[横]佐藤謙介(85分)
<警告>
[熊]清武功暉(10分)
[横]中里崇宏(27分)、田所諒(37分)
観衆:3,108人
主審:今村義朗


切ないなあ…。悔しいでもなく、歯がゆいでもなく、哀しいでもなく、情けないでもなく。そんな気持ちです。

試合後、ゴール裏に挨拶に来た選手たちに、「もっとやれよ!」と罵倒するような声が飛ぶ。しかし、今日の選手たちは間違いなく”戦っていた”じゃないか。今日は全員が。
(もともとそんなキャラではありませんが)だからこそ野次を飛ばす気持ちにはなれませんでした。

今日だけは「たら・れば」が許されるならば。あの24分の清武のシュートがポストに嫌われなければ。あるいは86分の片山からのアーリークロスに、清武のヘッドがもっと厚く当たっていたら…と。

後半も終わりに近づく時間帯。この試合(内容)なら引き分けでも選手たちに拍手を送れる。そこまで思っていたのですが。ほんの一瞬。本当にほんの一瞬、そこまでしっかり寄せて厳しく行っていた守備のバランスが崩れると、警戒すべき横浜のボランチ・佐藤の前がポッカリ空いてしまった。佐藤がここぞとばかり、ゴール右隅に巻くようにミドルシュートを決めて決勝点としました。敵ながらあっぱれの技術を見せた一撃でした。

熊本には、ホームだというだけでなくアドバンテージがありました。横浜は、この4日前の天皇杯2回戦で長崎を倒すのに延長戦という時間を費やしていたし。熊本はといえば、連戦とはいえ、ターンオーバーよろしく4日前に先発したのはこの日のスタメンでは片山ひとり。ほとんどのメンバーが、通常のリーグ戦と同じ日程間隔のなかでゲームを迎えられた。

20160907横浜

だからこそ、昇り調子の横浜FCとはいえ、その相性もあって、展開は互角でした。厳しい球際、切り替えの早さ、縦へのスピード…。巻が落ちてきて空中戦を制する。岡本が、菅沼が気の利いたところに顔を出す。高柳が敵の攻撃の芽をつぶしては、鋭くパスを出す。横浜の長身FWイバには園田、小谷が身体をしっかり当てて自由にさせない。どちらが先に点が取れるか。1点をめぐる息をのむような好ゲームでした。

しかし、一瞬の守備の乱れが勝敗を分けてしまった。

終了のホイッスルが鳴って、その場にうずくまる熊本の選手たち。顔を覆う選手も。何故勝てないと自問しているようで…。


これで震災後延期されていた5試合を全て消化しました。5試合で得た勝ち点は、引き分けの1のみ。震災前は5位だった順位も、暫定順位でなくなった今、16位に大きく後退しました。

でも。これで暫定順位という曖昧な状況が吹っ切れたことでもあります。思えば他のチームより5試合未消化数があることを、何となく順位や勝ち点の含み資産であるかのように想像を膨らませていたのかも知れません。しかし、途中で誰もが気付いたようにそれは決してアドバンテージなどではなく、ただただ過密日程という自分たちだけが背負う重い重いハンディキャップでしかなかったのです。


試合数は揃いました。これで振り出しに戻った。16位。降格圏から勝ち点差6。震災直後には、チームが存続できるかどうかを覚悟していた時期もあったこと。再開初戦でのパフォーマンスを見て、これからまともにリーグを戦っていけるんだろうかと心配したこと。そしてここまで戦ってきての16位。もちろん背負っていた重荷によるダメージがすぐに消えるわけではありません。

冒頭の「もっとやれよ!」の声もあるかとは思いますが、今シーズンのテーマが残留にあることはわれわれだけでなく、多くのファンも思っていることではないかと。

これまで降格したチームを横目で見ていて思うのは、最後は選手、チーム、そしてファン・サポーターがバラバラになってしまうことの怖さ。お互いの不信感やないものねだりが止めようのない悪循環を招いていく。

震災と言うとんでもないアクシデントに見舞われながらも、ここまで一体となって戦い、踏みとどまり大いに面目を保ってきた“チーム熊本”。うまくいかなかったことも、反省することもあるだろうけれど、今はそれよりもまず、よくやってきたじゃないかと、自分たちを称えてもいいんじゃないかと。これまでやってきたことも、これからわれわれがやるべきことも何のぶれることはありません。ただただチームを後押しするということのみ。覚悟は決まりました。ここが新たな出発点です。