第9回JFL最終節
12月2日(日)13:00 KKウィング
ロッソ熊本 6-3 佐川印刷
得点者:7分町中(印刷)、44分小森田(熊本)、46分高橋(熊本)、50分小森田(熊本)、60分高橋(熊本)、73分高橋(熊本)、79分大坪(印刷)、82分町中(印刷)、89分高橋(熊本)
先 発
29 小林陽 11 高橋
31 西森7 松岡
33 小森田8 喜名
23 有村6 福王
19 上村16 矢野
 21 小林弘 

JFL最終節。
マッチデイプログラムにも書かれていたように、すでに2位を確保し、この試合結果で順位が変動するわけではないロッソ。しかし、誰ともなく「JFL卒業試合」と呼び、また「ロッソ熊本」としての最後の公式戦でもあり。
われわれはといえば、この日の寒さをいいわけに、赤いマフラーの下に”青マフラー”も重ねて・・・。
それぞれの色々な思いでKKウイングに6,139人のファンが集まりました。

試合は、前半早い時間に佐川印刷が先制。中盤を厚くした印刷に、パスミスから危ない場面を迎えるロッソでしたが、30分頃から印刷もリズムを崩し、終了間際のいい時間帯に小森田のヘッドで追いつき前半を終えます。

後半から入った山内が、まさに”ロードスター”のような動きで活躍。印刷のDFを慌てさせ、高橋のマークも甘くなります。パスカットからワンタッチのつなぎで前線まで運ぶ、ロッソが理想とする形。そして、前半途中からほとんどトップ下で動きまわる小森田の働きもあり、ロッソが逆転。その後も次々に加点。その本来の”巧さ”を堪能させるように高橋はハットトリック+1の活躍。スタンドはスタンディングオベーションで大喜びです。
しかし、足が止まり始めた時間帯に印刷に立て続けに2失点。最後は高橋が自ら得たPKをきっちりと決めて突き放しました。

ロッソの良いところと、悪いところを全部出し切ったといっていい”最終戦”でした。

試合終了後のセレモニー。整列する選手たちのなかに、大瀧、遠藤、松岡の姿をどうしても探してしまいました。笑顔がかい間見えて少しはホッとして・・・。

この時期、必然的なことではありますが、チームから「契約満了に伴い、来季の契約を更新しない選手」が発表されました。いずれも今シーズンのロッソでは出場機会に恵まれなかった選手たちです。これから来シーズンへ向け、厳しい移籍市場を戦っていく選手たち。われわれファンとしてできるのは、J昇格という歴史的な役割を果たしたメンバーとして、彼らの功績を称えること。彼らのプレーを語り継ぐこと。
そして、おそらくこれからのステージではもっともっと、こういったことが頻繁になってくるのでしょう。でも、そのたびにこんな感傷的な気持ちになってしまうのは仕方ないですね。

どうもわれわれの感覚では契約更新をしないということと、一般企業での“解雇”というのが同じように感じられてしまうところがあります。しかし、よく考えてみれば一般の労働市場とサッカー選手の移籍市場ではまったく様相が異なります。チームは選手を評価し、チームとして生き残り、勝ち続けるために、新陳代謝を続ける。選手も自らの選手生命をかけ、出場機会と、より高い評価・報酬を求めてチームを選ぶ。いかに“いい選手”でも監督の戦術に納まらない場合は出場機会が与えられないというやっかいな問題もあります。

サッカー選手にとって重要なのは、所属チームのカテゴリーももちろんなのですが、それに優るのは、常に試合に出られるかどうか。試合勘というのは、現役選手にとってなにより大事なもの。それから言えば、出場機会を求めて、自分を評価してくれるチームに移るのも、選手としての選択なのだと思います。今年活躍した喜名や小森田にしても、Jリーグ時代、シーズンを通してコンスタントに出場していたわけではけしてない・・・。

J2ではさらにこの移籍市場も競争原理が激しくなるようです。ようやく育てた選手に出場機会を与え、いい活躍、いいパフォーマンスをしてくれたとしても、今度は外からオファーがかかり、資金力の弱いチームはそれを引き止められない。J2の下位チームは常に中心選手の移籍による戦力ダウンとの戦いという側面もあるようです。

契約満了者は、今回発表されたDF4人だけのようですが、これから進められる契約交渉では、更にまだチームを去る選手が出てくる可能性もあります。ファンとしては、まさしく複雑な心境の季節が続きます。

閑話休題。
一方ではまた人生を変えるドラマが生まれています。地域リーグ決勝最終日。今年はまさしく”死闘”という名にふさわしく、PK戦の連続。昨日まで4チームのなかで最下位にあったニューウェーブ北九州が、最終日バンディオンセ神戸を2-0で下して、2位に躍進。1位のファジアーノ岡山とともにJFL昇格を決めました。特に2点目を決めた北九州の10番を背負うのはアルエットに在籍した森本。これでまた、熊本・大津高出身のFW中嶋も含めて、JFL戦線も楽しみが増えます。

さてさて、JFL最終節で、FC岐阜も高崎を下して3位を確保。JFL昇格1年目にして、Jリーグ参入の成績条件をクリアし、ともに明日のJリーグ理事会の審判を待ちます。予定によればチームへの連絡は明日午後4時半ごろ。夕方5時ごろには、歓喜に包まれているはずです。

われわれも、今日の白岳はほどほどにして、明日にとっておくことにします。