9月8日(日)18:00 KKウイング
ロッソ熊本1-2 YKKAP

得点者
前半17分 斉藤(熊本)
前半30分 長谷川(YKK)
後半44分 朝日(YKK)

先取点はロッソでしたが、もうそのあたりから喜んでいる余裕もなく、ただただ随所で「ラッキー」を喜ぶばかり。始終冷や冷やしながら見ていました。

結果的には、後半ロスタイムの失点で、4500人のサポーターにきわめて後味の悪い敗戦をさらしましたが、冷静に振り返ってみれば、まったくロッソのゲームをさせてもらえなかった、終始、相手にいいようにされてしまった試合でした。ゴールポストに救われた場面が2度、3度。後半も20分を過ぎる頃には、引き分けを祈るような流れでした。

出場停止が同時に3人という厳しい状況。しかも後ろの要の上村、有村が同時に不在というゲーム。そこに福王、河端が帰ってきたということは、大きな救いのようでした。

しかし、対戦タイミング的にはあまりよくなかったと言わざるを得ません。

見た限りでは、今日の相手YKK。チームとしてのコンディションが非常に良かった。攻撃にはスピード、切れ味があり、あっという間にシュートレンジまで運んできます。きわめてシンプルでオートマチックな攻撃。ある意味どれもがサインプレーのような判断の速さ、ダイレクトプレーの連続。パスも速くて、正確。ロッソもなかなか詰めて行かない、というより迂闊には行けないという状況。ロッソのボランチも捕まえきれず、エリアの前で決定的なボールを配球されてしまいました。

思うに長谷川に影山、牛鼻、代わって入った星出にしても、このJFLを主戦場にして戦っているベテランになってきました。いわば、あうんの呼吸。完成されたオートマチックなコンビネーションを見る思いがしました。ある意味、YKKは今一番成熟の時期を迎えているのではないかとすら思います。

守備に回っても早い。ロッソが落ち着いてポゼッションできる場面はなかったと言っていいでしょう。攻守にわたって、バタバタと落ち着かないロッソ。いかにも急造チームのバランスの悪さは拭えません。また、どうもコンディションが今ひとつの印象でした。

さて、こういうゲームでは、急造守備陣の連携のまずさが敗因、といような、もっともらしい判断に陥りがちですが、でもそれは違うかなと。今どき、センターバックとボランチだけで守るわけでもないし。ある意味でチームとしてピークにあるYKKが、しかも前週、天皇杯富山県決勝でアローズに敗れ、また、前期、ホームで屈辱の逆転負けを喫したロッソが相手で、モチベーションも高く、そして恐らくは、トップコンディションと思われる状態だった。

やはりチームとしてのパフォーマンスがやたらと低かった。そんな印象を持っていますが、あえて言うなら、先発メンバーを見た瞬間の印象がすべてだったと。「落ち着かない」なあ、というイメージ・・・。こんな状況に対処できる選手がいるのに、なぜベンチに置いておくのか?あるいは後半の交代カードでも同様の疑問を感じました。

どうしようもない試合展開のとき、まったく相手のペースのとき、どうしていくのか。どうしのいでいくのか。上に上がればこんなゲームは日常茶飯事です。

5位のアローズが引き分けたため、昇格マジック(勝ち点)は14。あと8試合。更なる奮起を。
5月27日(日)13:00 魚津桃山陸上競技場
ロッソ熊本2-1YKKAP
得点者:前半21分 北野(YKK)
    後半 3分 高橋(ロッソ)
    後半22分 西森(ロッソ)

富山駅から普通列車で約25分。車中で富山名産“ますの寿司”をしっかりと食べ、魚津駅に降り立ったのが12時ちょっと前。何気なく待合室のテレビを見ると、ANAのシステムトラブルで夕方の富山―東京便が欠航とのニュースが目に飛び込んできました。一瞬、頭がクラクラ。とにかく翌日の仕事は外せない予定があって、東京→熊本のJAL最終便までには羽田にたどり着かないといけないということで。結果、そのためには、14:09発の越後湯沢経由で新幹線に乗るしかないという結論。しかし、ここまできてこのまま帰るわけにはいかない、と、前半だけでも雄姿を見届けるため駅からタクシーで桃山陸上競技場へ。時間にして約15分。2300円也。タクシーの運転手さんに事情を説明して、前半終了で迎えにきてもらうことに。

さて、前半だけ観戦した試合は、評価の分かれる、難しいものでした。

とにかく前半のYKKは出足もよく、運動量も豊富、機を見た攻めの速さがチーム戦術として浸透しており、これに対して、ロッソ守備陣もスピードでも走り負けせず、高さでも優位を保ち、またタマ際も厳しく行っていて、YKK選手を何度もピッチに叩きつけ、相手サポーターからもかなりなブーイングを浴びるといった、(私としては)いい感じの展開でした。

失点の場面はYKKの左サイドからの攻めに対して、(誰が倒されたのか確認できずですが)明らかにファールで倒されたと見えた、一瞬、笛を待つような感じで、守備陣が足を止めたところで“一瞬”にして数的な優位を作られてしまい、失点というような印象でした。

確かに、攻撃面でのチャンスは少なかったんですが、それでも左サイドを起点に大きく逆サイドへ展開したり、ダイレクトプレーでエリア内に侵入したり。また、ニュースでご覧になった方はわかると思うんですが、ピッチ状態も遠目で見て、ちょっと荒れているなあと感じられ、ある程度、放り込みの割合が高くなるのも仕方ないかなとの想像もしていました。結果、得点にはなりませんでしたが、アウェーで、YKK相手に、後ろ2枚も含めて初先発4人という状況は、並大抵ではなかったのではないでしょうか。

本日の熊日朝刊の記事では、前半と後半と、ロッソは全く別のチームのようだったという評価、感想が出ています。結果的にはそうかも知れないんですが、すでに前半の途中からロッソは、YKKのスピードアップするタイミング、寄せの速さに対しても対応できているのが感じられていました。チームの守備としては十分機能しており、また、しっかり我慢もできていると。あとはちょっとした交代、戦術的なもので引き分けには持ち込めるのではないかと思いながら前半終了のホイッスルを聞き、桃山を後にしました。

しかし、悔しいですね。こんな、絵に描いたような、一番、美味しい逆転劇を見ることができなかったなんて。