5月13日(日)13:00 KKウイング
ロッソ熊本3-2横河武蔵野
得点者:3分原島(横河)、14分小森田(熊本)、62分原島(横河)、66分高橋(熊本)、87分高橋(熊本)
苦しい接戦をものにしてロッソが5連勝。2位をキープしました。

試合前、アウェーに馳せ参じた少数精鋭、元気ものの横河サポーターの”アルエット熊本”コール。もちろん、やんちゃな彼らの精一杯の”煽り”でしたが、「何だよ、ロッソって。俺たちはアルエットのときから何も変わらず熊本にやって来てるよ。」「俺たちのチームはJにはほど遠いが、でも変わらず横河を愛し続けてるよ!」と連呼しているように聞こえました。もはや、HondaFC、ソニー仙台と並び古参チームとなった横河武蔵野。企業チームからクラブチームに衣替えしようとしていますが、Jを目指す体制にもなく・・・。「お前達も、徳島や愛媛みたいに、早くJに行ってしまえ!」という嫉妬とも激励ともとれる、愛情ある声援に聞こえてしまったのは私だけでしょうか・・・。こんなコールには「横河電機!横河電機!」と応えてやるウイットが必要なんですが、そんな古いファンがいるはずもなく・・・。

そんなサポと同じように存在感のある嫌な相手でした。基本システムは4-2-3-1。しかしこれが、時にして4-4-2や4-2-4に流動的に変化する効果的な布陣。開始早々、前線に数的優位を作られて失点を許します。しかも、今日は万人が認めるように、プレスのかかりぐあい、セカンドボールの奪い合い、全てに横河に軍配あり。一歩の出足が、向こうに分がありました。
だが、今日のロッソ、結果論かも知れませんが、先制されたあとも、追加点を挙げられたあとも、すかさず同点に追いついたのがよかった。まず、最初の同点弾はFKから小森田。敵の壁の前に高橋と西森がひざまずいてボールの位置をGKから見えなくするこの小森田のFKは、もはや決定的な得点チャンスといえます。敵のGKは一歩も動けず。

後半に入って12分頃、均衡を破るためにFW小林が北川に交代。横河サポからも100試合出場表彰の祝福の拍手をあびたこの小林陽介ですが、今日の出来はいまひとつ。思うに、位置取りと技術の高橋、存在感と打開の北川、動きだしの町田というFWがいるなかで、このひとの個性がなかなか発揮できない。運動量はもうしぶんないのですが、”緩急”必要な前線で、どうしても人と”同じ”動きをして”無駄”に終わってしまっている場面が多い。玉際に淡泊な感じを受けるのも残念です。

さて、後半横河に追加点を挙げられたあと、ロッソは熊谷を下げて森川を右サイドバックに投入、市村を一列上げます。敵の4-2-3-1の前に、それまでほとんど機能していなかった右サイド。市村を敵の2列目にガチンコで持ってきた采配。これが効を奏したのか、ポゼッションはロッソに。66分西森の左からのクロスをGKがパンチングでクリア。これを拾って左に回したところに高橋が詰めて同点に。
全く、今日の出来ならこのまま同点引き分けか、あるいはこれまでのロッソなら逆に終了間際こらえきれず失点して敗戦というパターンでした。要するにどちらに転んでもおかしくない勝負の勝利の女神を、引き寄せることができなかった・・・。
しかし、ロッソは終了まぎわの87分、やはり左の西森からのクロスを北川が折り返すと、小森田のシュートが跳ね返されたところにいたのは高橋。豪快に蹴りこみ、最高の時間帯に勝ち越し決勝点を挙げました。

横河では、2得点決めたから言うわけでなく、当初からボランチ24番の原島が攻守ともに目だっていました。守備ではよみのいい位置どりとパスカット。攻撃では起点にもなり、積極的に前線でも攻撃参加。この24番を早めにマークしなかったのが、苦戦の結果だと・・・。相手のやりたいサッカーをさせない。今後、ロッソのサッカーを熟成していくうえで、必要な要素と思われます。
そして、今日の横河のように、プチHondaを思わせるような卓越した組織的サッカーに対して、弱さを露呈しました。今後の対戦、この点で驚異なのは一に佐川、二にYKK、三番目に今期は調子を落としているが古豪のHondaであるのは間違いないでしょう。
上位7連戦中、まずは3連勝。あと、猛暑の熊本の夏をこれから初めて経験する今期加入組のコンディションもいささか心配です。