2007.05.03 我慢の勝利
第9節
5月3日(木)13:00 KKウイング
ロッソ熊本2-0アローズ北陸
得点者 69分小森田(熊本)、89分高橋(熊本)

当初からしびれるような我慢比べのゲームになることは予想されていました。上位7連戦の最初のカードは、JFLでも屈指の堅守を誇るアローズ北陸との対戦。昨年は2勝と相性のいい相手とはいえ、今期ここまで引き分けを含めて黒星なしで快進撃の不気味なチームです。

今日の殊勲は迷わず喜名、小森田のダブルボランチでしょう。前半からアグレッシブに動き回り試合を支配しました。そもそもこのカテゴリーでは一枚上手の個人技に加え、ようやくコンビネーションもかみ合ってきたようで、4-4-2のダブルボランチらしい働き。守備に、攻撃にいかんなく能力を発揮しました。この二人がお互い助け合い、随所に上がってくることで、前線の高橋、小林も個性を発揮できることに・・・。加えて、ディフェンスの有村、上村も、状況判断よろしく攻撃参加。前半、得点こそなかったものの、ロッソの目指すサッカーがかい間見えました。

アローズとしては、前半スコアレスに持ち込み、後半ダッシュというゲームプランだったのでしょう。開始早々、一気に仕掛けてきました。ところが、この落ち着かない展開を再びロッソに引き寄せたのは、後半から入った北川。
アローズのメンバーが一番よく知っているこの「危険な男」は、前線でボールを収めると、すかさずペナルティエリアに「突進」を図ります。それを阻止するためにアローズディフェンスは、ファールを犯すしかありませんでした。
1本目のFK。小森田のキックはゴール右角を狙いますが、これはGKがクリア。しかし、この失敗の感触が、逆に小森田にいいイメージを残存させたといえます。
再び北川がペナルティエリアすぐ外で倒され、倒したアローズディフェンス4番は2枚目のイエローカードで退場。そして、ほぼ同じ位置からのFKを、小森田が今度はゴール左隅に綺麗に決めました。
歓喜するスタジアム。ようやく、我慢に我慢の末の先取点。堅守のアローズは、ひとり少なくなったうえに攻勢に立たなければならず、完全に自身のゲームプランが崩れました。

とにかく今日は、ベテラン勢が玉際の強さを見せつけ、そして最後まで走り抜きました。先制点を奪い、流れを引き寄せたあとは、フレッシュな若手がいつでも交代できる。こんな展開が、今のロッソの理想的な試合運びなのかと・・・。欲を言えば、あともう少しカウンターに対しての対応が熟練されれば、逆にもっとリスクを冒してスピードよく上がっていけるのでしょうが・・・。
今節は、首位を走っていた岐阜も佐川印刷相手に初黒星を喫し、上位は混迷を極めます。しかし、難敵相手が続くとはいえ、星勘定などには目をくれず、目の前の一戦一戦を必死で戦っていくことが、今のロッソのなすべきことと思われます。