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9月8日(土)
【J2第32節】(えがおS)
熊本 1-3(前半0-1)大分
<得点者>
[熊]八久保颯(63分)
[大]三平和司(32分)、丸谷拓也(79分)、藤本憲明(80分)
<警告>
[熊]八久保颯(42分)
観衆:10,226人
主審:岡部拓人

今季からの胸スポンサー平田機工さんのサンクスマッチ、ホーム大分戦は、大雨にもかかわらず1万人を集めましたが、あえなく敗戦となりました。

20180908大分

先発布陣を見て、「お!」っと思いました。出場停止の安はともかく、これまでどちらかが必ず先発していた皆川の名前がない。代わりにワントップを務めるのは、前節後半から入って流れを引き寄せた伊東。そしてシャドーには前日の熊日で復調が伝えられた八久保。そして坂本。

この布陣の意図を問われた渋谷監督は、「相手のセンターバックの選手がボールに強くくるので、我々が数的優位を作ってボールをしっかり動かすということが目的でした」(熊本蹴球通信)と答える。そのとおり試合序盤は、前線が流動的に動くと、相手へのプレスも厳しく、大分にロングボールしか許さない。

対面する松本を警戒して田中が前に出られないのか、熊本の攻撃は主に右サイドから。スリッピーなピッチながら、互いに流れを引き寄せようとする互角の展開が続きました。

しかし32分、大分にエリア内に持ち込まれると三平がシュート。これをブロックした小谷にハンドの判定。三平自身がPKを決めて、大分に先制されてしまいます。

納得がいかない渋谷監督が、執拗に主審、第4の審判に抗議する。このときDAZNの解説・松岡氏は冷静に、「主審にプレッシャーを掛ける駆け引き。審判も人間だから帳尻合わせのジャッジもこれから有り得る」とコメントする。


後半、シャドーの坂本、八久保とともに、WBの高瀬、田中の左右のポジションを入れ替えた熊本。より一層、ボール回しがスムーズになると、田中が右サイドをえぐる回数も増えてくる。

すると63分、敵陣スローインからの繋ぎからPエリアに侵入。八久保がドリブルを引っ掛けられてPK獲得。GKに読まれ、手に当たったものの、勢いのあるシュートはゴールネットを揺らします。この日、熊本ファンに配られた平田機工さん特製のタオルマフラーが、ぶんぶんと振られるスタジアム。

ただ、高瀬に代えて黒木。上村が腰を痛めて座り込んだあたりから雲行きが怪しくなります。「残念ながらインテンシティがなくなり」(同)と指揮官が言うとおり、球際の一歩が遅れ始める。

伊東に代えて皆川を投入。最後のカードで横山が用意されていたところでした。前節、同点のまま引っ張って、このままクローズするのか、得点を狙いに行くのか意思統一ができなかった。横山の投入は、4バックにするつもりだったか、どちらかのボランチとの交代だったかわかりませんが、悪くても引き分け、連敗を止めるという意思表示だったでしょう。

けれど間に合いませんでした。79分、大分の右からのクロスに畑のパンチングのクリアが小さい。そこに寄せきれず、丸谷に落ち着いたループシュートを決められる。

そのすぐ後には、中盤で奪われ、素早く右からアーリーで入れられると、体制が整っていなかった熊本。畑が飛び出すも途中投入の藤本に交わされ、ゴールにねじ込まれます。「失点して落ち着かずに前を狙って取られて、持っていかれた」「本来であればあそこでフリーマンを見つけて、(上村)周平が完全にフリーでしたし、横パスを1本入れていけばチャンスになったと思うんですが」(同)と指揮官が言う。体力とともに瞬間的な判断力も奪われていました。

準備されていた横山はとりやめになり、2失点に絡んだといえる上里に代わって水野が投入される。

存分に水を含んだ重馬場のピッチ状態とはいえ、ホーム側が相手より先に足が止まってきてはいけないとも思うのですが、それ以上に、大分の我慢と勝負強さが感じられた試合となりました。

ただ、90分間走れた八久保の復調。新しい前線の布陣。DAZNが示すチームのパス数ランキングで、いつものDFではなく、上里、上村が上位に付けたこと。いくつか光明も見えたゲームでした。

2018.06.04 連敗。大分戦
6月3日(日)
【J2第17節】(大銀ド)
大分 2-0(前半1-0)熊本
<得点者>
[大]馬場賢治(23分)、後藤優介(90分+1)
<警告>
[大]鈴木義宜(83分)
観衆:8,371人
主審:三上正一郎


20180603大分

大きな怪我から復帰した村上をCBの真ん中に据えた熊本でしたが、ブロックを敷いて喰いつかない大分の守備の前に手を焼きます。23分に失点。後半は相手のポジションとミスマッチを作るとボールが回り始めますが、決定機を外す。後半アディッショナルタイムに追加点を献上して敗戦となりました。順位は17位に後退。


11月19日(日)
【J2第42節】(大銀ド)
大分 2-1(前半0-0)熊本
<得点者>
[大]清本拓己(86分)、後藤優介(89分)
[熊]菅沼実(65分)
<警告>
[大]鈴木惇(63分)
[熊]中山雄登(45分+1)、三鬼海(58分)、佐藤昭大(77分)
観衆:10,146人
主審:高山啓義


20171119大分

J2の全てのゲームが16時同時にキックオフする最終節。しかし、この日その前に行われたJ3の試合結果で、J2ライセンスを持たない秋田と沼津いずれかが、リーグ戦2試合を残して2位以内が確定したため、J2の21位チームの降格はないということがはっきりしました。

正直、ホッとしたものの、このまま21位のままでは終われない。普通なら自動降格圏内という21位で終わりたくない。他力はあってもまだ19位の目も残した最終節。それはわれわれ熊本の“意地”でもありました。そういう思いが大分・大銀ドームに千人もの赤いサポーターの足を運ばせたのです。

しかし、結果は伴いませんでした。五分五分と言えた前半を折り返すと、後半熊本は嶋田が痛んだのか、菅沼を投入した。これが奏功して65分、クロスの折り返しをPA内でトラップ一発で切り返すと、左足で冷静にゴールに決め込んだ。菅沼らしい、みごとなテクニックで、熊本が先制を果たします。勝てる!その時は、そう確信しました。

だがその後は、その菅沼自身が、「勝っているんだけど攻められている感じがして」(熊本蹴球通信)という展開。「そのなかでも耐えていくしかなかった」()とは池谷監督が言うとおりでしたが、残り時間もわずかのところで守備網が遂に決壊。交代出場の大分・清本にDFラインの裏を突かれ、ボレーシュートを決められる。すると、その3分後には自陣PA内でファールを犯し、PKを後藤に決められ万事休止ます。浮き足だっていた。試合をうまくクローズする力がありませんでした。

「今季を象徴するような試合(負け方)だった」という意見が、われわれの周りにも多い。先制点が取れていれば、という試合を続けながら、いざ先制点を取った試合では、こうもあっさり逆転されてしまう・・・。それよりなにより、この最終節での敗戦で、”自ら”21位に甘んじる結果となってしまいました。

厳しい現実。どうしてここまで熊本は弱くなってしまったのか・・・。

先制点の菅沼は自分に問いかけるように言いました。「僕が開幕スタメンを取って、もっと点を取ってチーム内の競争をできれば良かったけど、何試合かしか出れなかったし、結果も残せなかったという部分で自分の力不足です。出たらやれるという自信は常に持っていましたけど、チャンスがこないのは自分のせいだし。今日負けたことも理由がある」(同)と。

「でもまたJ2でやれるから。もう1回、反省して、足元を見てチャレンジできるから」と、菅沼は続ける。それはJ3の結果ではあるものの、サッカーの神様がくれた熊本への”猶予”なのかも知れない。昨年死に物狂いで頑張ったおかげの、今年与えられた”幸運”なのかもしれない。

だとしたら活かすしかない。

「強くなる、九州で一番だねって、J1がいちばん近いねって、熊本はならないといけないし、なれると思う」。菅沼はそう言い切ります。そうならなければいけない。一年の猶予を貰ったわれわれは・・・。

今シーズンが終わりました。この一年の総括は、じっくりとしなければいけない。そう思っていたわれわれでしたが、翌日、池谷監督の辞任、しかもクラブからも離れるというニュースが飛び込んできました。改めて、われわれとしても、しっかり書かねばならないことだと思っていますが…。10年の決算のシーズンの最後がこれか…・。どう向き合っていいのかわからないような、そんな気持ちです。

2017.03.29 大分戦。連敗
3月26日(日)
【J2第5節】(えがおS)
熊本 0-1(前半0-1)大分
<得点者>
[大]伊佐耕平(43分)
<警告>
[熊]上里一将(23分)、村上巧(63分)
観衆:10,056人
主審:西山貴生


晴天のホームえがおスタ。アウェーゲートの長い待機列は阿蘇の山並みを、ミルクロードを迂回しながら越えてきたサポーターたち。2000名を越えるという青いレプリカユニがゴール裏には入りきれないようにメインにも集団を作っている。そして辛いJ3生活を一年で乗り越えて、この隣県対決を迎える喜びに満ち溢れている。スタンドを真っ二つに分けた鮮やかな赤と青。連戦のバトルオブ九州…。

多分、そういう状況ではなかったでしょうか。すいません、実は現場に行けていません。不覚にも収束間近のインフルエンザに観戦、いえ感染してしまって。高熱との戦いに参戦しており、DAZNで観ていました(笑)。

試合は、対戦10試合負けなしという相性のいい大分相手に初黒星となりましたが、スクランブルなDF体制のなかで苦戦は必至だったものの、どちらかというと”ゴールへの遠さ”のほうに、ストレスを感じました。

CBの一角は前節同様SBが本職の光永。そして出場停止の右SB黒木の代わりには、なんとFW齋藤をコンバートしてきました。いいFWはいいクロッサーでもあり、コンバートの例は数多い。千葉にいて磐田にひとり昇格した中村太亮なんか好例のひとつです。スピードとスタミナに優れる齋藤も面白いと思いました。しかし、急造感は否めず、いいところ悪いところ半々でしたね。ただ、緊急避難的であったとはいえ、今後もオプションが出来たことは、チームとしても、本人にとっても少なくない収穫と思います。それは試合勘を積んで成長著しい光永もしかりでしょう。

前線の先発には巻。前節の受傷で口の中を10針以上縫っているという。顔の腫れはひいているとはいえこれはもう”鉄人”としか言いようがない。以前、クラブスタッフのS籐君が、「巻と清武は頑丈で、多少の打撲はものともしない。骨折以外は怪我ではない」などとは言っていましたが・・・。

20170326大分

ゲームは序盤から、ようやく取り戻した厳しい球際、組織的プレスで熊本がペースを掴みます。右サイド奥で奪ってPアーク前で嶋田が左足で撃つもゴールの右に反れていく。DF竹内のハンドをアピールするものの認められない。

その後も大分を前に向かせない守備。セカンドも拾い続けてバイタルまでは迫るのですが、フィニッシュまでには至らない。そうしているうちに、大分も徐々に守勢を撥ね返していきます。

このまま終えるなら両者互角の見応えのある試合だと思っていた前半も終わり間際でした。それまでもフィールドを大きく使いながら熊本を揺さぶっていた大分。主に最後は右サイド(熊本の左サイド)からゴールを突いてきていました。右サイドを抉ってのクロスにニアサイドからのヘディングはポストに当たり難を逃れますが、それを拾った大分、再び右サイドから松本がマイナスで入れると右45度の位置から後藤がダイレクトで撃つ。正面だったにも係わらず、これをGK佐藤が弾いてしまい、伊佐が詰めてゴールに押し込みます。名手・佐藤にしては痛恨のプレー。

「おそらく熊本さんは前から我々に対してアグレッシブにプレッシャーをかけてくると思っていました」と、試合後に言う敵将・片野坂監督。そのなかで「自分たちのサッカーにこだわ」りたいというのが狙いでしたが、熊本のプレスが少しずつ緩くなる機を逃さずDFラインを押し下げて攻め続けると、起点のボールホルダーへのチェックが甘くなる。そんなスカウティングがあったのかもと。佐藤がこぼす前の後藤のシュートのところに誰も行けていません。

ただ、後半一気に追加点を奪いに来た大分に対して、粘り強くそれに対応した熊本。今シーズンは先制されても気落ちせず大崩れしない我慢強さがいい。

52分には敵GKに平繁がプレスを掛けて奪おうとする。こぼれたボールを林が拾って撃ちますがGKがパンチング。拾って右から今度は巻がシュート。撥ね返されたのをまた回して中央から林が再び撃ちますがクリアされる。惜しい。しかし決めきれない。

その後、熊本は安、グスタボ、岡本と順次前線に投入して攻勢を強め、敵将に「追加点が入らなかったことで、少し苦しくなって熊本さんに最後まで勢いをもたらしてしまった」と言わしめた戦いをしたものの、「なかなかゴールには遠くて。向こうの体を張った守備でしのがれてしまった」(清川監督)。逆転はおろか同点弾のゴールも遠かった。

冒頭書いたように追加点を与えなかった守備より今日は攻撃のところに課題が見えた気がします。ラストパスのところ、クロスの精度、攻撃陣同士の呼吸。決め事というべきかアイデアというべきか…。

バトルオブ九州というより前に、ここでの連敗は避けたかった。順位を15位まで下げてしまいました。次節は黒木が使えるようになり、植田もベンチに戻ってきていますが・・・。

ただ、ベッドに横たわりながら聴いたRKKラジオ「VIVAロアッソRADIO」の最終回。人気コーナーヤスコの部屋で、岡本と黒木が今季の新加入選手12人をひとり一人紹介していく。野村、ヤン、イム、上里、グスタボ、モルベッキ、菅沼(昨季途中加入)、光永、安、林、三鬼、米原・・・。それぞれの特異な能力の紹介を交えながら。それを聴いていたらワクワクしてきました。実際の選手が感じている新加入選手の可能性。あとは監督がどう上塗りし、コーディネイトしていくか。

満身創痍なチームの印象が先立って、リーグ戦はまだまだ始まったばかりだということを忘れていました。次節はJ1降格組の名古屋戦。燃えてきたように感じるのは、これはまだ熱があるせいでしょうか(笑)。

【J2第31節】(大銀ド)
大分 0-1(前半0-0)熊本
<得点者>
[熊]田中達也(90分+1)
<警告>
[大]伊佐耕平(56分)
[熊]園田拓也(22分)、クォン・ハンジン(59分)、齊藤和樹(72分)
観衆:6,890人
主審:荒木友輔
副審:中井恒、勝又弘樹


20150913大分

ヤバイ試合でしたね。

終わってみればシュート数は大分の14に対して熊本はわずかに3。90分間を通して一方的に攻められたようにも感じた。ヤバイ!と感じた大分の決定機が少なくとも3、4度ありました。それをスーパーセーブで防ぎ続けたのがGKのダニエル。シュートに対する反応は半端なくヤバイ。そして後半アディショナルタイムで田中の劇的な決勝点。このアシストの嶋田のパスもヤバイほど凄かった。

現在リーグ最下位に甘んじる大分との九州ダービー。天皇杯の中断を明けてリーグ再開戦。この試合に賭けるホーム大分の意気込みは相当のものがあるはず。そんな予感そのままの序盤でした。

スカウティングどおりにロングボールで押し込んでくる大分。分かってはいたものの、熊本はなかなかDFラインを高く保てない。押し上げようと試みるロングフィードは、大分のCBダニエルにことごとく跳ね返され、セカンドボールもうまく収められない。

拮抗した展開も、前半30分過ぎからは完全に大分のペースに。左サイドから為田。養父をドリブルで抜き去って放った強烈なシュートは、間一髪GKダニエルが片手ではじいて外に出す。その為田、さらに続けて左から突破。伊坂のヒールパスを貰いなおして三平に送る。しかし三平のシュートはアウトに掛かって枠の右に反れてくれる。すぐそのあとも左サイドで為田が溜めたあとのクロス。ファーサイドに走り込んだのはSBの西。至近距離からのダイレクトシュートは、GKダニエルが、大きな体躯で立ちはだかってブロック。神がかっている。まさに守護神。

前半、熊本のシュートは巻が放ったミドル1本のみ。そして後半もこの一方的な流れは続きます。

伊佐のスパイクが額に入って、園田が止血のためにピッチの外にいる間、大分の波状攻撃にさらされた熊本はクリアにつぐクリアで精一杯。大分の右からのクロスをエリア内でバウンドさせてしまい、マイナスに折り返されたところに走り込んだのは兵働。しかし、このグランダーの決定的なシュートもスーパーセーブで防いだGKダニエルでした。

いっこうに熊本にペースが来る気配がない。大分のDFダニエルに自由を奪われている斎藤が珍しくイラついているように見える。熊本は巻に代えて清武、中山に代えて田中を投入。ただし田中をトップに、清武をサイドに。

「田中達也はサイドで使うことが多いんですけれど、トップで使ってサイドに流れるような形、相手がラインを上げてくるタイミングでその裏を衝くということを徹底しようと」(九州J-PARK)とそのポジショニングの意図を語る小野監督。この指揮官のちょっとした閃きが、今日の勝機を呼び込んだ伏線だったと言えるかも知れません。

この二人の投入もあり、終了間際になって少し熊本のペースかなと思われ始めましたが、時間も時間。拮抗状態のまま、今日は引き分けが御の字かとも思ったアディショナルタイムでした。右CKの流れから作りなおして嶋田が右サイドから入れる。左足のアウトに掛けた低いボールに大分のDFもGKも一瞬躊躇したところに飛び出したのは田中。左足で押し込み、土壇場で熊本が得点します。

まさかのような失点に、天を仰ぎ、うなだれる大分の選手たち。残ったわずかな時間、高松のシュートも枠を外れると、大分にとっては勝ち点1さえも奪えない、痛恨の、そして残酷な敗戦となりました。ホームでは決して目にしたくない結末。

「相手は細かくラインを上げ下げすると言われていたので、絶対オフサイドにならないようにと思っていました」と言う殊勲の田中。天皇杯に続き、リーグ戦初ゴールを飾りました。

それにしてもです。圧巻だったのはそれをアシストした嶋田のクロス。いやこれはラストパスとも言うべきか。何と言えばいいのか。通常あの右サイドから入れる左足のクロスならインフロントでゴールマウスに向かって弧を描くボールを送るはず。しかしそれならばDFもGKも対処はし易い。けれど、嶋田が選んだカットを掛けるようにアウトサイドで蹴った低いストレート系の軌道は、前述したように意外性がありすぎて、瞬間、DFもGKもその意図が量りかねたのか、反応できず触れなかった。

「あのパスは自分の得意なキックで、少しアウト気味に入れました。中に3枚くらいいたので、誰か触るだろうというイメージで」(井芹記者@takash_i のtwitterから)という嶋田のコメント。あの瞬間、瞬時にそれを判断した嶋田。そしてそのイメージ通りのボールを出した。今週のベストゴールならぬベストアシストに選ばれそうな。ちょっと”変態”的な雰囲気さえ漂います。そしてそれに呼応したのはFWに入った田中。「ボールが来ると信じてゴール前に飛び込んだ」(熊日)、「慎太郎がいいボールをくれた」(九州J-PARK)と言う。若きホットラインの完成でした。

劇的な決勝弾を目の前で目撃したゴール裏の赤いサポーターたちも嬉しかったでしょうね。羨ましい。あの苦しい90分間の劣勢に、叫び飛び跳ね続け後押ししたご褒美が、この歓喜の瞬間だったのではないでしょうか。

劣勢のアウェー戦。最後は「引き分けでも良し」としようとしていたわれわれですが、この試合を勝ち試合にした意味は相当大きい。なんとかして勝つ。”勝ち切る”という強さが備わった。そういった”経験値”が増えてくれば、何よりチームの実力に”加算”されることは間違いありませんから。