FC2ブログ
2018.01.14 始動。
明けましておめでとうございます。と言うにはすでに月もなかば。ゆっくりと休みをいただきました。今年もよろしくお願いいたします。

われらがロアッソ熊本は、その間多くの選手人事があり、そして年明け10日に新入団選手を中心とした記者会見、11日からチームとしても始動しました。あいにくの大雪のなか、苓北キャンプをスタートさせましたが、渋谷新監督の「私が北海道出身のため雪を連れてきた」という発言で和ませました。

選手の出入りは、もう収まったということなのでしょうか。それにしても最終戦までもつれた”残留”、そしてフロント改革の割りには、素早く、そして手堅い選手獲得が行われてきたように思います。
10日に発表された選手一覧を、われわれは生年(年齢)順に置き換えて、その年齢分布がわかりやすいようにしてみました。赤字が新入団選手。

1980(38) FW巻誠一郎
1982(36) DF青木剛(鳥栖)
1983(35) DF片山奨典
1984(34) DF園田拓也
1986(32) MF上里一将、GK 佐藤昭大
1987(31) MF伊東俊(京都)、DF 多々良敦斗(千葉)
1988(30) DF植田龍仁朗
1989(29) GK畑実、MF黒木晃平、MF 村上巧
1990(28) FW安柄俊
1991(27) MF中山雄登、MF上原拓郎、DF小谷祐喜、 GK野村政孝、 FW皆川佑介(広島)、 DF高瀬優孝(大宮)
1992(26) MF田辺圭佑(琉球)、MF田中達也、DF 鈴木翔登
1993(25) MF八久保颯、GK内山圭、 DFイム・ジンウ
1994(24) FW佐野翼(新潟S)
1995(23) MF林祥太、MF上村周平、MF池谷友喜(中央大)、MF坂本広大(中京大)
1996(22) DFヤン・サンジュン
1998(20) MF米原秀亮
1999(19) DF衛藤幹弥 (ユース)

こうしてみると分かるのは、中軸、縦のラインにきっちりと補強があっているということですね。鹿島時代に日本代表にも呼ばれたことのあるベテラン青木をCBで使うのかそれともボランチなのか。多々良はSBなのかCBなのか。伊藤をどこで使うのか。シンガポールで得点王を取った佐野の実力は。色々楽しみな面もありますが。

一番興味をそそられたのは、まずは最初に発表のあった左SBの高瀬、そのあとのFW皆川、ボランチの田辺という、FW安も含めた”中央大の攻撃ライン”の完成ですね。これは安があって、中央大OBの池谷氏が辞任前から描いていたことだったのか。それとも広島・皆川を含めて新任・織田GMの仕事なのか・・・。非常に興味深いところですが、それは今後のマスコミの取材に期待しましょう。

若手では、ユースからDF衛藤のトップ登録。そして、池谷と坂本の大学を経ての入団は、クラブの歴史としては初めてとなります。

一方で、退団選手も記述しておかねばなりません(かっこ内は移籍先)。一番のエポックは、嶋田でしょうか。大宮へ完全移籍となりましたが、これはユース出身選手が初めて他チームへ移籍するというケース。育成費も含めた移籍金など、クラブにとって初めてのケースになったのではないでしょうか。

小牧成亘(藤枝)
薗田 淳(秋田)
田鍋陵太(未定)
光永祐也(藤枝)
三鬼海(山形)
嶋田 慎太郎(大宮)
モルベッキ(磐田)
平繁龍一(群馬)
木村祐志(水戸)
グスタボ(未定)
菅沼 実(未定)
ジュニオール(未定)

さぁ新しい顔ぶれになった熊本。主軸の多くは残り、そしてその上に新戦力が追加されたように思います。

11日、初日の練習後、渋谷監督は記者団に、「熊本はハードワークが持ち味」と、大宮時代の対戦の印象も踏まえてでしょう、そうコメントしました。そして「それが当たり前になるようにそれに取り組む」と。

さぁ、どんなチームづくりになるのでしょうか。開幕戦は2月25日(日)アウェー山口戦に決定しました。なにはともあれ、そこまでの底上げ。楽しみでしかありません、

7月12日
第97回天皇杯全日本サッカー選手権【3回戦】(浦和駒場)
浦和 1-0(前半1-0)熊本
<得点者>
[浦]高木俊幸(45分+2)
<警告>
[浦]ズラタン(54分)
観衆:5,806人
主審:村上伸次


スカパーで観戦しました。翌日の熊日の見出しに取ってあるように「あと一歩」、惜敗というのが実感です。

2回戦で水戸を延長の末破った熊本が、J1浦和との対戦権利を勝ち取りました。本来、格下のホームで行われるはずだった3回戦ですが、15日に控えているドルトムントとの親善試合という浦和側の事情でしょうか、それともえがおスタジアムが空いていなかったのか、敵地・駒場での開催になったのは実に残念。浦和とは初めての対戦。ホームスタジアムに浦和を迎えることができたらどれほどの感慨だったでしょう。

リーグ8位を良しとしない浦和。ペトロヴィッチ監督は、リーグ戦の新潟戦、そしてこの熊本とのカップ戦での結果に、自らの進退を掛けると明言していたようです。新潟には勝利したものの、なんだか周囲の雑音も落ち着かないなかでの対戦。浦和は、スタメンを大幅に入れ替えて、熊本を迎え撃ちます。

対する熊本の先発も、リーグ戦のさなかの中3日とあって完全にターンオーバーが予想され、どんなスタメンかと心配されましたが。蓋を開けてみれば”総替え”、シャドーに林、嶋田。WBに齋藤、片山。ボランチにはコンバートされた三鬼。CBの中心には米原という布陣。しかし、これはこれでまた非常に興味深く、密かに期待を持たせる配置になっていて。試合前の池谷監督のコメントも「そんなにレギュラー組と控えとの力の差があるわけではない」(スカパー)と言う。

20170712天皇杯浦和

格上の浦和相手に、「チャンスは少なくてもいかに勇気を持って前につけたり背後に出したり、パワーを持ってやれるか」が大事と戦前話していた池谷監督(熊本蹴球通信)。いやなかなかどうして、開始早々から縦に付けるパス、裏を取ろうという意識のパスが、チーム戦術の浸透を感じさせる。

浦和は左サイドを破ってのアーリークロスから、FWズラタンのヘッド。しかし、これは枠を超えます。

しかし前半全体を通して浦和の攻撃は停滞している。「6:4か7:3くらいでボールを握られる展開になると思う」(同)と言っていた指揮官でしたが、熊本の守備がはまっている。浦和のボール運びは”型にはまっている”が、最後のところでパスミスや、フィニッシュの精度に欠ける。

熊本は後方から三鬼が縦に付けると、嶋田がすかさずスルーパス。齋藤が右から裏を取ってPエリア侵入。右足シュートはDFがスライディングで入りクリアされます。惜しい。解説の福田正博氏が齋藤のこのプレーに、「GKを二度見した間にDFに入られた」と言う。FWらしい解説。

ほとんど互角ではなかったでしょうか。前半のアディッショナルタイム。しかし浦和に与えたFK。このチャンスに立った高木の右足のキックは無回転。熊本がセットした壁を越え(グスタボのジャンプは甘かったかも知れません)、角度を落としてゴール右隅に転がり込む。これはGK野村にもノーチャンスと思える、高木を称えるべきゴールでしたね。

前半のうちに先制されると厳しいのは熊本の常。浦和は後半開始早々から怒涛の攻撃を仕掛けてきますが、なんとか凌ぐ熊本。

そんななかで、中盤でカットした齋藤が浦和DFを置き去りにして一気にドリブルで持ち込み右から入れたクロス。しかし、ファーに走り込んだ林に合わない。バウンドのせいか。それにしても同点の絶好機を逃しました。

後半は、疲労したせいもありましたが、かなり浦和にボールを保持されて、攻められましたね。しかし、粘り強くゴールを死守したし、浦和の拙攻にも助けられました。浦和はおそらくうちをスカウティングしていなかったでしょうし、メンバーの連携も熟成度がありませんでした。

勝利した浦和側になにか新たな”収穫”があったかどうかは知りません。が、しかし、熊本の方はと言えば、間違いなく大きな収穫を得た”敗戦”だったのではないでしょうか。

池谷監督の志向する3-4-3のシステムにおいて、十分なバックアップメンバーがいることが、この試合で確認できた。出色だったのは、SBからコンバートされた三鬼の出来。そして、米原のルーキーとは思えぬような落ち着いたプレー。

前節称えた村上のCBの働きが本職がボランチ上のこともあるならば、その控えに米原という存在は適正かと。それもこれも、開幕前のニューイヤーカップから緊急避難的に米原をDFで使っていたことも奏効したのかも知れないなと思うのです。

そんなこんな、選手たちの能力を最大限に活かすように。そしてそれを自らが目指す”組織”のなかに落とし込む。この池谷戦術は、前回監督を引き受けた2013年とはちょっと違うような気がしていますが、もう少しリーグ戦を見てからということで、そのことを書くのはまた別の機会にしたいと思います。

DAZNニューイヤーカップを観るために、早速入会し、古かったWi-Fiルーターを買い換えました。しかし、速度は出ているものの、どうしても大画面にすると止まってしまう。ノートPCの能力もあって駄目なのかなと思いましたが、巷間言われているようにブラウザを通常使っているFirefoxから、IEに変更したら無事大画面でもストレスなく観れるようになりました。これまでスカパー!のオンデマンドで観ていた人なら、全く違和感はないのではないでしょうか。ただ、われわれのように、これまでの全試合を録画して、”持って”いた人間にとっては、ちょっと寂しいことになります。

さて、ニューイヤーカップの鹿児島ラウンドが終了しましたが、何とも言えない結果に終わりましたね。初戦の磐田戦こそ新加入選手の活躍で同点に終わりましたが、2戦目の鹿児島戦は0-1の敗戦。最終戦の北九州戦にも0-3で破れました。3戦を通して得点はわずか1。

”何とも言えない”と言ったのは、怪我人が多すぎて、まともなメンバーで試合が出来ていないという意味もあります。このプレシーズンのカップ戦でいつも期待するのは、新加入選手のパフォーマンス。しかし、アン・ビョンジュンもグスタボも、ヤン サンジュンも居ない。

更には、選手層が厚くなったはずのCB、植田もいなければ、薗田、小谷も出てこない。本来CBが本職ではないルーキーの米原、そして第1戦や第2戦では、左SBが本職の光永をCBに起用する始末。第3戦北九州戦でやっと、期待のイム ジンウを先発起用し、その類まれなる身体能力を見ることができましたが、試合途中で故障してしまい交代。これまた開幕に間に合うのかどうかという心配・・・。

ここまで故障者の多いプレシーズンも珍しいのでは。フィジカルスタッフも頭を抱えているのかも。開幕戦をチーム力のピークに持っていくのは難しいかも知れませんね。清川監督のインタビューの切れ味の悪さも、それを物語っているような気がします。

さて、そんななかでも”発見”はありました。一番はユースから昇格した米原の活躍。まだまだ線が細いと言われながらも、百戦錬磨の相手FWに対して臆することないそのCBでの戦いぶりはなかなか見事でしたし、持ち前のパスセンスから、第1戦では嶋田の得点の起点になりました。第3戦北九州戦でも随所で後方からいいパスを出していました。

第1戦磐田戦、右SBで先発した三鬼の働きぶりも出色でした。思い切りのよい飛び出し。前述の米原からの早いパスをダイレクトぎみにアーリーでクロスを入れた判断。狙いのニアの齋藤は潰れたものの、ファーに詰めていた嶋田の得点に繋がるいいクロスでした。

ボランチの上里は3戦とも先発しましたが、もう間違いない、期待どおりの能力を発揮してくれていますね。フィールドを俯瞰して見る能力があるのでしょう。随所で大きなサイドチェンジのパスを出し、好機を演出します。あとは、この上里とコンビを組むボランチが誰なのか。3戦で一番時間が長かったのは村上でしたが、上村も面白いし、今季は中山もここに絡んでくるようです。それぞれに特徴があって面白い。

さてさて。開幕まであと2週間。観られなかった選手が多すぎて”何とも言えない”状況です。ここから追い込みが間に合うのか、故障選手たちが間に合うのか。

ニューイヤーカップ。結果も残念なものでしたが、この段階ですでにチームのやり繰り自体が厳しくなっている。そんな状況だと思いました。

2017.01.15 新年ご挨拶
たいへん遅くなってしまいましたが、明けましておめでとうございます。例年より早いチームの始動、新体制発表会の報道を受けて更新するつもりでしたが、新年会続きで結局週末になってしまいました。

新しいチーム体制の前に、契約満了の選手たちについて列記しておきたいと思います。()は移籍先。

清武功暉FW(千葉)鳥栖から完全移籍
若杉拓哉FW(退団)
髙柳一誠MF(山口)
キム テヨンMF(未定)
藏川洋平DF(未定)
森川泰臣DF(ヴ大分)
原 裕太郎GK(愛媛)
金井大樹GK(未定)
永井建成GK(京都)

鳥栖から期限付き移籍だった清武がいなくなることは、シーズン中からおおかた覚悟はできていたのですが、同カテゴリーの千葉になってしまいましたね。対戦が楽しみでもあり、嫌でもあり。夏場の過密日程で力になってくれた高柳やキムが満了になったのは驚きでした。新チーム編成のなかでの構想外ということなんでしょうか。残念でもあります。

ほかには、鈴木翔登DFが北九州、小牧成亘MFが沼津に期限付き移籍となりました。震災の影響で練習試合が組めず、サブ組の底上げができないままで、なかなか公式戦に絡めませんでした。大卒選手としては正念場となります。

続いて新加入選手の顔ぶれ。()は前年の所属チーム。

アン・ビョンジュンFW(金沢)川崎から完全移籍
グスタボFW(名古屋)ECバイーアから期限付き移籍
田中達也FW(岐阜)期限付き移籍から復帰
林 祥太FW(国士舘大)
上里一将MF(札幌)
イム ジンウDF(嶺南大)
ヤン サンジュンDF(韓国外国語大)
光永祐也DF(沼津)福岡から完全移籍
三鬼 海DF(元町田)
野村 政孝GK(秋田)名古屋から完全移籍

ほかには、C大阪から期限付き移籍していた小谷 祐喜DFが完全移籍。そして何より北嶋秀朗コーチの復帰は嬉しく頼もしいニュースでした。

こうやって見ると、札幌から移籍のMF上里は実力十分ですが、あと公式戦に絡んでいた実績という意味ではアン・ビョンジュンと田中ぐらいか。しかし、各々のプロフィールを探るとなかなかのポテンシャルのようで。実績や知名度よりも、潜在能力に期待して集めたという感じがします。もちろんチーム財政からすればこのやり方しかないわけですが。昨シーズン、チーム得点王だったエース清武だって、鳥栖では公式戦にほとんど絡めていませんでしたからね。

秘めたポテンシャルを、池谷社長の言う「日本一厳しいトレーニング」で引き出して、育てて戦う。ということでしょう。多くの主力級の選手の流出は免れ、そのうえでの上積みといえます。緊急避難的に固定がちにならざるを得なかった昨シーズンでしたが、もう一度小野監督時代のようにチーム内での競争を煽り、多くの選手が試合に絡むようなチーム作りに期待したいと思います。

池谷社長が発表した今季の目標も、これまでは「プレーオフ進出」というものだったのが、「J1昇格」という明確な表現に変わったのですから。2位以内、あるいはプレーオフを勝ち上がるというのは、相当なチーム力の底上げを意図しているわけで。

プレシーズンマッチが今年もあるようです。全試合放送で長らくJリーグを支えてくれたスカパーから放送権が移って、DAZNというネット配信になりますが、さてこちらのほうの実力のほども気になります。

今年もぼちぼちと更新してまいりますのでお付き合いください。よろしくお願いいたします。

2016.12.29 年末ご挨拶
2016年も暮れようとしています。恒例により、年末のご挨拶を申し上げます。

恒例とはいえ、今年はいつもと違ったご挨拶にならざるを得ません。クラブにとっても、皆さんにとっても、そしてわれわれにとっても、とても大変な年だったことは間違いないことですから・・・。

4月25日のエントリー「平成28年熊本地震」に書いたとおり、われわれのなかのひとりの住まいは益城町にあり、「自宅別棟が全壊、周囲の家々も軒並み壊滅状態。お隣では亡くなった方も」ありました。町は、まだまだ震災直後から変わらずといった状況もあり、塞いだ気持ちも晴れることがありません。また、別のひとりは、本震後の車中泊が祟ったのでしょうか、高齢の父親を昼夜問わず懸命の看病もむなしく、およそ二ヵ月後に看取りました。

震災は、多くのものを奪い去っていきましたね。この熊本の地で。

わがホームチームの苦悩の一年は、前エントリーで書いたとおりです。よくぞ、この悪条件のなかで、”残留”という資格を勝ち取ったものだと称えたい。われわれはそう思っています。

前エントリーでも紹介した「Jリーグサッカーキング」1月号「がまだせ熊本!」を読むと、巻のインタビュー、清川監督、清武の思い・・・。どのコンテンツも涙を禁じえないのですが、そこに共通していたのは、この震災を経験して熊本というクラブが間違いなくひとつランクアップしたのだということ。それはチームがこの逆境に対して”戦う”という一体感はもちろんですが、ファン、県民との”絆”が更に増したこと。いやそれ以上に、このクラブが、震災を経て、県民にとって”なくてはならない存在”としての認識(再認識ともいえますが)が広がったこと。ではないでしょうか。

震災で失ったものだけでなく、得られたものも確かにあった。そんな一年でした。

そしてもちろん、皆さんも一緒かも知れませんが、震災以外でも、辛いこと、嫌なこと、残念なことが色々あった一年でしたね。

多くのひとにとって忘れられない年になるかもしれない。2016年が暮れようとしています。

大晦日は久しぶりに近所の鐘衝堂に、除夜の鐘を衝きに行こうと思っています。百八つの”煩悩”を掃うのが除夜の鐘の慣わしですが、今年は少し趣きを変えて、心を鎮めるために鐘を衝き、色々なことに手を合わせたい。今年の色々な”災い”をお払いしたい。そして来るべき新年を新しい気持ちで迎えたい。そんな風に思っています。

来るべきシーズンは、わがチームも新たな戦力でいいシーズンになるように。

皆様、よいお年を。