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8月31日(土)
【J3第21節】(ヤンマー)
C大23 0-1(前半0-0)熊本

<得点者>
[熊]三島康平(56分)
観衆:1,534人
主審:石丸秀平


20190831C大阪U23

3週間の中断期間が明け、J3リーグが再開。熊本は敵地ヤンマースタジアムでセレッソ大阪U23と対戦し、完封勝利を収めました。

熊本は試合開始早々から飛ばしました。北村の落としを左サイド八久保がDFと競ってエンドラインぎりぎりからマイナスで北村に返すとシュート。これはクリアされます。

その後もボールを回すのは熊本。C大阪のプレスを剥ぐように運び、ゴールを襲う。これまでと違って、バイタルに入ってから縦に早いパス出しをするようになった。サイドだけでなく中央も突くようになった。

それに、ポゼッション率が高いのは、渋谷監督が「守備のインテンシティ(強度)や連動性は高かった」(1日付・熊日)というように、相手に渡ったボールに対しても、素早く寄せて玉際強く奪い取るから。

中断期間中に、このあたりをトレーニングで強化してきたように思えます。

結果的に前半だけで熊本のシュート数は9。相手は2。ただ、これまでも惜しい場面を続けていて、一瞬の隙を突かれるということを何度も経験してきただけに、まったく気を緩められない。

案の定、C大阪は大熊監督の檄も入ったのでしょう、後半ギアを上げてきたように感じます。開始早々、左サイドからアーリークロスを入れると、FWが熊本CBの間に顔を出した。しかしこれはタイミングが合わずに事なきを得ました。

攻撃時もしっかり守りのポジショニングを意識しないといけない。これが渋谷監督言うところの「4局面」(DAZNインタビュー)のひとつなのでしょう。

それにしても、今節も片山が躍動する。何度も左サイドを崩します。そして後半11分。左サイドの八久保にボールが入ると、中を追い越していく片山にスルーパス。片山がエンドラインぎりぎりまでえぐるとマイナスパス。これを三島がダイレクトでしっかり合わせて、ゴールネットに突き刺しました。それまで堅く守られていたC大阪の守備ラインを綺麗に崩した、”流れ”からの得点でした。

三島は今季初先発。この起用にしっかりと応えた熊本での初ゴール。「初スタメンで結果を出せてうれしい」(DAZN)と試合後に答えました。

その後は更に火の点いたC大阪に危ない場面を作られることもありました。エリア内へのループパスに安藤が反転してシュートも枠の上で救われる。ただ、これも鈴木がしっかり身体を寄せていたインテンシティのおかげでした。

中山が痛んで酒井と交代。前節はSBをこなした酒井、今度はボランチにそのまま入る。続いて殊勲の三島に代えて佐野を投入。北村とともに相手DFをかき回す。

追加点も欲しいが、徐々にこの1点を守りきらなければいけない時間帯になってくる。熊本は時間を使うように執拗にボールを回しながら保持し、要所でゴールを襲う。

段々、C大阪の選手たちもプレスに来れなくなる。高い湿度のなか、疲労が見え始めます。それはこちら側も同じ。特に中盤から前の選手たちに・・・。終了間際の大事な時間帯、主将の鈴木が吼えるように同僚を鼓舞する姿が映ります。

アディッショナルタイム5分になって、ようやく北村を下げて田村を入れたのは時間稼ぎもあったでしょうが、それにしても得点こそなかったものの、北村の無尽蔵の運動量からくる前線での活躍も大きかった。C大阪DFもかなり翻弄されていました。

虎の子の1点を守りきっての完封勝利。勝ち点3をもぎ取った。しかし、藤枝こそ引き分けたものの、群馬が長野に逆転で勝利を収め、3チームが勝ち点38に並ぶと、熊本は得失点差で3位のままになりました。さらに、翌日北九州も勝利したため、勝ち点1差のなかに上位4チームという、まさかの大混戦に。

次はホーム戦。1試合も落とせない”痺れる”状況で選手たちにかかるプレッシャーは想像以上のものでしょう。残り13試合、ホームゲームは6。ファン、サポーターの後押しでその重圧を吹き飛ばしていきましょう。

6月9日(日)
【J3第11節】(えがおS)
熊本 3-2(前半3-2)C大23

<得点者>
[熊]佐野翼(33分)、北村知也2(35分、43分)
[C]丸岡満(15分)、安藤瑞季(24分)
<警告>
[C]安藤瑞季(55分)
観衆:4,019人
主審:松澤慶和

「2-0は危険なスコア」というのは、サッカーファンなら誰でも知っている“ジンクス”でしょう。まさしく今季、相模原戦がそうでした。けれど、われわれが2点のビハインドをひっくり返した記憶はあまりなく。詳しい人から教えられたらありましたね、東京ヴェルディと初めて戦った2009年。藤田俊哉を擁した熊本が、その反撃弾を皮切りに逆転勝利を収めています。ああ、懐かしい。(2009.04.30 藤田俊哉という存在。東京V戦

しかし、前半のうちに2点差をひっくり返したのは初めてではなかったでしょうか。ここ数年、先制されただけで意気消沈してしまう印象が強かっただけに、おもわず「会心」という表現をタイトルに付けてしまいました。

「勝った試合のあとは選手をいじらない」と言いますが、熊本は右SHを中原に代えてきました。その理由を渋谷監督は、「相手が分析してきて、田村選手のところ、少し背後のところとか、スカウティングしてきてるのかなというのも含めて、彼のランニングをロックしているところがあったので」(熊本蹴球通信)と明かす。この采配が吉とでました。「輝が入って右が活性化した」(同・渋谷監督)。

20190609C大阪U23

C大阪は、これまでのどのチームより激しく前からプレスを掛けてきました。しかし、プレスの後ろには必ずスペースが開く、と常々指揮官が言うように、そこをうまく突いてボールを運ぶ熊本。けれど、さすがのC大阪もパスコースが読めてきたのか、先制点は上村のパスを高い位置でインターセプトしてからのショートカウンターでした。

「あのときは頭を打ってて、どういう状態かわからない」(同)と指揮官は言う。確かに上村はその前、ポンラヴィチュとの接触で、長い時間起き上がれなかった。

先制されてからも、すぐあと、鈴木のバックパスを奪われピンチに。相変わらずC大阪のプレスが激しい。

24分にもビルドアップの途中で奪われ、安藤にパスが通ると、ドリブルで鈴木をうまく交わして2点目を決められます。

やはりC大阪は上手い。これは何点取られるかわからないぞ。という不安と、ちょっと中盤を省略してもいいのでは?という年寄りの弱気が正直頭をもたげました。

しかし、選手たちはボールを動かし続けた。

小笠原が言う。「北九州戦の後半、きつくなった状態で蹴る選択をしてしまって最後の15分がきつくなったので、その反省を踏まえて、今日はどんな状況でも繋ぐというか、自分たちのやりたいことをピッチで表現しようと、みんなが意識できたことが良かった」()。「選手たちが(繋ぐことを)やめて放り込んで、得点を取ろうと思ったら多分、3点はなかったと思います」(同)とは指揮官の言葉。

「1点返せば流れが来ると思っていた」(11日付・熊日)という佐野が、右CKをボレーで決めて反撃ののろしを上げると、35分と43分には、右の中原のカットインからのシュートがこぼれるところを、北村がしっかりと詰めて押し込み逆転してしまいます。

特に3点目は、GK山本も含めた何本ものパス回しで相手をはがし、中原の得意のプレーにつないだもの。「2点取られても自分たちのサッカーを貫き通して、相手のプレスをかいくぐって点が取れたことはこれからにもつながると思います」(熊本蹴球通信)と山本も言う。

これが目指しているサッカーだと示した。あの“パス回しのC大阪”相手に。

もちろんC大阪もそのまま終われるわけはなく、後半はオーバーエイジ枠でベンチ入りしていた柿谷を入れる。非常にオープンな展開になり、互いに好機がありましたが、熊本も意思統一して最後は逃げ切りを図りました。

この日の観衆は4,019人。日曜日の夜にしては多い方だと思いました。「同じ時間に日本代表の試合があるにも関わらず、今日スタジアムに来ていただいたことにとても感謝しています」(同)。インタビューの冒頭で渋谷監督がまず言った。ホントにそうだ。われわれもシュミット・ダニエルと橋本拳人が出る試合を泣く泣く諦めた。けれど諦めた甲斐があった。

同じように考えた人が4千人もいて、このJ3第11節の各会場入場者数では1位になりました。先週の北九州戦以来、さらにファン・サポーターの結束が固まったようにも感じる。

上位対決。ロアッソはJ参入後、初の6連勝でC大阪U23を退け、首位をキープしました。