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8月4日(日)
【J3第19節】(えがおS)
熊本 0-0(前半0-0)秋田

観衆:3,914人
主審:花川雄一


引き分けを見届けて家路を急ぐわれわれが、バックスタンドからゴール裏(多分一角だと思いますが)のコンコースを通るとき、確かに激しいブーイングを聞きました。いやDAZNを見返したら、終了の笛が鳴った瞬間から、それは起こっていた。

あとで知りましたが、北嶋、藤本両コーチがその場で激怒し、試合後のインタビューでも渋谷監督が触れざるを得ませんでした。「それが結果に対してなのか、プレーに対してなのか、ちょっとわかりませんけども」(熊本蹴球通信)と前置きし・・・。

われわれが想像するに、”結果”に対しての部分が大きいのだろう。この試合の前まで、首位藤枝が勝ち点を伸ばし、北九州が敗戦していた。きっちり首位を追走したかった。そのなかでの勝ち点1止まりという結果。それを受け止めきれず、焦りが怒りとなり、声援が怒号に変わってしまったのではないか・・・。

20190804秋田

秋田は、3-4-3の定石どおり守備の際には5-4-1にしてスペースを与えない。それに対して熊本は、ボールを持ったら黒木がボランチの位置まで上がりCB2人と、上村との2-2を形成。GK山本も使ったボール回しで、秋田のハイプレスを剥がすと、前目に上げた田辺も攻撃に加わって、バイタルから5バックの裏を取るという新しい戦法にチャレンジしました。

本来、ボランチが本職の黒木ですから、ボールも落ち着くし、動かせる。ビルドアップの起点にもなる。

序盤のつばぜり合いから徐々に熊本がペースを握ると、北村の抜け出しからのシュート、あるいは黒木のアーリークロスに佐野。しかし、ゴールにはならない。

一番惜しかったシーンは前半33分頃、タッチを割りそうなボールを中原が粘って残すと、そこから一人交わしてエリア侵入。シュートはブロックされるが、拾って左に回して中山が強烈に打つ。GKが弾いたところで中原のヘディングが合わない。

3試合ぶりの先発となった中原。後半、八久保が入ってからは左にポジションを代えても攻撃的姿勢は変わらず。”持ち味”を出していましたね。

秋田も引いているだけではない。熊本がシュートで終われないとすかさずカウンターに持ち込む。足の速い前線が多いが、熊本も先週来からの修正で、本来のポジションに戻るのが早い。

危なかったのは後半30分頃、秋田にインターセプトされ、右サイドからグラウンダーのクロスを入れられると、藤沼に1対1を作られる。ここは山本がビッグセーブで凌ぎました。

DAZNの試合直後のインタビューでも熱く語っていましたが、「今日のゲームを、絶対に、最後の最後までやり続けて、昇格するという強い気持ちになったゲームになりました」(同)と監督は言う。

「1試合通してあれだけ相手のプレッシャーが来ても剥がせる、そのイメージの共有が多くあって、今までだったらいミシ(三島康平)が入ると全部パワープレーみたいになってたんですけど、最後の最後までしっかりボールを動かして得点を取ろうとした。そこの部分については、これをとにかく高めて、相手の攻撃を相手陣地でシャットアウトして、ショートカウンターみたいな形をたくさん作っていきたいと感じた」(同)と。自分たちでボールを動かし、ビルドアップしていく。”擬似カウンター”に持ち込む。そのプレーの進化に、一定の確信を得たようです。

ただ、井芹さんがレビューコラムで指摘し、監督も認めているように、せっかく人数を増やしたバイタルでの精度やコンビネーション、アイデアがまだまだ足りない。われわれはそれに加え、今季は積極的に早め早めで奏功していたベンチワーク(選手交代)が、この試合では焦れったいほど遅く感じたことが残念でした。怪我から復帰したばかりとはいえ、原にもっと時間を与えたかった。

「バックパスでブーイングがよく聞こえます。もちろん、そうしないようなポジションもあるんですが、相手がプレッシャーに来た時に、キーパーをうまく使って、数的優位を作ってボールを動かすというところを理解してもらえれば。返すことが悪いわけじゃなくて、返すことによって相手が来てくれるので、あれだけチャンスができる。相手にスペースを私たちがもらえる」(同)。渋谷監督はなおも続けて言う。

短くもない熊本の歴史のなかで、監督に戦術に関してここまで”説明させた”ことをわれわれは思い出せません。

もちろん、われわれもただのいちサッカーファンであり、こと戦術に関しては素人の域を出ません。ただホームチームや、ホームゲームがフラストレーションの捌け口ではいけないと思う。何の後押しにもなっていないと思う。

まぁしかし、ゴール裏への挨拶からメインに歩くDAZNの選手たちの顔色を見ても、その後の選手たちのコメントを読んでも、決してこの結果に満足していない。課題を共有している。それが伝わってきたことが幸いです。

首位の藤枝との勝ち点は3差。3位群馬、4位北九州、5位鳥取までの差も1ゲーム分という混戦の中にいます。

6月23日(日)
【J3第13節】(ソユスタ)
秋田 1-2(前半1-2)熊本

<得点者>
[秋]山田尚幸(14分)
[熊]高瀬優孝(19分)、北村知也(22分)
<警告>
[熊]鈴木翔登(83分)、山本海人(86分)
観衆:1,326人
主審:須谷雄三


DAZNの実況アナは、秋田と熊本は初めての対戦だと言っていましたが、秋田の前身TDK・SCとは、JFL時代対戦の歴史があります。その記録は、拙ブログ、カテゴリー「対戦レポート・TDK・SC」をご参照ください。

現在のチーム名はブラウブリッツ秋田。愛媛を率いていた頃対戦経験もある間瀬監督が再び率いる。

20190623秋田

猛烈な前線からのマンツーマンディフェンスで来られると、開始から劣勢。左45度からの和田の強烈シュートを山本がなんとかクリアすると、そのCKから山田に先制のシュートを許します。

しかし、熊本は焦らず反撃の機会を待つと、19分、自陣から繋いで、中山が左サイドを走った高瀬に、長いスルーパス。秋田DFを完全に後ろ向きにさせると、GKとの1対1を見切った高瀬が、ファーサイドネットにきっちりと流し込む。

続いても22分。敵陣での佐野のディフェンスからボールがこぼれてくると北村が拾ってドリブル。エリア内でDFを2人交わして左からシュート。DFの足にも当たったのか、ループ気味になってゴールに吸い込まれます。

前半のうちに逆転した熊本。後半も、奪われてからのピンチもありましたが、ボールを保持することで秋田を焦らせて時間を凌ぎ、逃げ切って勝利。

前日に北九州が藤枝に引き分けていたことで、勝ち点で上回り、再び首位に返り咲きました。