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4月3日(われわれにとっては5日藤枝戦)の再開は、再び延期となりました。「J3は4月25日、J2は5月2日、J1は5月9日と段階的に再開する」としています。しかし、この発表の後も、事態は悪化の一途を辿っている。東京の感染者は連日40人以上を超えているし、熊本でも東部の温浴施設から新たなクラスターが発生しました。これを受けて、クラブもスタッフのクラブハウスへの入室制限や、報道関係者の取材制限などの新たな厳しい措置を始めているようです。

再々延期決定以前に、リーグは今季上位2クラブが自動昇格することと、J1参入プレーオフの中止も決定。「競技上の不公平」が懸念されるとして降格制度は採用しないことも発表しました。

また、再開移行も遠距離移動によるアウェー観戦の自粛を促すために「ビジター席を設けない」などの試合運営上の規制措置もあるようで、これは関東や関西住まいのわれわれのサポーターにとっては悩ましい問題になります。

いずれにしてもJリーグはこのコロナ禍に際して、素早い対応をとってきたと思えます。それはやはり全てのJリーグクラブの存在意義が“地域密着”であるということであれば、クラブが、チームが、あるいは実施するゲームが決してこの恐怖の感染症のクラスターになってはいけないという共通認識のうえに立ってのことだと思います。全く予断を許さない状況のなかで、今後も常に厳しい判断を迫られることでしょう。

延期によるクラブ財政の不安については、前に少し書きました。バスケットボールリーグは、今季リーグ戦の打ち切りを決断し、これによって熊本ヴォルターズは「予定の60試合のうち13試合(うちホーム6試合)を消化できないまま西地区4位で今季を」終えました(29日付・熊日)。そのなかで今期決算は「純損益がBリーグ参入後初の赤字となる見通し」(同)であることを明らかにしました。同じ地域プロスポーツクラブとして、切実な思いです。

一方、今年のビッグイベントであった東京五輪も、紆余曲折のなかおよそ1年先までの延期が決定。世界的なパンデミックのなかで賢明な判断だったと思いますが、われわれサッカーファンとしては、U23の年齢制限措置がどのようになるのかゆくえが注目されます。

もはやいつ自分が、あるいは身近な人が感染してもおかしくない、感染させてもおかしくない状況といえます。愛する人を守るために、愛するチームを守りゲームを再開させるために、今われわれ一人ひとりの行動(自粛)が問われています。

2020.03.13 再延期。
新型コロナウイルスの感染拡大に沈静化の兆しが見えません。WHOは11日、パンデミック(世界的な大流行)になったとの見解を表明。13日には、「緊急事態宣言」が発令できる改正新型インフルエンザ等対策特別措置法が参院本会議で可決、成立しました。

Jリーグは12日、公式戦の中断を3月いっぱいまで延長することを正式に発表しました。「4月3日の再開を目指し努力する」との方針を強調していますが、「予断を許さない状況が続いている」と語っています。われわれのJ3リーグはまだ開幕すらしていません。25日をめどに判断を下すとのこと。

再びの開幕延期ですが、この“決定”にも安閑とはできませんね。感染拡大が収まるのか、増え続けるのか。日々の状況変化が注視されます。

今年はよく見に行けていた練習試合ですが、とうとうこれも見学禁止になってしまいました。ファン・サポーターにとっては、とにかく我慢の時間が長く続きます。

一方で心配なのは、試合開催がないことによるクラブの財政面です。周知のように試合のチケット収入は、ホーム側の収入になります。ただ、幸いなことにわがクラブは、この延期期間に予定されていたホーム試合は1試合のみ。「昨季の1試合平均の売り上げは約500万円」、「永田求社長は『2019年1月期の純資産は約7600万円。前期も黒字でキャッシュはある。ただ、延期期間が長引けば経営が苦しくなる可能性もある』」(11日付・熊日)と言います。

AC熊本に以前いらっしゃったG専務から、「Jリーグ加盟クラブは、まるでフランチャイズの店舗経営のようだ」という話を聞いたことがあります。J3リーグに止まらず、J2も含めて脆弱な財政のクラブはいくつでもあります。Jリーグには、選手、観客の健康安全面、リーグのブランド管理だけでなく、加盟クラブの財政面に関しても一歩踏み込んだ支援の目を持って欲しい。今回は一律中断ですが、熊本地震の際のリーグ措置に、若干不満を感じたものですから・・・。

日本代表にも当然影響しているようです。3月下旬にU23代表と対戦予定だった南アフリカが来日を辞退。A代表が遠征予定だったモンゴルは日本人の入国を制限。「日本戦にとどまらず3月と6月に開催するはずだったW杯アジア予選は原則延期」(12付・日経)となりました。

もちろんサッカー界のみならずスポーツ界全体に、この激震は襲い掛かっている。大相撲は無観客。センバツ高校野球は中止。東京五輪もどうなるのか。足元ではヴォルターズも・・・。

熊本も、やがて桜の開花宣言が伝えられる頃。季節は春がやってきていますが、われわれの心は一向に晴れない。

大西・熊本市長のtwitterではありませんが、われわれも叫ばせて下さい。

新型コロナウイルスの、ばか野郎――――――!!!

ストーブリーグに入り、井芹さんの「熊本蹴球通信」では興味深いインタビュー記事が続いています。織田GM、鈴木主将、そして渋谷前監督・・・。

もう前エントリーでわれわれの総括を終えたので、過ぎ去ったシーズンをあれこれ振り返るより、現在も進行中の織田GMの”チーム作りのコンセプト”が気になります。

まず新監督に大木氏を選んだ理由は4つあるという。①人間性、②サッカーに対する情熱、③サッカーの志向、④経験。

特に③に関しては、「自分たちでボールを大事にする、だけど攻めに行くというところ。今季、我々に足りなかったものを彼に託したいと思っているんです。ファイナルサードで勢いがなかったり、アイデアが足りなかったり、中盤ではボールが横にまわっても縦に入らないとか、そういう部分の改善に彼の力を借りたいと思いました」(熊本蹴球通信・2019シーズン総括/織田秀和ゼネラルマネージャー(後編))という。

また、④経験については「日本代表コーチというトップトップの経験もあれば、地方クラブの経験もある」としながらも、「もちろん、解任されたりもしていますが、地方クラブでいい時もあれば悪い時の経験もしている。そういう意味で、このサイズのクラブに合う中でも、多くの経験を積んでいるいい監督だと、このチームを成長させる可能性を持っている監督ではないかなと思いました」(同)と期待を寄せています。

さらに、「目標は間違いなくJ2昇格です。そこは当然のことです。しかし、そこに至るプロセス、やり方として、ここまで積み上げてきたものをご破算にするのではなくて、そこからさらに積み上げができるチームにしていきたい。それがこの先の将来につながっていくという思いがあるので」(同)ともGMは言う。

恒例の熊日のシーズン総括の連載「遠いゴール 2019 J3ロアッソ」(中)(26日付)は、その思いを、「ボールを保持して『自らアクションを起こすサッカー』を熊本の”チーム哲学”に据える覚悟が見て取れる」と書きました。

ただ、予算規模が確実に縮小するなかで、気になるのは選手層の問題です。ユースから3人の昇格、大卒ルーキーも4人の獲得が既に発表されていましたが、それに加えて今日現在(26日)までに、同じJ3リーグのYSCCからFW浅川、岩手から同じくFWの谷口の獲得が発表されました。

浅川は今シーズン13得点で得点ランキング6位。谷口が9得点で15位。「年俸は低いけれどJ3で活躍している選手は何人もいる」(同)と言ったGMの答えがこれなのでしょう。まるで、JFL時代、1年でのJ2昇格を逃した2年目のシーズン、北陸(現富山)から北川、武蔵野から小林という点取り屋を強奪したときのようです。対戦相手から奪い、自らの戦力を上げる。これも昇格を目指すリーグ戦の戦い方の重要なコンセプトだということを思い出させてくれたし、期待できる若手の獲得でした。

いずれにせよ、今季活躍した大卒ルーキーも含め、若手を「育てながら勝つ」という方針の継続に思えます。

一方で、契約を更新された選手は、FW北村、MF田村、中原、上村、坂本、岡本、伊東、DF小谷、衛藤、酒井、鈴木、小笠原、GK野村、内山といったところ。まだ、数名の選手と交渉が済んでいないようですが、われわれとすれば若いチームのなかにあって、ベテランで技術もある岡本と伊東が残ったことは非常に大きいと思うところでした。

さて、まだハッキリ全容は固まっていませんが、この選手たちと共に、大木監督は実際どんなサッカーをしていくのでしょう。これもまた「熊本蹴球通信」の新監督発表記者会見の記事 から引用させてもらうと・・・。

質問に対して、「戦術のことを言っても分からないと思いますので」とにべもない(笑)。これはなかなか記者泣かせだぞと思わせましたが、「攻撃的とか守備的とかいうことよりもですね、簡単に言ってしまえば動きのある、少しこう、躍動感のあるようなゲームをしたい」と説明する。

一番分かりやすかったのは「テンポを上げたいということ」「リズムよくプレーしたい」という言葉。なるほどこれまでの大木サッカーを思い返すと、よく表したキーワードです。

ちょっと驚いたのは、大木新監督の就任が発表されると、「また大木さんのサッカーが見れるのが楽しみです!!」(神戸・古橋選手のtwitter)といったように、過去大木門下生だった選手たちからの喜びの声が多かったこと。それほど選手たちからすれば魅力的なサッカーだったということか。岐阜→神戸→日本代表と一気に駆け上がった古橋のような若手が、わがチームから出てこないとも限りません。「若いということは(起用に)関係ない」(同・熊日)。そう新監督は言い切っていますから。

さて、年の瀬も迫り、われわれも年末のご挨拶をさせていただきます。

1年でのJ2復帰を逃した残念なシーズンではありましたが、もはや吹っ切れて、来シーズンの大木・熊本にワクワクし始めています。これも「ホームチームがある喜び」。来る年もなにも楽観はできませんが、ご一緒に応援していければ幸いです。

皆様、どうぞよいお年を。

2018.11.27 降格決定
J3降格が決定してしまいました。先週は「覚悟はできている」と書きましたが、いざとなるとなんだか寂しい、哀しい気持ちになるものです。

昔の話をすると若い人たちから嫌われますが、われわれは“青の時代”に一度JFLから九州リーグへの降格を経験しました。ようやく上がった全国リーグから地域リーグへの降格は、それはそれは辛く哀しいものでした。

その後、「熊本にJリーグチームを」県民運動推進本部が立ち上がり、プロ化を目指してアルエットがロッソに姿を変え、九州リーグからあの過酷な地域リーグ決勝を這い上がり、けれどJFL初年度はJ2昇格に失敗。2年目にして念願のJリーグ入りを果たしたことは、みなさんもご存じのとおりです。

その間、多くの人に支えられ、多くの選手たちが「熊本」の名のもとに戦ってきた。J2参入後もそうでした。そんな、短くもないこのクラブの歴史を思うと、少しはセンチメンタルになる時間を許していただきたい。

ただ、戦う場所は違っても、チームが、クラブが無くなってしまうわけではない。クラブの体制も、取り巻くスポンサーも、なによりファン・サポーターの数も、あの降格時とは比べ物にならない。

先日、「2018シーズン感謝の集い」に参加させていただく機会を得ました。

印象的だったのは、スポンサーを代表して挨拶された平田機工の藤本取締役執行役員のお話し。ロアッソのスポンサーとして社内の特命チームを任されたご苦労。先輩スポンサーの高橋酒造の久保田部長を招いて話を聞いたが、飲み過ぎて翌朝すっかり忘れたと、最初は笑い交じりのお話しでしたが、そのあと最終節で久しぶりに勝利したとき、ゴール裏で振り返ると、一緒に苦労した社員たちの満面の笑顔があった、というくだりでは、感極まって長い間があり、もらい泣きする人も少なくありませんでした。

重要だったのは、最終節翌日の熊日朝刊に掲載されたあの広告の意図。ただちに支援継続を表明されたのは、「ファン・サポーターにいらぬ不安を与えたくなかった」ことと、「この場にお集まりのスポンサー各社にも、同様に変わらぬ支援をお願いしたかった」から。
「大企業が親会社のJ1ビッグクラブと違って、ロアッソはここにおられる1社1社のスポンサードがなければ成り立たない」と自ら訴えられました。万雷の拍手でした。

“show the flag”。旗色をはっきりさせる。先週のエントリーでわれわれが、監督続投や知事の支援継続表明とともに、素早い対応で良かったと評価したのは、「いらぬ不安の払しょく」。まさにこの点でした。早い決断は、次に向かう準備が早めに取れるということにもつながります。

藤本取締役は一方で、チームに対して苦言も忘れませんでした。自分の会社も田舎の一機械メーカー。なんとか利益は出ているが、なかにはなけなしの利益からスポンサー料を払っておられる会社もあろう。そういった支援のうえで成り立っているということを肝に銘じて、選手たちには奮起をお願いしたい。といった内容でした。

2月。このシーズンの開幕前の「チーム壮行会」に参加したときに感じた期待感を、「熱量。」というタイトルで記事にしました。今頭に浮かぶ言葉は「覚悟」。それは冒頭に書いた「J3降格を覚悟していた」の覚悟ではなく、1年でJ2に戻るために、われわれファン・サポーターも来シーズン「覚悟を持って臨む」。という意味の覚悟です。

2018.02.16 熱量。
仕事が忙しくて、練習試合どころか日頃の練習さえ観に行けず、なんのネタもありませんでした。悔し紛れに14日にホテル日航であった「2018シーズン チーム壮行会」に出かけてみました。

翌日の熊日によれば参加者は約260人だったとか。初めて参加した当方は、「案外少ないものだ」という印象だったのですが、例年来ている人によると、今年は多い。それも期待の表れだと。

それにしても、永田社長の挨拶も来賓の挨拶もそうでしたが、なによりスポンサーを代表しての平田機工さま(平田社長の文面を代読しながら)の挨拶と、マイナビさまの乾杯の際の激励が“熱かった”こと熱かったこと。一気に会場のボルテージを上げて、われわれ参加者も意気上がりました。

「熊本のためになにができるか」とか「どんなときもロアッソを愛し続けて」などという言葉(フレーズ)は、よくある業界や経済界パーティーのとおり一遍のご挨拶ではなかなか聞けない台詞。スポーツを支援(スポンサード)する会合ならではの雰囲気、と思った次第です。

というわけで歓談に移ったあとは、旧知の方々やスタッフ、特に首藤君の姿を探してご挨拶したりしましたが、一番の目的であった織田GMと少しだけお話しできたことが最大の成果でした(笑)。

就任のいきさつは、これまで伝聞ながら書いてきたことを裏付けるものでした。一番聞きたかった「なぜ熊本を選んでいただいたのか?」という当方の問いに対しては、「永田社長ほかの方々の熱意に打たれて」ということと、「広島の社長を務めたが、もう一度自分の大好きな強化の仕事をやりたかった」ということが大きかったのだと。その心意気。われわれにとっても、生涯においてどんな仕事人生を送るべきかということと重ね合わせずにはいられません。

社長退任というタイミングと、“縁”と“熱意”。この3つが相まって、この大物と熊本が結ばれることができたのですが、いやいや本人はそういうことを向けると恐縮至極で、とても腰の低い、物腰の柔らかい人でした。

来賓の挨拶にも端々に、今年は“結果”も問われるという言葉が聞かれました。「”奇跡的に”降格を免れたのだから」という厳しい表現も加わった叱咤激励・・・。

会場にまん延したそういった“熱量”を選手たちはどう受け止めたのでしょうか。あいにく選手たちとはあまり話しはできず。唯一、通りかかった池谷ジュニアに「点を決めてるね」と声をかけたばかり。受け答えの印象は、けっこうクレバーな青年だなと思いました。父親ゆずりかも知れません。

「開幕・山口戦は伺います!」。出口で見送るスタッフに、おもわずそう宣言してしまったのは、酔った勢いか会場の熱量のせいだったのか。開幕まであと2週間を切りました。