6/29(金)13:00 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド

ロッソ熊本4-1流通経済大学

得点者
20分 高橋 泰(ロッソ熊本)
32分 高橋 泰(ロッソ熊本)
35分 北川 佳男(ロッソ熊本)
64分 船山 貴之(流通経済大)
86分 矢野 大輔(ロッソ熊本)

昨日のNHKのニュース映像と今日の熊日・萩原記者のレポートを見ただけですが、やはり北川。切れ味鋭いステップワークでゴール前のスペースを突っかけていくシーンが二度ほど。惜しいシュートが1本、もう1本はPKをもらった突進。最近は佐川急便戦で先発するもシュートゼロに終わり、前期終盤の3試合は、出場機会に恵まれていませんでした。久々の登場のような気がしましたが、ほんとに体もかなり絞れてきて、動きにスピードとキレが増していて、コンディションの良さを感じました。(基本的に北川好きです)

萩原記者も書いているように、北川は前線でディフェンスを背負ってもしっかりとボールを納め、ポイントになり、タメを演出する、と言ったプレースタイルが目立っています。しかし、FWとしての本当の魅力は、前を向いたときのパワフルな突進と破壊力溢れるシュートではないか、と思っています。流通経済大のディフェンス陣は前を向いた北川に、ゴール前のエリアで正対してしまい、ドリブルで突っかけていけるスペースを与える状況を作ってしまいました。あの突進力で加速するスペースが与えられれば、かなりの確率でチャンスに結びつくのではないでしょうか。

さて、後期第1節の勝利です。前節の敗戦から、若干、先発メンバーをいじってきました。中盤の忠実なバランサー・熊谷。後期のスタート、何としても連敗を避けたいという監督の思いなのか。そんな監督のメッセージが伝わってくるような起用のように思います。

これで勝ち点40。

確かにリーグ戦のなかの一つの勝利なんですが、後期のこれからのゲーム、勝利は、そのひとつひとつのがJに向かって、現実に一歩ずつ近づいているように思いたいですね。今しかない、そういう楽しみ方をしてみたい。残り16試合。GK小林は全勝するとコメントしていましたが、とりあえず勝ち点70をひとつの”メド”としてあと30。あと10勝。
6月24日(日)13:00  岡山県笠岡陸上競技場
三菱水島FC1-0ロッソ熊本

得点者
前半23分 木村(三菱水島)

本日のアウェイ三菱水島戦は観戦しておりませんが、速報の印象では、三菱水島の今の勢いそのままに、崩され、先制され、逃げ切られた。ということでしょうか。昨年、4-0、3-0で圧倒した三菱水島のイメージは全くありません。現在のJFLでは、勝ち点を計算できる相手はひとつもないどころか、上位、下位の構造すら見えにくくなっています。

さて、あっと言う間に開幕から3ヶ月が経過、リーグ前半戦が終わりました。

ロッソは12勝1分4敗の勝ち点37で、2位折り返しとなりました。妄想的な話ですが、現在のロッソの勝ち点37を単純に倍にすると74。昨年で言えば3位に相当するものです。ちなみに、昨年のロッソは前半戦が10勝4分3敗の勝ち点34、後半戦が10勝2分5敗の32で最終的に勝ち点66の5位という結果でした。どうも後半戦に失速したような印象がありますが、そう見えたのは、後半戦に見せたHonda FCの13勝0敗4分、佐川東京の14勝0敗3分という絶対的な安定感と比較してしまったからではないかとも思われます。しかしながら、ことはそんなに単純ではなくなってきました。”妄想”的と言ったのはどうも、後半戦が前半戦の延長上にないのではないか? ということです。

われらがロッソ、5月3日のアローズ北陸戦から始まった、いわゆる7強を相手とした連戦で、5勝1敗1分けと、一応のノルマを果たしたました。そう、確かに、この連戦が始まるまでは、その時点の上位7チーム(ロッソを入れて8強ですが)だったんですが、本日の前半戦最終順位を見ると、まず、Honda FCが10位に低迷し、代わりにジェフが5位に入っています。しかしそれ以上に注目すべきは13位のソニー仙台までが勝ち点20を上回っているということです。これは単純に2倍すると40となり、昨シーズンの最終順位表で言えば、8位と9位の間に位置する勝ち点ということです。また16位の佐川印刷も勝ち点17をあげています。

そして、さらにここで改めて驚くのは、昨年の8位アローズ北陸が勝ち点57、9位ソニー仙台が37で、実に勝ち点20の差があったということです。いわゆる上位8チームと下位9チームとの間に、それほどまでの鮮明な差があったということです。これが、無意識のうちにわれわれにJFLの基本構造のように刷り込まれていたのではないかと。

TDK戦でも書きましたが、どちらに先に点が入るかで、戦況はガラッと変わる。ひとつのミス、不用意なワンプレーから勝ち点が逃げていってしまう。ロッソはそういうリーグ戦を戦っているということですね。前半戦は5位との勝ち点差9で終了。まず、きっちりとノルマを果たしたと思います。しかし、後半戦は前半戦よりさらにリーグ全体が混沌としてくるのではないでしょうか。今日の敗戦ももう過去のものとして、次節、流通経済大戦へ向けてベストコンディションを作って欲しいものです。

今シーズン前半戦終了時点の順位
1 佐川急便SC   39
2 ロッソ熊本  37
3 FC岐阜   36
4 YKK AP   31
5 ジェフリザーブズ 28
6 アローズ北陸   27
7 栃木SC 25
8 横河武蔵野FC 25
9 三菱水島FC 25
10 Honda FC 21
11 流通経済大学 21
12 TDK SC 20
13 ソニー仙台FC 20
14 ガイナーレ鳥取 18
15 FC刈谷 17
16 佐川印刷SC 17
17 FC琉球 13
18 アルテ高崎 5

昨シーズンの最終順位
1 Honda FC  83
2 佐川急便東京SC 75
3 佐川急便大阪SC 72
4 YKK AP   67
5 ロッソ熊本 66
6 横河武蔵野FC 60
7 栃木SC 60
8 アローズ北陸 57
9 ソニー仙台FC 37
10 アルテ高崎 37
11 SC鳥取 36
12 ジェフ・クラブ 35
13 FC刈谷 32
14 FC琉球 29
15 佐川印刷SC 29
16 流通経済大学 28
17 三菱水島FC 27
18 ホンダロック 22
6月17日(日)13:00 KKウイング 5,222人
ロッソ熊本3-0TDK SC

得点者
前半30分 上村(熊本)
前半33分 高橋(熊本)
後半29分 山口(熊本)

今期昇格組のTDK SCとの初対戦。しかし我々はこのチームを一度見たことがあります。2003年、水前寺で行われた天皇杯1回戦。熊本代表のアルエット熊本と対戦したのが秋田県代表で東北リーグ覇者のTDK秋田でした。JFLから九州リーグに降格したこの年のアルエット熊本。試合結果は1-3の敗戦でした。このときのTDKの印象は、YKKのようにスピードよく走る企業チーム。そして、たしか2、3日前から熊本入りして調整するほど”お金がある”チームというものでした。

前々節の栃木戦でのレッドカードで主力3人を欠くとはいえ、地域リーグ決勝大会を優勝で昇格してきた実力、そして03年のときの印象が、試合前から不安にさせました。ロッソは大事にしていた上位7連戦を5勝1敗1分のいい感じで切り抜け、しかも前節、難敵Hondaに逆転勝ちを収め、ちょっとホッとしていないか。ここで慢心して取りこぼしなどしなければいいが・・・と。
しかし、試合が始まると、選手達はその心配を払拭してくれます。
開始早々からファイトあふれるボランチ吉井のプレー。怪我で戦線離脱の喜名の穴を埋めてあまりある活躍。そして読みのいい上村のディフェンスから形を作るロッソ。ワンタッチパスで前線に運んでシュートまで持っていきます。プレスのしどころがないTDKは、ファールで止めるしかない。ときおり形を作っても、フィニッシュの精度が低く、ゴールを脅かすまではない。得点ランキング5位で気を吐くTDKのFW松田もストレスがたまるのか、下を向かざるを得ない時間が続きます。
先制点は前半30分。右サイド奥で突っかけた山本が倒されると、FKは西森。ニアサイドにいた上村が鋭く頭で合わせてゴール。上村、今期初得点。続く33分には、攻勢のなかこぼれ球を山本が上げて、エース高橋が追加点。前半で2点のリードとします。ちなみに山本翔平は、今節初スタメン。体格には恵まれないものの、内に外に走り回り好機を演出する。いい選手です。

今日のロッソは、前線からのデフェンスも良かったのですが、4バックの出来がよかった。特に上村。マンオブザマッチの栄光は、決して先制得点者だからではなく、ある時は身体を張り、ある時は敵を手玉に取るような、熟練の守備技術によるものです。一方のTDKは、どうも4バックとボランチの間が空きすぎて、中盤にスペースが生まれます。特に後半は点を取りに前がかりになったので、前線との間が、更に空くことに・・・。
そこでロッソは、小林陽を下げて山口を投入。小森田を一列上げて、4-3-2-1、あるいは4-1-4-1のような布陣に。敵の4バックの前をかき乱します。後半29分に、左サイドで高橋がキープすると、追い越した西森にパス。西森が左奥深くから折り返したボールに、中央に走り込んでいた山口が頭でゴール右隅に押し込み3点目。歓喜のホーム・サポーターに勝利を確信させました。
前日勝利した佐川急便に食らいついて、勝ち点1差のまま2位。5位横川武蔵野との差も12点、4ゲームとなりました。

ただ、苦言はこれから・・・。
疲れの見える山本に代えて、関を投入。久しぶりの関の雄姿に客席は大いに沸いたのですが、さすがに試合勘が鈍っていたのか、随所に判断に今一歩の遅れを感じました。また、38分にはカウンターからTDKにバイタルエリアまで持ち込まれ、GK小林がなんとか股で止めるシーン。あるいは、やはり1対1になり、GKも超されるが、ゴール直前で上村がクリアしたシーン。さらには、ゴールエリア内で味方からのバックパスを受けたGK小林、相手が間近に迫っているのにパスを選択してあわやブロックというプレー。一瞬の集中力の欠如か。今日のTDKに運も技術もなかったおかげで失点は防げましたが、明らかに通常なら1、2点は失っている場面。ほかにも、フィニッシュに精度を欠く相手に対して、撃たせても怖くないという気持ちがなかったか。思わぬ位置からズドンと食らう場面も2度3度。「慢心」が芽生えていなかったでしょうか・・・。

今日はチーム力では完全に優っていたといえましょう。だからこの点差で終わることができました。しかし、時の運という勝負の掟は、どちらにどの時間帯で点が入るかによって、流れを左右させるものです。それがサッカーの怖いところ。快勝ではありましたが、いくらか苦言も呈したい一戦ではありました。

6月10日(日)13:00 Honda都田サッカー場
HondaFC 2-4 ロッソ熊本

得点者
前半 9分 小森田(ロッソ熊本)
前半25分 新田(HondaFC
前半35分 新田(HondaFC
後半15分 市村(ロッソ熊本)
後半31分 小林陽介(ロッソ熊本)
後半34分 小林陽介(ロッソ熊本)


Hondaに勝った!

本日のアウェイは観戦していませんので試合内容は何とも言えませんが、今日はまずもってこの結果に大満足させてもらいます。
今でも決して忘れられません。2001年5月6日、第3回JFL前期7節、本田技研 対 アルエット熊本。場所は同じ本田技研都田サッカー場。結果は0-8。シュート数は3対26。これほどの敗戦はなかなか記憶にありません。始めて昇格したJFLの本当の怖さを教えられた一戦でした(最近では2006年の佐川東京8-0流通経済大。あるいは2004年の大塚11-0デンソーなどもありますが・・・)。
また、この年の後期も水前寺で1-2の敗戦。さらに2002年はワールドカップ開催にともなう変則日程で、対戦は水前寺での1度だけ。これも0-1で敗戦。ちなみに、このとき決勝ゴールを決めたのは、今日も途中出場した吉村和紘(熊本農業高校→福岡大学)。さらにロッソも昨シーズン、2度の対戦でいずれも1-2で敗れています。今シーズンは現在9位といまひとつ低迷していますが、”Hondaに勝ちたい”、これはわれわれにとって特別なハードルでした。またそれだけレスペクトしている相手でもありました。
池谷監督もこんなコメントを出しています「地元・浜松で慣れ親しんだグラウンドで”憧れ”のチームに勝てたことは素直にうれしい。」

そしてもうひとつ。NHKのニュース映像で見ました。3点目、4点目を”決めた”小林陽介。3点目はヘディングというよりも、とにかく体で押し込んだ。4点目は足を伸ばしに伸ばして”かすって”よく届いた。泥臭い。でも大好きです。どちらもFWとしての”執念”が丸いボール乗り移ったような得点シーンでした。
昨シーズン、横河武蔵野でリーグ2位の23得点という実績を持って移籍してきた小林。第3節琉球戦で途中出場から初得点。6節鳥取戦でようやく初先発するが、なかなか得点には結びつかず、10節栃木戦での1点のみ。13節YKK戦からは先発を外れ、前節佐川急便戦では出場機会がありませんでした。
町田の復帰で、FWは4枚のなかでの非常にレベルの高いポジション争いということになっています。チーム力としては歓迎すべき状況です。しかし、執念とも思える今日の2得点、ある意味でチームにとって”歴史的な”2得点も、次節の先発を保障するものでは決してないという厳しい現実。それを一番感じているのは小林本人ではないでしょうか。

さて、いわゆる”上位”、”強豪”といわれた7チームとの連戦を5勝1敗1分で勝ち点16を上積みして、現在34。しかしここでホッとしているわけにはいかなくなりました。これからの2連戦の相手…今日も三菱水島は栃木に勝ち、TDKは横河武蔵野と引き分けて7戦負けなし。いずれも調子を上げている不気味な相手です。最終的な目標勝ち点を75(昨年2位の佐川東京)とすると、前期残り2試合、とにかく全力で勝ちに行かなければならなりません。
これをひとつの通過点として、気を引き締めていきたいものです。

ロッソの運営会社であるアスリートクラブ熊本の上保毅彦(じょうほ・たけひこ)氏の講演を聴く機会がありました。演題は「ロッソ熊本の現状と展望」。時間にして1時間弱で、これまでの経緯や地域のなかでのクラブの意義、役割など基本的な内容がほとんどでしたが、所々に現在のクラブの考え方が表れていて興味深い部分がいくつかありましたので、そのあたりだけ断片的に報告したいと思います。

まず上保氏のプロフィールですが、現在、アスリートクラブ熊本で事業部長として事業、運営、広報関連を担当。1965年東京生まれ。その後、埼玉県浦和市、駒場スタジアムの近所で高校まで過ごしたとのこと。この業界での経歴は、1990年にイベント運営会社の株式会社ジエブ( http://www.jeb.co.jp/index1.html )に入社しイベント事業部配属になったことから。1992年には電通のサッカー事務局に出向し、主に日本代表戦関連の大会事務局、競技運営に従事した後、2004年に学校法人堀越学園に入社(所属は群馬FCホリコシのマネージャー)、興行、広報、選手管理などのクラブ経営に携わり、同年末退社。その後、フリーランスのスポーツイベントプロデューサー活動を経て(2006年5月~8月には日本協会の広報部勤務)、昨年9月から現職。ちなみにプレーヤーとしての経験はまったくなく、あくまでビジネスとしてサッカーに関わってきたとのことでした。

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Jリーグ準加盟をクリアしているロッソにとって、現状の課題と言えば、成績条件と財務条件。成績条件は、(ご存知のとおり)JFL4位以内。現在3位につけていますが、まだまだ楽観できない。特に昨年の秋以降の失速については、企業チーム(ホンダ、佐川、YKK等)と比較しての基盤の脆弱さ=練習場の安定確保ができなかった点=も課題ととらえている。各自治体から便宜をはかってもらっているが、気候的な問題で芝の養生時期と重なって、なかなか確保が難しい。

Jリーグ側は会社の財務の健全化、経営内容をより重視している。今期、現時点ではスポンサー収入はまだ目標に届いていない。入場料収入は昨年を上回り目標を達成できそう。昨年のホームゲームの平均入場者数は約3700人、今年は約2900人。しかし、有料入場者は昨年の1664人に対して、今年は2195人。観客動員が伸び悩んでいる、固定化しているように見えるという指摘も多いが…。Jリーグ側も単に何人入ったということではなく、有料入場者数を重視する方向になっている。もちろんクラブとしても同じ考え方にたち、今期は極力無料券を配布せず、有料入場者を増やすことに重点を置いている。入場料収入と広告・スポンサー収入が半々ぐらいになるのが理想と考えている。現在は3対7。またグッズ収入も目標を達成できる見込み。そして、興行としてしっかりペイしていくことを考えている。現状では1試合あたりの入場料収入が約200万円、運営経費が約120万円で収支バランスをとっている。身の丈にあった経営をしていきたい。

今はJFLというカテゴリーでコアなファンをしっかりつかんでいく時期と考えている。昨年、ある時期動員イベントを仕掛けて、有料入場のファンが駐車できずに引き返すというケースがあり反省もしている。KKウィングの駐車能力はクルマ1台あたり2.5人で計算して×2000台。駐車場だけでなく、1万人、2万人が入ったときに、トイレなどインフラ面でもリスクがある。もちろん、入場者が固定化しているという問題はあるので、近々、多めに動員するためのイベント計画も考えている。

J2加入後のイメージは…2008年~10位以内を目標に。J2の状況を把握する。2009年~7位以内を目標に。2010年~5位以内を目標に。2011年~このあたりからJ1への準備期間に。年間予算10億確保の体制をめざす。

今後もより地域に密着したクラブ運営をめざしたい。地元出身選手の獲得、育成を積極的に行うなど。また他のスポーツ競技への進出や興行会社として様々なチャレンジをしていきたい。一民間会社としてだけでなく、「地域の財産」と考えていただけるようなクラブをめざしたい。

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上保氏は事業部長として、試合運営に責任を持つ立場で、円滑な運営や運営経費、入場者数、入場料収入についての課題と方針を(具体的数字を交えて)率直に話していただきました。クラブの方針としても、また上保氏の考え方としても、試合=興行としての収支をしっかり見ていくという方針が前面に出ていました。入場者数の伸び悩みや固定化という部分についての課題に対しても、JFLにいる現段階とJに進んだときという時系列でのシミュレーションおよびビジョンを立てているようで、ここらあたりはJリーグだけでなく電通側の担当としてJFLも10年来見てきているキャリアの所以か・・・。
チームに携わる者として決して失敗は許されないミッションであるという、クラブ側の考え方を確認できたのではないか、と思います。
6月3日(日) 13:00 水前寺陸上競技場
ロッソ熊本1-1佐川急便SC

得点者 後半11分 高橋(ロッソ熊本)
    後半20分 景山(佐川急便)

前夜からの雨も上がり、晴れたり曇ったりという天気。風もあり、やや蒸し暑い程度の(この時期の熊本では)過ごしやすいコンディション。

試合開始早々、MF喜名が相手選手に仕掛けたタックルの際に足を痛め、山口と交代。厳しい試合を予想していただけに、攻守の要を失い、また交代カード1枚をここで使ってしまうのも、いかにもつらいものでした。

佐川急便は、非常に高いラインを保ちながら、ロッソの両サイドバックに対して厳しいプレッシャーをかけ続ける。ロッソは思うようにパスが繋げず、ロングボールが多くなる。高橋、北川にも、それぞれDF二枚が行って、ほとんど、ボールが入らない。いい形でボールに触ることができない
また、ロッソの司令塔・小森田にはことのほか厳しいマークで、ことごとく潰されてしまう。この日の小森田は、ここというところでパスカットされる場面も2度、3度、また危険な位置でボールを奪われるなど、戦術的に狙われていた印象。

もちろん佐川のツートップ、長身の御給と小柄な中村に対しては、ロッソ守備陣もガッチリと対応。とにかく御給を自由にさせない、ヘディングで競り負けない。また佐川急便の3人目、4人目まで連動している攻めに対しても、よく読んで対応できており、決定的に崩されることはない。徐々に、受けにまわる局面も多かったが、ある意味、試合の流れのなかで、引いて守っていた時間帯もあったように思う。

しかし、佐川急便。あれだけほとんどオールコートプレスで守って、走って、最後まで足が止まらない。まるで昨シーズンのHonda FCのようなスタイルで、総合力という意味で首位にふさわしいチーム。

ロッソも、なかなか攻撃のいい形ができないなかでも、体を張って、足を出して、ひたすら守ってチャンスを待ち続けた。

得点のシーンは、最終ラインから相手のプレッシャーを受けながらも、かなり高速な玉回しの末、左サイドバックから右前線へ大きくサイドチェンジ。というところから右サイドが粘って粘って、ようやく上げた低い早いクロスに高橋が飛び込んだもの。まさに一瞬の出足、位置取りでDFの前に出た高橋の勝ち。

また、この試合での1点の重みというのか、慎重なプレー選択というのか、あるいはセンターをしっかりと守ってサイドに絞っていたのか、とにかくクリアボールの多いこと。当然、相手CKも多くなる。失点はまさにそのCKから。

結局、終盤も目立ったスペースが空いてこない、実にタイトなゲームで、1-1のまま終了。ロッソとしては前半を我慢できたこと。後半、追いつかれてからも、ゲームの流れを見失わず、守備的に対応したことなど、結果も含めて、実にいい試合だったというのが印象です。