怒濤の3日連続エントリーです。

昨日のエントリーではJ2をして「日本一過酷な日程」と表しました。
毎週土日はもちろん、日によっては週半ばの開催を含めて総当たり3回戦を行う長丁場のリーグだから。

また、J2のレギュレーションでは、ベンチ入りが5名に限定されます。GKが必ず1名入るとして、残り4名のなかでDF、MF、FWで4名。これまでJ2を観ていて、これってかなり心細い感じだろうなと思っていました。

一方、これまで3年間の池谷監督を見ていて、この人はかなりのリアリスト(現実主義者)なんだろうという感じがしています。特にリーグの戦いというものが長丁場だという認識のもとで、最終的な”シーズンの結果”をもたらすためには、リーグの戦いの”流れ”をどう押さえるべきかという考え方が強い。選手の起用法も、そういう思考がベースになっているのを感じさせます。例えば、長いシーズンにおいて、選手のコンディションは一定ではないという、思えばしごく当たり前の事実についてのとらまえ方。これは一方で、理想のシステムを追求し、それに選手を当てはめようとするロマンチスト(理想主義者)とは一線を画すわけです。

J2を戦ううえで、現在彼が考えているのは、いかに限られた選手群のなかでポリバレント性(多様性、多機能性。あるいは複数のポジションをこなせる能力)を確立するかということだと思います。
現代サッカーのチーム構築においてポリバレント性は必須の条件ではありますが、特に人的投資が限られ、少人数で長丁場のJ2を戦うわがチームにおいては、背に腹が代えられないコンセプト。
また、「ベテランも安閑としていられないチーム内の競争環境を作りたい」と述べているとおり、それは、出場チャンスを懸けたポジション争奪戦に繋がる、チーム内の”活性化策”そのものでもあります。
そしてまた同時に、これまでいわば寄せ集め集団で個人能力に頼りがちだった”ロッソ”のサッカーを、連携を高め”チーム力を熟成”させていくための重要な手法でもあるように思います。
丁度、JFL時代、あの古参の企業チームたちが、不思議な成熟度を示していたように・・・。

ではそこで、わがチームのポリバレント性は現在どうなんでしょうか。以下、選手がこれまでどこのポジションを努めたことがあるかを(思いつく限りで)分析してみました。

FW高橋、北川、小林陽、山内、町田は、いずれもFW意外での出場はありません。FWはGKに次いでポリバレント性が低いポジションなのか。しかし、浦和の永井なんか、いい右サイドハーフでもあるんですが・・・。

MF陣は一番ポリバレント性が試されるポジションでしょう。
まず関、西森は左ハーフが主ですが、右も試されます。逆に右の松岡もしかりか・・・。斉藤のように右ハーフあるいはトップ下という場合もありますが、これはあまりポリバレント性といえないか。
ボランチとサイドハーフ、あるいはトップ下という選択の選手には、熊谷、喜名、小森田、山口、吉井、宮崎、山本と枚挙にいとまがない。このなかでも、小森田はCBを努めたこともあるユーティリティー性を持ち得ています。

DFでは矢野、上村は確固たるCBのプレーヤーのようですが、実はこの二人、練習試合を含めれば、かつてボランチにあがったことが数回あります。本来CBだった福王、河端は、出場機会を得るためにSBの可能性を探っています。佐藤、鈴木も同じくCB、もしくは両SBが出来る選手です。右の市村、左の有村は、SBかもしくはSHかということになってくるでしょう。市村は札幌ではボランチも努めていたそうですが、熊本では全くその姿は見られません。あれば右SHでしょう。一時期、福王がボランチを試されていた時期もありました。

不思議なのは河野です。登録はMFですが、これまでSB、SH、トップ下、はてはFWまで努めたことがあります。足が速く、器用な選手なので、監督としてもそのユーティリティ性が貴重なのでしょうが、決して”器用貧乏”になってほしくはないと思うのです。できれば今年は右SBあたりで定着していってほしい。そんな気がしています。

新加入選手に目を向ければ、チャ・ジホは、本職が左SBで、あと左SHが出来る選手なのではないでしょうか。
中山はもちろんFWオンリーで。その体躯からはポストプレーヤーのように思われがちですが、実は裏に飛び出す術に長けた選手だそうです。
左ききの網田は、まだよく観たことがありませんが、長身だし、足が速ければ、やはり左SBからSHでポジションを奪ってほしいですね。三都主とか、あるいは中田浩二のようにプレイスキッカーや中盤も出来る超ポリバレント選手になったらすばらしいです。大いに期待しています。

こんな風に、31人の選手が切磋琢磨してポジションを奪い合いながらリーグの長丁場を戦ってほしい。
同期でJに昇格した岐阜のようにさしたる選手入れ替え、補強がなく、現有戦力で戦うことを選んだロアッソですが、その意味には「更なる選手自身のレベルアップ」、ひいてはポリバレント性を高めることによる「チーム全体のレベルアップ」と「長丁場を勝する戦い」という狙いがあるのではと思っています。
ガタガタ動じない。これからじっくり”熟成”のチームづくりが非常に興味深いです。
いろいろな情報がいっぺんに発表されたので、分散して書いているわけですが・・・。

24日にはリーグ日程も発表されました。
記念すべきJの初戦は3月8日、アウェーで愛媛FCと決まりました。JFL昇格時の因縁深い愛媛。アルエット時代はどちらかというと相性のいい印象があった青いユニフォームも、現在はオレンジ軍団となって、全く違ったサッカーをしてくることは間違いないでしょうね。昨期の順位は10位ですが、最終節で湘南を下した勢いで天皇杯では浦和を退けるなどあなどれない力を持つチーム。まずは胸を借りる気持ちで臨みたいものです。
次の土曜日15日が、いよいよホーム開幕戦。昨年11位の草津を迎えます。スタジアムが真っ赤に染まるほど集まるといいなぁ・・・。
第3節はお休み。そして第4節もホームで強敵湘南と戦います。

思うに、この立ち上がりの3戦。初戦がアウェーで次にホーム2連戦。誤解を恐れずに言えば、わりと”地味な”印象のチームに当たったわけですが、これもJリーグ基準の試合運営が全く初めての熊本に対して、配慮が働いているのかも知れない。いきなりアウェーサポが大挙して訪れそうなカードを運営するのは酷だと・・・。まだまだ手弁当的要素の高いわが熊本の試合運営。少しづつプロフェッショナルなものしていかなければなりませんね。

さぁ、そうやって毎週、毎週、ときには週半ばの平日開催も含めながら、日本一過酷な日程といわれるJ2のリーグ日程を過ごしていくことになるわけですね。ワクワクしてきます。

特に待ち遠しかった九州同士の初対決は3月30日アウェーでの鳥栖戦と決まりました。JRで行くか、車で行くか。一番近いアウェーです。大挙して乗り込みましょう。5月の連休の最終日の博多の森(レベルファイブスタ)とともに、この三つ巴の戦いを是非向こうさんからも楽しみにしてもらえる”名物”にしていきたいものです。
残念なのは、せっかくホームで迎え撃つ6月8日の福岡戦が、水前寺しかとれなかったこと。古いし狭いし、恐ろしいことになりそうです。鳥栖戦は6月21日(土)にKKで。

また、8月3日の徳島戦にいたっては、鹿児島の鴨池陸上競技場で開催。日曜とはいえ18時キックオフで隣県開催とは辛いですねぇ。いずれもKKでの他競技の開催や、芝の養生といった理由があるのでしょうが非情に残念。KKでホームをやってる大分さんの気持ちが少しだけわかるような気がします。

3回戦総当たりで心配されていた第3クールの運営。巷では中立地での開催とも噂されましたが、結局リーグ側が裁定することで決着。
その結果、これも残念ですが福岡戦、鳥栖戦ともに第3戦はアウェーになってしまいました。敵側の来場者数が稼げそうなのはわれわれにとっての最終節、11月30日の第44節、広島戦ぐらいか・・・。しかしこの試合、目の前で胴上げをさせてはならない重要な試合になるかも知れません。

そうそう、クラブ側が発表した「日本一グルメなスタジアム」というコンセプトもいいですねぇ。これならクラブ側には大してお金がかからない、しごくいいアイデアです。確かに知り合いの子供さんは、毎試合KKでフランクフルトを食べることが大の楽しみのようでした。そんなどこにでもあるようなものに限らず、もっともっと熊本スタ名物となるようなものを開発していってもらいたい。
確かKKは、火が使えない規制があると思いますが、業者さんには知恵の出しようで頑張ってほしい。
これまでもっぱらわれわれはスタジアムでものを食べないくちでしたが、このコンセプトに賛同して、毎回お財布の紐をおもいっきり緩めたい。プロスポーツ観戦文化に浸って、ホームチームのカラーを身にまとい、スタグルメを食べながら大いに応援を満喫したいと思います。

それから、敵側の来場という意味では、これからはスタジアムに止まらず街中でアウェーユニのサポを見かけることも珍しくないようになるでしょう。きっと熊本の来訪記念にお土産も買うだろうし、グルメも楽しみます。お土産にはもちろん「武者がえし」と「白岳」を強力に薦めることにして、街中グルメに関しては、ファンそれぞれの立場で、それぞれの”とっておき”情報を惜しみなく積極的に伝えることを意識していきたいですね。
さて、ロアッソは26日には熊本大学選抜と初練習。本来のポジションに固執しないシステムで戦うなど、いろいろなことが試されている段階のようです。

23日には同時に新入団選手も発表されましたね。
まずは噂どおり、今年高校選手権に出場したルーテル学園高校からGKの吉田智志、また大津高校からはレフティMF網田慎。いずれも地元出身の熊本スピリッツです。そしていずれも即戦力というより、初めての高校卒ルーキー獲得。これから成長・開花させようという若手育成のコンセプトがチームとして初めて感じられる「獲得」です。
吉田はU-17日本代表として、先の韓国W杯に出場。グループリーグでフランスに敗れたため、決勝トーナメント進出はなりませんでした。先の高校選手権では緊張のためか、いいところなく埼玉栄の前に敗れ去りましたが、キックやフィードといった現代サッカーのGKが持つべき素質に優れた将来有望なGKといえます。

即戦力としてはガンバ大阪からレンタル移籍となった浪速のゴンことFW中山悟志。そして初の外国人選手といえる韓国籍のDF車・智鎬(チャ・ ジホ )。
中山はご存じのとおり各年代で日本代表に選出され、特にU-21時のトゥーロン国際大会では得点王を獲得している期待のFW。
チャ・ジホのことは詳しくは知りませんが、こちらも各年代で韓国代表に選手されている逸材のようです。おそらく左サイドバックでの起用が予想されます。

岐阜が大胆な選手補強(入れ替え)を図るなか、現有戦力の温存で目だった新規選手加入のなかったロアッソですが、そのなかで、いずれもポテンシャルの高さを想像させ、適所(ピンポイント)を押さえたコストパフォーマンスの高い補強ではないかと思います。

ポテンシャルという意味では、実にわがチームにはこの「年代別代表」という経歴を持つ選手が数多く在籍しています。GKの太は市原ユース時代U-16でアジアユースに出場経験あり。DFの河端は大学時代、ユニバーシアードに出場。福王はU-16、17と日本代表を経験。矢野も大津高時代にU-18代表でしたし、MFではプリンス山口がU-18代表。松岡もたしかガンバユース時代、家長(現大分)とともに日本代表に名を連ねていたと思います。

いえ、ここで言いたいのは、ロアッソにはそんな逸材が多数在籍しているよ、ということではなく・・・。
先のエントリーで書いた「若手の育成」というJチームとして当然のビジョンがまさに、初の高卒ルーキー入団ということで現実化してきていること。また、さらにはそこで書き足りなかった、育成の先のしごくわかりやすいキーワード、チームのビジョンとして「日本代表を輩出する」という目標を持ちたい。ということなのです。

もちろんフル代表となると、あまたのJ1ビッグチームにかなうべくもありません。まず目指したいのはオリンピック代表選手(U-23)の輩出。あるいはそれに繋がるU-20・・・。
この年代の裾野は広く、過去J2のチームからも仙台の萬代(現磐田)、水戸の小椋(現横浜FM)、山形の豊田などが代表に招集されました。それは、地元サポーターを熱狂させただけでなく、一地方のJ2クラブに全国の注目を集めることにもなり、また新たなファン層を広げることにもなりました。
これからロアッソにも襲うJ1までの厳しく遠い道のり、なかなか出口の見えないJ2のクラブにとって、自らのチームから日本代表を出すことが、次のブレークスルーになると・・・。ワールドユースに中村北斗や柳楽智和が選ばれたときの福岡、U-19に梅崎司(現浦和)が選ばれたときの大分の盛り上がりを見ても、日本代表というわかりやすい”看板”がいかに新規ファン層を広げ、サポーターの士気やチーム・アイデンティティを高めるかがわかります。

それも、本来ならチームのユース出身の生え抜きが選ばれるのが望ましい。それこそがクラブ体制がしっかり固まった証だと思うからです。
つまり、育成というビジョンの先には、ファン層の拡大と同時に、クラブ体制の確立という目標値があるということ。

中期目標でその確保が明示されたものの、残念ながら現在まだロアッソには「ユース組織」はありません。ここしばらくは地元の強豪高の有力選手の県外流出を防ぐ、いい意味での「砦」という役割が期待されます。(それもロアッソがJリーグチームに成ったればこそなのですが・・・。)
そしていつか、ユースからトップチームに昇格する人材が出てきたころ、おそらくわがチームもJ1昇格をうかがうポジションにいるのではないでしょうか。
(余計な話ですが、そのときには、県外流出した県出身選手の行く先、動向をリストにしたサカくまの「熊本スピリッツ!県出身有力選手」というページも役割を終えるのではないかなと思っています。)

そんな思いのなかでの新入団選手発表。特に吉田くんには、あまたの誘いがあったのでしょうが、地元のロアッソを選んでくれたことを大いに喜びたい。また、ロアッソが選ばれるチームにまで登ったことがなにより嬉しい。
そもそもGKは、なかなかチャンスの回ってこないポジション。しかし、一昨年の飯倉、昨季の小林弘を見てもわかるとおり、逆に出場し続けなければ能力を伸ばせないポジションでもあります。おそらく彼としても、強豪クラブで控えGKとしてベンチを温めることより、J2ロアッソでガンガン、スタメン出場すること、それが次の世代の代表招集にも繋がる道と考えての選択なのではないでしょうか。
チームには、小林弘や太という優れたGKがいますが、J2という長丁場のシーズン、必ずチャンスは巡ってきます。J2において、開幕戦のGKは、決して最終戦のGKとは限りませんから・・・。

Jリーグに昇格したということ。
それは同時に、いつの日かホームチームの選手が”日の丸”を背負って戦うという可能性も手に入れたいうこと。
われわれファンとしても、応援しがいがあるといえるのではないでしょうか。
2008.01.25 新体制発表
23日、予定通りクラブからの新体制の発表。そしてこれを伝える熊日の記事。色んな情報と込められたコンセプトが明らかになりましたね。

まず、われわれとしての一番の関心は、今後のクラブのビジョンがどのような形で示されるかということ、そしてスポンサー問題でした。

まず中期目標として、5年以内でJ1入会と平均入場者15,000人。また2008年シーズンの数値目標を入場者数 1試合平均5,000人(有料で4,000人)、年間シート1,000組目標という具合にきわめて具体的かつ現実的に設定しました。

有料4000人という数字をどうとらえるか。さらに年間シート1000組。
これは平均単価2万円として4000万円。J2の一年目としてかなりな数字でもあり、しかし十分に到達可能な目標でもあり。地に足の着いた現実感のある設定ではないかと思います。
大分のホームページでは、シーズンシートの目標2億6000万円に対して、現在どれだけクリアしているかという進捗状況が表示されています。ちなみに現在75%ということでしたが・・・。

そういった数値目標とともに、もうひとつ注目すべき”ソフト目標”として、”日本で一番暖かいスタジアム作り”と称して、「試合開始前後の対戦クラブの選手、サポーターへの必要以上のブーイング禁止」というメッセージが出されたことです。駆け出しのチームとして、”運営面”ではなかなか準備が整わないはずのなかで、たった一行ですが、明確な宣言を出してくれました。とても頼もしく思います。

ヨーロッパでは、例えばセルティックのホームページに掲載されているもので、セルティック・パークおよびアウエーのスタジアムにおける許されない行為について、「許されない行為とは、暴力的および無秩序な行為を示します」と明確に規定しています。

  暴力的な行為とは、いかなる人に対する実際の暴力、暴力未遂および肉体的暴力による脅迫、
  または故意による器物破損を示しています。
  無秩序な行為とは以下を示しています。
  以下の理由において争いを起こす、またはそれを支持する行為、争いを起こす可能性のある、
  または計画された、またはそれを支持する行為、個人および複数の人に対する憎悪および敵
  意を表す行為。性別、皮膚の色、人種、国籍(市民権を含む)、民族、または出身国、信仰して
  いる宗教などの宗教グループ、社会集団および文化的集団の会員および推定会員、性的指 
  向、性同一性 、身体障害、脅迫、罵倒および侮辱的な言葉の使用および行為、ジェスチャー、
  筆記およびその他の方法における脅迫、罵倒および侮辱的な行為。


これから始まる熊本のJの歴史のなかで、われわれの”ホーム”スタジアムをどういうものに形づくっていくか。これはわれわれファン自身がしっかりと心しておくべきことでしょうね。


そしてそして、待望のユニフォーム(胸)スポンサーにお菓子の香梅。トレーニングウェア(胸)スポンサーには高橋酒造。まずは両社に心から感謝の言葉を述べなくてはいけませんね。
トレーニングウェア時代からも人気があった「武者がえし」のロゴ。いよいよ左袖に”J”の公式ロゴが入ったわが熊本の初代レプリカユニは絶対に”買い”でしょう。

かつては福岡ドームの外野フェンスにも「陣太鼓くん」の広告看板を掲出していた香梅。その当時にして年間4000万円ほどの掲出料だったかと聞いています。同社の主力商品である陣太鼓、武者がえしの商品性、マーケット。香梅の置かれた現在のポジション。今回のスポンサードは必ずやマーケティング上も大きな効果をもたらすのではないでしょうか。
北の「白い恋人」、南の「武者がえし」と称されるようになるに違いない・・・。いやわれわれがきっとそうしてみせます。
亡き先代梅太郎さんにもきっときっと喜んでもらえるものと確信いたします。
2008.01.20 始動
16日に練習始動。昨日は大津に見学に行ってみました。

内容はフィジカル。走りこみでした。3グループぐらいに分かれて競技場の内周を計測どおりに走る、走る・・・。新しく加入した大塚フィジカルコーチの声が響きます。
「鬼や!大塚さん、鬼やで・・・」と嘆く福王の叫びもあながち冗談とも思えません。
大塚コーチはあの市立船橋高出身。母校のフィジカルコーチからの転身ですが、高橋が自信のブログに書いていたとおり、けっこうフィジカルトレーニングは厳しいのかも知れない。しかしおそらく、3月8日に決定した開幕戦(対愛媛FC)に仕上がりを持っていくための、科学的で計画的なトレーニングなのだと思います。

ひた走る3グループと離れて、調整中の選手も数名いました。北野コーチの姿が見えませんでしたが、おそらくS級コーチの受講スケジュールの関係ではないかと・・・。
見知らぬ顔が少なくとも3人。そのうち2人は噂の高卒ルーキーのようでした。

北風に震えながらの例年どおりの練習見学。しかし、今年唯一違うのは、いま目の前で見ている彼らが全てJリーガーであり、これはJリーグチームの練習風景なのだということでした。
雁ノ巣でもなく、大分でもなく、ここ熊本・大津でJリーグチームが練習しているということを実感しました。

しかし苦笑したのは西日本スポーツ。
この時期、九州でキャンプを張るJリーグチームと”例年”行っている練習試合を持って「日帰りケチケチプラン」ですと。約4億円の予算は確かにJ2でも最低レベルでしょうが、「春期キャンプを行わない」と珍しがられても・・・。九州では行う必要がないのですよ・・・。
まぁ、初めてわれわれ熊本を取材するわけですから、しょうがないのか。あるいはネタがなかったのかも知れません。

さて、初練習の日、池谷監督はこの一年について「”財産”を作っていく一年にしたい」と表現しました(17日付熊日)。
彼が言う”財産”とは何なのでしょう・・・。
それはおそらくJで戦ううえでの”基礎”、あるいは”土台づくり”ではないのかと・・・。
他と比べて目だった補強もなく、これまで形づくった選手層でJ2を戦う初年度。もちろん各選手のレベルアップと、さらなる戦術の浸透を図ることになるのでしょうが、かといって、いきなりJ1を目指すべくもなく、どれだけの戦歴になるのかは、想像もできません。
しかし、そこでの結果がおそらく2年契約を課せられた池谷監督のチームとしての”基礎”づくり、要するにロアッソ熊本としての”財産”になるということではないかと・・・。

九州リーグから采配を振るう監督ですが、このJ2昇格とともに、まったくゼロから歴史が始まるんだと・・・。これから熊本のJの歴史がスタートするんだと思った次第でした。

さてさて、今日確認できた新顔が3人で、現在合計30人。あと2~3人は新戦力の獲得が噂されていますが、どうなんでしょうか。23日が期待です。
2008.01.05 精神論考察
年末年始のロッソ特番、熊日の特集などほとんどに目を通しました。
特にKABのは出色の出来でしたね。ハンディカメラで追いかけた選手、監督の舞台裏での実声は、ドキュメンタリータッチで見応えがありました。今日のRKKのは、結構生々しかった。監督はじめ選手の”その時”の思いを語らせていました。

いずれの番組でも一貫して強調されていたのは、昨年のベテラン勢の補強により、試合のなかでの落ち着き、シーズンのなかでの焦りの払拭だけでなく、練習に向かう姿勢の厳しさなどがもたらされたというものでした。特に上村に対しては、どの報道をみても、その働きの大きさを実感させましたね。「お前にまかせる」「お前と心中する」(KAB番組内)と言わせるほど、監督の信頼が厚かったようです。試合中、最後尾から叱咤する姿、練習中、細かく指導する姿が、昨季のロッソのねばり強さを支えていたのだと再認識させます。丁度、J1昇格を支えた京都のDF秋田に似た存在だったのかも知れません。

昨季、補強の中心は彼らベテラン勢でしたが、これは一昨年の”失敗”から得た教訓に基づく監督自身の補強コンセプトにほかならないのでしょう。思えば、一昨年のシーズン途中での失速、敗戦後の監督コメントは常に「”気持ち”で負けていた」「”気持ち”が足りない」など、”精神論”に終始して、S級監督らしい?”戦術論”を聞きたい一部サポーターたちを苛立たせたものです。
敗戦後に報道陣に対して”戦術論”を語る監督もあまりいませんが、池谷監督は特にそれを口にしないタイプのようです。また、Jに上がるためには”失敗”できない、常に崖っぷちのようなシーズンにおいて、一番重要視していたのは選手のモチベーションだったのでしょう。そこに「Jに行きたいか!」というわかりやすい目標を掲げて、最後まで走り抜くことを要求した。だからこそ昨季は、チーム内部からの”気持ちの崩壊”を恐れて、経験豊かなベテランの補強に踏み切ったのではないでしょうか。

われわれはスポーツをやるとき”根性”を叩き込まれたおじさん世代ですが、根性論はともかくとして、意外と”精神論”って科学的なものだと思っています。
サッカーって、あと数センチ遠く足を伸ばせるか、あと数秒早く到達できるか、数秒早くターンできるかが勝負を左右するスポーツ。そういう身体の微妙な”キレ”って、日頃の鍛錬はもちろんですが、そのときの適度の緊張感という名の集中力と、自信という名のほどよい余裕が、それを可能にする、という経験があります。ファーストタッチでファインセーブしたGKが、その後、”のって”くるように・・・。
逆に、イライラしていたり、怒っていたり、動揺しているとき、例えばパソコンに向かうとすれば、とてもタイピングミスが多いことに気づかされます。心の乱れは、指先にさえ微妙に影響する・・・。

そんな「”気持ち”のこもった」ベストゲームが、連敗後のアルテ高崎戦であるし、われわれもべた褒めした水前寺での栃木戦だったのではないかと思いました。

さて、熊日の元旦付の特集で、高橋が今季のチーム戦術に関して聞かれて、いわく
「間違いなく昨年以上に良いプレーが出来ると思う。監督もコーチも『こんなサッカーがやりたい』という青写真を持っていたけど、Jに入るためには理想だけではやれない部分があった。」
と述べています。

やはりJ昇格というミッションのなか、なんらかの制約を持って試合に臨んでいたと思われる。それから解き放たれた今季、どんなサッカーを魅せてくれるのか、それも期待されます。
しかし、同時に何をモチベーションにして選手たちを鼓舞できるのか、その能力を最大限まで発揮させられるか、その点をはっきりさせたいために、監督は「次のビジョンを!」と今まさに叫んでいるのではないでしょうか。
それはもちろん熊日の特集で上村が言うように”J1”でしかないのは間違いないのですが、それをどう達成するかとういう具体的プランが、まさしく”夢”と”ビジョン”の違いなのでしょう。

戦術より精神がまず優先する。それがサッカーであるならば、迷うことなくフィールドの選手を鼓舞し、拍手を贈ることに努めたい。選手にあと数センチ足を伸ばさせるために、声を嗄らしたい。それがわれわれファンの成すべき努めでしょう。
同時に目指すべき”到達点”を示すのも、われわれの努めなのだと思いました。
2008.01.03 ルーテル惜敗
高校サッカー選手権のページを更新しました。
明けましておめでとうございます。

そして、3月8日のJ2リーグ開幕までいよいよあと二ヶ月となりました。

きょう元日の天皇杯決勝は鹿島vs広島の戦い。そしてわれわれは来るべきシーズンで実にこの広島と同じ土俵で相対するわけです。何か、まだ実感の湧かない世界でもあり・・・。

われわれは、今シーズンに向かう決意として、とにかくポジティブに、超ポジティブに、負け試合でも、無理やりでも、良いところを探し出してでも選手を、チームを鼓舞しつづけたいと思っています。こんなこと言ってはいけないんでしょうが、初めてのシーズン、恐らくはかなり厳しい、どうしようもない局面がずーっと続くのではないかと危惧しています。ある意味どん底のような、何に怒りをぶつけようもない状況・・・。
しかし、そんな時でも、いいプレー、戦う意識、ちょっとでも前向きに行くように、煽り続けたい。応援し続けたいという決意を持っています。
そう。何にも代え難い”ホームチーム”だから・・・。

そんな気持ちが勇気づけられたのは、ベスト8に進んだこの天皇杯ホンダFCの戦いでした。選手個々の基本的な技術レベルの格差があっても、チームの総体的な力の差があったとしても、戦術の浸透と運動量によって見事に克服していましたね。すばらしいゲームでした。(JFLの代表として、ユアスタにソニー仙台やその他のサポーターが応援に駆けつけていたのも、ホントに嬉しかった。)

ところで、昇格決定からこれまで、多くのメディアやブログでも懸案、問題になっているのが、”クラブの次に目指すべきビジョン”。暮れのチーム名変更記者会見においての前田社長、後藤専務のコメントでも、煮え切らない表現に止まりました。

県民チームを標榜するとし、これからのビジョンについてファンにも意見を求めていくといった内容でしたが、何かしっくりしないものがあります。それを言うなら、クラブがビジョンを示し、それを県民に問いかける、というのが本当のところではないでしょうか。そして、この会見では同時に1月23日(?)には新体制の発表ということも伝えられていました。

これは推測あるいは邪推の域に達してしまいますが、われわれサラリーマンを長いことやっている者から見れば、どう見たってこれは「新体制」待ちというメッセージに聞こえてしまいます。

「新体制」すなわち、J2一年目のシーズンを戦う監督、コーチ、選手が顔を揃えるということは当然ですが、同時に“ビジョンを語るべき”フロントにも何らかの動きがあるのでは?と邪推せざるを得ません。旧体制が”新しいビジョン”を語るわけにはいかない、と・・・。
まあ、会社の人事を予想しても仕方のないところですが、しかし、これまでのロッソ、人事という点からは、フロントもチームも根幹の発想が落ち着いていて、しっかりしている印象を持っています。ただ、ひとつ言えるとすればこれまでは「県民運動」に比重をかけたフロント体制だったと・・・。財政面の制約も大きいですが、これからは「Jのクラブ」としての弱点を補う、育てる、の2点がバランスよく意識される必要があります。

さてともかく、今年は”Kumamoto”のサッカーの歴史という点では、”良い歳”であることは間違いありません。そして、できれば個人的にも良い歳を重ねたい。そんな年であればと思っています。

今年も何かと綴ってまいります。どうぞサカくまをご愛顧のほどを。

2008年1月1日