8月5日(日) 2012 J2リーグ戦 第27節
岡山 2 - 0 熊本 (19:03/カンスタ/7,306人)
得点者:39' 植田龍仁朗(岡山)、69' 金民均(岡山)


「決して悪い時間がたくさんあったわけでもないし、いい時間もあった中で、最近多いことで言うと、いい時間があったにも関わらず、うまくゴールを取れなかった」。

試合後の高木監督のコメントは、4連敗という現実を受け止めなければいけないファンの落胆ぶりとはやや違ったニュアンスで、少なからぬギャップが感じられました。選手のコメントも総じて同じ様な印象。皆が冷静に課題を分析できている点でいえば、監督が言うとおり「本当にちょっとのところでやられてしまった」ゲームだったということなのでしょうか。

熊本も3連敗、3試合無得点でしたが、対する岡山も2連敗で7試合勝利から遠ざかり、4試合無得点という、お互いに勝利という結果が何よりも欲しい状況にある両チームでした。同じ3-4-3というシステムで、いつもミラーゲームの様相を呈する岡山との戦い。しかし、それゆえにチーム本来のパフォーマンスの差は観ている人にとっても明らかだったでしょう。

岡山20120805

同じようなゲーム、同じような敗戦が続いている。今日の岡山の2点目などは、最近、何度も見ているような錯覚さえ。それは、ここのところ、随分とオープンなゲームを展開しているように感じることでもあります。それがある意味で“ルーズ”なゲームにつながっているのではないかと。どうもゲームプラン以前の、ゲームイメージみたいなところで掛け違っているのではないか。

6戦負けなし3連勝の勢いの頃は、もっとクローズで、ガチガチに相手のいいところを消して、スペースを消して、そして少ないチャンスをタテに速く、強く攻める…みたいな。そんなゲームをやっていたように思うのです。

北嶋が入り、藤本が復帰し、その二人がまだ十分にフィットしていないというのではなく、彼ら二人の動きの部分(それは彼らの良さを活かすことなのでしょうが)、ある意味彼らに頼る部分で、ちょっとオープンな試合運びになってしまってはいないだろうかと。

そんなゲームのなかで、岡山は1枚も2枚も、勝ちたい意欲、ゲームプランへの集中で熊本を上回った。

J’s Goalの試合レポートによると、敵将・景山監督は、前節千葉との敗戦時、「ここでぶれてしまうと、出来ているものも出来なくなってしまう。そんなもったいないことは出来ない。結果が出ると信じてぶれずに続けて行くことが、今の我々にもっとも必要なことかと思っています」と言っていたそうです。それは、高木監督や熊本の選手たちからも何度か聞かされた言葉と同じでした。

記者は続けます。「それが今節、報われた。熊本に関しても同じことが言えるだろう。今回は岡山が2点を決めて勝つことが出来た。これから熊本は北嶋と武富、藤本を中心にゴールを量産するチームになるかもしれない」と。

目指している到達点(レベル)が“今日の試合”にあるのか、もっと先にあるかの違いとでもいうべきか。この記者が言うとおり「このリーグ戦で我々は信じて続けて行くことの尊さと難しさを感じ続ける」という、“苦行”にも似た日々。

ただ、この連敗でひとつ具体的に感じることは、養父のパフォーマンスが明らかに心配なレベルにあるということ。武富も同じように見えるし、北嶋も疲れているのでは。

夏場の失速はいつものこととは言え、クローズなゲームをやり遂げるには、体力もそうですが、90分間の集中力が絶対的に必要(昨年はロングボールラッシュからセカンドを拾いにいく戦術に体力がついていきませんでしたが…)。

この時期は、頑張りすぎないで、休息とコンディション調整も練習の大事なメニューではないかと。序盤から飛ばしていくゲームプランならなおのこと。試合でこそ最高のパフォーマンスを発揮してほしい。だからこそそう思うのですが、甘いでしょうか。