3月11日(日)
【J2第3節】(えがおS)
熊本 1-2(前半0-1)山形
<得点者>
[熊]田中達也(58分)
[山]小林成豪2(38分、71分)
<警告>
[山]栗山直樹(20分)、南秀仁(51分)
観衆:4,094人
主審:川俣秀


う~む。負けてしまいました。勝機は十分にあった試合だったのですが・・・。

渋谷監督は試合後、「我々がボールを持ってサッカーをやっていたというだけで、相手のやり方にハマった感じのところがあったかなと」(熊本蹴球通信)と分析する。3試合連続アウェー遠征中の山形に対して、われわれにはホームアドバンテージがあったのにも関わらず、少ない好機をきっちりと決められ”勝負に負けた”と言いたいのかも知れません。

20180311山形

“勝った試合のあとはいじらない”。渋谷監督はセオリーどおりに、前節と同じスタメンで臨みました。対する山形の陣形は4-3-3。守備はオーガナイズできていました。山形がDFラインでボールを回しているときは、やみくもにプレスに行かない。2トップのどちらかがDFにプレスに行く(主に皆川)ときは、片方が少し下がり目で相手ボランチの茂木を見る。スイッチが入ったときは、中盤も連動してプレスを掛ける。

“課題”だった立ち上がり開始早々の時間帯を無難にやりすごすと、ポゼッションは徐々に熊本に。中山のパスから田中がDF裏に抜け出し、右サイド奥からグラウンダーのクロス。わずかにGKが触って角度が変わりますが、ファーで拾って入れ直す。けれどもDFにクリアされる。惜しい。しかし今日も田中には切れがある。

DFラインからのビルドアップだけでなく、長いパスを2トップに送ることもありました。高さのある皆川や安が収めたり、落としたところを伊東が回収してすぐ次のパスを出したり。2トップと伊東の距離間が非常によい。

しかし、アタッキングサードで前を向こうとすると、遠慮なしにファール覚悟で潰してくる山形。これは前節の徳島もそうだった。

流れは熊本にありましたが、得点には至らない。すると38分、ボールホルダーのイムに徳島の選手がプレスバックすると、苦し紛れに出したパスを奪われ縦に付けられます(ここは声掛けが欲しかった)。一旦はクリアするものの、こぼれ球に素早く反応した小林にPアーク付近から足を振られる。鈴木の股を抜かれてGK佐藤の手も届かず、ゴール右隅に転がりこんで失点となる。

「(鈴木)翔登があそこで面で守るというところは失点につながっていて、もっとボールにアタックできるのに行っていないからやられる」(熊本蹴球通信)。監督にしてははっきりと名指しで失点の原因に言及している。もちろん「隙を作ってしまったというのは、まだまだ足りないところだと思うので、もっともっと突き詰めて行かないと」と、チーム練習への課題に触れながらではありましたが。

DAZNで見直してみると、得点はしたものの、山形の選手たちに笑顔はあまりありませんでしたね。ハーフタイムの木山監督の言葉も、先制しときながら「前半よく耐えた」と言うぐらいですから、山形としては自分たちのサッカーができていないという自覚があった。

後半の早い時間帯で同点に追いつきます。58分、安が右サイド奥に開いてグラウンダーのクロスを入れる。それをゴール前で伊東が落として、走り込んだ田中が強烈シュートを打つと、DFに当たってゴールのファーサイドに転がり込みました。田中は2試合連続ゴール。

前節、逆転劇の再来をスタンド中が期待しました。「次の1点。あと1点」。

しかし、勝ち越し点は山形側にこぼれます。71分、右サイドで与えたFK。山形はニアで反らすと、大外から今度も小林。頭で押し込んで追加点としました。

「自陣のゴールに近いところで、あの時間にフリーキックを与えたというのと、フリーキックの守り方はうちのやり方があるなかで相手の方が先に触られて、流れたところの対応と、その前のコーナーキックでも相手に先に触られた場面があったので、それは次に向けての修正ポイント」()だと、青木も反省点を口にする。

「特に際(キワ)の部分、攻守において際の部分で、失点が多い、得点できない、ここがいちばん重要な部分だと思うので。そういうところを高めていかなければ上位には行けないですし、勝利もつかめない」(同・渋谷監督)

流れはあるのに決めきれない。失点はあっさりしてしまう。そんな印象は今の熊本に確かにあります。開幕戦から3戦連続“生観戦”した印象からすると、全体的にどうもまだ球際の強さが、対戦相手のどのチームより劣っているような気がしてなりません。

「試合後の会見で見せた渋谷監督の表情は非常に険しかった」。(熊本蹴球通信・レビューコラム)そう井芹さんも書いていますが、監督談話を読むだけでそれは伝わってくるものでした。

相手も未完成でしたが、こちらもまだまだ課題山積。そんな指揮官のジレンマなのでしょう。しかし、この3戦を見て、監督がやりたいことは確実に伝わってきました。そこは信じて見守っていいとも思っています。

これからミッドウィークを挟んだ3連戦に入ります。メンバーのチョイスを含め、また目が放せない試合が続きます。アウェーとはいえ次こそ白星を。