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5月6日(日)
【J2第13節】(えがおS)
熊本 1-4(前半0-2)甲府
<得点者>
[熊]安柄俊(86分)
[甲]小塚和季(4分)、堀米勇輝(24分)、ジュニオール・バホス(56分)、金園英学(76分)
<警告>
[熊]米原秀亮(76分)
[甲]ジュニオール・バホス(52分)、島川俊郎(57分)
観衆:4,094人
主審:清水修平


黄金週間の3連戦。最後は雨のなかの試合になりました。ホーム熊本はなんと前節から11人全員を入れ替え、前節以上のターンオーバー。畑、多々良、高瀬が初先発。田辺は開幕戦以来ではなかったかと…。

20180506甲府

結果だけを見れば、前節も加えてこのターンオーバーは奏功しなかったと言えます。しかし、点差ほどの力の差を感じたわけではありませんでした。熊本のミスをきっちり点に結び付けた甲府に対して、熊本のシュートはGK正面や枠外と精度を欠いた。

黄金週間のホーム2連戦を楽しみに観戦した多くの親子連れファンにとっては、辛い試合になったことは残念に違いありませんが、このところ「相手もかなり対策してきている」(熊本蹴球通信・渋谷監督談)なかで、もう一回り力強くなるための過程かと。そのなかで、「あまり(J2の)リーグ戦ではないかも」(同)知れない、「この2戦、うちが抱えている選手をほぼ、22名、試合に出場」(同)させた、チャンスを与えた意味は、チームの総合力を高めるうえで大きいと思います。

18位の甲府は吉田達磨監督を解任して、上野展裕監督体制での2試合目。ワントップのジュニオール・バホスはスピードもキープ力もあり、もちろん知ってのとおりシャドーの堀米、そして小塚にもテクニックがありました。

1失点目は甲府の左CKからのつなぎ。左45度からのシュートがニアの選手の背中に当たってコースが変わって、GK畑の伸ばした手も届かず。アクシデント的ではありましたが、シュートの場面でプレスに行けていない。

時間にして開始4分の失点で、われわれにも「またか」と思わせた。早くから1点のビハインドを背負って戦わなければならない選手たち、特に攻撃陣には「最初の1点目が焦りになって、いろんなところの質が落ちていた」(同・渋谷監督)と言えましょう。

24分には甲府のロングパスの処理を園田が誤り、堀米が奪うと技ありのループシュート。後半開始から熊本は上原に代えて八久保で攻勢をかけますが、56分にもDF青木から前の田辺に付けたボールをプレスバックで奪われ、バホスにつながれ流し込まれる。

高瀬に代えて坂本。田辺に代えて伊東とカードを切りますが、さらに追加点を奪われ4点差に。86分、ゴール内で押された安がPKを貰い、それを決めてようやく一矢報いた熊本でしたが、甲府の上野新監督に初勝利を献上。順位は15位に後退しました。

この2試合で出た22人だけでなく、チームの全員ひとり一人が、もう一皮剥けないといけないでしょうねぇ。前線からの相手の厳しいプレスに今後どのように打開していくか記者に問われた指揮官は、「ボランチにプレッシャーが来るということは、相手のボランチとセンターバックの間にスペースを開けながら来ているということで、その背中でボールを受けられる、そこで失わない、それができるようになるしかない」と言い切る。「そこに入れるために、後ろの選手たちはそれを剥がすためのポジショニングとか、ファーストタッチとか、プレーの質を上げるしかない」と。そしてそのためにはトレーニングしかないと。

どのチームも田中への対策を余念なくするようになった。安や皆川に対しても「そこまで激しくなかったのが、彼らに対してどのチームも、ファウルになったら仕方がない、ファウルにならなかったらOK、くらいの感じですね。彼らは2人とも強いので、相手の守備者が思いっきりぶつかって行ってもファウルにならない、ファウルになったらしょうがない、という形になってきている」(同・渋谷監督)。頼みの3人にも、この壁を越えてもらう必要がある。

「最初の10試合はいい形で終わりましたけれど、それを過ぎてから3連敗という形なので、もう一度、チャレンジャーとして、特に失点のところをしっかりと意識して、これからもトレーニングに励んでいきたい」(同)と指揮官は言いました。「絶対にこの2敗は次につながっていくと、私は選手を信じている」とも。長いシーズンのなかでこの連敗の意味を前向きにうまく整理してくれたように思います。

11節から入り込んだトンネル。このトンネルが長いのか短いものなのか、今は分かりませんが、われわれファンやサポーターは、後ろからみんなで押していくしかない。きっと出口はある。その先にあるのは進歩という場所でしょう。