6月30日(土)
【J2第21節】(えがおS)
熊本 1-3(前半0-2)松本
<得点者>
[熊]皆川佑介(64分)
[松]前田大然(10分)、高崎寛之(13分)、前田直輝(63分)
観衆:10,194人
主審:家本政明


1万人越えのマイナビマッチデ―は、敗戦でした。

試合序盤の立て続けの失点がなんとも痛かったですね。

20180630松本

サッカーというゲームは連続した45分ハーフで行われるので、ゲームマネジメントのために時間帯を15分刻みでよく捉えられますが、まずこの開始早々の15分のうちに2失点というのは、その後のゲームプランを考えても“重い”と言わざるを得ません。

「最初の入りが相手のパワープレーの様な形で、そこで面食らった選手がいた」(熊本蹴球通信)と、試合後の渋谷監督は分析しますが、敵将・反町監督は「うちはそんなに入りが良かったわけではなかった」と言う(同・レビューコラム)。ただし、「先制点を決めた前田大然が『アップからもすごく暑かったし、早く点を取った方が勝つだろうなっていう試合だと思っていた』」(同)と言っていたそうです。

常々、熊本は開始20分頃まで自分たちのペースが掴めないことが多い。前々節の讃岐がそうだったように、今節もそんなスカウティングの上で、開始から飛ばす戦略かと想像したのですが、この日80%を超す激しい湿度も、松本の選手たちにそう考えさせた要因だったようです。

もうひとつ気になったのは、2点先取した松本が“省エネ”スタイルに転換したせいもありますが、熊本のボール回しに無暗やたらにプレスに行くのではなく、必ず通過する中盤からのバックパスを狙っているように見えました。横パスよりかは、一連のくさびのなかでのバックパス。これを奪うと一気に前方の視界が広がる。どのチームもそうスカウティングしてはいないかと…。

熊本にもチャンスがなかったわけではありません。松本を上回るボール支配率から、片山、田中の両WBを使ってサイドを崩す。しかし、今日はいかんせんクロスが精度に欠ける。上がっても、安や皆川どちらか単騎のヘディングでは、中を厚くした松本に競り負ける。競り勝った安のシュートも、このところGKの正面が多い。

「しっかりとしたビルドアップから前線の3人を上手く使うこと」という反町監督のハーフタイムの指示が、この試合を象徴していましたね。
後半も松本のブロックをなかなか割れないでいた熊本が、今季初めてベンチに入った上里を投入し打開しようとすると、その直後、ゴール前まで繋いだ松本は右の高崎へパス。これをクリアした片山でしたが、ボールは逆サイドへ流れる。そこに前田直輝が走り込んで押し込むと3点目とします。

前田大然、高崎、前田直輝。前の3人が全員得点した松本。それに対して、熊本はその1分後に米原からのロングパスに裏を取った皆川のダイレクトシュートで1点を返すのみ。あえなく終戦となりました。

3-4-3の布陣に変更して水戸に競り勝った試合で、われわれは「3トップの役割もこれからもっと整理されて、研ぎ澄まされてくるのではないか」と、期待を込めて書きました。まだまだその点では課題が残る。

課題という点では、指揮官はこうも表現している。「課題を持ってトレーニングに取り組んでいますが、それを1つ消せばまた(次の課題が)出てきて、という感じ」(同)。確かにそう感じる。

この松本戦で、リーグ前半の対戦を全て終えました。序盤の10試合で好スタートしたものの、「残念ながらそれ以降は、我々が力を出しても、相手がそれを上回るプレーをしてきた」と渋谷監督は振り返る。

6勝4分11敗。勝ち点22。順位は18位のまま。これから後半戦は、もっともっと研究され、対応されるでしょう。しかし今度は、われわれがそれを上回るプレー、上回るスカウティングで、すこしずつでも順位を上げていきたいものです。