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8月26日(日)
【J2第30節】(えがおS)
熊本 0-1(前半0-0)栃木
<得点者>
[栃]オウンゴール(82分)
<警告>
[熊]安柄俊(84分)、多々良敦斗(90分+3)
[栃]西澤代志也(38分)
観衆:5,012人
主審:谷本涼


「調子のいい栃木に勝って勢いをつけたかったが、勝負の世界は甘くなかった」(27日付・熊日)とコメントした渋谷監督。前節からの連勝を目論んでいただけに、全くわれわれも同感でした。

前節からアンカーの位置を上村から横山に代えてきただけの布陣でした。そういう意味でも、岐阜戦の勝利の流れを活かしたかったのだろうことに違いない。(あ、ちなみに前節のフォーメーション図はアンカーが上里になってますが、DAZNの予想フォーメーションをそのまま写した間違いです(汗))

栃木はここまで3連勝8試合負けなし。熊本にとっても苦手なFW大黒が、このところも連続で得点を取っていました。

20180826栃木

「栃木さんの戦いの中で、1試合通して主導権を握られたまま終わってしまった」(熊本蹴球通信)と指揮官が振り返る、まさにそんなゲームになりました。会社の同僚は、一方的に攻めたれられた展開を、「守備練習のようだった」と例えました。

決して引いて守っているわけではない。縦にもコンパクトながら、横幅もコンパクトに構える栃木。GKのキックをDFラインで撥ね返すところを、密集のなかで必ずきちんと回収する。前線には高さはないのですが、2シャドーにはドリブルの速さがあり、なにより大黒のポジショニング、そこに入る長いボールにも警戒が必要でした。

熊本はそれでもよく守っていたと思います。再三のバイタルでのラストパス、クロスにもよく足を伸ばし、身体を投げ出し、クリアし続けたし、最後は畑のナイスセーブもあった。見ているこっちは胃酸過多でキリキリする思いでしたが(笑)、粘り強く守り切った。ホッとした。そんな前半でした。

ただ、後半も反転攻勢はならない。多くの選手が一様に、栃木に付き合ってロングボールを多用してしまったと反省しますが、栃木の低くもないDFラインの裏のスペース狙いとともに、最終ラインに落ちて配球する今日の横山の役割、その前の上里や中山との距離間を考えると、仕方がない展開になってしまったといえるでしょう。「立ち位置とボールの動かしのイメージを共有できていなかった」「私の準備でそこが足りなかった」(同)と、指揮官が反省するとおりでしょう。いや、この戦術が監督の指示どおりだったのなら、ここは猛省してもらいたい。

このままスコアレスドローでも御の字かと思わせるような後半も終盤でしたが、互いに切った交代カードが結果的に明暗を分けたのかも知れません。

栃木の西谷優希がボールを運ぶと、熊本の水野の裏が取られる。その速い低いクロスを、ゴール前でクリアしようとした村上でしたが、クリアしきれずオウンゴールとなってしまう。
対角線のファーには、大黒も立っていました。

DFラインには高さを有するが、前線には高さがない。けれど反面、速さとポジショニングの巧さを有する栃木。だとすれば縦に横にコンパクトにしてセカンド争いで優勢に立つ。3バックではあるが、守備では5バックにしてブロックを敷き、決してバイタルに入らせない。そして球際強く、走り勝つ。

自分たちのウィークポイントを隠しつつ、逆に”強み”を前面に出して、相手を自分たちの土俵に上げた。熊本も、粘り強い守備があってこそ、このOGの1点に収まりましたが、これまでの”うっかり”守備だったら、もっと点差が広がってもおかしくなかった。横山・栃木との対戦、点差以上の内容でした。

今節、京都が勝利したため熊本は再び降格圏21位に落ちた。ただ、これも京都、讃岐が1試合消化が少ないなかでの順位ですから、極めて厳しい状況だ、といわざるを得ません。1戦1戦が勝負です。


8月19日(日)
【J2第29節】(長良川)
岐阜 0-2(前半0-0)熊本
<得点者>
[熊]上里一将(70分)、田中達也(78分)
<警告>
[岐]田森大己(10分)、イヨハ理ヘンリー(63分)
[熊]上村周平(33分)、皆川佑介(85分)
観衆:5,093人
主審:窪田陽輔


20180819岐阜

ようやく勝てました!5月20日の水戸戦以来です。序盤は岐阜の猛攻に苦しみますが、なんとか熊本も押し返し、スコアレスのまま迎えた後半25分、ロングボールに安が飛び出しPA右からクロスを入れるが岐阜DFがブロック。跳ね返りを黒木が入れ直すと、そこに上里が飛び込み頭で叩きつけ先制。続く78分には左の田中と中山のワンツー。中山が潰れながらスルーパス。これを田中が右足で振り抜いて追加点。その後も粘る岐阜に再三のピンチを招きますが、タイトな守備と、GK畑の安定したセーブもあり逃げ切りました。順位は暫定ながら20位に上げました。


8月11日(土)
【J2第28節】(えがおS)
熊本 3-5(前半1-2)横浜FC
<得点者>
[熊]田中達也(43分)、坂本広大(77分)、皆川佑介(90分+3)
[横]イバ3(17分、52分、56分)、レアンドロ・ドミンゲス2(41分、78分)
<警告>
[熊]高瀬優孝(55分)
観衆:5,423人
主審:榎本一慶


「選手が迷いながら攻守においてプレーしているように感じた。そこを整理できれば得点を拾えると思う。皆の方向性、やりたいことを同じ方向を向いていけば勝てると思うが、そこがうまくいっていないと思う」。

6日に札幌からの期限付き移籍が発表されて、翌日合流したばかり。この日、いきなりアンカーでの先発起用となった横山は、試合後そうコメントしました。(公式twitter @roassoofficial)

大宮時代の恩師・渋谷監督の信任も厚いのでしょう。確かに2015年の対戦時、後半から入った横山に守備を立て直され、形勢逆転、敗戦となった。彼には点も取られました。

今日も随所に”気の効いた”プレーを見せました。ただ、ゲームに出ていなかったせいか、まだ身体が重そうではありました。

20180811横浜

とにかく開始早々から横浜にグイグイ押し込まれました。自信を持って3人目、4人目が上がってくると、熊本は翻弄される。17分には、一番警戒すべきイバに、CKから決められる。熊本も二人がかりで身体を寄せているのですが、それをモノともせず、高い打点で打ち込まれます。

2点目は、熊本のCKのチャンスから一転してのカウンター。最後はレアンドロが決めるのですが、あの身体の大きなイバすらも、猛ダッシュで併走するのですからすごい。

けれど熊本は下を向かなかった。この日は意表を突くように左サイドに入った田中が、皆川とのコンビネーションから崩して、ビューティフル・ゴール。よし!まだ行けるぞと思わせてくれます。

ところが後半、セットプレーのピンチに、またもイバのヘディングから失点。さらにはPKを与えてイバにハットトリックを献上。これは昨年に続く屈辱。

熊本は上里に代えて水野、高瀬に代えて坂本を入れると、4-4-2にシフトチェンジ。これが奏功すると77分、左CBの多々良からのフィードを安が落として、坂本のダイレクトシュートがゴール左隅に決まる。4対2。まだ行ける!

しかし、そのあとすぐ。プレスが緩慢になったところを横浜に難なく運ばれて失点。勢いに水を差されます。

ただただ、今日の熊本を誉めるとすれば、最後まで諦めない姿勢をホームのファンに見せたところでしょう。アディッショナルタイムに皆川がエリア内でヨンアピンに倒されると、このPKをきっちりと決めて、自身二桁得点を達成しました。

試合の流れを振り返ってみれば、2点目と5点目の失点が、なんとももったいなかったですね。帰陣の緩慢さ、プレスの緩慢さというべきか。いずれもレアンドロ・ドミンゲスの得点。タバァレスの指揮のもと、横浜FCの総合力は上がっていて、その中心にイバとレアンドロという力と巧さを兼ね備えた両FWがいる。隙を見せたらもともこもない。

横山より先んじて加入した水野はこう言う。「得点は取れるようになっているが、複数失点なので踏ん張らないといけないところ、得点直後に踏ん張れない、そこを改善していかないと勝つことができない」。(公式twitter)

熊本は坂本が良かった。あの元気とスピードは武器。上村と中山の球際の厳しさも戻ってきたように感じました。ここに横山のパフォーマンスが上がってくれば、中盤はもっと良くなってくるのではと。(ひょっとしたら横山をCBの真ん中にして村上を上げてくるかも知れませんが。)

13試合勝ちなしとチームのワースト記録を更新してしまった試合。同じ現役時代に連敗地獄を経験したことのあるDAZN解説の松岡氏は、「あとは(チームが)まとまるしかない」と言い切りました。ピッチ上で90分間プレーした横山選手の感想にも繋がるようで・・・。

「自分は途中加入だからこそ、厳しく要求しあっていきたい」(公式twitter・横山)。頼むぞ横山。そのリーダーシップで、化学反応を起こしてくれ。

8月5日(日)
【J2第27節】(えがおS)
熊本 0-1(前半0-1)金沢
<得点者>
[金]加藤大樹(17分)
<警告>
[熊]村上巧(64分)
[金]作田裕次(90分+1)
観衆:3,894人
主審:岡宏道


20180805金沢

負けました。金沢・柳下監督の術中にはまってしまったゲームのような気がしました。久しぶりに無得点。

安と皆川には、厳しく4バックで当たりに行き、アンカーの上村には2トップのうちの清原を下げて自由を奪った。ダブルチームでの激しいプレッシングで、MFは前を向けず後ろに下げると、DFラインからの長いパスは跳ね返されてセカンドボールを敵に回収される。

開始10分頃までの危ないシーンを、この日先発したGK畑の活躍もあって、なんとか凌ぎます。

すると16分頃、大きなサイドチェンジのボールがようやく右サイドの田中に通ると、クロスは左サイドから駆け上がった黒木がシュート。惜しくもGKに阻まれますが、そのクリアを敵陣の深い位置でスローインしなおす場面でした。

左サイド奥でパス交換して作ろうとしていたバックパスを奪われ、金沢が一気にカウンター。俊足のドリブルに付いていけずクロスを入れられると、追走してきた加藤にニアサイド、頭で押し込まれてしまいました。

それまで自陣に押し込まれていて、ようやく攻勢を得たところでの手痛いミスから、カウンター一発での失点でした。

こうなると金沢は攻め急がない。ボールを大事にされると奪えない。がっちり守りを固められると崩せなくなります。
後半早々「あれ?」と思ったのは、安と巻との交代でした。安はそれまで何度も、なんとか状況を打開しようと、ボールを受けると反転を試みるシーンがあったにも関わらず。
その真意を試合後問われた渋谷監督は、「柄俊がどういうプレーをしていたかというのは、皆さんが分析してくれればいいんじゃないかと思います」(熊本蹴球通信)と言う。
指揮官としては、トップ下にスペースがあって、そこでボールを収める役回りが欲しかったようで。確かに安が反転してゴールに向かっても、味方はまだ上がってこれていない。安が一騎、強引に打つ状況しか考えられないかも知れません。難しいですが、監督はそう判断したようです。

プレスでハメて、カウンターで仕留めた金沢。互いにミスがあるが、球際のところでは金沢に上回られた。それは間違いありません。

これで12戦勝ち無し。降格圏から這い上がれない。

けれど、選手たちが挨拶に来たゴール裏は、ヤジやブーイングをかき消すようにチャントを歌い始めた。メインスタンドに選手たちが歩みを進めると、メインのサポーターまでもが呼応するように歌い始めた。それが心に沁みました。

きっと這い上がれる。このサポーターと一緒に這い上がろう。