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3月24日(日)
【J3第3節】(えがおS)
熊本 0-0(前半0-0)讃岐

観衆:4,340人
主審:佐藤誠和


降格同期の讃岐との対戦。スタメンの西、池谷はもちろんSBの柳田も熊本ユース出身。ベンチには木島が控え、率いるのは上村監督。松下、石原田というコーチ陣しかり。熊本ゆかりの名前が連なりました。

選手紹介のアナウンスではスタンドから温かい拍手が送られましたが、開幕から2連勝で乗り込んできた昇格のライバル。負けるわけにはいきません。

熊本は先発を5人入れ替えた。これが、敵将・上村監督も認めるとおり敵のスカウティングを無効にした。昨シーズンを含めて、これまではどちらかというとメンバーを固定(固執?)しがちだった渋谷采配。その意図を問われて、ここまで「1分1敗ということで。何かを変える、やり方を変える、システムを変える、いろんな形がありますけど、今はいつでも準備ができている選手、これからリーグを戦っていく上では出場させてもいいと思える選手がいますので、そこで、ここを打破するというか、試合に出たいという思いを持っている選手たちを、今日は先発させました」(熊本蹴球通信)と答えた。競争心を高めると同時に、誰が出ても変わらないチーム作りなのでしょう。

20190324讃岐

初先発組のなかで一番の収穫は、鈴木の相棒としてCBに入った大卒ルーキー・小笠原ではなかったでしょうか。パスのスピード、トラップ、ボール奪取では基本技術の高さを見せ、ポジショニングや配給にもクレバーさを感じました。

佐野も良かった。ボールを収めて前を向こうとする姿勢。原とのコンビはいけるかも。

課題は両ボランチがどれだけ前を向けるかでしたが、上村が池谷と福家の間に入り中山と縦関係を築くと、讃岐の最大の特徴である池谷の激しいプレッシングを剥ぐことに成功しました。FWの佐野も少し落ちて、アンカーの佐々木の脇のスペースを使う。讃岐のシステムに対するスカウティングが効いていました。

原のドリブルからアタッキングサードに入って右の佐野へ。佐野が戻したところを黒木が強烈ミドル。しかしキーパー正面。続いても左の高瀬からの大きなクロスを黒木が横パス。上村がループで狙うも枠の上。惜しいシーンが続きます。

讃岐はCKから拾い続けて波状攻撃を仕掛けますが、ゴール前は熊本がきっちり守り抜く。

後半もインターセプトからカウンター。坂本ひとりでもちこんでシュートしますがゴール右にそれる。途中投入の中原がカットインから得意の左足。これもわずかにバーの上。

熊本のプレスが緩くなってきた時間帯に、讃岐は勝負師・木島を入れる。そのあとも前線に重松。しかし熊本もこの要注意人物に仕事をさせない。結局スコアレスドロー。両者痛み分けとなりました。

「最後のクロスが合わなかったり、精度がなかったり、タイミングが合わなかったりというところでは、こういう状況からのこういう入り方であったり、こういうボールを使う、こういうところに入ってくるからここを狙うとか、そういうところまで詰めないといけない」(同)。試合後渋谷監督は更に緻密な練習・指導を目指すことを語りました。

両SBを高く上げて、何度もクロスを上げたにも関わらず、その精度もまだまだ。アタッキングサードへ侵入する人数が少ないのは、失点続きで、まだ重心が後ろにあるためか。

勝利という結果が伴わず、スタンドからは拍手にブーイングが混じる。このリーグの主審の笛にも泣かされた。じれったい状況が続きますが、まずは初めての無失点試合。スカウティングもはまっていたし、これをベースに継続できれば必ずや。とも思った我慢の試合でした。

2019.03.18 藤枝戦。敗戦
3月16日(土)
【J3第2節】(藤枝サ)
藤枝 1-0(前半0-0)熊本

<得点者>
[藤]岩渕良太(75分)
<警告>
[藤]安藤由翔(25分)、水野泰輔(76分)
[熊]中原輝(37分)
観衆:1,470人
主審:大原謙哉


20190316藤枝

先発ボランチを中山から田辺に変更した藤枝戦は、前を向く回数は増えたものの、決定機を決めきれず前半をスコアレスで折り返す。すると後半75分、途中出場の藤枝・岩渕に意表を突くロングシュートを決められ、その後の反撃も実らずあえなく敗戦となった。


3月10日(日)
【J3第1節】(えがおS)
熊本 2-2(前半0-0)長野

<得点者>
[熊]原一樹2(81分、88分)
[長]東浩史(51分)、山田陸(86分)
<退場>
[長]大島嵩弘(80分)
<警告>
[熊]中山雄登(85分)
[長]山田陸(33分)
観衆:6,478人


J1、J2に遅れること2週間。ようやくわが熊本にもサッカーのシーズンが訪れました。この2週間のなんと長く感じられたことか…。

開幕カードはAC長野パルセイロ。全く初めて対戦する相手ですが、昨季まで栃木を指揮していた横山監督の手腕は知らなくもないし、前線の木村、三上、東の名前も聞き覚えがある。それにしてもJ3チームとは一体どんなサッカーをしてくるんだろう。そんな不安と緊張感でキックオフの笛を聞きました。

20190310長野

開始1分でいきなり訪れたビッグチャンス。ロングフィードに長野のDFがかぶってボールを失うと、原が保持して、追い越してくる伊東へ。ところがPA内で伊東がぬかるんだピッチに足をとられてスリップ。原が拾ってシュートしますがGKにブロックされてしまいます。

その後は、なんとも硬い。ホーム開幕戦独特の雰囲気からか、予報通りに激しくなってきた雨脚のせいなのか、なかなか自分たちの思うようにボールを動かせない。長野の前線3人のプレスも厳しく、上村、中山の両ボランチも前を向けません。しばらく我慢、我慢。

長野の波状攻撃をしのぐ時間帯が長く続きますが、そこからカウンターで持ち込んで黒木が上げたクロスをDFがクリアして得た熊本のCKのチャンス。中原のキックにGKが飛び出し、かぶってゴールマウスを留守にする。ファーで拾った鈴木がすかさずシュートしますが、立ちはだかったDFがブロックしました。

長野。なかなか強いな。前半五分五分といった感じと思いながら折り返した後半早々、試合が動きます。51分、鈴木が鋭い読みから長野のくさびのパスをカットするものの、出しどころを探したのか球離れが悪く、サンドされると奪われ左に流される。左から内田がクロスを入れると、戻りきれていなかった熊本DFの大外に東が飛び込みジャンピングボレーで押し込みます。

先制された熊本は、すぐさま坂本に代えて三島を投入。伊東を一列下げた。三島の頭という明確なターゲットが出来た熊本は、アーリークロスの供給者として高瀬も投入。三島が落として原が走りこむ形ができ始めます。このあたりは「技術の高さより、戦術が明確なチームが強い」(3月9日付熊日朝刊 昨季J3福島で全試合に出たMF田村翔太のコメント)を思い出しました。

長野のFW陣も疲れが見え始め、ボランチへのプレスが緩くなってくると、そこに更にフレッシュな田辺を入れる。今日のベンチワークは早め早めの決断。

すると81分、長野から送られたロングボールを最後列で跳ね返すと、そのボールを三島がワンタッチで前に。PA内に抜け出そうとした原のランニング。それを代わって入ったばかりの大島が後ろから引っ掛けて笛が鳴る。一発レッドで退場。PKを奪取します。

これを原がきっちりと決める。ゴール裏からは新しく原のために作られたチャントが繰り返し歌われます。

ところが一人少なくなった長野に追加点を与えてしまう。FKのクリアが小さいところをドライブの掛かった敵ながらあっぱれなミドルでゴール左に決められます。

「正直、気持ちも折れかけました」(熊本蹴球通信)と、そのときのことを原も振り返る。しかしすぐ2分後、田辺のふわりとしたクロスをゴール前で三島が落とすと、反対側にいた原が体勢を崩しながらもボレーで押し込む。再び沸き上がるスタジアム。

結局、試合はこのままドローで終わりますが、新加入・原の2得点が新チームの“エース”の存在感を明確に示したゲームになりました。

「あそこまで繋いでもらったからこそのゴールだし、それも途中から出たナベ(田辺圭佑)と三島からなので、サッカーって本当、11人だけじゃなく、ベンチにいる7人や他のチームメイトだったり、雰囲気を作ってくれるサポーターたちでゴールは取れるものだと思う」(同)と言う原。DAZNのインタビューを終えて、チームメイトより遅れて一人、バックスタンドからゴール裏、メインまで小走りで回りながら手を振り、挨拶した。ファン・サポーターの心を、この1試合でワシづかみにしました。

しかし、「しっかり勝ちにつながるゴールを取れるように、もう1点取れるように、早い段階で先に点が取れるように、成長しなきゃいけない」(同)とも言う。

そう。攻撃に関してもそうだが、この試合の失点の部分も曖昧にせず、しっかりとフォーカスして修正しなければならない。

甘くない。そして、長いシーズンが始まったようで、実はあっという間の34節のJ3リーグなのではないかと思ったからです。