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6月23日(日)
【J3第13節】(ソユスタ)
秋田 1-2(前半1-2)熊本

<得点者>
[秋]山田尚幸(14分)
[熊]高瀬優孝(19分)、北村知也(22分)
<警告>
[熊]鈴木翔登(83分)、山本海人(86分)
観衆:1,326人
主審:須谷雄三


DAZNの実況アナは、秋田と熊本は初めての対戦だと言っていましたが、秋田の前身TDK・SCとは、JFL時代対戦の歴史があります。その記録は、拙ブログ、カテゴリー「対戦レポート・TDK・SC」をご参照ください。

現在のチーム名はブラウブリッツ秋田。愛媛を率いていた頃対戦経験もある間瀬監督が再び率いる。

20190623秋田

猛烈な前線からのマンツーマンディフェンスで来られると、開始から劣勢。左45度からの和田の強烈シュートを山本がなんとかクリアすると、そのCKから山田に先制のシュートを許します。

しかし、熊本は焦らず反撃の機会を待つと、19分、自陣から繋いで、中山が左サイドを走った高瀬に、長いスルーパス。秋田DFを完全に後ろ向きにさせると、GKとの1対1を見切った高瀬が、ファーサイドネットにきっちりと流し込む。

続いても22分。敵陣での佐野のディフェンスからボールがこぼれてくると北村が拾ってドリブル。エリア内でDFを2人交わして左からシュート。DFの足にも当たったのか、ループ気味になってゴールに吸い込まれます。

前半のうちに逆転した熊本。後半も、奪われてからのピンチもありましたが、ボールを保持することで秋田を焦らせて時間を凌ぎ、逃げ切って勝利。

前日に北九州が藤枝に引き分けていたことで、勝ち点で上回り、再び首位に返り咲きました。

6月15日(土)
【J3第12節】(えがおS)
熊本 1-2(前半0-0)F東23

<得点者>
[熊]岡本知剛(59分)
[F]原大智(73分)、久保征一郎(76分)
<警告>
[熊]上村周平(89分)
[F]森田慎吾(11分)
観衆:4,161人
主審:宇田賢史


どうも巷に「最下位相手に負けてしまって・・・」という人が多すぎる。熊日の翌日紙面も、ちょっとその傾向がありましたね。

われわれは常々、同一カテゴリーでもそうでなくても、勝って当然の相手などいないと思っているし、そのうえで絶対勝ちたいとも思っている。ただ残念だったのは連勝がストップしたことと、その試合ぶりに関してだけです。

20190615FC東京U23

岡本の初ゴールはみごとでした。後半14分、右サイドに中原を走らせると、いつもどおりに上がって来た岡本にパス。岡本はPエリア前を左に流れながら、飛び出してきたGKを見切って、その頭を越えるループシュートを選択しました。先制点!

ただ、いつもなら飛び上がって喜ぶわれわれが、この日ばかりは違いました。「この1点では心もとない」。平均年齢17.91歳のこの日のFC東京。ユースの選手たちも混じっているものの、年代別代表のGK野澤は当たっていたし、高いラインの裏を狙ったロングボールをことごとく跳ね返すDFたちもさすがでした。それにも増して、前半のうちからややオープンな展開になって、FC東京の攻撃にも鋭さが随所に見られたからです。

それが先制されたあと、火が点いたようにさらに激しくなりました。熊本がこの1点を守り切ると決断するには、まだ早い時間。しかし、FC東京の若い迫力に押されて、自陣に押し込まれる。ミスも目立つ。

ピンチの連続。ここを組織的に建て直せなかったですね。

相手に持たせすぎると、FC東京は右からFW原に着けた。原がドリブルで持ち込みPアーク付近から強烈シュートでまず同点。

すぐあとにはCKからフリーを作られ、久保にヘッドで決められ逆転されてしまいました。

「FC東京さんは人についてくる印象だったんですけど、今日はしっかりとしたゾーンで」(熊本蹴球通信)。入りの悪さについて、予想と違った点で戸惑いがあったと渋谷監督は話す。そして、「相手にはユースの選手が半分いる中で、気持ち的には、こういうチームに負けちゃいけない、最下位のチームに負けちゃいけない、若い選手に負けちゃいけないという気持ちが、勇気を持ってやれなかった部分もあるのかもしれない」(同)という硬さの面も。

一方、今年から指揮をとる長澤監督は、入念に熊本をスカウティングしていたように思われる。そのうえで、なかなか固定できない自チームの“駒”を、いつ、どのように使うと有効かという戦術をうまく建てていたように感じます。

どのチームもしっかりとスカウティングしてきます。一巡すればなおさらそれが高まるでしょう。

それを上回るには、毎日の練習で積み上げを図るしかないでしょう。本当に強いチームになるためには、まだまだ足りないものがあったと反省したい。

翌日、北九州が福島を下したため、首位の座を明け渡し、2位になりました。


6月9日(日)
【J3第11節】(えがおS)
熊本 3-2(前半3-2)C大23

<得点者>
[熊]佐野翼(33分)、北村知也2(35分、43分)
[C]丸岡満(15分)、安藤瑞季(24分)
<警告>
[C]安藤瑞季(55分)
観衆:4,019人
主審:松澤慶和

「2-0は危険なスコア」というのは、サッカーファンなら誰でも知っている“ジンクス”でしょう。まさしく今季、相模原戦がそうでした。けれど、われわれが2点のビハインドをひっくり返した記憶はあまりなく。詳しい人から教えられたらありましたね、東京ヴェルディと初めて戦った2009年。藤田俊哉を擁した熊本が、その反撃弾を皮切りに逆転勝利を収めています。ああ、懐かしい。(2009.04.30 藤田俊哉という存在。東京V戦

しかし、前半のうちに2点差をひっくり返したのは初めてではなかったでしょうか。ここ数年、先制されただけで意気消沈してしまう印象が強かっただけに、おもわず「会心」という表現をタイトルに付けてしまいました。

「勝った試合のあとは選手をいじらない」と言いますが、熊本は右SHを中原に代えてきました。その理由を渋谷監督は、「相手が分析してきて、田村選手のところ、少し背後のところとか、スカウティングしてきてるのかなというのも含めて、彼のランニングをロックしているところがあったので」(熊本蹴球通信)と明かす。この采配が吉とでました。「輝が入って右が活性化した」(同・渋谷監督)。

20190609C大阪U23

C大阪は、これまでのどのチームより激しく前からプレスを掛けてきました。しかし、プレスの後ろには必ずスペースが開く、と常々指揮官が言うように、そこをうまく突いてボールを運ぶ熊本。けれど、さすがのC大阪もパスコースが読めてきたのか、先制点は上村のパスを高い位置でインターセプトしてからのショートカウンターでした。

「あのときは頭を打ってて、どういう状態かわからない」(同)と指揮官は言う。確かに上村はその前、ポンラヴィチュとの接触で、長い時間起き上がれなかった。

先制されてからも、すぐあと、鈴木のバックパスを奪われピンチに。相変わらずC大阪のプレスが激しい。

24分にもビルドアップの途中で奪われ、安藤にパスが通ると、ドリブルで鈴木をうまく交わして2点目を決められます。

やはりC大阪は上手い。これは何点取られるかわからないぞ。という不安と、ちょっと中盤を省略してもいいのでは?という年寄りの弱気が正直頭をもたげました。

しかし、選手たちはボールを動かし続けた。

小笠原が言う。「北九州戦の後半、きつくなった状態で蹴る選択をしてしまって最後の15分がきつくなったので、その反省を踏まえて、今日はどんな状況でも繋ぐというか、自分たちのやりたいことをピッチで表現しようと、みんなが意識できたことが良かった」()。「選手たちが(繋ぐことを)やめて放り込んで、得点を取ろうと思ったら多分、3点はなかったと思います」(同)とは指揮官の言葉。

「1点返せば流れが来ると思っていた」(11日付・熊日)という佐野が、右CKをボレーで決めて反撃ののろしを上げると、35分と43分には、右の中原のカットインからのシュートがこぼれるところを、北村がしっかりと詰めて押し込み逆転してしまいます。

特に3点目は、GK山本も含めた何本ものパス回しで相手をはがし、中原の得意のプレーにつないだもの。「2点取られても自分たちのサッカーを貫き通して、相手のプレスをかいくぐって点が取れたことはこれからにもつながると思います」(熊本蹴球通信)と山本も言う。

これが目指しているサッカーだと示した。あの“パス回しのC大阪”相手に。

もちろんC大阪もそのまま終われるわけはなく、後半はオーバーエイジ枠でベンチ入りしていた柿谷を入れる。非常にオープンな展開になり、互いに好機がありましたが、熊本も意思統一して最後は逃げ切りを図りました。

この日の観衆は4,019人。日曜日の夜にしては多い方だと思いました。「同じ時間に日本代表の試合があるにも関わらず、今日スタジアムに来ていただいたことにとても感謝しています」(同)。インタビューの冒頭で渋谷監督がまず言った。ホントにそうだ。われわれもシュミット・ダニエルと橋本拳人が出る試合を泣く泣く諦めた。けれど諦めた甲斐があった。

同じように考えた人が4千人もいて、このJ3第11節の各会場入場者数では1位になりました。先週の北九州戦以来、さらにファン・サポーターの結束が固まったようにも感じる。

上位対決。ロアッソはJ参入後、初の6連勝でC大阪U23を退け、首位をキープしました。


6月2日(日)
【J3第10節】(ミクスタ)
北九州 1-2(前半0-1)熊本

<得点者>
[北]茂平(85分)
[熊]北村知也(10分)、オウンゴール(51分)
<警告>
[北]國分伸太郎(23分)
[熊]黒木晃平(61分)
観衆:7,474人
主審:川俣秀


行ってきました北九州。勝ってきましたーー。

同僚と二人、新幹線の割引切符を駆使して小倉駅に降り立つと、そこから屋根付き歩道を歩いて約10分。港を背にしたミクニワールドスタジアムが見えてきます。

Twitterの情報などからも、熊本勢が相当数訪れると予想はされたのですが、ビジター側ゴール裏は赤一色に染まっている。監督コメントによれば千300人ほど。このサッカー専用スタジアムが出来た年に北九州はJ3に落ちたので、これほどビジター側が埋まったのは初めてだと言う。KKウィングのゴール裏を、大分や福岡に青く染められたことを思い起こします。

前々日にC大阪U-23が破れ、前日に讃岐も敗戦となったため、舞台は整っていました。この試合に勝てば、首位が入れ替わる。

小林伸二監督が今シーズンから指揮を始め、昨シーズンの最下位から一気に順位を上げた北九州。失点が少なく、セットプレーでの得点が多いのだという。いったいどんなサッカーをするのか。

20190602北九州

池元はもちろんですが、もう一人、見覚えのある容姿の選手がいる。ディサロ燦シルヴァーノ。昨年のインカレ決勝、熊本に内定していた駒沢の中原輝見たさにテレビ観戦。そのとき決勝点を挙げて、法政を優勝に導いた選手がディサロでした。北九州に入っていたのか。

このディサロと池元の2トップはやはりやっかいでした。前半早々、黒木が奪われるとディサロのシュートはブロック。しかし池元が拾って打つ。これはGK山本がセーブ。

しかしすぐあと、山本が高瀬に回すと、ロングボールを敵CBの間に送る。バックスピンの掛かったボールに、抜け出した北村が敵GKより先にヘディングで押し込む。前半10分で先制します。赤いタオルマフラー、赤い応援旗が回る回る。歓喜のチャントが歌われる。

北九州は前半のうちに同点にしておきたい。前線からの激しいプレスで高い位置で奪うと、ショートカウンターに持ち込む。何度ものシュートシーンも、身体を投げ出し、エリアから掻き出し、コースを切って山本がセーブする。

後半開始から佐野に代えて原を投入。北九州は古巣となる原の投入意図を聞かれて、渋谷監督は、「前半は、つなぐことがみんなの頭にあったかなと思います。なので後半、原選手を入れて。一樹はターゲットにもなるし裏にも行けるしというところで、それがいい形で得点につながった」(熊本蹴球通信)と言う。

後半6分、中盤まで下りてきた原が貰いうまく入れ替わって前を向くと岡本へパス。岡本がためて、高瀬の上りを待つ。高瀬がえぐって速いクロスを入れると中央で競る北村にGKのパンチングミス。ゴールインして追加点になります。

北九州は町野、茂、新垣と次々に選手投入。このままでは終われない。北九州の猛攻を受け、なかなか熊本は自陣から出られない。それこそ“雨あられ”のようにシュートを浴びます。

痛んだ鈴木に代えて小谷。田村に代えて田辺でしのいでいたのですが、後半40分、茂からパスを受けた町野がターンするところを引っ掛けてしまう。しかし拾った茂がエリア内侵入するとアドバンテージ。スライディングに入ったDFの股を抜いたシュートがニアを打ち抜きました。

これだから2-0は分からない。まずは同点と北九州は勢いづく。時間を使う熊本。しかし、アディッショナルタイムには、茂にプレスバックに入った原が痛めてしまう。起き上がることもできずに担架で運ばれ、一人少ない状況に。

まさに死闘。シュート数は熊本の3に対して北九州は20を数える。ゴールキックでタッチを割って、試合を終わらせようとする山本。主審の笛が吹かれた瞬間、何人もの選手が倒れこみました。

対戦成績は1勝5分8敗。とても相性のいい相手とは言えない北九州でした。かつては0-7というとんでもない大敗を喫したこともあった。鬼門という人もいた。

けれどそんな“ジンクス”は、今日の選手たちが断ち切ってくれた。もはや鬼門とは言わせない。「まずピッチへ入って、サポーターの方がすごくて。モチベーションが上がりましたし、ありがたい環境を作ってもらえた中で勝てたことは良かった」()と中山が言うように、敵地ミクスタをこんなに赤く染めることができれば、選手たちに力を与えられることが証明された。

首位を奪ったものの勝ち点差はわずかに2。敵地で見せたカモン!ロッソに、今度は北九州のリベンジのモチベーションは否が応でも高まったでしょう。

ただ、「僕たちは1位で終わることが目標なので」()と言う黒木。「今は勝ちながら、もっとこうしていこうというところをチームとして話し合えているので、それを今後も続けていきたい」()と答える上村。選手たちに慢心はありません。