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9月15日(日)
【J3第23節】(ダイスタ)
八戸 1-2(前半0-0)熊本

<得点者>
[八]上形洋介(69分)
[熊]八久保颯(61分)、北村知也(82分)

観衆:2,002人
主審:酒井達矢


アウェー、ヴァンラーレ八戸との一戦は、リーグ最北端の地、青森県八戸市・ダイハツスタジアム。13時にキックオフ。東日本大震災で大きな津波の被害を受けた八戸市が地区の活力を創出し、また津波避難複合施設を整備する目的で作られたもの、だそうです。

20190915八戸

さて、ゲームは前半、5バックで守備を固め、攻めてはワントップ・2シャドーへシンプルに入れてくる八戸の攻撃に手こずります。

しかし、「後半に向け改善点を分析してくれた」(16日付・熊日・渋谷監督談話)というコーチ陣の助言もあり、また後半開始から入れた八久保の活躍もあり攻撃が活性化。後半16分に、右サイドの中原がDFを一人交わすとマイナスで入れたクロスに、ニアサイドでDFを引き付けた北村がスルー。それを後ろから走りこんだ八久保が難なく押し込んで先制します。

しかし、すぐあとの24分に一瞬の隙を突かれ同点にされると拮抗した展開に。後半37分、またも右サイドを破った中原からのグラウンダークロスを、今度は北村が落ち着いて合わせ、ゴールにねじ込む。その後は酒井を入れて守備を固め、逃げ切って難敵・八戸を下しました。

3連勝。上位陣のなかでは藤枝が長野に引き分け、熊本が昇格圏内である2位に浮上しましたが、群馬、北九州も取りこぼすことなく、勝ち点2のなかに4チームがひしめく状態に変わりありません。

9月7日(土)
【J3第22節】(えがおS)
熊本 1-0(前半1-0)G大23

<得点者>
[熊]北村知也(26分)
観衆:16,027人
主審:松澤慶和


“守備の人”村上を入れて「守り切る」という意思表示をしたのは、アディッショナルタイムを勘案してもまだ残り15分はあるだろうという時間帯。この“判断”を現地で見ながら、渋谷監督のベンチワークに“凄み”のようなものを感じました。

「私は昨年、『いいサッカーをして勝とう』という考えてやっていました。今年は、やはり勝負に徹したゲームをしなければいけないと私自身も思っています」(熊本蹴球通信)。試合後語った監督の言葉が、その答えなんでしょう。同日このゲームより前の時間に、群馬、藤枝、北九州が共に勝利を収めていたことも判断を後押ししたでしょう。

胸スポンサー平田機工の冠試合でした。1万人にはプレゼントTシャツが配られることもあって、スタンドは1万6千人以上に膨れ上がりました。

熊本は累積警告で出場停止の上村の代わりに酒井をボランチに入れ、前節と同じ三島、北村という2トップ。対するガンバ大阪U23の左SBには元日本代表の藤春がオーバーエイジ枠で入ります。

20190907G大阪U23

7月の富山戦以来ホームで勝利がない熊本。この動員数、そしてこれからラグビーW杯の影響で4試合アウェー戦となるとあって、ホームのファン・サポーターそしてスポンンサーに対しても、勝利以外はありえない。絶対に負けられない。そんな空気が充満した一戦でした。

序盤から攻勢をかけ、熊本の時間帯にする。G大阪も主に藤春サイドから攻撃を仕掛け、徐々に押し返す。

しかし26分、中盤の底でボールを貰った中山がノールックで左サイド奥に出すと、それを片山が一度は戻しながらも前を向いた。素早く入れたクロスにニアの三島のヘッドはドンピシャでしたが、ガンバGKがブロック。そのこぼれ球に詰めた酒井。最後は北村が足を振ってゴールに突き刺します。

その後は「昇格とか降格より、自分がJ1でプレーするという目的を持ったガンバ」(同・渋谷監督)の選手たちが、「とにかく自分のプレーを見せようと」(同)リスクを背負っても次々とアタッキングサードに上がってくる。しかし、今日の熊本は、前節ほどのインテンシティではないものの、Pエリアへの侵入を許さず、G大阪に苦し紛れのシュートしか許しません。

攻めては右サイドの中原も好機を作るのですが、決めきれない。酒井は上村の代わりというより、以前の岡本に近い役割を演じていたようです。後半途中、八久保、三島に代えて田辺、田村が立て続けに入ると、酒井は前線の一角を担う。上背もあってユーティリティ度も高い。

しかし追加点を奪えないでいると、冒頭の場面に。攻めるときこそボランチに上がる村上でしたが、ほとんど自陣に押し込まれ5バックの真ん中を任される。われわれにとっては心臓に悪い、長い長い時間に感じられましたが、北村の虎の子の1点を守り切り、G大阪U23を下しました。

北村は北嶋コーチから「FWが何試合も点を取っていなかったらJ1、J2では試合に出られないぞ」とハッパをかけられたのだという。だからこその最近の動きだったのでしょう。ようやく結果も表れました。

今節終了時点で、群馬、藤枝、熊本、北九州の順位に変動なし。しかし5位のC大阪U23との差は開き始め、昇格争いは三つ巴あらず“四つ巴”の様相に。ひとつも落とせないプレッシャー。リーグは大きな山場を迎えています。

そんなホームゲームを後押しできた。指揮官に「アウェイの4試合、すべて勝ってホームに帰ってきたいと思えるゲームができた」(同)と言わしめた。

アウェー4試合。きっとそうなるように、なかなか敵地参戦の叶わないわれわれですが、念を送りたいと思います。

8月31日(土)
【J3第21節】(ヤンマー)
C大23 0-1(前半0-0)熊本

<得点者>
[熊]三島康平(56分)
観衆:1,534人
主審:石丸秀平


20190831C大阪U23

3週間の中断期間が明け、J3リーグが再開。熊本は敵地ヤンマースタジアムでセレッソ大阪U23と対戦し、完封勝利を収めました。

熊本は試合開始早々から飛ばしました。北村の落としを左サイド八久保がDFと競ってエンドラインぎりぎりからマイナスで北村に返すとシュート。これはクリアされます。

その後もボールを回すのは熊本。C大阪のプレスを剥ぐように運び、ゴールを襲う。これまでと違って、バイタルに入ってから縦に早いパス出しをするようになった。サイドだけでなく中央も突くようになった。

それに、ポゼッション率が高いのは、渋谷監督が「守備のインテンシティ(強度)や連動性は高かった」(1日付・熊日)というように、相手に渡ったボールに対しても、素早く寄せて玉際強く奪い取るから。

中断期間中に、このあたりをトレーニングで強化してきたように思えます。

結果的に前半だけで熊本のシュート数は9。相手は2。ただ、これまでも惜しい場面を続けていて、一瞬の隙を突かれるということを何度も経験してきただけに、まったく気を緩められない。

案の定、C大阪は大熊監督の檄も入ったのでしょう、後半ギアを上げてきたように感じます。開始早々、左サイドからアーリークロスを入れると、FWが熊本CBの間に顔を出した。しかしこれはタイミングが合わずに事なきを得ました。

攻撃時もしっかり守りのポジショニングを意識しないといけない。これが渋谷監督言うところの「4局面」(DAZNインタビュー)のひとつなのでしょう。

それにしても、今節も片山が躍動する。何度も左サイドを崩します。そして後半11分。左サイドの八久保にボールが入ると、中を追い越していく片山にスルーパス。片山がエンドラインぎりぎりまでえぐるとマイナスパス。これを三島がダイレクトでしっかり合わせて、ゴールネットに突き刺しました。それまで堅く守られていたC大阪の守備ラインを綺麗に崩した、”流れ”からの得点でした。

三島は今季初先発。この起用にしっかりと応えた熊本での初ゴール。「初スタメンで結果を出せてうれしい」(DAZN)と試合後に答えました。

その後は更に火の点いたC大阪に危ない場面を作られることもありました。エリア内へのループパスに安藤が反転してシュートも枠の上で救われる。ただ、これも鈴木がしっかり身体を寄せていたインテンシティのおかげでした。

中山が痛んで酒井と交代。前節はSBをこなした酒井、今度はボランチにそのまま入る。続いて殊勲の三島に代えて佐野を投入。北村とともに相手DFをかき回す。

追加点も欲しいが、徐々にこの1点を守りきらなければいけない時間帯になってくる。熊本は時間を使うように執拗にボールを回しながら保持し、要所でゴールを襲う。

段々、C大阪の選手たちもプレスに来れなくなる。高い湿度のなか、疲労が見え始めます。それはこちら側も同じ。特に中盤から前の選手たちに・・・。終了間際の大事な時間帯、主将の鈴木が吼えるように同僚を鼓舞する姿が映ります。

アディッショナルタイム5分になって、ようやく北村を下げて田村を入れたのは時間稼ぎもあったでしょうが、それにしても得点こそなかったものの、北村の無尽蔵の運動量からくる前線での活躍も大きかった。C大阪DFもかなり翻弄されていました。

虎の子の1点を守りきっての完封勝利。勝ち点3をもぎ取った。しかし、藤枝こそ引き分けたものの、群馬が長野に逆転で勝利を収め、3チームが勝ち点38に並ぶと、熊本は得失点差で3位のままになりました。さらに、翌日北九州も勝利したため、勝ち点1差のなかに上位4チームという、まさかの大混戦に。

次はホーム戦。1試合も落とせない”痺れる”状況で選手たちにかかるプレッシャーは想像以上のものでしょう。残り13試合、ホームゲームは6。ファン、サポーターの後押しでその重圧を吹き飛ばしていきましょう。