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10月27日(日)
【J3第28節】(えがおS)
熊本 3-2(前半0-1)沼津

<得点者>
[熊]岡本知剛(48分)、高瀬優孝(64分)、北村知也(72分)
[沼]染矢一樹(40分)、石川大地(81分)

観衆:4,501人
主審:上原直人


20191027沼津

1点のビハンドで迎えた後半。いつもならゴール裏のトランペットの前奏で始まるお決まりのチャント「コーヒールンバ」がありませんでした。その代わりに坂本、村上、高瀬ら選手チャント。そして続いたのが、「カモン!ロッソ」。そう、まさしく後半、こっちのゴールに来い。そして点を奪え。逆転するまでこのチャントを続ける。そうゴール裏のサポーターは決意したそうです。

後半開始から前線2人のうちどちらかを代えるのでないかな。われわれはそう見ていました。確かに前節の途中から試した中原のトップ下は面白いし、代わりに右サイドに入った坂本も、積極的に前を向いてスペースを突いていました。しかし、いくら沼津のDFラインに高さがないとはいえ、北村と中原前線2人では攻撃の選択肢が限られる。

しかし、それは全くわれわれの素人分析で、ハーフタイムのロッカールームで指揮官が厳しく叱咤したのは、切り替えと球際の強度のところでした。

「北村と(中原)輝があまりにもプレッシャーをかけない。奪われた後にプレッシャーに行かない。彼ら2人が、今回の戦いの中で本当に本気になってゲームに入っていたかというところ」(熊本蹴球通信) 。試合後の会見で、そう渋谷監督は明かす。

確かに前半40分にPKを与えたシーン。自陣深くで高瀬がクリアパスを繋ごうとしたが、鈴木が気付かず、上村がカバーして相手を倒したものですが、その前に「 FWのプレッシャーが足りないからあそこにボールを入れられる」(同)といった遠因がありました。

そして前節からの課題は、攻撃の際にパワーと人数を掛けて攻めきれるかということ。

後半、その成果がすぐに表れます。3分、中原がボックスの左外から入れたクロスはブロックに入ったDFの足に当たり大きく跳ね上がる。それを坂本が競るとボールはファーサイドに流れた。そこに詰めた岡本がダイレクトボレーでしっかりミートしてゴールに突き刺します。同点!

スタジアム中のタオルマフラーが回される。しかし、ゴール裏は「カモン!ロッソ」を歌い続ける。より声量を増して。まだだ、まだだ。逆転するんだ!と・・・。

確かに引き分けも許されない試合でした。これ以上、上位との差を広げるわけにはいかない。

追いつかれた沼津も、波状攻撃で押してくる。熊本はゴール前で懸命の守備。

すると後半19分、敵陣右奥で作った熊本。一旦奪われますが、プレスから奪い返し、中原がDFを交わして左へパス。上がってきた高瀬がフリーで打つ。逆転弾とします。

およそ20分弱。歌い、飛び跳ねたゴール裏の想い、熱量が伝わった瞬間でした。

すぐ後に坂本が痛んで担架で運ばれる。久々の試合で足を攣ったか。しかし、この日の活躍にメインスタンドから万雷の拍手。それに坂本が顔をゆがめながらも上半身を起こしてガッツポーズで応える。

27分には更に、山本のキックを沼津DFがバックパスでGKに戻すが短い。そこを見逃さず北村が出足早く拾うとゴールへ一直線。戻ったDFを切り返して交わすと右足一閃。3点目を奪います。よし!

ただ、沼津も簡単には勝たせてくれません。36分、山本からのキックを頭で落とした途中投入の田村のパスが沼津に渡ってしまい、そこからの縦パスに詰めた村上が逆を突かれて交わされ、石川にシュートを決められる。1点差に迫られます。

残り10分と+α。坂本、岡本、中山と足を攣って交代したが、高瀬も痛がっている。交代カードはもう残されていない。追いつかれたくはない・・・。

田村が右奥でキープ。時間を使う。人数を掛けてキープ、キープ。

主審が両手を挙げて笛を吹く。ようやく勝利の瞬間が訪れました。

今節、北九州が勝利して勝ち点55に伸ばし、共に引き分けに終わった藤枝が51、群馬が50。そこに熊本が50で食いつきました。

冒頭の会見。「我々が置かれている状況からして、切り替えが遅いとか球際が相手より弱いとか、そういう戦いをしている場合ではない」(同・渋谷監督)。全くそのとおりでした。今日の勝利で、次節から続く群馬、北九州との直接対決の舞台が整ったと言っていい。

そんななか厳しく叱責された中原でしたが、この新しいポジション、新たな役割は、チームにとっては新たに増えた攻撃のオプションと言えるでしょう。

ヒーローインタビューで殊勲の高瀬は「これから6試合連勝します!」と宣言しました。最後の最後でチーム状態が上がり、さらにピークにいく予感が。まずは群馬戦。この大きな山場を勝利で収めましょう。

10月20日(日)
【J3第27節】(えがおS)
熊本 0-0(前半0-0)藤枝

観衆:6,621人
主審:田中玲匡


勝ち点3差で追いかける3位藤枝を、5試合ぶり、約1か月半ぶりにホームえがおスタジアムに迎えました。ハーフタイムにC&Kのミニライブがあることもあって、メインスタンドがギッシリ埋まりました。

序盤から熊本は縦への意識が高い。3バックの藤枝の裏を狙ったロングボール。相手の得点源の森島へのチェックも厳しく、小柄な上村がデカモリシを吹き飛ばす場面も。

しかし、前線にボールが収まらず、藤枝に拾われては攻勢にさらされる。

20191020藤枝

20分過ぎから少しオープンな展開になると、38分、右サイドの中原が粘ってマイナスクロス。中央の佐野には合わないものの、左の高瀬がシュート。しかし枠の上。

続く39分のCK。鈴木が反らすと、右・中原がカットインからゴール右隅に強烈なシュート。しかし、藤枝GK杉本も反応良く、これをクリアする。

藤枝は右からのアーリークロスに、ゴール前の森島が頭で反らすも枠の左に外れていく。しかし、これが森島の”形”。

後半に入り、熊本がボールを動かせるようになると、藤枝はブロックを敷いて守ります。

すると渋谷監督も変化を加える。佐野に代えて八久保を右サイドに入れると、中原をトップ下へ。

すると69分、カウンターから持ち上がった中原の低いクロスに飛び込んだ原のヘディング。しかし、これはクロスバーに当たって跳ね返される。今日一番の惜しいシーンでした。

その後は中山に代えて、片山を左SBに入れ、高瀬を一列上げてダブルクロッサーの布陣。更に終了間際には高さのある三島も投入します。

オープンな展開のなか、危ない場面を守護神・山本がスーパーセーブ。だが、惜しいシュートを決めきれない。

第3者から見れば非常に見応えのあるゲームと言えたでしょうが、無情にも時間は過ぎていき、DAZNの実況も言うとおりの「痛み分け」。勝ち点1を分け合いました。

「1つ上の順位の藤枝さんとやって引き分けたのは、非常に痛い」(熊本蹴球通信)。指揮官も、試合後落胆の言葉を発しました。「攻撃のところの最後の1歩2歩、相手よりも先にボールに触る、少しでも相手より早く予測して動くというところが足りなかった」(同)と。

今節は、群馬が負けて北九州が勝利し首位が入れ替わりました。北九州52、藤枝50、群馬49、熊本47。一方で富山も45に積み上げ足音が聞こえ始めた。

指揮官は思い直したように言う。「今日の勝点1がなくて、群馬さんが負けたという中で、ゼロで終わっていたら、もう群馬さんには追いつけないです。直接対決までに勝点2を持ってれば、群馬さんを抜くことはできます」()。「勝点1というのが非常に大きな意味を持つ時もあります」と。

そのためには、相手に研究されてきている中、今節の後半のような「勝利するための、得点を取るためのオプションを増やしていくことが重要」(同)と言う。

ここが正念場。われわれも決して諦めてはいない。プレッシャーのかかる選手たちを”ほぐす”ような後押しをしていきたいものです。

10月13日(日)
【J3第26節】(富山)
富山 1-1(前半0-0)熊本

<得点者>
[富]大谷駿斗(65分)
[熊]原一樹(83分)
観衆:3,301人
主審:宇田賢史


連敗は免れましたが、またも追いついてのドローという結果になりました。

前日から猛烈な台風19号が列島を襲いました。その余波でアウェー富山戦は、2時間キックオフを遅らせ、午後4時に変更となりました。

20191013富山

開始早々ビッグチャンス。ハーフウェイライン近くで佐野が敵DFからボールを奪うと、一気にドリブルで持ち込みGKと一対一。しかし、これを枠の左に外す。

ピッチ上では、まだ風が強いように見えました。熊本は前半風下。5連勝中の富山は、その勢いもあって、長く熊本を自陣にくぎ付けにします。

熊本はサイドが押し込まれ、前線に繋がらない。6本連続の富山のCKをなんとか凌ぐ。

30分過ぎから徐々に高瀬が上がれるようになると、熊本もゴール前に迫れるように。一進一退のなかスコアレスで後半に折り返すと、脚を攣った佐野に代えて伊東を投入。

しかし、そのすぐ後、富山が左サイドで作って、これも途中投入の伊藤からのクロスに、ファーサイドの大谷が頭で合わせて先制。

熊本は田村に代えて原を入れ、北村を右サイドに配置して3トップぎみの布陣に。

すると右サイドからのクロスにニアで伊東が交わされるも、詰めた北村が倒されてPKを奪取。これを原がきっちりと決めて同点にします。

その後の勢いは熊本にありましたが、富山に逃げ切られるように引き分けで終わりました。
富山の安達監督もDAZNのインタビューで、満足する内容だったようです。

熊本は勝ち点1しか積み上げられず4位のまま。首位・群馬こそ引き分けたものの、北九州、藤枝が共に勝利したため、この上位3チームとの勝ち点が3に開いてしまいました。

なかなか負けない上位。これはもう他力本願ではなく、これから残す直接対決で勝利していくしかない。まずは次節、藤枝戦。久しぶりのホームです。後押ししましょう。

10月6日(日)
【J3第25節】(生目の杜)
F東23 2-0(前半1-0)熊本

<得点者>
[F]田川亨介(15分)、ユ・インス(47分)
観衆:1,660人
主審:大原謙哉


「ふの悪か」。そんな熊本弁が浮かんでしまいました。

こちらもラグビーW杯のおかげで東京近郊のスタジアムが確保できないFC東京U23は、キャンプで縁のある宮崎県宮崎市の生目の杜陸上競技場をホーム会場としました。それは、前日のJ1鳥栖戦から移動する距離も近いという考えもあったでしょう。そして、U23のスタメンには、前日ベンチ入りはしていたものの出場機会のなかった、内田、アルトゥール・シルバ、田川の姿がありました。

20191006FC東京U23

全体的に見ても体格で見劣りする熊本。そのうえで東京の激しいプレスとテクニックに手を焼きます。特にシルバには、熊本でも体格のいい三島でさえ縦パスを入れても後ろから潰される。

長澤監督の戦術も徹底していました。15分、片山サイドを破られるとエンドラインぎりぎりからマイナスで入れられる。エンドを割ったとセルフジャッジしてしまった熊本の守備陣が一斉に手を上げましたが、ニアから田川に鋭く決められました。

切り替えて向かおうとした後半早々、今度は東京の強烈なシュートをGK山本がブロックしましたが、そのこぼれ球にユ・インスが詰める。慌てて山本が伸ばした足に引っかかって倒されたと「際どい判定」(7日付・熊日)でPK。これも、一旦は山本がブロックしましたが、ユ・インスに押し込まれて2点目を献上。

熊本は片山に代えて高瀬、三島に代えて原など攻勢を強めます。一方の東京はブロックを敷いてカウンター狙いに戦術変更。オープンな展開のなか、熊本にもチャンスがありましたが、枠の左など精度を欠き、あえなく無得点で敗戦となりました。

今節は、群馬と藤枝が引き分け、北九州が敗れるなど、2位を狙える好機でしたが、逸してしまい4位のまま。首位・群馬との勝ち点は3に開きました。

次節も5連勝中の富山が相手だけに侮れませんが、連敗は許されません。

9月29日(日)
【J3第24節】(ピカスタ)
讃岐 2-2(前半1-1)熊本

<得点者>
[讃]森川裕基(9分)、中村亮(82分)
[熊]三島康平(5分)、原一樹(89分)
観衆:2,179人
主審:川俣秀


熱戦が続くラグビーW杯の関係(えがおスタでの試合は10月6日)でアウェー連戦となっている熊本は、敵地ピカラスタジアムで讃岐と戦いました。一時は首位を走っていた讃岐も、後期は調子を落とし13位に沈んでいる。前節も秋田に5失点して大敗していますが、熊本との因縁も深く、J3降格も同期とあって、向かってくる気持ちはあなどれません。

20190929讃岐

開始早々の5分、左サイドをえぐった片山からのクロスに、三島が飛び込んでヘディングで先制弾を上げますが、すぐあとの9分、同じように讃岐に右サイドをえぐられると、グラウンダーのクロスに讃岐・森川が滑り込み同点にされます。

その後は、自陣に引いてセットした讃岐の守備網をなかなか崩せず、カウンターに脅かされる。後半は、前からプレスを掛けてきた讃岐に手こずりますが、北村に代えて高瀬を左SHに入れると、片山と交互に左サイドを崩し起点を作る。

しかし82分、讃岐FW・中村へのマークの受け渡しが悪く、ゴール左隅に豪快に蹴りこまれ逆転されると残り時間もわずか。すぐに原を入れると、終了間際の89分、右CKを三島がヘディング、GKがこぼしたところを見逃さず原が押し込み、なんとか敗戦は免れました。

勝ち点1は奪ったものの、上位3チームはいずれも勝利したため、熊本は4位に後退。ただ、首位・群馬との勝ち点差は2。食らいついていくしかありません。