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11月17日(日)
【J3第31節】(えがおS)
熊本 2-0(前半0-0)岩手

<得点者>
[熊]原一樹(83分)、伊東俊(90分+2)

観衆:3,720人
主審:藤田優


勝ちました。最下位に沈むとはいえ、若手主体でアグレッシブな戦いをしてくる岩手をなんとかねじ伏せました。

昼間に他競技が使用していたため、この時期には珍しく19時キックオフとなったゲーム。冷え込みます。

13時キックオフの試合で藤枝がC大阪U23に敗れていたので、ここは差を縮めるチャンス。しかし、こういった大事な試合をこれまでことごとくモノにできてなかった我々のチーム。ロートルの心配は募ります。

試合後、渋谷監督が「本当に難しいゲームでした」(熊本蹴球通信) と振り返るように、攻守の入れ替わりの激しい試合になりました。

20191117岩手

熊本は小谷を右SB、岡本をその前に置き、ボランチの一角には酒井を当ててきました。そして4試合ぶりに原が先発。

中原が1.5列目のようなポジションで試合を作る。18分にはうまくターンしてドリブルで持ち込み、大外に走りこんだ高瀬にラストパス。しかし高瀬のダイレクトシュートは惜しくも枠の右。

前半終了間際にはゴール前で貰ったFK。原が壁を越えるシュートで直接狙いますが、相手GKが横っ飛びで防ぐ。惜しい。

後半も岩手のエリア内に人数を掛けた守りをなかなか崩せない。岩手にセカンドを拾われ続けて波状攻撃を受ける時間帯もありましたが、ラストパスやシュートの精度に助けられている。

65分にベンチが動きます。左SBの高瀬に代えて坂本。おやおや?そこまで主に高瀬からのクロスが攻撃材料だったのに、坂本をどこに入れるんだろうと思っていると、同じポジション。ただし相当高い位置を取らせる。

更には岡本を下げて伊東を前線に。中原は右SH。

すると74分、自陣からの長いパスを受け取った伊東がノールックパスで原を左に走らせる。エリアに入った原の強烈シュートでしたが、相手GKがパンチングで防ぐ。続いても左CKのクリアが高く上がったところを、坂本がみごとにダイレクトボレーで捉えますが、これもGK。焦れったい時間が過ぎていきます。

残り10分で三島を投入。すると、パワープレーではないにしても「最後はミシに蹴れば良いという、プレーの面での落ち着きをもたらしてくれる」(同・渋谷監督談話)。これは岩手を困らせるに十分。

83分、遂に均衡が破れます。自陣からGK山本のFK。三島が競ってつぶれ、こぼれてきたボールを原が胸トラップから反転ボレーシュートでゴールにねじ込みます。

これ、これ!これが原にしかできないアクロバティックな”変態”シュート。これを待ち望んでいたのです(笑)。

さて、終了間際の俗に言う「いい時間帯」での得点。これまでならこのまま時間を費やしゲームをクロージングするところですが、今日はそれで満足しなかった。ゴールから原がボールを拾うとまっしぐらにセンターラインに走ってセットする。

「我々の今の状況で言ったら、少ない時間でも2点目を取りにいく、3点目を取りにいくっていう心意気が必要だと思った」(同)という指揮官の指示。

この”心意気”がアディショナルタイムに実を結ぶ。自陣右サイドからのスローイン。三島が反らして、それを原が競る。こぼれ球を伊東が拾ってドリブルで運ぶ。一旦味方の上りを待とうともしましたが、自分で仕掛けて倒れながらのシュートが決まります。ベテラン勢の連携でした。

「彼らは本当に『勝たなければいけない』という状況を今までに多分、いろんなチームで経験をして」「あの厳しい時間に彼らはすごく頼りになる」(同・渋谷監督談話)。

同時刻に行われていた群馬と北九州の直接対決は、北九州に軍配が上がったため、これで熊本は群馬と勝ち点差で並び、昇格圏の藤枝との差を3に縮めました。残りは3試合。まだまだ諦めない。

しかし殊勲の原が言う。「駄目だった部分を映像で見直したい。順位表を見つめるより、自分たちの対戦相手や足元を見つめることが大切」(18日付・熊日)と。

くぅ~。痺れる台詞です。

11月10日(日)
【J3第30節】(水前寺)
熊本 1-1(前半0-0)北九州

<得点者>
[熊]三島康平(88分)
[北]高橋大悟(74分)

観衆:6,404人
主審:宇田賢史


上位との差を縮めるための首位・北九州との一戦は、今季唯一、熊本サッカーの聖地とも言える水前寺競技場での開催になりました。

この試合の重要性を思い、メインスタンドは立錐の余地もないほど埋まり、九州ダービー・隣県対決ということもあって、北九州側のゴール裏も黄色に染まります。

「天下分け目の天王山」「負けられないではない、勝たなければいけない」。DAZNの実況もそんな言葉で煽っていましたが、スタンドの近い初めての雰囲気に戸惑いもあったのでしょうか、4連勝中の北九州に勢いがあったからでしょうか、試合開始から熊本は押し込まれ、奪ってもミスからボールを失う。

20191110北九州

前から厳しくプレスを掛けてくる北九州に対し、クリアぎみのパスは再び拾われ、主導権を握られます。

ピッチサイドに立ちっぱなしの渋谷監督が、トップの伊東をサイドの中原と入れ替えたり
途中途中でポジションチェンジを細かく指示すると、徐々に敵陣に入れるようになりましたが、「位置取りや味方同士の距離感が良くなかった」(12日付・熊日・渋谷監督談話)と言うように、前半はシュート1本で終わります。

しかし、思えば前回対戦時も、雨嵐のようにシュートに晒されたものの、勝利を手にした。ワンチャンスをモノにできれば。そう思いながら後半を迎えました。

ポジショニング修正を行った熊本に好機が増える。55分には伊東に代えて原。古巣への恩返し弾に期待が高まります。

62分には敵DFのトラップミスを中山が拾って、左の高瀬へ。そのダイレクトの折り返しを中原が打つ。しかし枠の上。67分にもCKのクリアを作り直して、中山が再び高瀬に預けると右足でシュート。ネットを揺らしましたが残念サイドネットでした。

すると74分、北九州のスローイン。左からクロスを上げるとニアの熊本DFに当たってファーサイドに高く上がる。競ってこぼれたボールを大外の角度のないところから高橋大が蹴りこんで北九州が先制します。静まり返るスタジアム。黄色のユニだけが歓喜している。

苦しくなった熊本。原が一人奮起してCKを取る。北村に代えて三島。中山に代えて佐野を投入し3FWの布陣に。高瀬と黒木がサイドを交代している。時間は刻一刻と過ぎていく。北九州はキープも辞さない。

ようやく88分、右CK高瀬のボールを三島が中央で豪快に頭で決めて同点。しかし、実況アナが言うとおり「負けられないではない。勝たなければいけない」。

90分、中原の左からのアーリークロスに、ニアで原が反らす。絶好の原の得点の形でしたが、残念ながら枠の上。最後のCKではGK山本まで上がりますがモノに出来ず。終了のホイッスルに、がっくりと膝を落とす選手たちが目立ちました。

前期の対戦は勝利した熊本が首位の座を奪った試合でした。そして終盤のこの一戦は、昇格圏に近づくための大一番。しかし、今の北九州には勝てなかった。連勝をストップさせるのがやっとでした。

「負けに等しい引き分け」(同・熊日)。指揮官は厳しい表現で会見に応えました。今節、2位藤枝が勝利したので、その勝ち点差は6に広がりました。

スタジアムを後にする人々の口数も少ない。残された試合は4試合。なんとか連勝して奇跡を待つしかない。

藤枝はJ2クラブライセンスを持ちません。J2下位のチームサポーターが一昨年、昨年のわれわれのように、J3上位争いを注視しているだろうなぁと思います。

11月4日(月・休)
【J3第29節】(正田スタ)
群馬 3-1(前半0-0)熊本

<得点者>
[群]後藤京介(82分)、田中稔也(90分+2)、岩田拓也(90分+5)
[熊]黒木晃平(87分)

観衆:3,977人
主審:佐藤誠和


20191104群馬

勝ち点50で並ぶ群馬戦は、いわゆる勝ち点差を直接広げる意味で”6ポイントゲーム”と言えた重要な試合でしたが結果は敗戦。昇格を目指す熊本にとっては非常に痛い結果となりました。

寒風の吹きすさぶ様子のアウェー正田スタジアム。風上に立った前半、熊本はボールを支配し試合を優位に進めます。開始4分には高瀬のアーリークロスがポストを叩いてあわやゴールかというシーンもありました。

その後も連続で得たCK。しかし、ゴールを決めきれずに前半を終えると、後半37分、群馬が左から作ってSBの光永のマイナスのグラウンダークロスに後藤の左足シュートがニアに決まって先制される。

しかし、すぐあと熊本もファールを伊東がクイックスタート。右黒木からさらに広げて中原にパスするとダイレクトでクロス。中で伊東がつぶれた敵GKのパンチングを、黒木がダイレクトボレーで押し込んで同点にします。

勢いを持った熊本でしたが逆転弾を決めきれずにいると、アディショナルタイム、群馬左サイドからの起点。光永のふわりとしたクロスにニアに田中が飛び込んでヘッドで決めて勝ち越し点。更には終了間際にも光永がエンドラインぎりぎりからマイナスに送ったパスを岩田がゴール右隅に決めてダメ押し点としました。熊本に在籍した光永が3点すべてのアシスト。

今節も北九州、藤枝が勝利したため、首位北九州とは勝ち点差が8、2位藤枝とは4、そして群馬に3と差を広げられ、非常に厳しい状況に陥りました。

次節・北九州との直接対決。もはや1試合で順位が入れ替わる状況ではなくなりましたが、1試合1試合勝利を重ねていくしかない。その先の結果を信じるしかないといえるでしょう。