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11月10日(日)
【J3第30節】(水前寺)
熊本 1-1(前半0-0)北九州

<得点者>
[熊]三島康平(88分)
[北]高橋大悟(74分)

観衆:6,404人
主審:宇田賢史


上位との差を縮めるための首位・北九州との一戦は、今季唯一、熊本サッカーの聖地とも言える水前寺競技場での開催になりました。

この試合の重要性を思い、メインスタンドは立錐の余地もないほど埋まり、九州ダービー・隣県対決ということもあって、北九州側のゴール裏も黄色に染まります。

「天下分け目の天王山」「負けられないではない、勝たなければいけない」。DAZNの実況もそんな言葉で煽っていましたが、スタンドの近い初めての雰囲気に戸惑いもあったのでしょうか、4連勝中の北九州に勢いがあったからでしょうか、試合開始から熊本は押し込まれ、奪ってもミスからボールを失う。

20191110北九州

前から厳しくプレスを掛けてくる北九州に対し、クリアぎみのパスは再び拾われ、主導権を握られます。

ピッチサイドに立ちっぱなしの渋谷監督が、トップの伊東をサイドの中原と入れ替えたり
途中途中でポジションチェンジを細かく指示すると、徐々に敵陣に入れるようになりましたが、「位置取りや味方同士の距離感が良くなかった」(12日付・熊日・渋谷監督談話)と言うように、前半はシュート1本で終わります。

しかし、思えば前回対戦時も、雨嵐のようにシュートに晒されたものの、勝利を手にした。ワンチャンスをモノにできれば。そう思いながら後半を迎えました。

ポジショニング修正を行った熊本に好機が増える。55分には伊東に代えて原。古巣への恩返し弾に期待が高まります。

62分には敵DFのトラップミスを中山が拾って、左の高瀬へ。そのダイレクトの折り返しを中原が打つ。しかし枠の上。67分にもCKのクリアを作り直して、中山が再び高瀬に預けると右足でシュート。ネットを揺らしましたが残念サイドネットでした。

すると74分、北九州のスローイン。左からクロスを上げるとニアの熊本DFに当たってファーサイドに高く上がる。競ってこぼれたボールを大外の角度のないところから高橋大が蹴りこんで北九州が先制します。静まり返るスタジアム。黄色のユニだけが歓喜している。

苦しくなった熊本。原が一人奮起してCKを取る。北村に代えて三島。中山に代えて佐野を投入し3FWの布陣に。高瀬と黒木がサイドを交代している。時間は刻一刻と過ぎていく。北九州はキープも辞さない。

ようやく88分、右CK高瀬のボールを三島が中央で豪快に頭で決めて同点。しかし、実況アナが言うとおり「負けられないではない。勝たなければいけない」。

90分、中原の左からのアーリークロスに、ニアで原が反らす。絶好の原の得点の形でしたが、残念ながら枠の上。最後のCKではGK山本まで上がりますがモノに出来ず。終了のホイッスルに、がっくりと膝を落とす選手たちが目立ちました。

前期の対戦は勝利した熊本が首位の座を奪った試合でした。そして終盤のこの一戦は、昇格圏に近づくための大一番。しかし、今の北九州には勝てなかった。連勝をストップさせるのがやっとでした。

「負けに等しい引き分け」(同・熊日)。指揮官は厳しい表現で会見に応えました。今節、2位藤枝が勝利したので、その勝ち点差は6に広がりました。

スタジアムを後にする人々の口数も少ない。残された試合は4試合。なんとか連勝して奇跡を待つしかない。

藤枝はJ2クラブライセンスを持ちません。J2下位のチームサポーターが一昨年、昨年のわれわれのように、J3上位争いを注視しているだろうなぁと思います。