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7月11日(土)
【J3第3節】(えがおS)
熊本 5-3(前半2-0)C大23

<得点者>
[熊]高橋利樹2(9分、65分)、河原創(21分)、中原輝2(53分、75分)
[C]藤尾翔太2(68分、90分+3)、澤上竜二(80分)

観衆:1,181人
主審:石丸秀平


「5点取れたのはよかったですが、3失点したのが悔いが残るというか、まだまだ未熟なチームだと痛感しました」(熊本蹴球通信)。試合後の大木監督は、手放しでは喜べない勝利の感想をそう述べました。

「超厳戒態勢」と称する制限のなかですが、今節から観客を入れて開催するホームゲームでした。ただし、われわれは着前まで迷いましたが、参戦を諦めました。コロナ不安というよりも豪雨に屈し、DAZN観戦しました。

チャントや声援はもちろん、手拍子も禁止。しかし、“本物”の拍手が聞こえる。井芹さんもtwitterで、「渋いインターセプトや外のランニングを逃さない配球、サポートとコンビネーションでの突破、泥くさい戻りやブロック、そういうプレーにもしっかり拍手が起きていて嬉しく思いました」とつぶやかれる。選手をしっかりと後押ししたでしょう。

20200711C大阪U23

今節も早々と試合を動かしたのは熊本。9分、奪ってから早い攻撃を展開した熊本は、左サイドを上村が一度えぐるも、上がってきたSBの石川へパス。石川が切り返してえぐるとグラウンダーのクロス。走りこんだ高橋がアウトにかけてゴールに押し込みます。

その後も早い攻撃。「勇気を持って縦に付ける」という前節からの課題修正ができている熊本。次々と後ろから追い越す。アタッキングサードに人数を掛ける。

2点目は、相澤の大きなサイドチェンジが中原にピタリと収まり、内側を追い越す河原へパス。河原は「地面がスリッピーで、GKとDFの間に通せば何か起きたり得点になるかなと思って」()と、PAに入るなり右足を思い切りよく振りぬいた。角度がないところからでしたが、これがGKアンジェンスの股を抜いてネットを揺らします。初先発で嬉しいJリーグ初ゴールを決めました。

2点を先行した熊本。後半になっても攻撃の手を緩めません。53分には今度は河原が奥の中原へ。中原が得意のカットインから左足で打ち込み3点目。山鹿出身コンビが魅せてくれます。

雨は後半からさらに激しく降り続き、いよいよボールが止まる状況に。そんななかの65分、GK内山からのロングキックを高橋が落とすと、左の谷口がDFと競い合い自分のものにした。エリアに侵入して左から入れると、DFがこぼす。これを高橋がきっちり押し込みました。4点目。

ところが68分には、C大阪がカウンターからエンドラインぎりぎりで上げたクロスに藤尾が飛び込み1点を返す。

しかし、75分には熊本も中原からの大きなサイドチェンジを受けた谷口が左からエリア侵入。タメにタメて出したスペースに走りこんだのは中原。5点目を押し込みます。

これがダメ押し点と思われたのですが、C大阪も追いすがる。80分に得たFKで、高さのある澤上が頭で決めると、アディショナルタイムにはPKを得て、再び藤尾にこれを沈められます。

大量5点の得点も、終わってみれば前半2点の先行得点が“利いて”、逃げ切った形になった。今季初めて“実際の”ファン・サポーターの前で、勝利を見せることができましたが、苦い内容には冒頭の監督の言葉が発せられました。

決してDFの責任ではなく、セットプレーのマークの確認などチーム全体の問題でしょう。最後のクロージングの時間帯。伊東がうまくCKを取ってマイボールにしたのに、ショートコーナーで時間を使わず、淡泊に入れてカウンターを招いたのは、やはり点差があったからか。PK献上の要員になりました。1点差ならそうしなかったはずですが、サッカーは何が起こるかわからない。そして、リーグ戦終盤になってこの得失点差が響いてこないとも限らない。反省です。

3連勝も、また課題を残した今節でしたが、監督が言う“また見に行きたいと思えるサッカー”には違いない。そう確信できるほど、今季の熊本は変わりました。新加入選手、それも大卒ルーキーも当たっている。非常に楽しみです。

7月4日(土)
【J3第2節】(夢スタ)
FC今治 0-1(前半0-1)熊本

<得点者>
[熊]高橋利樹(13分)

主審:須谷雄三


勝ちました。連勝です。まだ順位をうんぬんする状況ではありませんが、連勝は秋田と熊本のみ。2位につけています。

今季J3に参入(昇格)してきた今治とはもちろん初対戦。先週書いたとおり岡田元日本代表監督が入れ込んでいるというある意味有名なクラブですね。大木監督も2年ほどアドバイザースタッフをしていたことは、実況アナウンサーのコメントで初めて知りましたが。

元日本代表の駒野や橋本、熊本にいた園田や上原もスタメンに名を連ねます。

熊本は前節と全く同じ布陣で臨みました。

20200704今治

今治サポーターからすれば残念に違いなかったでしょう。一生に一度のJリーグ初ホーム開幕戦がリモートマッチ。そんなサポーターの気持ちを後ろ盾にして、今治が開始早々から押し込んできました。

今治の前線からの激しいプレスと、鍛えられた球際に、熊本はなかなかスペースを見つけられない。前節と違ってDFラインで回す時間も。

ただ、大きなサイドチェンジを多用することで相手を揺さぶり始めた。すると13分、左の石川がDFからパスを貰うと、サイドをえぐる動きを途中で止めて切り返し、右足でクロスを入れた。そこに待ち構えていたワントップ高橋が入り込んで“ドンピシャ”頭で合わせ先制点とします。

しかし、その後は今治の橋本、駒野のうまさが光る守備を随所に見せられ、追加点を奪えない。

後半、前線に林を投入されると、DFラインが押し下げられ、前線と間延びしてしまう。セカンドボールも回収がままならず、防戦一方に。熊本は前節と同じように上村に代えて伊東を投入し、流れを変えます。

68分頃の攻勢。左CKから作って相澤が左からシュート性のクロスを入れるがバーに跳ね返される。続く右CKからのクロスにニア高橋のヘディングはポスト直撃。三度目のCKからニアで(高橋?)反らすもGKがクリア。拾った谷口の至近距離からのシュートは駒野が股を閉めて防ぎます。押し込めない。

その後は今治の攻勢が増してきましたが、フィニッシュの精度に助けられる。最後は熊本が敵陣奥で時間を使って、虎の子の1点を守り切りました。

ルーキー高橋のプロ発ゴールで勝利。「全体練習の後に(石川)啓人に声をかけて練習していた形」(熊本蹴球通信)なのだと高橋は明かす。実況アナからは「熊本のスタッフは、1年在籍していた皆川に(プレースタイルが)似ていると言っている」とレポートしましたが、開幕戦の活躍を見たファンからも、同じような声が上がっていました。

折しもこの日の朝、熊本南部を襲った豪雨によって球磨川が氾濫し、人吉市、球磨村を中心に大被害となっていました。芦北町や津奈木町では土砂崩れ、死亡者の報も・・・。

われわれも仕事仲間や知り合いの安否が気になっていた。そんな“ゾワゾワ”した気分でしたが、ホームチームの勝利がなによりの救いでした。

「大変おこがましいんですけれども」と断りながらも、大木監督も「勝つことによって少しでも、力になれればという気持ちは少なからず持っております」()と試合後コメントしました。監督の人となりにまたひとつ触れた気がしました。

なんとか勝利を収めたものの、監督は内容には全く満足していないようです。次節はホームでC大阪U23戦。予定どおりならば制限数はあるものの観客を入れての開催。どのような応援スタイルになるのか、どのように応援するのか。3連勝を掛けて臨みます。