5月25日(日) 2008 J2リーグ戦 第16節
山形 3 - 1 熊本 (13:04/NDソフトスタジアム山形/3,019人/天候:曇 21.6℃ 67%)
得点者:04'高橋 泰(熊本)、59'北村 知隆(山形)、67'北村 知隆(山形)、74宮沢 克行(山形)


キリンカップ。土曜日に行われた日本代表対コートジボワール戦。途中から入った初出場の香川(C大阪)に精一杯の拍手を贈っている自分がいました。さらに続いてコートジボワールにドゥンビア(徳島)が入ってからは、なんだか向こうを応援している感じまでしました。おらがリーグの代表。もはや”J2病”なのかも知れません。

さて、いよいよJ2第二クールがスタート。ロアッソとしては、第一クールで得た課題を糧としてどれだけ成長できたか。しかし、逆に相手からは研究され、スカウティングされてくる。むしろより厳しい戦いが強いられるのではと。

対山形、4月のゲームでは「ロングボールの多用、そしてフィジカルの強い相手にぶつかることにより失われていく体力は相当なものと思われます。それは物理的にいっても、”速さ”と”重さ”を要求するわけで・・・。そして、そのために必要とするエネルギー、使ったエネルギーが、自覚症状とは別の次元で、じわじわと”体力”“集中力”“思考力”を奪っていく。」と書いています。まさに地力の差を痛感させられた相手。

試合は蓋を開けてみると、前節・仙台戦に続いて、高橋が先制点。それも非常に早い時間帯。左サイドに走った西森からファーサイドへのクロス。中山も小森田もおとりになって、そこにフリーの高橋がいる。熊本にとっては、完璧な崩しでした。

しかし、以後は完全に受けに回ってしまい、対応に追われる展開。前節、先制しながらも厳しい戦いを強いられた仙台とのシーソーゲームのイメージが刷り込まれているのか。あるいは、徳島戦のように、”持たされた”悪いイメージがあったからそうさせたのか・・・。

確かに、第二クールでは、ゲームの流れに応じて“引いて守る”あるいは“バランス”ということも想定されていました。監督言うところの「相手に合わせて、相手のいいところを消す戦い方」。
ところが、今日はまだそういう戦術的なものがうまくはまっていない。“引いて守る”には、“奪ってカウンター”という攻撃的な裏づけがあってのこと。今日のロアッソには攻撃的なエネルギーやアイデアは感じられませんでした。

相手にボールを持たせたのかとも見えましたが、要所要所でチェックに行くべきところが緩慢になっている。ひとり、あるいはもう一人がボールに行けない場面があると、結局、相手に余裕を持ってボールを回されてしまい、最終ラインを崩される。

仮にボールを奪っても、低い位置からどうつないでいくのか。チームのアイデアがまだ統一されていないような。結果、奪い返されて逆襲を食らってしまう。その対応で自ら消耗してしまうという悪夢のようなサイクル。

後半同点にされ、さらに勝ち越し点を入れられてからも、まだまだチャンスを創出していて、ロアッソの見どころもあったんですが、3点目の際には完全に足が止まり、人数も足りず、ついていくことさえできていない状態。ちょっとショック。ある意味、横浜に0-5を喫したときよりも“負けて”いるような。

流れを変えようと、これまた前節同様に木島を投入。自らのドリブル突破で決定機を作り出します。なかなか見方の連携がついてきませんが、そんななかでも孤軍奮闘、あわやのシュートを放ちます。さらに交代の福王、吉井も懸命に動き回りますが・・・

水曜日のナイターに続く、中3日でのゲームではありましたが、はっきりと慢性疲労のようなものを感じます。一試合、一試合のスタミナ、フィジカルと同時にシーズンを通しての体力。
しかも相手はロアッソの弱点を執拗に突いてくる。苦しい試合が続きます。正念場という言葉が浮かんできます。

体力の問題は確かにあります。天候不良により急遽、東京経由、JRで移動し、深夜になって到着したという”不運”。
しかし、それよりも第一クールでは相手が誰であろうと戦い方を変えず、前線からのチェックを敢行し、そして90分のなかでの体力配分において課題を残した。それに対して、第二クールに入って、相手によっては自陣に”構える”ことにした結果、逆に”奪いどころ”を見失って、自滅しているのではないか・・・。
急な戦術変更によって、選手に”迷い”がなければいいのですが・・・。

逆に、前回の対戦で2得点のリチェーリを、今回は後半開始早々にあえて下げ、交代で投入した北村が2得点。第二クールであることを意識した大胆な戦術変更。もちろん、それを可能にする選手層といってしまえばみもふたもないですが。

しかし、こういった基礎的なチーム力の差が、イコール勝敗につながらないこともわれわれは知っています。でも、どうやら岐阜戦、徳島戦、そして今日のゲーム。体力の消耗と同時に、気持ちが切れてしまっているような印象も受けました。それは恐らくは裏腹なのでしょう。サッカーはボールゲームではありますが、それ以前に半分格闘技。闘う気持ちのせめぎあいに勇気をもって立ち向かわなければこのカテゴリーでは勝機はないでしょう。われわれファンも、勝敗よりむしろ、”闘う姿勢”を見たいと期待している。
ドゥンビアを見るにつけ、さらにそう思うのでした。
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