5月30日(金) 2008 J2リーグ戦 第17節
草津 2 - 0 熊本 (19:05/正田スタ/1,819人)
得点者:4' 後藤涼(草津)、70' 山崎渡(草津)


先発フォーメーションは、ほとんど熊日紙面で予想されたとおりでした。PSM東京V戦以来の4-1-4-1。ただしワンボランチは上村であり、ワントップは高橋でした。

われわれは、前日の熊日紙面を見たとき「面白い」と思いました。このところ調子を落としている感のあるスタメン陣。チャと小森田、両サイドプレイヤーの離脱。第2クールに入り、対戦経験のある相手に”裏”を画く。向こうが恐れるFW高橋をトップに置き、山内、木島の両シャドー・・・。

ところが草津も、もちろん前回ホーム開幕戦で対戦した時のメンバーとは微妙に違っていて、そして”勢い”があった。キックオフの前のセレモニーで、「第1クールMVP」に選ばれ表彰されたのは、FW後藤涼。前回対戦した氏原は故障で戦線離脱の様。そして、その若きエース後藤に先制弾を決められてしまいます。

開始早々からアグレッシブに攻める草津に対して、熊本の新布陣は一時的に完全に混乱してしまいました。向こうのボランチを封じるはずの喜名と山本は、サイドの守備に忙殺されているのか”姿が見えず”、アンカーの上村が一人、中盤で”カウンターパンチ”を浴びているような守勢。4分、早々と最終ラインを破られ、先制点を許しました。

このシュート、やや角度のないところから厳しく決められてしまいました。逆に19分に高橋の放ったミドルは、相手GKが全く反応できず見送ってしまいますが、ポストに嫌われてしまいます。不運。4回ほどあったCKのチャンスも決めきれず。後半早々は、セカンドも収まりはじめたのでしたが、終始果敢に走りまわり、可能性を見せた木島のシュートも枠をとらえきれずに、逆にこのプレーで痛んでベンチに下がります。ここで、吉井にスイッチしたのは、ある意味監督の”勘”だったのでしょうが、その後も攻撃は活性化せず。

逆に25分、MF山崎にミドルのスーパーシュートを決められてしまいました。次のカードは中山ではなかったのかと思います。もう一度、高橋、中山の2トップに戻して、草津の混乱を誘うべきではなかったのかと・・・。熊本は、運動量の落ちた喜名、上村に代えて山口、有村を投入しましたが、結局1点も返せず膝をつきました。

熊日の試合後のインタビューによれば、「相手の2点目が痛かった」と池谷監督。対する植木監督も「2点目が大きかった」と・・・。誰もがそう思う、しごく当たり前のコメントのようですが、両監督が示しているのは、この試合が、結果こそ2-0完封ゲームになったものの、力が拮抗したきわめて”紙一重”の展開だったということでしょう。高橋のミドルを悔やんでも、”たら、れば”としかとらえられないでしょう。同じように草津も後半、山崎のスーパーミドル以外 、チャンスというチャンスはなく、これもまた逆に”たら、れば”ですね。

敵将・植木監督はそのうえでの勝利を、「選手たちが試合を流せるようになってきている。彼らが90分での戦い方を分かってきてくれたのかなと思っている」と表現しています。それも含めた草津の”勢い”なのでしょう。

ならば、わがロアッソも、まだまだ下を向く必要はありません。勝ち切れなかった草津や水戸が、今、勝負をものにしている。その両者の”経験”に、まだ及んでいないということです。なにより、こんなところで下を向くために、”長年”Jを目指していたわけではないのですから・・・。

完封負けは屈辱感を伴うものですが、このゲーム、われわれは決して“悪くなかった”と感じています。ボール奪取に行く場面、判断の意思統一も感じられたし、木島、山内を先発させた戦術意図もしっかりと共有されていて、前節の完敗から修正してきたなと。チャジホ、小森田のケガというマイナス材料から新たなオプションの可能性も感じられたような。それは、木島、山内が与えられたチャンスをつかみとろうと貪欲であったことにもよりますが。何より最後まで足を止めることなく選手たちは終始、よくファイトしていた。後半、かなり押し込んでいたところも、前半の修正が効いていた。ただ、細かいところでのミスが、相手に運をもたらした。

次節は、福岡を迎え、熊本で初の”新・九州ダービー”。向こうは2連勝と調子を上げている上に、前回対戦のリベンジと、モチベーションも想像以上でしょう。相当の闘志を持たなければいけません。選手もわれわれも。ホーム水前寺で勝利しましょう。

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