6月11日(水) 2008 J2リーグ戦 第19節
岐阜 0 - 0 熊本 (19:03/長良川/2,030人)


やはり平日の夜の試合は厳しいですね。残業もあって録画を完全に観たのは翌日になってしまいました。おまけに激しい風雨の影響で庭木の枝がアンテナの邪魔していたらしく、かなりの時間帯でモザイク画面も・・・。皆さんもお気をつけください。

さて、前節の対戦後、2-0の勝利に「熊本がしてくることは、だいたい想定できていた」と豪語した岐阜の松永監督でしたが、その試合以降ここまで白星はなく。JFL時代からは大幅に入れ替えたメンバーの“個”の力でここまで押してきましたが、第2クールに入って研究されだしたのと、故障などで“個”が揃わなくなってきたのが一因のようです。

FC岐阜 (先発フォーメーション)
10片桐 9相川
11高木33梅田
7北村27菅
6那須5川島
3菊池2深津
 21日野 
熊日などの報道によれば、前半岐阜は選手のコンディションを考慮してリトリートする戦略だったそうで。対する熊本は、前節福岡に敗れながらも掴んだ攻撃の連動性が、この試合でも発揮できていました。セカンドの拾い合いのような展開のなかにも、パス交換からの“3人目の動き”が見られた。ポゼッションを保持し、岐阜にチャンスというチャンスは与えない。ひとつだけ、開始早々に前線の相川に入ったボール。反転してシュートを撃たれましたが、実は右に梅田がひとり余っていた。そこへのパスを選ばれていたら決定的な場面ではありました。

後半、松永監督はDFラインを上げることを指示したようですが、ピッチコンディションを考慮した熊本のロングボール攻撃が、結果的に押し下げることに成功しました。54分、高橋得意のミドルFK。67分には高橋から熊谷への決定的ラストパス(57分、松岡→熊谷の交代)。GKがはじいたあとも右から吉井が詰めてきていました。

吉井と熊谷という右も左もボランチタイプというサイドの布陣。あの時間帯からの展開としては絶妙の配置でしたね。もともと守備の意識の高い選手。全体を見渡して守備の穴をきちんと埋めていく。攻守どちらに傾くでもなく、バランスよく運動量を保ちました。そこに山口、山本という両ボランチが90分間スタミナを切らすことなく走りまわれた。

お互い勝負に出たといえるのは80分も近くになって。岐阜は切り札として前線に小島を投入。対して熊本は中山に代えて木島。ようやく岐阜の時間帯という感じ。松永監督は1点を押し込み逃げ切ろうという戦術だったのでしょうが、ここは熊本のDF陣も集中を切らさず。ロスタイムの決定的な場面も、福王、河端の両CBが体を投げ出し阻止しました。

巷では初の零封試合を評価する声が多いようです。確かにベンチワークも含めて、終始、攻守のバランスを崩さないよう意図した試合運びではなかったかと。そして、ある意味、現時点で熊本ができる組み立ての“基本パターン”が見えてきたゲームではなかったかと。地味なゲームではありましたが、ちょっとターニングポイントを感じさせるような。これでDF陣ならずとも全員守備の集中力に自信が付いてくれると嬉しいですね。かたや今回も岐阜に対して白星をとれず、相性の悪さを嘆く人もいるのかと思いますが、われわれは逆に、3連敗中で、しかも相性の悪い岐阜に対してアウェイで、勝ち点1をきちんと取ったと評価したいところです。

同期、同期とまわりからは煽られますが、このゲーム、課題を修正しながら自分たちのサッカーを追求しようとしている熊本、現状のチームコンディションのなかでこの試合をしのぎ勝ち点を得ようとした岐阜。長くて過酷なJ2日程もいよいよ中盤に差しかかる苦しいこの時期。1年生同士が見せた“因縁もなにもかなぐり捨てた”“戦いの日々の一試合”。お互いちょっと逞しくなったなあ。そんな印象を持ちました。
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