頑張った人にはご褒美がある。A代表の公式戦、アジアカップの初戦イエメン戦が、熊本で開催されることが発表されたときのエントリーで、そんな風に書きました。これは、これまでの県協会や関係者の積み重ねてきた努力に対し、「熊本にA代表戦を開催する“資格”がある、運営する“力”があると認められたということではないかと。」

先日、とある新年会で県協会の北岡専務理事とお話をする機会がありました。「チケット完売おめでとうございます」と話しかけると、すでに気持ちは運営のほうに飛んでいる様子で、「今回のシャトルバスやパーク・アンド・バスライドの前売りの試みは、熊本のスポーツイベントでもこういった有料のパブリック・アクセスの実績、土壌を作ろうということを狙っている。KKウィングをフルに活用するためにも必要なことなんだ。」というようなことを力説しておられました。結果、アクセス券の前売りは完売し。当日も大きな渋滞や混乱はなく、このもうひとつの仕掛けは大成功を収めたと言えるでしょう。本当にお疲れ様でした。

観客の流れとともに光の森駅やグランメッセから徐々に始まったシャトルバス輸送。開門を待つ各ゲートは既に長蛇の列。ゲートをくぐるとコンコースのグッズ売店はもちろん、飲食ブースも“代表”仕様。日頃お目にかかれないようなメニューの数々。なかにはプロパンガスを使った鍋料理も・・・。たまたまお会いした前AC社長の前田さんに、「協会主催だから、火気も許可なんですかね」とお尋ねしたら、ある一定の条件を満たせば県も使用許可を出すことになったとのこと。その経緯では、ロアッソの2万人越えの実績もいい方に影響したらしい。今後のリーグ戦でも、実現していくかも知れません。

久しぶりにお会いした前田さんは実に饒舌で、こちらは押されっぱなし。「今日は3万人は入る。こけら落としの国体のときに次ぐ動員数だろう」と興奮ぎみにおっしゃって・・・。きっと、ご自分が県職員のときに携わったこのKKウィング建設に思いを馳せて、感慨深いものがおありだったのでしょう。

夕闇が迫るKKウィングのスタンドが、じわじわと埋まっていきます。チケットは完売しているだけに、間違いなく今日は満杯になる見通し。来場者の客層もいつもとは違う感じ。いつもと違う広告ボード。いつもと違う横断幕。ところどころに見える日の丸の赤。KKウィング自体がハレの舞台を前に、少し誇らしげな、でもどこか緊張している面持ち。その雰囲気がようやく解けたのは、選手紹介が大型スクリーンに映し出され、ゴール裏から「ニッポン」コールが沸きだしたとき。一番最後に巻が紹介されると、場内からより一層の歓声が沸いて・・・。
この冬枯れの季節でも緑美しいKK自慢のフィールドに選手が入場。そのとき一斉に掲げられたボードで、スタジアム中が“真っ青”に染まりました。

試合内容は・・・。とにかく時間が経つのが早く感じました。田中の動き出し、スピードだけでもこの目で観られてよかった。巻のファーストタッチのヘッド。あれが決まっていたらドラマそのものでしたが・・・。

昨日の3万人の来場者が全て県内からとは言えませんが、熊本のサッカーファンのポテンシャルを十分感じることができました。なかには青い代表シャツにロアッソのマフラーで“存在証明”している人達も見かけました。今回のこの代表戦の実績は、県協会としても得るものが相当大きかったに違いないでしょう。そして、当然ですがこの潜在顧客を少しでもわがホームチームに取り込めることができるのか。それはもちろん、昨日一日で答えがでる話ではないのかも知れません。

1月20日(火) AFCアジアカップ2011カタール 予選Aグループ第1戦
日本代表 2 - 1 イエメン代表 (19:20/熊本/30,654人)
得点者:7' 岡崎慎司(日本代表)、47' ザヘル・ファリド(イエメン代表)、66' 田中達也(日本代表)


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