2010.02.14 TM千葉戦
大津球技場で行われたファン感謝祭&ジェフ千葉とのTMに行ってきました。練習試合を観たい人、選手と身近にふれあいたい人、巻を見に来た人…。曇りがちな天気も何とか持ちこたえてくれて、それぞれの人を巻き込んだいいイベントだったと思います。セレモニーでは、この日に契約書にサインしたという渡辺匠の加入が公表され、チームキャプテンには原田拓、副キャプテンに山内、吉井という新体制の発表もありました。

TMの方は…。この日の寒さが身に染みる結果となりました。立ち上がりこそ熊本が優勢に進め、いくつか“形”を作りましたが、しばし様子を見ていた感のある千葉、次第にペースを奪っていきました。なんか太ったのかキレがないなと見えていた佐藤勇人の運動量が時間を追うごとに増えてくる。名古屋から移籍した山口慶の巧さも効いてくる。こちらの中盤を前に向かせてくれない。とにかく千葉は選手全員が出足早くプレスを掛けると、奪ってはサイドに散らす。あるいはポッカリと空いたバイタルを崩してくる。熊本の判断の隙を突き、一瞬のポジションのズレを見逃しませんでした。

結果は思わぬ大差がついてしまいましたが、その差をひと言でいうと“判断力の差”でしたね。スピードとオートマティック、両方の意味で。千葉の厳しいプレスと玉際の強さの前に、ミスが続出しました。これまでの練習試合では出色の出来だった先発ボランチの加藤、そして今日も後半から出場した同じくルーキーの左SH笹垣ともに、初めてプロの激しいプレスに戸惑ったのか、いいところが全く出せませんでした。右SBの市村も怪我で出遅れ試合勘を取り戻していないせいか、ミスが多い。結局、与えた4点ともどこかで生じたミスからの失点でした。

「ファン感」の試合相手として注目度という点ではベストといえる一方、その後、開幕戦の相手と決まっただけに、ちょっと難しいTMとなりましたね。千葉もそうだったのかも知れませんが、熊本も明らかに“手の内”を見せない、いわば“ある一定条件を設定した”布陣で勝負したような感じがします。“組み合わせ”を試した、とでも言うような…。

例えば加藤と吉井。これは今考えられるダブルボランチのファーストチョイスではないでしょう。一方、右サイドの市村が狙われたように潰され、攻撃を封じられましたが、試合勘とは別にその前の列の山内との相性もあったように思います。山内は自分が前に行く仕事人です。ここが藤田だったらボールをタメて、市村の“通り道”を作っていたでしょう。市村を下げて筑城を左から右SBに。左には原田、ボランチには渡辺を入れた。これも優先順位としては「?」な感じ。どうも今日の高木監督、色々なオプション、組み合わせ、相性を試すことにこの試合の主眼を置いているような気がしてなりませんでした。まるでリーグ中に起こりうるであろう、故障者続出などの状況を想定してポリバレントな布陣を今試しているような…。

千葉もある意味、同じようにテスト的だったのかも知れません。それにしても体躯に勝り、全員に戦術が徹底し、攻撃に転じるときの勢いは昨日までJ1のチームだったことを実感させるのに十分でした。まさに「1年でJ1復帰を目指す」古豪のチームならではの強さを垣間見せました。巻もさすがに巧い。それはチームサッカーに徹しているとでも言うような巧さ…。

気づいてみれば、リーグ開幕まで一ヶ月を切っています。KKウィングに場所は変われど、同じ相手とのカード。それまでにこの差は縮められるのか…(いや、これを埋めなくてはいけないんですが)。しかし、高木新監督は落ち着いて言います。「前回の清水戦と比べて攻撃の時間が多くなった分、逆に攻撃から守備の部分でミスも多くなった。ミスはなくさないといけない。選手にはもっともっと高い要求をやっていく」。ファンとしてはやきもきするこの期間。しかし、待たなければならない。開幕まであと3週間。監督が言うとおり「残りわずかなのか、時間があるのか」分かりませんが。大きな不安と同じくらいの期待をない交ぜにしながら待つこの季節。結果は大敗続きですが、課題が鮮明に見えるような、いい練習試合ができている、今のところ大きなケガの情報もない、などと、無理やりにいい材料を探して、わがホームチームを思う日々です。

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