8月1日(日) 2010 J2リーグ戦 第20節
熊本 0 - 1 草津 (19:03/熊本/8,887人)
得点者:50' 後藤涼(草津)


草津 (先発フォーメーション)
 8ラフィーニャ 
 10後藤 
14熊林9高田
6櫻田30松下
7佐田4田中
18御厨13有薗
 21常澤 

長い中断期が開けて、待ちに待ったホームゲーム。そして舞台は久々のKKウィング。ところが最初に断っておかなければならないのですが、前エントリーであれだけ煽っておいて、われわれ自身は仕事やらなにやらで、スタジアムならずスカパー!観戦(しかも録画)となってしまいました。臨場感もへったくれもないレポートですので、短めにまとめます。

がっぷり四つの序盤から20分を過ぎたころに徐々にポゼッションを奪っていくのは、ここ最近の熊本の見慣れた展開でした。ただそれまでは高いラインを敷いていた草津が、しっかりと自陣で守備隊形を整えて、ここはひとつ守りに徹したという感じ。松橋から西に。西が縦に勝負。シュートを放つも枠の上。カレンは強引にミドルレンジからシュート。キーパーの手中に収まります。とにかく草津は、この夜の湿度のようにべっとりとまつわりつくようなディフェンスで前半を守り切りました。

前半、ミスも見受けられた草津でしたが、後半は見違えるように修正してきましたね。一方、何度も言われていることですが、熊本の入り方は悪かった。50分、中盤で奪われるとすばやく右に展開。高田が右サイド奥まで走り込むと絶妙のクロス。ゴール前に走り込んだラフィーニャに福王、ソンジンが釣られると、ファーに位置していたのは後藤。確かにフリーではあったものの、アクロバティックなジャンピングボレーシュートにはさすがの南も反応できませんでした。あれだけのシュートを打たれてはどうしようもありません。フリーにしてしまったことが悔やまれます。

その後も熊本は防戦一方。宇留野、藤田、ファビオと次々に繰り出したカードも草津の攻勢を止めきれない。この中断期に「球際の厳しさ」を再確認したという草津は、持ち前の激しいプレスで熊本の攻撃を遮断すると、攻めに転じるや全体が押し上げ、二の矢、三の矢とばかりに攻撃参加してくる。熊本の守備の受け渡しがうまくいかないのか、最終ラインはラインとして機能せず、ズタズタに寸断されていたように見えました。

カードを使い果たした熊本は、ソンジンを上げてパワープレーを挑みますが、ダニエルを投入して守りきることに転じた草津のゴールを最後までこじ開けることができませんでした。

確かにサッカーは相手のあるスポーツ。前節、あれほどまで試合をうまくマネジメントできた熊本が、この試合では全くと言っていいほどいいところなく敗れました。しかし、そこは草津に褒めるべきところが多かったのではと思います。ひとつわれわれが思うのは、ひょっとしたら“スカウティングの失敗”ではないだろうかと。見るからに運動量も向こうの方がまさっていましたが、それにしてもポシショニング、スペースの使われ方、全てにおいて後手、後手に回っていた。出場停止のラフィーニャが戻ってくることはわかっていたし、おおかたの布陣は予想されたはずですが、どうも何か決められた“約束事”が食い違ったような慌て方に見えて…。「今日のゲームに関しては僕自身のいろんなミスがあったなと感じて反省しています。」という高木監督の試合後のコメントには、そんな部分も含まれているような気がして。熊本はよく研究されていた、それも同時に感じたことでした。

あと、カレン加入後2試合目。前節もそうでしたがまだ連携がおぼつかない部分、互いの特徴を活かしきれていない部分が目に付きましたね。前半だったでしょうか、一本、原田からのパスでカレンが一気にDFの裏を取る場面がありました。こんな「あうん」のような連携がこれからもっと増えてくれると信じています。ただ一方で、前線のカレンを“意識”するあまり、自分で撃てるところをカレンに預ける、あるいはカレンに“集める”傾向が出てきていないかと。まだ、たった二試合なのに考えすぎかも知れませんが、ちょっとその気配を感じたシーンもありました。

それにしても草津のコンディションは良かった。運動量自体の差も歴然としたものがありましたね。富山戦への出発日の早朝練習といい、その後の日々の練習もまともな練習場でできていないのではないかと思われるわがチーム。そんなことも頭をよぎり、どうにかならないものか、という想いがまた募ってきました。

この試合の前後では、GKの稲田が電撃的に柏に移籍。向こうのお家事情もあったのでしょうが、今節早速ベンチ入りしました。南が移籍してきて出場機会を奪われた稲田。その南が座っていたベンチに今度は稲田が座るのもなんだか運命のいたずらのような感じです。また、横浜FCからは片山が完全移籍。今季、前回対戦時に途中出場のファーストタッチで絶妙のアーリークロスを供給し、得点をアシストした姿は目に焼き付いています。それでなくても昨年もこの男には何度もサイドを破られた印象が。昨日の友は今日の敵?昨日の敵が今日の友?即戦力として期待大といったところでしょう。

さて、敗戦のあとはいつものお約束どおり、引きずらずに「さぁ、つぎ! つぎ!」。次節の岐阜もあまり相性のいいとはいえない相手。もちろん油断は大敵。なんとしても連敗だけは避けたい。しかしその前に、辛いけれどもこの試合のビデオをもう一度、見直してみようと思っています。

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