遅ればせながら、明けましておめでとうございます。われわれもすっかりシーズンオフ気分に浸かってしまい、今年初めてのエントリーがこんな時期になってしまいました。どうぞ今年もサカくまをよろしくお願いいたします。

年末のRKKラジオ番組で池谷GMが予告し、翌日の西日本スポーツにも報じられたエジミウソン・アウベス選手へのオファー。年が明けて熊日が合意と伝え、いよいよ公式にも発表されました。が、しかし「合意に達した」ものの「正式契約はメディカルチェック終了後」という珍しい発表の仕方。わがクラブでは初めてではなかったでしょうか。それもこれもJ1でのプレー経験が豊かなブラジル人選手を初めて獲得するという“快挙”のなかにも、昨シーズン来、故障がちなことを考慮しての慎重な措置なんでしょう。そこまでさせるということは、わがクラブにとって結構な“お高い”選手なのかも知れませんね。大分時代を含めてあまりプレーを見たことはないんですが、プレーエリアが広く、危ない場面を潰す選手らしい。守備的中盤。年末にも書きましたが、昨シーズンは原田や吉井が守備の組織構築に専念していたきらいがありますので、これで少しは負担が減って、前に行けるようになるといいですね。そしてとても人柄のいい選手だと伝えられる。正式契約が待ち遠しいです。

そして更にボランチの層を厚くするのが、横浜FCからの根占の獲得。これまでの対戦でも片山同様になかなか嫌な相手だった印象があります。高木監督とはJ1昇格の年に一緒だったようです。J1・39試合、J2・95試合という豊富な出場経験もあり、頼もしい即戦力といえましょう。

それにしてもこのストーブリーグ。いつも以上に選手が流動的なのに驚かされます。これも新制度下での移籍市場が、いよいよ今年になって本格化したというべきなのでしょうか。それでもまだまだ落ち着かない市場半ばの様相ですが、現時点のところでJ2他チームの状況に触れてみましょう。

北からいきます。札幌は石崎監督が続投。多くの選手の契約を満了にしましたが、その後、藤田征也の新潟移籍など思わぬ状況に陥り、慌てて砂川と再契約したことがこのオフのドタバタ感を象徴しています。しかしそんな中でも熊本と競合したと言われる河合(横浜Fマリノス)をきっちり押さえ、外国籍選手の獲得も積極的なようで。個人的には熊本出身の高木純平(清水)を完全移籍で確保したのは大きいかなと思います。

水戸は木山監督が退任して、新たに柱谷(弟)哲二監督が就任。知将として知られた木山氏から、闘将というイメージの柱谷氏へのバトンタッチは、どんなサッカーに変わるのか興味深いところです。中山悟史や片山、大橋などを契約満了し、森村や大和田などレギュラークラスが抜けることになっていますが、いつものとおりそこを多くの大卒選手で埋める戦略のようです。

そしてやはり気になるのが栃木。得点力のあるロボが残留。そのうえ昨季大分にレンタルされていた新潟の河原を再びレンタルとはいえ獲得。新外国人のトリポジは未知数なれども、水戸から大和田も移籍し、昨年をベースにしてさらに上積みを図っている感じです。

草津。ここは広山、秋葉、高田などを満了にし、若返りを図る戦略か。鳥栖の萬代がレンタルで移籍します。

千葉は江尻監督を解任し、ドワイト・ローデヴェーヘスという外人指揮官へ。ネットが抜ける後には身長204センチというノルウェー人オーロイが加入。工藤や倉田が抜けるし、アレックスも鹿島に移籍。噂されていた藤田俊哉の加入も正式に発表されました。いよいよ今季は敵として藤田と戦うことになります。

降格組のFC東京。大黒、赤嶺の流出はあるものの、多くの主力が残留して、更に矢澤が千葉から移籍。高松(大分)、上里(札幌)をレンタルで獲得。ちょっとJ2では反則級の強力な布陣ですが、いやそれだからこそ対戦が楽しみです。

東京ヴェルディは、ボランチの柴崎を川崎に、攻撃的MFの高木(兄)敏幸を清水に抜かれてしまいましたが、川崎からDF森を完全で、岡山からMFキム・テヨン、広島からFW平繁(徳島)をレンタルで獲得。あとは下部組織からの昇格組というところですが、それでも十分補えるのがこのクラブの強みかも知れません。

横浜FCは岸野監督がGMも兼務していますが、相変わらず自身が鳥栖にいたときの選手をかき集めています。このオフには遂に精神的にも鳥栖の支柱と言われていたDF飯尾(鳥栖)と、鳥栖在籍時代点取り屋として活躍した藤田祥史(大宮)まで獲得。昇格戦線を覗き、あと一歩だった一昨年をイメージしているのかも知れませんが、ただどうなんでしょうか、この手口。そうは問屋が卸さないとわれわれは思っています。

1年で降格してきた湘南は、反町監督が続投。ジャーンがいなくなりましたが、アジエルが残留。セレッソからSBの石神を完全で、名古屋からは巻佑樹と熊本にいた平木をレンタルで獲得。昨シーズンは多くの選手の故障で苦戦したため、若返りを図っての再構築でしょうか。

富山は昨季途中から指揮を執った安間監督が続投。JFLからの選手の多くが引退などで退団したところに、いつもどおりの大卒選手に加え、甲府を戦力外になった大西と池端が加入しました。J1昇格に際し、積極的な補強を敢行している甲府。大西と池端は、契約満了するにはもったいないと思っていたのですが、さすがにその実力をよく知る安間監督が呼び寄せましたね。

岐阜は倉田監督が解任されて木村監督に。広島で長く指導者を務め、前職は吉備国際大監督ということですから、今西社長の秘蔵っ子というところなんでしょう。選手補強は徳島からDFの三田の加入があったくらいで、あとは大卒が二人と小規模に止まってます。

降格組の京都。秋田監督を解任して実績のある大木監督が就任しました。水本、増嶋、角田らのDF陣の流出に対して、ディエゴの残留は好材料なものの、今のところ甲府から秋本、千葉から工藤の他はユースからの昇格や大卒の加入に止まっています。どういう構成で、どんなサッカーになるのか、全く未知数な感じです。

JFL優勝を果たし昇格してくる鳥取も、横浜FCからDFの戸田、セレッソからGK多田といったところで、今のところ小規模な補強に止まっています。ご存知のように元日本代表のFW岡野や、MF服部などが在籍するチーム。JFL時代には苦戦しており、あまりいい印象がなかっただけに、あなどれません。

広島を戦力外になったDFストヤノフが岡山に入ったのには驚かされました。昨季は故障がちだったそうですが、完治すれば相当のDF強化でしょう。課題の得点力はどうなるのか。熊本出身の東大卒FW久木田選手は、強化指定で昨季も出場していましたが、いよいよ今シーズン本格的に真価が問われそうです。

徳島は美濃部監督が続投。FW津田のレンタル延長に加え、更に名古屋からFW杉本、鳥栖から衛藤が加わった攻撃陣は脅威でしょう。守備陣にも札幌から西嶋、神戸からGKの榎本を加え、着実に戦力補強を行っている感があります。

愛媛は千葉から池田、札幌から吉弘の両DF陣と仙台のGK萩原が移籍。今のところ小規模で、バルバリッチ監督の戦術の浸透を図るといったところなのでしょうか。

昨季苦戦を強いられた北九州は、大きく選手を入れ替え、チームの一新を図ろうとしています。監督は与那城氏から三浦泰年氏に交代。ガンバからMF安田晃大、水戸にいたFC東京の森村祐太、FWでは栃木の林など各ポジションで積極的に補強しています。監督としては初采配になる三浦泰年氏。どんなチームを作ってくるのか全くここも未知数です。

鳥栖は昨季から続く横浜FCへの選手流出について書きましたが、何より気になるのは、大卒を中心に育成して強い鳥栖を作りあげてきた松本育夫氏の退任が、今後どう影響するのか。主だった選手補強は徳島から米田、湘南から永田亮太といったMF陣といったところですが、FW豊田のレンタル延長はうれしいところでしょう。

ようやく最後になりました。西を略奪した憎っくき大分(笑)は、それでも高松、松橋優、前田、河原などのFW陣、菊地、東などの中盤もごっそり抜けました。戦力ダウンは免れないでしょう。監督には清水でコーチをしていた田坂氏を招聘。出直しの年ですね。

駆け足で各チームの補強状況をおさらいしました。ちゃんと全チームありますかね?もちろん大卒やユースから昇格する選手についての情報には詳しくないし、そもそもJ1の選手をよく知らないこともありますので、戦力比較という意味では、あまり当てにしないでください。これに加えて監督が敷く戦術の浸透度や完成度もあれば、誰かが故障して計算が成り立たなくなるとか、長いシーズン、知ってのとおりたくさんの“変数”があります。まぁ、そこがリーグ戦の面白さ。今季も熱い戦いが待ち遠しいですね。

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