9月28日(水) 2011 J2リーグ戦 第5節
徳島 1 - 0 熊本 (19:04/鳴門大塚/2,424人)
得点者:27' 佐藤晃大(徳島)


徳 島
18佐藤 11津田
13柿谷14濱田
16斉藤8倉貫
6西嶋22島村
26橋内20ペ スンジン
 21オ スンフン 
後半26分 津田 知宏 → 徳重 隆明
後半38分 倉貫 一毅 → ディビッドソン 純マーカス
後半45分+1 佐藤 晃大 → 衛藤 裕


熊 本
 32ソン イニョン 
13大迫27ファビオ
7片山22吉井
5エジミウソン
8原田24筑城
28菅沼4廣井
18南
後半12分 片山 奨典 → 田中 達也
後半27分 廣井 友信 → 福王 忠世
後半35分 吉井 孝輔 → 長沢 駿


中二日と中三日のチーム同士の試合とは思えない、互いにボールも人もよく動く好ゲームと思えるスタートでした。ただスカパー! の解説者も言うとおり、基本的にはホームの徳島がポゼッションして、熊本が守るという戦前の予想通りの構図。前回対戦と同様に、ミスの少ない徳島。前からくる徳島。いったんボールを渡してしまうと、なかなか奪うことが難しい。

そんな“余裕”を持って回してくる相手に対して、これをどこまで我慢できるか。自分たちの姿をどこまで“余裕を持って”見渡せているか、と思いながら序盤を見守っていましたが…。徐々に徐々に力量の差が見え始め、それがミスという形になって現れ、先制を許してしまいます。前回同様追いつけず守りきられた試合展開。それは、これもまた前回対戦時に書いた「1点というわずかな差のようだが、大きな差」という印象そのままでした。

震災の影響による第5節日程のミッドウィークでの実施。チームは前節の栃木戦を終えると、熊本には帰らず、そのまま徳島に移動しました。疲れはある。しかし、連勝という“勢い”を持って乗り込んだ敵地。しかも、誰が考えても中心選手だといえるドウグラスやエリゼウ、三田を欠く徳島の状況。つけいる隙は十分と思われたのですが、それでもやはり徳島の選手層は厚かった。皮肉でもなんでもなく、正直なところ前節対戦した栃木との差は、そこにもあるように思えました。

「相手は前線にいい選手が揃っていました。それでも、いつもだったらしっかり凌いで徐々にこちらのペースに持ってくるのですが、あそこでパスミスから失点してしまったのは大きかったと思います」と筑城は言う。攻めていたのは熊本。中盤でのパスミスから奪われて、右サイドの濱田に。クロスに合わせるそぶりの津田に引っ張られて、その後ろの佐藤にダイレクトで決められる。カウンターとまでは行かないが、後手に回り混乱し、下がりながらの守備の隙を突かれたという感じ。余裕のないなかでは徳島の詰めを防ぎきれない。そんな印象でした。

前節のエントリーで、彼我の戦力の差を読み切って“なりふり構わず、現実的に闘う”と書いたように、この試合、あの前半を“なりふり構わず”凌ぎ続けることができなかったことが悔やまれます。

徳島を相手に先制されると、極端にゲームの幅が狭くなってしまう。高木監督も「徳島と照らし合わせて見た時に、個人の判断やプレーが少し劣っていたかもしれません。それを何とかチームとして埋めていかないと今日のような結果になってしまう」と。

もちろん。先制はされましたが、追加点を与えなかったことは評価しておきたい。中二日の連戦のアウェー。徳島相手の好守の激しい展開のなか、これまでだったら足が止まる時間帯が来てもおかしくなかったし、一瞬、過去の大量失点のイメージもよぎりましたが、よくふんばった。相手の詰めの精度にも助けられましたが、そう思います。

後半12分で投入された、徳島にとっては“未知”の存在の田中達也が、鋭い飛び出し、切れのあるドリブルで、流れを変える。いいですねえ。徳島がやや下がり気味になっていくきっかけをつくりました。

なかなか2点目を奪えないことで、終盤、徳島もある程度引かざるを得ない状況になり、ミスも目立ち始めました。引いた相手にはパワープレーが有効になるわけで。残り10分になって長沢が入り、イニョン、ファビオとの3タワーでの攻撃には迫力がありました。実際に、あれだけエリア内のゴール近くでボールが動き、ボールに触れる“高さ”の優位がはっきりしていると、何が起こっても不思議ではないし、十分に何かが起こりそうな匂いだったのですが…。

正直、引き分けまで持っていけるかどうか、というのが今のわがチームにとっての、このゲームの“真価”だったのではないでしょうか。後はある意味で何を言っても結果論でしかないと思います。

徳島からすれば積極補強を始めてから3シーズン目ともいえる今季。これだけの戦力を得て、この流れのなかで上がれなかったら後はないといったプレッシャーもあるのではないでしょうか。美濃部監督の試合後のコメントも、もう勝ち点3と言う結果だけしか見てないし、次節のFC東京戦に気持が行っているのがわかります。徳島は昇格の挑戦権をなんとか持ったまま、東京戦を迎えられた。

思えば、熊本が青の時代、大塚FCは部厚い白い壁として立ちはだかっていました。最初の対戦はJFL2001年のシーズン。5月、大津球技場。1-6で見事に粉砕されたことが強く残っています。その時のエントリーには「サッカーの試合の勝ち負けというより、チームが負けたような」とまで書いているくらいです。ただ、その時も大塚のサポーター席で色々と互いの事情を語り合ったことは懐かしい思い出です。だからと言う訳ではありませんが、そんな徳島との今シーズンの戦いが終わった今、現時点での昇格圏内のチームのなかで心情的には“頑張れ徳島”とエールを送りたい。先輩に対しておこがましい言い方ですが。

こちらも、また、中二日で迎える次のホームゲームに向けて、「彼我の戦力の差を読み切って、なりふり構わず、現実的に闘う」。その道を突き進むだけです。その道の先にわれわれの昇格戦線が見えてくるように…。気がつけば中二日の土曜日はホーム草津戦。第5回を数える“くまもとサッカーフェスタ”でまた盛り上がることでしょう。さて、われわれはと言えば、選手同様、中二日のエントリーにはやや息切れ気味です。今回はこのへんで…。

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