2011.10.31 札幌戦。完敗
10月30日(日) 2011 J2リーグ戦 第33節
札幌 3 - 0 熊本 (13:05/札幌厚別/9,337人)
得点者:13' 河合竜二(札幌)、70' 近藤祐介(札幌)、90'+3 岡本賢明(札幌)

寒い北海道。遠い厚別の地まで応援に行かれた皆さん、大変ご苦労さまでした。
前エントリーでわれわれが「重要な山場」と書き、キャプテン南もブログで「ここ1番というゲームを落としてきたロアッソがメンタル的にも強くなる、自信を得て一皮剥けるような、そんなターニングポイントになるような試合に、明日はしたい」と意気込んでいた試合。3連勝を賭けて、ここで勝てば、ようやく上位陣のしっぽを捕まえられようかという大事な一番。しかし、札幌の壁は厚く、崩せませんでした。

「立ち上がりがすべてだったかな」と言う高木監督。「立ち上がりはどうしてもラフになっていくとは予想していました。そういう部分を決めるか決めないかの差が、今日のスコアにつながったと思います」と。

札 幌
 11ジオゴ 
 13内村 
32近藤8砂川
10宮澤4河合
7高木2日高
37奈良23山下
 16李 
後半14分 ジオゴ → 古田 寛幸
後半17分 内村 圭宏 → 岡本 賢明
後半45分 砂川 誠 → 岩沼 俊介


熊 本
 30仲間 
14武富13大迫
25西森22吉井
 8原田 
24筑城15市村
4廣井28菅沼
 18南 
ハーフタイム 仲間 隼斗 → ソン イニョン
後半18分 武富 孝介 → 片山 奨典
後半28分 吉井 孝輔 → 根占 真伍


カウンターぎみにサイドチェンジして右サイドに回された展開。高木がくさびのように入れて、宮澤が受ける。上がってきた河合が抑えたようにミドルで射抜きました。前節の大迫のミドルを思い起こさせるような先制弾。めったに入るシュートではないことも確かですが、われわれは、前節のあの大迫のシュートは、鳥取DFの寄せの甘さが打たせてくれたもの、と思っていました。まさに、あのあたりのエリアでの厳しさ。ひとつひとつ潰していくしかない。

この0-3というスコアは先制されたゲームの流れとして致し方ない部分もあります。後半も追加点を奪われるまで決して悪くない。我慢に我慢を重ね、焦れることなく戦っていた。ただ、アッタッキングゾーンで噛み合わない。敵の潰しも早い。強い。しかし、それはまさに今シーズンの札幌の勝ち方そのもののように見えました。それほど多くないチャンスを一気に集中して決めて、堅く堅く守る。先制点を取った試合は14勝で負け知らず。その戦い方の、まさに“すべて”が凝縮された立ち上がり。

5連戦の最後の試合。わかっていることでしたが、長沢、ファビオ、エジミウソンを同時に欠いた先発フォーメーション。高木監督はこの試合に何を求め、どんなサッカーを目指したのか。スタメン11人に何を託そうとしていたのでしょうか。

後半からのイニョンの投入について「彼は瞬発的なスピードはないがパワーがあって、サイドでもキープができるので、そこを起点にしていきたいと考えました。札幌さんがかなり下がった状態でしたので、我々のターゲットにしたかったのですが、相手にとってもターゲットになってしまいました」と指揮官は明かします。明らかに起点ができなかった前半。起点にはなるが、相手にも狙われる。スタメンでなかったのはイニョンにはまだ、それを跳ね返すことはできないとの判断だったのか。

ホーム開幕の東京V戦のエントリーで「正直“高さの麻薬”にはまりそう」と書きました。「これまで、どちらかと言えば小柄でスピード、テクニックがチームカラーだったように感じていた“固定観念”。それが、まったく別次元の高さを手に入れてしまいました」と、今シーズンのチームが大きく変身したことを書いています。この開幕スタメンにさらにエジミウソン、イニョン、菅沼が加わり、平均身長の上がった熊本。そして今日、久しぶりに見る高さのない熊本。以前の熊本。そこにどうしても一抹の頼りなさを感じてしまいました。

連戦の最後。今シーズンのチームの背骨の3人が同時に欠ける事態で、仕方が無いかなあ、とも思えました。確かに選手は闘っていたと思います。しかし、この19歳、20歳、21歳の3トップで呼吸を合わせる練習の機会はそう多くはなかったでしょう。

誰が出ても、誰が出なくても同じサッカーができる、パフォーマンスが変わらない、みたいなことは理想だし、言うのは簡単です。しかし、こうやって目の前で見てみると、なかなか難しい。厳しいと感じます。2点目を取られたあとぐらいからガタッと運動量が落ちたのは、連戦の疲れというより、深夜までかかって鳥取から帰熊して、中二日で北海道に飛び立った移動の疲れなのか。いや、そんな言い訳はできない。ホームの札幌だって、前節は徳島。その前は鳥取、京都と、ずっとアウェーが続いていたのですから…。多分にメンタルの差ではなかったかと思うのです。

若さや経験不足を言うなら札幌はどうだ。CBの一画を努めた奈良は、2種登録のまだ高校生でデビューから2試合目だというし、途中から入った古田にしても、20歳のプレーヤーです。しかし、昇格圏を争うこの時期の“痺れる”試合で、しっかりと一員として役割を果たしている。それは、試合前の「選手だけのミーティングで『昇格争いのプレッシャー』を楽しもうと話し合った」(ELGOLAZO Web版)ことの成果だったろうし、この大事な試合でベテラン河合が真っ先に点をとって、みんなを楽にさせたということもあるでしょう。

試合後のブログで南は「こういう試合で点をとる、決定的な仕事ができる選手がでてこないとなかなか大一番で勝つ、ひいては昇格するっていう事は難しいなとあらためて今日感じました」と吐露しています。吉井は「ただがむしゃらに頑張るだけではなく、札幌の河合さんのように、考えてプレーできるようにならないと」とコメントしました。足りないもの(コト)が、まだまだたくさんあることを示された敗戦。しかし、足りないことのレベルはだいぶ上がっているようにも思います。

勝手な想像ですが、もしかして高木監督は、今日の若い3トップにチームの歴史を変えるような“仕事”を期待して送り出したのかもしれない・・・。

それにしても、よくコロコロと選手が滑って転んでいましたが、ちょっと異様に見えました。2点目のときもDFが滑っている。よく見ると南も足をとられているような。何なのか。素朴に原因が知りたいところでした。

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