11月20日(日) 2011 J2リーグ戦 第36節
熊本 0 - 1 横浜FC (16:04/熊本/7,752人)
得点者:33' 藤田祥史(横浜FC)


1点先制されると、もうどうしようもなく点の匂いがしなくなる。決定力不足でもない、得点力不足という当たり前の表現でも足りない。決定機不足あるいは、決定人数不足とでもいうのでしょうか。

熊本はエジミウソンが中盤の底に復帰し、原田を左SBに。練習時に故障したという菅沼と廣井の代わりに矢野とソンジンのCBで臨みましたが、オフサイドラインをかいくぐった藤田の先制点のあと、同点に追いつくことすら出来ず、連敗を重ねました。

熊 本
27ファビオ13大迫
 14武富 
23根占22吉井
 5エジミウソン 
8原田15市村
16矢野2チョ ソンジン
 18南 
後半12分 大迫 希 → 長沢 駿
後半21分 ファビオ → ソン イニョン
後半32分 吉井 孝輔 → 片山 奨典


横浜FC
10カイオ 25藤田
13野崎9難波
17寺田23佐藤
26中野39藤田
28森本20渡邉
 31関 
後半29分 寺田 紳一 → 荒堀 謙次
後半43分 野崎 陽介 → 三浦 知良
後半45分  難波 宏明 → 小野瀬 康介


試合後、高木監督が「選手は勝つ事に対して前向きにプレーしてくれたので、僕自身は満足しています」と言ったとしても、とてもファンの立場からはサッカーのゲームとして“満足”という試合内容ではありませんでした。片山の「相手がちょっと引いた部分もあったと思うんですけど、単純に入れてるだけというボールが多かった」という振り返りや、あるいは武富の「突破できるところは自分でしようと思っていたんですけど、たいしたチャンスはなかったと思います。これでいいゲームをしていたとは言えないと思います」という言葉を待つまでもなく。

それにしても、同じく武富の「攻撃の枚数も足りないというか、3人で6人ぐらい相手にしている感じできついかなというのは正直思っていた」「追い越すというのも全然なかったです。自分のポジションよりもう1つ前とか横とか、動いて流動的になると崩せていけるのかなとは思うんですけど」という発言。これは深刻という意味で“深い”。

攻撃の枚数、追い越す、流動的など…キーワードが散りばめられているのに、全てがネガティブな内容。横浜が攻撃に転じた際、圧倒的人数で攻め上がるのに対して、熊本は「前線の3人だけに攻撃は任されて、3人目の動きもなければサポートもない」と前節でも書いたことが、一向に改善されていません。そしてこのシーズン終盤に及んでも、連携が完成されない。イメージの共有すら感じられない。スタンドのため息ばかりが、冷え込んだKKウィングの空に吸い込まれていきました。

何なんだろう。クリエイティブというのか、意外性というのか、サッカーの面白さが感じられない、まるで苦行のようなサッカーとでも言うべきか。

昇格可能性がなくなって、メンタル保持が難しいことは確かでしょうが、だからこそのモチベーションの持ち方があるのではないかとも思います。ある意味で5位の千葉以下のチームは一緒といえば一緒なわけで。また降格があるわけでもなく。むしろ解き放たれて、自由に、失うものなく、そんなサッカーを見せて欲しい。われわれはファンとしてそんな期待をしていました。

いつの間にか残すところあと2試合。次節はホームで最後の試合。そして、最終節は、昇格をかけた鳥栖との、多分、とんでもないギリギリの戦いになるでしょう。

サッカーは思い通りにいかない。人生と同じ。そんなはことみんなわかっている。今シーズンの、これまで戦ってきたすべてを賭けて見せてほしい。ある意味、結果なんかどうでもいい。負けてもすごい試合だったというような。2011シーズンはこんなサッカーだったというようなものを。

また、次のシーズンまで見納めになる。そんな気持ちのファンのためにも。

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