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6月17日(日)13:00 KKウイング 5,222人
ロッソ熊本3-0TDK SC

得点者
前半30分 上村(熊本)
前半33分 高橋(熊本)
後半29分 山口(熊本)

今期昇格組のTDK SCとの初対戦。しかし我々はこのチームを一度見たことがあります。2003年、水前寺で行われた天皇杯1回戦。熊本代表のアルエット熊本と対戦したのが秋田県代表で東北リーグ覇者のTDK秋田でした。JFLから九州リーグに降格したこの年のアルエット熊本。試合結果は1-3の敗戦でした。このときのTDKの印象は、YKKのようにスピードよく走る企業チーム。そして、たしか2、3日前から熊本入りして調整するほど”お金がある”チームというものでした。

前々節の栃木戦でのレッドカードで主力3人を欠くとはいえ、地域リーグ決勝大会を優勝で昇格してきた実力、そして03年のときの印象が、試合前から不安にさせました。ロッソは大事にしていた上位7連戦を5勝1敗1分のいい感じで切り抜け、しかも前節、難敵Hondaに逆転勝ちを収め、ちょっとホッとしていないか。ここで慢心して取りこぼしなどしなければいいが・・・と。
しかし、試合が始まると、選手達はその心配を払拭してくれます。
開始早々からファイトあふれるボランチ吉井のプレー。怪我で戦線離脱の喜名の穴を埋めてあまりある活躍。そして読みのいい上村のディフェンスから形を作るロッソ。ワンタッチパスで前線に運んでシュートまで持っていきます。プレスのしどころがないTDKは、ファールで止めるしかない。ときおり形を作っても、フィニッシュの精度が低く、ゴールを脅かすまではない。得点ランキング5位で気を吐くTDKのFW松田もストレスがたまるのか、下を向かざるを得ない時間が続きます。
先制点は前半30分。右サイド奥で突っかけた山本が倒されると、FKは西森。ニアサイドにいた上村が鋭く頭で合わせてゴール。上村、今期初得点。続く33分には、攻勢のなかこぼれ球を山本が上げて、エース高橋が追加点。前半で2点のリードとします。ちなみに山本翔平は、今節初スタメン。体格には恵まれないものの、内に外に走り回り好機を演出する。いい選手です。

今日のロッソは、前線からのデフェンスも良かったのですが、4バックの出来がよかった。特に上村。マンオブザマッチの栄光は、決して先制得点者だからではなく、ある時は身体を張り、ある時は敵を手玉に取るような、熟練の守備技術によるものです。一方のTDKは、どうも4バックとボランチの間が空きすぎて、中盤にスペースが生まれます。特に後半は点を取りに前がかりになったので、前線との間が、更に空くことに・・・。
そこでロッソは、小林陽を下げて山口を投入。小森田を一列上げて、4-3-2-1、あるいは4-1-4-1のような布陣に。敵の4バックの前をかき乱します。後半29分に、左サイドで高橋がキープすると、追い越した西森にパス。西森が左奥深くから折り返したボールに、中央に走り込んでいた山口が頭でゴール右隅に押し込み3点目。歓喜のホーム・サポーターに勝利を確信させました。
前日勝利した佐川急便に食らいついて、勝ち点1差のまま2位。5位横川武蔵野との差も12点、4ゲームとなりました。

ただ、苦言はこれから・・・。
疲れの見える山本に代えて、関を投入。久しぶりの関の雄姿に客席は大いに沸いたのですが、さすがに試合勘が鈍っていたのか、随所に判断に今一歩の遅れを感じました。また、38分にはカウンターからTDKにバイタルエリアまで持ち込まれ、GK小林がなんとか股で止めるシーン。あるいは、やはり1対1になり、GKも超されるが、ゴール直前で上村がクリアしたシーン。さらには、ゴールエリア内で味方からのバックパスを受けたGK小林、相手が間近に迫っているのにパスを選択してあわやブロックというプレー。一瞬の集中力の欠如か。今日のTDKに運も技術もなかったおかげで失点は防げましたが、明らかに通常なら1、2点は失っている場面。ほかにも、フィニッシュに精度を欠く相手に対して、撃たせても怖くないという気持ちがなかったか。思わぬ位置からズドンと食らう場面も2度3度。「慢心」が芽生えていなかったでしょうか・・・。

今日はチーム力では完全に優っていたといえましょう。だからこの点差で終わることができました。しかし、時の運という勝負の掟は、どちらにどの時間帯で点が入るかによって、流れを左右させるものです。それがサッカーの怖いところ。快勝ではありましたが、いくらか苦言も呈したい一戦ではありました。

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