1月の厳しい寒波が嘘のような暖かい日差し。この日、県民運動公園サッカー場で行われたHOYO大分とのトレーニングマッチ。新チーム初めての地元での週末の試合。人また人。開幕を待ちきれないファンが大勢集まりました。

開幕を待ちきれない、という気持ちは、この時期毎度のことですが、今日は2つの場面を思い出しました。ひとつは2005年の1月。出来上がったばかりのロッソ熊本の選手自主トレ開始日。セレクションを終えて入団が決まったばかりの選手たちが、これもまた支給されたばかりのプーマの赤いトレーニングウェアを着込んで、大津で練習を始めるというので見学に行ったときのこと。寒空の中、ニット帽を目深に被った髭面の朝比奈の大きな身体が確かにプロ選手だということを感じさせるには十分で、とても頼もしく感じたことを思い出します。

もうひとつは2008年。やはり1月の練習始動。しかしこの年の熊本は”Jリーグチーム”としての始動でした。

「北風に震えながらの例年どおりの練習見学。しかし、唯一違うのは、いま目の前で見ている選手全てがJリーガーであり、これはJリーグチームの練習風景なのだということでした。雁ノ巣でもなく、大分でもなく、この熊本・大津でJ リーグチームが練習しているという実感でした。」

そのときのエントリーを読み直すと、昇格のあの年の感慨が蘇ります。

そんな2つのシーンを思い出したのはやはり、吉田・新監督を迎えた今季、池谷社長が言うまでもなく、われわれファンとしても改めて熊本の”元年”、再スタートのシーズンととらえているということではないかと。あの年と同じようにワクワクする気持ちが、多くのファンの足を練習試合見学に運ばせたのではないかと。ただ確実に違うのは、大津の片隅を借りるように練習していたあの頃と違って、今は優先使用できるサッカー場の背景には、クラブハウスとして利用できる施設が建っているということです。

さて肝心の練習試合の方はといえば、前日鹿児島に遠征しV神戸戦に出場した主力はほとんどこの日お休みのようで。前線の仲間、サイドの五領、左SBの片山、右SBで試されている白谷。筑城に至ってはCBの一角を努め、そして昨日も出たはずのボランチの原田の他は練習生や、ユースの選手で構成された布陣。後半に至っては、ほぼユース選手と言っていいくらい。JFLのチームといえども、HOYOのスピードに手を焼く熊本。

練習生の見極めという目的はもちろんあるにせよ、公式ゲーム(九州クラブユースサッカー大会)も同時に行われていたこの日、多くのこのユース選手の起用が意味するものは何なのか。吉田監督の意図が垣間見えるなどというのは、ちょっと考えすぎでしょうか。

それにしても吉田新監督。日ごろの練習もウォッチングしている人の話によれば、メディアに対するソフトな印象とは違って、ピッチ上では大きな声を出し、そして自ら動いてみせる、とにかく”熱い”指導者らしい。今日の練習試合中も、あの独特な”高い声”が響いていました。

幾人かの選手コンバートといい戦術といい。新監督の考えていることが、今一番われわれが知りたいこと。どんなチームができていくのか。作ろうとしているのか。それが少しずつ見えてくる。毎年のこの時期、そこがファンとしての楽しみどころ、一番の興味ですね。

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