4月14日(日) 2013 J2リーグ戦 第8節
長崎 1 - 0 熊本 (13:05/長崎県立/5,916人)
得点者:85' 高杉亮太(長崎)


危惧していたことがまさかの現実になってしまって、がっかり、ガックリしています。結果はもちろんですが、その内容こそ。

序盤こそ互角で渡り合いましたが、その後は終始、主導権を握られてしまったと言っていいでしょう。数的に有利になった時間帯でさえも、その流れは変わらず。現時点のチームの状態、完成度の差がはっきりと出たということでしょうか。

「勝因は走り勝ったこと」と高木監督は試合後のインタビューで答えています。そのとおりではあるのですが、ただ“無謀”に走っていただけではなかったのも事実です。単に熊本が「運動量で負けた」というのではなく、この試合、選手たちがスペースで貰う、スペースを作る動きが全くない。皆が足元に貰いたがっていた。「スペースを作る、使う、埋めるということがテーマだった」という高木監督の言葉は、熊本の目指すところも同様だし、その意味からは同じようなコンセプトのチーム同士の戦いでした。

20130414長崎

ボールを繋ぐサッカーをしたのは長崎の方でした。水永や佐藤へのロングボールを警戒していた熊本は、サイドを抉られて、面食らうようにズルズルとDFラインが下がった。熊本のボールの通り道であるタッチライン際では蓋をされ、片山や藏川が駆け上がるシーンは皆無。攻守が反転したときは、食い付きが一歩遅いため中盤が置いてきぼりにされ、一気にアタッキングサードまで持ち込まれてしまいます。

「こちらが一度ボールを保持してしまうとミスマッチになり、ドリブルで仕掛けられるようになった」とは高木監督の弁。最終ラインで守らなければならない熊本は、自然にロングボールで跳ね返すしかない悪循環。高い位置での長崎のプレスに、南ですら大きく蹴るしかなくなってしまいました。

対する吉田監督の後半の対策は、「中盤を菱形にして、もっとサイドを上手く使う」というもの。しかし開始2分で「プランが崩れた」。

今節の「タラレバ」は、間違いなく仲間の退場でしょう。まったく不要な、意味不明のプレー。後半のゲームに入っていく重要な時間帯で、大いにチームの士気を下げ、混乱を招き、逆に長崎を心理的な優位にしてしまった。彼にとっても高い授業料になりました。

熊本にはついに、一度の決定機も訪れなかったといえます。高木監督は前監督として、よくよく熊本をわかっているような戦いぶり。絶対的な熊本不利でした。

決勝点でスピードに乗ってサイドを破った長崎・古部のプレーは、本来熊本の片山に見せて欲しかったプレーでした。山田のケレン味のないドリブル突破は、仲間が…。

今、長崎は多分、チームとして最高のプレーをし、パフォーマンスを見せていると思う。上位に位置しているのも納得できる。こんなに早く高木サッカーが浸透しているのを見て、幾分の驚きを禁じ得ませんでした。

一方、開幕して既に1カ月半。しかし、わがチームはまだ深刻な不振から脱していない。この日のアウェーゴール裏は、いつぞやの大銀ドームよりもレベスタよりも、本城よりもベアスタよりも、もっと多くの赤で一色に染まりました。そのファンの想い。だからこそこの敗戦の重さがずっしりと堪えます。

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