4月21日(日) 2013 J2リーグ戦 第10節
山形 1 - 0 熊本 (13:04/NDスタ/4,433人)
得点者:43' 堀之内聖(山形)


今季、強風に悩まされた試合はいくつかありましたが、まさかこの季節に雪に見舞われるとは思いもしなかったですね。おそらく前夜から降り続いた雪が、ピッチ全体を覆っていた写真をネット上で見ましたが、スタッフはもちろん、ユース選手、サポーター有志の懸命な除雪作業のおかげで、試合開始前には真緑色のフィールドが姿を現していました。頭が下がります。ただ、湿り気を十分含んだであろう芝は、8日間で3試合目の選手の足には、相当堪えたのでないかとも思います。

試合のほうは、「シュート数、精度で見劣り」という翌日の熊日の見出しそのままの内容でした。

20130421山形

山形の厳しく、早い寄せに手を焼きながらも、辛抱強くボールを運んでいた熊本。決定機は確かにあった。そう数多くはありませんでしたが、確かにありました。そこを決める精度、技術と言ってしまえば、今回のエントリーは終わりになってしまうのですが。

守備は厳しく寄せて、球際も見劣りしていない。ここ数試合、ほとんど崩れていない。相当に組織されてきていると見ました。そういう意味では、ゲームは作れている。ゲームになっていると。

90分のなかの、その一瞬を除けば。

前半も残りわずかの時間帯。熊本のゴール前で、山形が右に左にワイドに振ったあとクロス。PAからのクリアを拾った堀之内が、チェックにきた仲間を切り返しで振りほどくと、躊躇なく右足を振り抜いた。PA右から対角線を描くように、シュートがゴール左に突き刺さりました。
まさにワンチャンス。しかも、あのシュートが決まってしまってはどうしようもない、そんな、派手さこそなかったが、まさにスーパーゴールと言えました。

その後ゲーム自体は、お互いに潰しあう、クローズな、ジリジリするような展開になりました。先制された熊本も、変に慌てるわけでなく落ち着いて試合を運ぶ。ただ、時間を経るに従って、ミスも目立ち始める。なるほど落ち着いていると見える半面、ギアをシフトアップする“推進力”もなかったのかも知れない。目に見えない3連戦の疲れというもうひとつの敵と懸命に戦っていたのかも知れません。交代選手が入っても、それはカンフル剤にはなりませんでした。

実は山形にしても、直前まで3連敗と、どん底の状況だったわけで。

お互いに気持が入ってはいたが、やはり“マイナスの気合い”というのか、リスクを避けることが第一なっているような。選手同士がその次のプレーにつないでいくイメージが共有されていないような。“精度”というよりも、“呼吸”“タイミング”のところか。何センチ、コンマ何秒が、ことごとく合わない。

そんな状況のなか、山形が文字通り“虎の子の1点”を守りきることで、連敗からの脱出を図ることが出来た。そんな試合でした。

現状ではこれが精いっぱいだろうなぁ。という感想を持ちました。
「厳しい試合になるのはわかってたんですけど、そこで自分たちがやることを100%できないと勝てないと思ったので、100%できなかったのが敗因かなと思います」(J’s Goal)。そう言う仲間の言葉が、チーム状況とコンディションとを言い表しているのではないかと。

巡り合わせ、悪循環…と言うべきか。

今日も、監督同士のシステムの読み、修正がゲームを動かす大きな要因になっていました。90分のなかで、わずかな勝機を探りあうような指揮官同士の神経戦。我慢とはこんなときに使う言葉なのかと。何を変えるべきで、変えてはいけないものは何なのか。

「この状況を抜け出すには、より大きなエネルギーが必要」という北嶋。故障者続出のチーム、3連戦の3試合目ではそのエネルギーは出てこなかった。

「休息から得るものは何もない」というオシム語録もありますが、ここはいったん「休む」こともトレーニングであり、戦術なのではないか。心と体をリセットする必要がありはしないか。これ以上、ケガ人が増えないことを祈りつつ。われわれも、今回はこれが精一杯のエントリーといえます。


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