6月1日(土) 2013 J2リーグ戦 第17節
福岡 1 - 1 熊本 (16:04/レベスタ/7,253人)
得点者:30' 西田剛(福岡)、90'+11 ファビオ(熊本)


これだけドタバタした経過はめったにないというようなゲーム。翌日の熊日でも“不可解な判定”という言葉も使われているようですが、どちらかと言えば、ダービーという雰囲気がベースにあって、それに加えて、審判のジャッジが偏って見えるような判定が2つくらい続き、選手がヒートアップしてしまったような。カード2枚での退場。交代枠を使い切った後のGKの負傷退場。2枚の数的不利に加え、フィールドプレーヤーがゴールを守るという福岡。とんでもないハンデを背負ってしまいました。

そして、今日の場合、そんなハンデ戦に加えて、サッカーに集中できない試合、選手が審判と戦っているような試合になってしまった。そんな試合を見ることになってしまったことがしごく残念です。

正直なところ、どちらかのチームが数的に不利な状態で戦いを強いられるゲームを見せられるのは、ファンとしてあまり好きではありません。このカードによる退場、交代なしというルールには日ごろから少なからず疑問を持っています。

悪質なほど危険なラフプレー、得点機会を阻止するアンフェアなファウル。確かに、プレーヤー個人、そしてその所属チームがそういったプレーの結果責任をとり、懲罰を負わされるのはわかりますが、その結果として、ファンまでもが戦力10%減のハンデ戦を見せられる懲罰を受ける理由はないだろうと。それもサッカーの面白さと言う向きもあるのでしょうが、結局、戦力を失った側は、そのハンデを緩和すべくスペースをカバーするために実効ピッチを狭くして戦うわけで、現代サッカーの面白さの大きな部分を捨ててしまうことになる。

この福岡戦。あの退場のジャッジを見て、逆に天を仰いだ熊本ファンも少なくなかったのではないでしょうか。これで福岡は「1点を死守する」という戦術で徹底する。難しい試合になる、と。

個人、およびチームへの罰としては、まず、レッドカードがでたら、チームに対してはPK。個人に対しては退場と数ゲームの出場停止。ただし、交代枠が残っている限り交代出場を認める、とか。そして、前節の南のケースでも思いましたが、GKは、絶対的な専門職であって、現行ルールのなかでも特別な存在。負傷の場合のみ、4枠目の交代を認めるとかあってもいいのではないでしょうか。福岡サポーターの感情を逆なでするわけではありませんが、今日の城後のような代役GKのプレーを好んで見たいとは思わない。それは誤解を恐れずに言えば、“珍事”として記憶される以外にないわけで。

20130601福岡戦

降り続く雨にぬかるんだピッチ。踏ん張りが効かないのは誰の目にも明らかでした。慎重に試合を運ぶなかで、徐々に熊本の本来のボール回しが出来つつあったなかでのボーンヘッド。GKとDFの目を覆いたくなるような連携ミスで先制点を献上。

しかしまだ時間は十分にあった。どちらかと言えば、熊本の攻勢だった。そんななかでの相手の退場が、試合を難しくしてしまった。

水谷の負傷に、南までもが加わって“退場”を説得するシーンは、心を打つものがありました。しかし、この悲壮とも言える状況が、スタンドのサポーターを含めて福岡を一体にし、燃えさせた。逆に熊本イレブンは、この5分あまりの中断時、雨のなかで“エンジン”を切ってしまって、身体を冷やしてしまいました。

じれったい。放り込めばいいのに。しかし、その精度もない熊本の攻撃。アディッショナルタイムも残りわずか。何とか土壇場で追いついて引き分けに持ち込んだ試合。あるいは、福岡はあと2分くらい凌げれば勝ち点3を手にできたのに。熊本は、あの圧倒的に有利な条件で、土壇場までゴールが奪えず、勝ち点3を取れなかった。

「もったいない」と言えるのかも知れない。あるいは「情けない」と捉えられるのかも。しかし、主審がジャッジで“主張”し始めたところで、あるいはその判定に福岡の選手たちが“戦い”始めた時点で、この試合はすでに価値を失い、違ったものになってしまっていた。雨にうたれながら声を送り続けた赤いサポーターの、ダービーに懸ける気持ちを台無しにしてしまったと思うのです。

北嶋がブログに書いていることが全てだと思います。
「極めて珍しい状況をいくら反省しても次にそれが起こる可能性は高いわけではないし、勝たなくてはいけない試合だったけど負けなかったのも事実。」「勝ちきれなかったことのショックや、やれて当たり前の状況をやりきれなかった自分達を責めすぎて引きずってもいけない」と。

そう。こんなドタバタしたゲームを戦って、変に引きずって、これまで積み上げてきた良い“バランス”を、微妙に崩すようなことがないか。そのことのほうが心配です。

「次は11対11の試合が待っているわけだし。」(北嶋)

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