6月15日(土) 2013 J2リーグ戦 第19節
北九州 7 - 0 熊本 (18:03/本城/3,819人)
得点者:5' キムドンフィ(北九州)、31' 森村昂太(北九州)、49' 小手川宏基(北九州)、64' 池元友樹(北九州)、68' 小手川宏基(北九州)、87' 李根鎬(北九州)、90'+2 渡大生(北九州)


こういう試合のあとこそ現実と向き合わなければ、と開いた翌日の熊日朝刊。「屈辱7失点」「J2ワースト」「歴史的大敗」「守備崩壊」…。まあこれだけ派手なネガティブ見出しが並ぶのも初めてかもしれない。

守備崩壊? いやこれはもうチーム崩壊と言ってもいいような…。

ほぼ全てが同じような失点のパターン。引っ掛けられて、ショートカウンターで、振り切られ、裏をとられる。あっさりと、いとも簡単に。思考回路が麻痺したように、何度も何度も、同じシーンが繰り返される。サッカーを放棄したような。フリー過ぎる、誰も行かない、誰もいない。もう目を覆うしかない惨状。

ただ、0-7だろうが0-1だろうが、1敗は1敗。7点取られたからといって2つも3つも敗戦がつくわけではない。失った勝ち点は3。まあ、7点はちょっと取られすぎですが(苦笑)…。

20130615北九州


一夜明けて、われわれの知っている仲間たちは案外落ち着いていました。大量失点、大敗といえば“青の時代”の2001年シーズン、JFL初参入の年。都田での本田技研戦。0-8のゲームを思い出すからでしょうか。ただ、あのとき感じたのは圧倒的な戦力の差であって、今回はそれとはまったく違う。

多分、北九州のスカウティング勝ち。これほど見事に、徹底して熊本のウイークポイントを突いてきたチームもこれまで無かったのだと。

「一番の責任は私にある」と吉田監督は言う。それは部下の責任を一身に背負う会社組織的言葉ではなくて、実際に自分のスカウティング不足を指しているのだろうし、スタメンの選定ミスを悔やんでいるのではなかろうかとも思います。吉井が故障したのか、そこに福王という選択は次善の策としては順当だったのでしょうが、復帰した藏川を含めた4人のDFラインの距離感は非常に悪かった。さらに橋本はコンディション不良のところを無理させたらしい。

ゲームへの入り方の違和感。チーム全体に漂う重く緩慢な動き、鈍い反応。行くのか行かないのか、よくわからないような球際。そして結局橋本を前半で諦めざるを得なくなっての養父への交代。既に2点のビハインド。何も知らないわれわれには、攻撃的スウィッチにしか見えませんでしたが、チームという“身体”は、大きくバランスを崩していったのでした。

これはもうゲームに入る前に“失点”してしまっていたようなもの。そう思うと「点を取りにいって失点を重ねたのが恥ずかしい」という指揮官の言葉も、決して選手だけに向けられたものではなく、ゲームプランを変更できなかった戦術眼も含んでいるようで深刻さを増します。

加えて前節も指摘した南のコンディション。このチームの基礎、骨格であるプレーヤーが、迷いのような、靄のかかったようなここ数試合。このメンタリティーがチーム全体にも大きく影響しているような。

確かに、これだけ集中を欠いた試合を見せられたことには怒りさえこみ上げます。ただ、しかし、この持っていきどころのない怒りや、意味のない全否定が一番怖い。反省や振り返りは、正しい方法論、方向性がなければ、何の成果も生まないどころか、チーム内に無用の不信感や見えない傷を残してしまう。心配です。

どうしようもない、抗しようのない流れと言うものはあるわけで…。それを止めるべく、何とか変えようと、選手も、監督も手を尽くしたのでしょうが、最後までうまくいかなかった。そう思いたい。

もちろん、ここは早く忘れる、切り替えるということもあるでしょう。しかし、熊本の場合はこの試合だけではない、ここ数試合の明らかな兆候、病変であり、有効な処方箋が必要です。下を向く必要はないけれども、戦術的には徹底的に分析し、向き合うべき試合だろうと思います。

とにかく、なぜこうなってしまうのか、この試合のビデオを繰り返し見て、分析してほしい。ここを乗り越えないと、次には進めないように思います。

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