6月22日(土) 2013 J2リーグ戦 第20節
熊本 2 - 3 群馬 (19:04/うまスタ/5,966人)
得点者:9' 有薗真吾(群馬)、25' 高橋祐太郎(熊本)、28' 齊藤和樹(熊本)、55' 平繁龍一(群馬)、77' 平繁龍一(群馬)


別にないものねだりをしようということではない。あるものをうまく表現できていないから不満が鬱積してくるわけで。

先制されて、逆転して、再逆転される。前節に続いて(前節とはまた違った意味で)、ファンの落胆はとても大きく。それは試合後のスタジアム。まばらな拍手のメイン、バックスタンド。チームのコールすらなかったゴール裏を見ていてもわかるとおり。

吉田監督が言うとおり「非常に厳しい状況になった」(熊日)のは確かです。

ただ、われわれもそうですが、チームも、選手も、監督も。これはもう、振り返ることをやめたほうがいいのかもしれない。片山の「選手一人一人が自己批判しなくてはいけない」(熊日)という気持ちもわかりますが。前節、「戦術的には徹底的に分析し、向き合うべき」だと書きましたが、反省すること自体が目的ではないわけで。それは勝つための手段ではありますが、時に違った手段が必要になることもあると言いたいのです。

20130623群馬

前半の戦いぶり(試合運び)は見事だったという見方もありますが…。

早い時間帯に先制されて、まずわれわれが思ったのは、2点目を取られないことでした。セットプレーからの失点で下を向く必要もなく、もう一度、落ち着いて全体を、90分を見渡して、徹底して守備意識からリスタートしようということでした。

これはもうペースとかリズムとか、何とも言いようのない問題でもあって、それが乱れかけたときは、どうしても落ち着く時間帯が必要なのだと。チームメートの表情や、動きや、ベンチの様子や、スタジアムの全体が見えるようになるまで時間を稼ぐには、これはもう単純に守備の意識で臨むしかないだろうと。そう思って見ていました。

(たまたま)熊本もセットプレーから同点に追いつき、相手の“凡ミス”もあって逆転できた。もともと群馬側もこれといって攻勢だったわけでもなく、スローダウンで結果オーライの前半。しかし、その内容を注意深く見れば、うまくいっていないチームとのゲーム。ちょっと圧を掛けると、いや、特に何もなくても下げてくれるし、普通にミスが発生する。あぁ…やられた、と思っても、なぜか行かないでいてくれる、とかです。

その隙をついた逆転劇。文字通りそれが90分を通じての“台本”ならばよかったのですが。

後半、立て続けに2失点。あっさりという表現が似合いそうな、似たようなパターン。まったく平繁という個にやられた感じしかない。前半の彼のプレーぶりを見て油断してしまったのか。いや、前半は、まったく孤立したような状態だったわけで。それでも、十分に得点の雰囲気を感じさせる嫌なシュートがあったのは忘れてはならなかった。

「勇気がない、ラインをずるずる下げる、前半はうちのもともとのスタイルでも戦う状態でもなかった」(J’s Goal)と感じた敵将・秋葉監督のハーフタイムの激に、「目を覚まし」た群馬イレブン。特に平繁を覚醒させてしまいました。

得点のシュートはさすがでした。しかし、あの距離であの間合いで撃たせてしまったことに悔いが大きい。前節のように裏は取られていないものの、その分、下がってしまった。バイタルを空けてしまいました。

草津も明らかに問題を抱えていた。勝てないのが理解できるような戦いぶりでした。だからこそ、前半早々先制されても、今日はまったく慌てる必要はないと。それはピッチ上の選手たちが肌で感じていたことでしょう。

しかしそれでも、再逆転を食らってしまった。それも攻勢に攻勢をかけられてというよりも、いとも簡単に。これは何なのか。確かに群馬は秋葉監督が言うように「思っている以上のファイトと、3倍、4倍の走力をみせ」た。しかし、相手がどうこうというより、熊本側自身に問題があると言うべきではなかったでしょうか。自滅と言ってもいいゲーム運びに見えたから。それがファンを大いに落胆させたと思うのです。

どんなゲームプランだったのでしょう。2-1で折り返したハーフタイム。監督の指示は、もちろん「もう一点とろう」でしたが、より具体的なサジェスチョンは、残り45分の台本はどう描かれていたのか。

90分を通じていいプレーをすることは難しいし、集中力を保つことも然り。守る、攻める。出る、受けるがあってもいいのではないか。チームコンディションは決して良いとはいえないし、もちろん11人いれば、ベストコンディションでない選手もいるわけで。そのとき「反省」が過ぎると、やはり遮二無二“頑張ってしまう”ことだけにならないか。今の窮地は、“頑張る”ことで解決される単純なことではないのではないか。

一方で、後押しするファンの目線で言えば、7点取られようが、10点取られようが、5連敗しようが、10連敗しようが、誰も逃げていかないから。“結果”だけを追い求めているわけではないから。だから、安心してゲームに集中して欲しい。次もホームだし、選手だけでゲームをやるわけじゃない。一緒に戦っていると思って欲しい。責任ならファンにだってある。われわれはそんなふうに思っているから。

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