7月3日(水) 2013 J2リーグ戦 第22節
愛媛 1 - 1 熊本 (19:04/ニンスタ/1,104人)
得点者:36' 堀米勇輝(熊本)、82' 黒木恭平(愛媛)


久々の平日開催。仕事をしながらキックオフを待つ時間、現地は大雨だという情報を聞いて思い出したのが、2年前6月にやはり同じニンジニアスタジアムで行われた「なでしこ」対韓国代表の国際親善試合。試合開始前から降り始めた激しい雨のため、ピッチのほとんどに水溜りができ、全くパスがつながらないというコンディションの中でなでしこが先制。しかし韓国に追いつかれてドローとなりましたが、水しぶきを上げて戦うそのすさまじい(サッカーとは思えない)シーンが脳裏に焼き付いていました。

そしてこの試合も、はたして予想にたがわぬ最悪な状況に。DF高橋が試合後「サッカーにならない」と言ったピッチ状態でした。

確かに、当日の豪雨ということではあったでしょうが、ゲーム中の雨足はそれほどでもなく、途中からは雨も上がっているような天候。にもかかわらず、試合終了までピッチ内の水たまりは解消することなく、ボールが完全に止まってしまう状態が続いていた。ピッチそのものの水はけに問題があるのかどうか。

雷が鳴らない限り、雨が降ろうが雪が降ろうが…というのがサッカー。それも醍醐味ではありますが、事はピッチ(管理)の問題。“サッカーにならない”ゲームをファンに見せるのは、プロスポーツ、興行としてはいかがなものかという思いもする。ニンスタは現在、2017年の愛媛国体に向けてバックスタンドの全面座席化の工事中らしいのですが、サッカースタジアムの基準として、ピッチの環境も確認されるべきかなと、ファンのひとりとして思ったところです。

スタジアムへの苦言を長々と述べてしまいましたが、それは本来の“サッカー”が見たかったという一心からです。中3日でミッドウィークのゲームとはいえ後半戦のスタート。熊本にとっては4連敗中の、しかも、いずれの敗戦も心理的に引きずってしまうような後味の良くないものだっただけに、ひと区切りつけてちょっとでもフレッシュな気持ちで臨みたい。リ・スタート。まさにそんな一戦だっただけに。

20130703愛媛

試合開始早々から、自陣深い位置では絶対にボールをつながないという、極端なロングボールに割り切った戦いぶり。それは、この環境下で判断したクレバーな選択。しかし、われわれが期待した本来の熊本のサッカーではありませんでした。とにかく、転がしたところで転がらない。そんなミスが命取りになる。

愛媛・石丸監督は、「アンラッキーな失点と、ラッキーな得点だった」と、この試合をふり返ります。ただそれは、決してミスが得点に影響したということではなく、いずれのゴールも天候、ピッチ状態とは別に、それぞれ得点した(失点した)理由のあるものでした。

熊本の先制は、その前のプレーでの片山の踏ん張りと、とにかくゴール近くにボールを運ぶことに整理していた掘米の放り込み。愛媛のゴールは熊本を押し下げたロングボールへの集中。そして逃げ切りたい一念で生じた熊本の心理的なアンバランス。

久々の先制点で、ゲームを見る気持が明るくなりました。しかし、なかなかバランスのとれた試合運びというのは難しい。勝ちたい気持ちが、露骨に表れます。先制してからは、さらに極端になる。攻めるのはファビオ、齊藤の2人。残りの9人でブロックを作って受ける。

愛媛も、後半はロングボールに割り切って戦術を絞り込みます。終盤、ボールの不規則な運動の“ルール”を掴んできた愛媛が、それをうまく利用して攻め込む場面が目立つようになる。

連敗ということもあって、相当に飛ばしていた熊本は、後半途中からは、完全に足が止まって、走り負けでピンチを招く状態に。吉井、藏川というフレッシュな選手で中盤を活性化しようとしますが、思うように奏功しない。

失点後は、足の速い白谷を裏に走らせようという意図だったのでしょうが…。

それでも、引き分けられて“ラッキー”ということではないか。それがわれわれの落ち着きどころです。自身の得点が決勝点にならなかったものの、その堀米が言うように、「(勝ち点)3が欲しかった。でも、このピッチ状態で、さらにアウェーで引き分けたことをポジティブに捉えたい」(熊日)。

これまでの連敗の流れであれば、多分、最後のCKで逆転を許していたでしょう。われわれは(多くのファンも一緒だろうと思うのですが…)そんなイメージが湧いてくるのを振り払うように心のなかで手を合わせた。そういう悪い流れを払しょくできたという意味では、重要な勝ち点1だったと思います。

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