2013.07.10 吉田監督退任
7月10日付で吉田監督が退任、代わって14日のホーム岐阜戦から池谷社長が監督代行として暫定的に指揮をとることが発表されました。

シーズン途中での監督交代は、このホームチームを応援するものにとって全く初めての経験。どう受け止めてよいものやら。少なからず混乱しています。

先日の熊日の連載(シーズン前半の総括)で触れられていたように、開幕前の不安材料、開幕当初からの不振…。監督の指導、采配面へ疑問も指摘されており、ちょっとネガティブな意識はありましたが…。

確かに負けが込んではいるけれど、このくらいの状況はこれまでもあったし。われわれファンの側も、今のチームの財政状況で監督を挿げ替えて、いったいどうなるものだろうかという疑問のほうが先に立つわけで。これまであまり現実的な選択肢としてイメージしたことはなく、監督交代論議はあまり盛り上がるものではなかった。今回も、またそうでした。

しかし、正直に言えば、どうにも困ったときは池谷社長がいる、ということが常に頭の片隅にあるのも間違いないところでしたが…。

それにしても突然。

われわれは常々、成績不振に陥ると監督を更迭したがるJリーグ、特にJ1クラブの風潮には懐疑的で、わがチーム作りは長い積み重ねの作業だと思っているのですが。が、しかし、この折り返しを過ぎた時期に降格圏に限りなく近づいているというクラブの危機感は相当なものだったのでしょう。単に、勝った負けたではなく、チームの存廃に直結する。後が無いその危機感。

年代別とはいえ代表監督の経験と、リーグを戦うチームの監督。その差。特に、昨シーズン後に流出した選手に代わる補強ができず、獲得した外国人選手も怪我が長引いた。戦力が整わないなかで強いられた待ったなしのリーグ戦。追い打ちをかけるように続出する故障者。

また、温厚に過ぎるようなその言動。しかし、最近の監督コメントからは、理想とする戦いができないもどかしさ、選手が監督の意図したようになかなか動いてくれない苛立ちのようなものが伝わってくるのを感じていました。ここ数試合の敗戦は、われわれでさえこれだけの後味の悪い敗戦パターンは経験したことがない。単なる1敗ではなく、3つも4つも負けてしまったような重い敗戦。それを、おそらくは一人で背負っていたわけでしょう。そういう意味では監督本人が持ち堪えられなかったのかもしれないなと…。

さて、シーズン途中でバトンタッチする池谷監督。“暫定的に”ということでショートリリーフなのか? あるいは「外部から監督を呼ぶ資金的余裕はない状況にある」(10日付熊日)ということで、今シーズンは池谷体制でいくのか?

徹底したリアリストであり、勝負にこだわる人という印象は強い。そういう意味では前エントリーで書いた「勝ち点を拾うことに集中してはどうだろうか」というわれわれの思いと同じ線上にありはしないかと思うのですが。しかし、チームがうまくいかなくなったときの舵取りに関しては、これまで首を傾げざるを得なかった経験も思い出します。最近は、サッカーというより、経営者、マネージャーとしての資質のほうが優れているとも思ったくらいです。

その点でいえば、もう一方の社長業との兼務はうまくできていくのだろうかという不安も。熊日の連載3回目で、営業収入に関しては目標を達成していっているという今期の状況が紹介されていましたが、まだそれも折り返しの期半ば。チームの成績条件はまだしも、財務状況は未だに降格状態。待ったなしの状況に変わりはありません。

奮起せざるを得ないと思います。選手も、そしてクラブスタッフも。例えば小さなことですが、ホームゲームの際、入場ゲートの先頭に立って来場者に頭を下げていた社長としての池谷氏の仕事は、もう無理なのは間違いない。それに代わる「ホスピタリティ」は、スタッフ全員が全力で示すしかない。

われわれファン、サポーターも同じではないでしょうか。危機感を共有しクラブのこの決断を受けて奮起することで、より後押ししていくしかないと。前を向くしかないと。それが、「どんな時も温かい応援をしていただいたことに感謝しています」という言葉を残して去っていく吉田氏の思いにも応えることになるのではないでしょうか。

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