2013.08.19 群馬戦。黒星
8月18日(日) 2013 J2リーグ戦 第29節
群馬 1 - 0 熊本 (18:04/正田スタ/2,841人)
得点者:65' 加藤弘堅(群馬)


「プロサッカークラブは観客に“苦痛”を売っている商売だ」と皮肉的に言ったリバプール大学のローガン・テイラー博士の逸話を以前このブログで引用したことがあります。もちろん「苦痛を感じるのは、クラブに対して愛があるから」。まさにわれわれは今、愛ある苦痛のさなかにあります。

サッカーのファンは、常勝チームでもない限りそのほとんどの週末はストレスばかりだったりして…。

熊日朝刊は「危機的、迫る降格圏」と書いていますが、いやいや、もうすでに今日のゲームは降格圏真っ只中であえいでいるような雰囲気さえ感じてしまいました。

それまでの5試合(池谷監督代行が就任以来)、選手もファンもその戦いぶりはそれなりに受け入れられるものでした。思うようにはいかないが、続けていけば前に進むという一本の筋が通っていたように思えました。

しかしリーグ戦も29節。あと14試合、3分の1を残すのみ。最終コーナーを回りながら、ゴールがそこに見えて来て、はっきりと意識しはじめるのは、残りゲーム数と対戦相手。このタイミングでまさに降格圏にある直接の対戦相手が群馬でした。

20130818群馬

連敗、大敗を喫していた時は、ショックも大きく、それこそ2敗も3敗もしたような気分でしたが、今日の敗戦もまた、実に嫌な負け方。正直、敗因もよくわからないと言っていい。選手はファイトしているし、守備の意識も非常に高い。群馬もホントの決定機はまさにあの1回だけ。

しかし、逆に群馬も現に降格圏という相当のストレスを抱えながらのゲームを戦っているわけで。向こうから見れば、まさに目の上に居る熊本。両者のモチベーション、メンタルは複雑に交錯していたように思えます。

堀米がPKを外した時点で、漂う嫌な雰囲気。どうも今日は熊本のゲームではないような。
辛勝した群馬・秋葉監督は、試合後いつになく饒舌にこの場面を振り返り、「サポーターが入らないような空気をつくってくれた」(熊日)、「まさにベテランの為せる技で彼の持つ経験値とオーラが相手より勝った」(J’s Goal)と淀みない。

われわれは結果論からすれば、この大事な場面でなぜうら若きレンタル選手が一身にその任を負わなければいけなかったのかを知りたい。自ら志願したのか。そこまでチームの信頼を得ていたからなのか。果たしてベテランは何をしていたのでしょうか。

その答えは井芹さんが取材した記事で知ることができましたが、「熊本に来たから経験できたことだと思うし、あれがあったからと言われるようにならないといけない」と前を向いた堀米の言葉がなにより救いでした。

これはもう愚にもつかない精神論ですが、金縛りのような状況とでもいうのでしょうか。日ごろ難なくやれていることが、できなくなるようなことはあるかも知れない。高橋は自らのプレーをミスというが…。ミスを必要以上にクローズアップされてしまうような雰囲気も良くない。

執拗な群馬の前からのチェックに対して、ハーフタイムで指揮官からは、「最終ラインのボールの動かし方には注意すること」という指示が出ていた。それが徹底できなかったということでしょう。

「ゴールに直結する相手DFの背後に抜ける動きが少なかった」と仲間は言います。もともと現状は攻撃に人数をかける戦術ではないわけなので、単に得点力不足を指摘しても仕方ないところではあるのですが、それでも、せっかく中盤で繋いでいるボールが、タテに行けない。行かないのかもしれない。大事に大事に、試合を運んでいるような。相変わらずポゼッションは高い。しかし、キープするのが目的ではないだろうにと思えるようなシーンもないでもない。

選手、監督のコメントにも、何となく力がないように感じてしまう。いかんいかん、それはわれわれ自身のメンタルが悪循環に陥っているせいかも知れません。

中二日で迎えるのは後期絶好調の徳島。相手を恐れることなく前を向いて、この連戦を戦いましょう。勝ち点を!

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