8月21日(水) 2013 J2リーグ戦 第30節
熊本 0 - 1 徳島 (19:03/うまスタ/4,052人)
得点者:86' 大崎淳矢(徳島)

うーむ。なんと言っていいのか迷っています。

池谷監督代行が「89分はゲームを支配できたと思う」と言ったように、ほとんどの時間で悪くなかった。正直、前節のエントリーの最後で「絶好調」と表現した徳島相手に、さてどうなるかという不安のなか、蓋を開けてみると、主導権を握っていたのは熊本。かなりいい。などと言っても、結果だけが求められているこの状況での連敗。しかも後半40分を過ぎての一瞬の失点。勝ち点1も取れなかった結果において、アホか?と言われてしまうでしょうか。

20130821徳島

齊藤を久しぶりに先発に起用した熊本の3トップは変幻自在。コンビネーションもよく、つかまえどころがなく、相手のマークを許さず、混乱に陥れました。前節の課題だった縦へのパスは、相手ボランチの脇のスペースを使って、橋本や黒木が通していく。そこから藤本や齊藤が溜めを作って、サイドハーフも加わることで、これまで薄かったアタッキングサードへの侵入人数も増えた。堀米は数多くのセットプレーを蹴り、どれも素晴らしいボール、スピード、コース、球スジ。入らないのが変だと思うくらいの…。

しかし。しかし、ゴールが割れない。

確かに、キーパーの背後にまでDFが滑りこんでカバーしていた徳島、なりふり構わず失点を防ごうとする、並々ならぬ集中力を感じました。熊本のシュートがなかなか枠に飛ばないのは、あるいはGKの正面に行くのは、徳島がシュートコースを塞いでいるからだろうし、実際GKも“当たって”いた。

平日の開催でやむ無くスタジアム行きを諦めたわれわれは、テレビ画面を前に、可能性にわくわくしていましたが、現地に駆け付けた同僚の見方はまた違っていたようです。いわく、絵に描いたように敷かれた徳島の美しい2列×4枚のブロックにしっかり阻まれ、点の匂いはしなかったと。

徳島の戦いぶりには、色んな見方があるかも知れません。省エネといえばそうかも知れない。熊本に持たせて、回させて、最後のゴール前だけはきっちり締めて、ワンチャンスをものにして勝ち点3だけ持って帰ったと。

しかし、試合後の小林監督談話(J’s Goal)では、ここまで熊本に主導権を握られるとは予想していなかったし、押し戻すために迷ったあげくシステムを変更した。最後のカードのキム ジョンミンも奏功して、“運よく”点が入ったという感じに読めるのですが。

ただ、何を言っても変わらないのは、勝ったのは徳島。そして勝った方が強いというサッカーの現実。われわれは順位をまたひとつ落として、まだまだ降格圏に突き落とされそうな位置から這いあがれずにいるということです。

やはり気になるのは、これほど内容が良くても結果が伴わないときの選手たちの自信喪失。指揮官は、試合後選手たちに「『めげているやつはいるか』と聞いたが、誰ひとりそんな選手はいなかった」といいます。片山は「好機をつくっても点が入らないなら、もっと多くつくるしかない」ときっぱり。

何を信じるかといって、自分たちを信じていくほかない。

ポジティブに考えれば、これだけ結果が出ない戦いを続けていても、まだ降格圏より僅かながら上にいる。これだけうまくいってなくても、悲惨な戦いが続いているわけでもなく、ゲーム自体は悪くない、いや、なかなかいいくらいだし。

そしてやっと観れたウーゴ。わがチームのプレーヤーとして、初めて見るような存在感、本格感。素人目で見ても、トップコンディションからはまだ遠いな、というスピードやキレではありますが、そんなもどかしさも漂わせつつ、わずか20分の途中出場であれだけボールにさわり、局面に顔を出し、ゲームに絡める。これはもう動きの質の高さというほかない。

プレーはいたってシンプル。受ける、はたく、落とす。ほとんどワンタッチ、ツータッチ。だが、そのボールの行方、強弱など、込められる意図のバラエティーと深さに驚かされる。次はどんなプレーをするんだろうか?そんなワクワクするような楽しみを感じさせてくれるプレーヤーを熊本は手に入れた。

どうしようもない時には、無理してでも明るく、前向きに振る舞うことも時には必要かもしれないが、今は決してそうではない。われわれはまだ何も失っていない。自らの戦力も、戦術も、そして、チーム状態も何も悪くない。新戦力もすでにある。そんな気持ちが今日のこの敗戦という結果をどう受け入れていいのかわからないまま、冒頭の言葉となりました。

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