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7月7日(土)16:00 水前寺競技場
ロッソ熊本3-2ガイナーレ鳥取

得点者:11分田村(鳥取)、26分高橋(熊本)、32分上村(熊本)、51分北川(熊本)、89分高木(鳥取)

試合開催も危ぶまれるほどの集中豪雨の熊本の空でしたが、16時のキックオフの頃はようやく雨も上がりました。昨シーズン2引き分け、そして前期は全くいいところなく敗れたガイナーレ鳥取。(われわれファンにとっては)苦手意識のある相手をホームに迎えました。

そして苦手意識だけでなく、鳥取はほんとにシンプルないいサッカーをするチームだいうのが実感です。前期は最後までよく動きまわられ、実にいやな形の逆転負けを喫しています。逆に鳥取はそんないいイメージを持って向かってきているのか試合開始からいい動き。鳥取の左SB樋口は鹿本高校出身。また後期に入ってFC刈谷から移籍したFW秋田はかつてブレイズ熊本にも籍を置いていたというベテラン。この水前寺でもプレーしたことでしょう。また前期苦しめられたMF鶴見も左サイドで活発な動きを見せます。しかし今日、出色だったのはWボランチとFWの連携によるプレス。うちの司令塔・小森田が、がっちりとマークされて仕事をさせてもらえません。今日の鳥取、コースが少しでも空けば、意識的に枠を狙って抑えたいいシュートを打ってきました。そんなシュートが2本、3本。ついに11分、ゴール前混戦からDFのクリアが弱いところを押し込まれ鳥取に先制されます。

しかし、早い時間で先制されましたが、今日のロッソ、それに動じることなくやるべきことをしっかり繰り返していきます。雨の影響で気温もしのぎやすいせいか動きも軽快。高い位置から積極的にボール奪取に向かいます。シンプルにワンタッチパスから徐々にポゼッションを確保、次々に鳥取の両サイドを侵食していきます(今日はどちらのサイドもバランスよく仕事をしていたという印象)。そうそう、前期対戦ではこれが出来なかったのです。

26分に、熊谷のパスから市村が右サイドをえぐり、タッチラインギリギリのセンタリング。これがファーサイドにいた高橋のアタマにどんぴしゃ。さらに32分には、CKから上村のヘッドで逆転に成功します。ここまでの、敵を翻弄するようなロッソのパスワークは見事。ため息のでるようなワンツーは相手の戦意をくじくような、連携の完成度を感じさせるものでした。

後半に入って反撃を仕掛けたい鳥取に対して、ロッソは前半同様、厳しい試合運びでピッチを支配、7分、カウンターから北川が決めて追加点。しかし鳥取はこの点差でも安心させてくれませんでした。

ここからはベンチワークの戦いも激しさを増し、一手一手で戦局が動いていきます。追加点の直後、9分に鳥取はボランチに実信を投入。いやーな選手が出てきたなと思いましたが、予想どおり、実信が散らすボールで、鳥取の攻撃が再び活性化。対照的にロッソは前節と同じように、徐々に(と言うかガクンと)運動量が落ちてきます。再三サイドを脅かされますが、なんとか相手フィニッシュの精度に助けられて事なきを得ます。

しかし20分あたりを境に、ロッソはゲームを支配できなくなり、25分には熊谷に代えて山口を投入。鳥取はセレッソから最近移籍の高木ケインを前線に。29分には明らかに疲れのみえる小森田を引っ込めて関。中盤を再構成。対する鳥取も畑野に代えて堀池を入れ更に攻撃を活性化。終了間際の40分、ロッソは北川に代えてDF森川を投入。これで守り切るかと思われたのですが、そこが90分間諦めない鳥取の強さか、ゴール前のFKからのこぼれ玉を高木が押し込んで追いすがります。

残り時間が少なく、なんとかそのまま逃げ切りには成功しましたが、鳥取の粘り強さに再びヒヤリとさせられる結果となりました。準加盟チームのなかではもはやほとんど今期昇格の可能性(4位以内)が消えかかっている鳥取ですが、今日のように何度もゲームの流れを戦術的に引き寄せていくチーム力はベンチワークを含めて、不思議な強さを感じます。

今日のロッソ。押し込んでいる時間帯に、きっちり点を取れたことがなによりの勝因でしょう。スタミナにやや難がある小森田のペアに吉井を配し、小森田が切れたときには山口にスイッチするというのが、今のベストパターンか。惜しむらくは、上村の交代要員に欠けるところが今のロッソの不安材料。早く福王、河端に復帰してほしい。

試合中印象的だったのは、有村が同サイドの西森に対して、激しく指示していたこと。おそらく有村がボールを持った瞬間の西森の動き出しに対する不満だったのかと想像しました。もっと「感じろ!」と言っているような。これからロッソが更に磨くべきは、攻守に通じて全員の意志統一、イメージの共有ではないかと。消極的なバックパスからボールを奪われ、再三ピンチを招く場面があったのも、なんとない意思疎通の欠如ではなかろうかと・・・。

とはいえ、苦手な鳥取に初めて勝てたこと。そしてこの勝ち点3によって、”J”にまた一歩、近づいたことを素直に喜びたいと思います。
首位を窺う今の位置で、今日のこの結果はやはり最高です。

残り15試合。勝ち点70の”メド”まで27。あと9勝。

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