9月22日(日) 2013 J2リーグ戦 第34節
水戸 1 - 1 熊本 (16:03/Ksスタ/4,601人)
得点者:27' 橋本晃司(水戸)、42' オウンゴ-ル(熊本)


とにかく、得点経過も含めて、サッカーにならなかったゲーム。よく引き分けたとも言えるでしょう。
「大変厳しいゲームになりましたが、よく耐えて勝点1を拾えたかなというゲーム」と池谷監督代行も言うように。

前節、久々のホームでの勝利を受けたこのアウェイの大事な一戦。いつにも増して数多くのサポが駆け付けたケーズデンキスタジアムのゴール裏。

今日も風のゲームでした。本当に今シーズンは天候に影響される。それと、スカパー観戦ではよくわからなかったんですが、熊日によれば、「強い風に荒れたピッチ」で、熊本得意のパスサッカーには厳しい条件だったとも。原田は「互いにボールが落ち着かず、プレーしていてストレスのたまる試合だった」と振り返っています。

3連敗中の水戸。特に前節のG大阪戦の大敗のショックを払拭するため、この1週間、相当締めなおして来たようです。「前から行く姿勢だったり、本来の我々の姿勢というものを取り戻せたと思います。そして、取り戻すための1週間だった」と敵将・柱谷監督。

20130922水戸

風上に立った前半開始から、水戸が猛烈に押し込む。水戸の攻撃の時間が長く、熊本のそれは短い。

しかし、終わってみればシュート数は熊本の3に対して、水戸は8。熊本の3は極端に少なく、また、なかなかシュートに持ち込めなかったのは事実。ただ、水戸の8も決して多いわけではなく、セットプレーからのシュートを除けば、流れのなかではそれほど打たれておらず、「やられそうな場面はなかった」と言うDF青木の印象そのものでした。

お互いに、気持ちも、足元も落ち着かないなかで、決め手を欠くゲームだったのかなと。CKからのハンドによるPKと、CKからのオウンゴールという得点内容がそれを物語っているようで。

熊本も前線からハイプレッシャーをかけますが、それを上回るように寄せる水戸。特に今日の、熊本の攻撃の核となるウーゴに対しては、終始DF2人が対応。その早い潰しにほとんどプレーをさせてもらえなかった感じです。

ただ、熊本の攻撃が機能できなかった原因はそれだけではないような。むしろ、「風下も含めて、鈴木選手が起点になって縦に早い攻撃を受けてしまった。なかなかラインを上げることができなかった」と池谷代行が言うように、前線の3人が、やや孤立気味。見方を変えれば、攻撃は前の3人で…みたいなことにも見えるような状況が続いていました。ある意味で割り切らざるを得ないような。

落ち着かない状況のなかでも、いや、そんな状況だからこそ「誰よりも嫌な競り合いをしてくる」(高橋)、相手FW・鈴木の存在感が際立ちました。本当に感心するぐらい嫌な動きをする。

風向きは前節とは逆でしたが、前半のうちに同点にした展開は全く同じ。後半、風上を利用して逆転弾を…。おそらく、こんなゲームを勝つには、わずかな決定機、ワンチャンスをものにするしかないだろうと。いや、むしろ、今日の流れから言えば、熊本がワンチャンスを決めて逃げ切るというのが、こんなゲームらしい終わり方(われわれにとってですが…)だ、などと勝手なイメージをふくらませ、ジリジリとしながら試合後半を観ていました。

そこに、蔵川の一発退場。

原田が感じていたストレス。それには今日の副審も含めた審判団の笛も加わっていたのかも知れません。「?」マークが付くジャッジ。FKの数、熊本20、水戸18が物語る、笛の多さ。チーム全員が多かれ少なかれストレスを感じていただろうことは、容易に想像できました。

後半も残り10分を切ったあたり、ゲームがどちらに傾くか、転ぶか。微妙で、最も厳しい時間帯。熊本にとってどうだったか。この試合に限っての結果論としては、はっきりと割り切れてよかった、とも言えるのかも知れません。4-4-1にした熊本は、2列のブロックを敷いて、引き分けを狙いながらカウンターを仕掛ける。

ただ、明らかに足が止まっている選手もいたのですが、交代カードは齊藤から仲間への一枚のみ。ゲームの内容、流れからのベンチワークだったのでしょうか。それともベンチの陣容自体がひっ迫しているからなのか…。

次節は、矢野、片山が帰ってくるけれど、今度は藏川が出場停止。これもまた相当に痛い。左に入った大迫、前線の養父も、今日はなかなか絡めませんでした。けれど、多くの”変数”がマネジメントできない今日のような試合にあっては、やはり引き分けを良しとするしかないでしょう。

「評価できる引き分けだと思うが、生かすも殺すも次のホーム戦だ」(熊日朝刊)と、南が言うように、次のホームゲームに向けたモチベーションが高まってつながったことは収穫としましょう。

順位はひとつ上がって18位になったものの、岐阜と鳥取の直接対決に岐阜が勝ったため、降格圏との勝ち点差は2。1ゲームで入れ替わる状況は変わらない。

降格圏のチームがこれだけの僅差の団子状態。1戦1戦の結果しだいで、順位が大きくひっくりかえってしまう。一喜一憂ではありますが、チームもわれわれファンも、どんな状況でも、どれだけ気持ちを切らさず、気持ちを揚げて戦いを続けられるか。最終戦の試合終了のホイッスルを聞くまで。試される試合が続きます。

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