2013.12.09 昇格劇に思う
J1リーグは広島が逆転優勝。J2プレーオフは徳島の勝利。そして入れ替え戦はJFL2位の讃岐が鳥取を下し、J2昇格を決め…。たくさんのドラマが生まれ、この週末、Jリーグの全日程が終了しました。

感慨深かったのは徳島のJ1昇格。われわれの“青の時代”、JFLでは古豪・大塚製薬として、どうしても超えられない壁のような強さを誇っていました。J2で再びあいまみえても、どうも苦手意識が先立ち、一昨年でしたか、もう徳島は早くJ1に上がってほしいなどと書いたような記憶があります。

ようやく掴み取ったJ1の座。ただ徳島にも紆余曲折がありました。2006年から08年までは、3年連続で最下位に沈んだ(この最後の08年にわが熊本はJリーグに昇格しているわけですが)。その責任をとる形で熊本出身の高本浩司社長が退任されたことは当時のエントリーでも書いています。家族で外食していても、心無いファンから「金返せ」と揶揄されるなどの苦労があったと聞きます。

ところがその間、徳島は着実に環境整備に手をつけていたのでした。天然芝2面、人工芝1面を誇る練習グラウンドを建設。レンタル移籍中の大崎が「広島よりいい」と驚く程の設備を持つクラブハウスも完成。そういった環境が整うと09年からは資金を戦力強化に集中します。「練習環境の良さが評価され、いい選手が徳島に来てくれるようになった」。現在の新田社長がそう明言するように、それから着々と力を蓄えてきたのが徳島でした。(@j_leaksジェイリークス 選手・監督コメントから)

この昇格を、一番喜んでいるのは高本元社長かも知れない。

先日、熊日で連載された今シーズンを総括する「崩れた方程式」というシリーズの冒頭。池谷社長の言葉を借りる形でこう書かれていました。

「勝利を追い求め、選手強化に資金をつぎ込み続けたことが、約7千万円の債務超過を生みだした」。「結果論だが、どんなに弱くても下部リーグへの降格がなかった11年までの4年間に、クラブとしての“体力”をつけるべきだった」と。

どうしても対比してしまいそうになるのですが、やはり結果論。今更悔やんでも詮無いこと。ただ記事では、「今季はチームが低迷したにもかかわらず、入場料収入は過去最高。池谷は『県民への認知度はかなり高まった。これをバックボーンにどうクラブづくりを進めるか。次の段階に入った』と、視線を前に向けています。

さて、J2の入れ替え戦は“最初で最後”になるそうですが、讃岐が第2戦を勝利して栄冠を手にしました。北野監督、上村コーチをはじめ、木島、高橋、山本、岡村といった、熊本に縁のあった選手たちも多いとあって、熊本ファンは讃岐贔屓が大勢を占めていたようですが、われわれはこれも“青の時代”に一緒にJFLに上がった鳥取にもシンパシーを置いてみていました。一歩間違えればわが身だったという点も、J2側を応援したい気にさせていたのかもしれません。

しかし、ちょっと酷な言い方かもしれませんが、試合をみれば鳥取がこのままJ2に残るには値しなかったのではないか。讃岐の勝負強さが光りました。

来シーズンの讃岐の構成がどうなるのかは不透明ですが、昇格させた北野監督の続投はまず間違いないことでしょう。おそらく木島もしかり。北野・讃岐は、熊本戦を心待ちにしているでしょう。迎え撃つ熊本は、一日の長をしっかり示したいものです。長崎にできなかったことだから今度こそ。

TrackBackURL
→http://sckumamoto.blog79.fc2.com/tb.php/443-aef92b90